JPS5940693B2 - 中空樹脂容器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般に、中空樹脂容器、特に、炭酸飲料等の
包装の際に遭遇する様な高い内圧に耐えるのに充分な底
部形状を有しブロー成形される樹脂瓶の新規で有用な改
良に関する。

米国特許第３，５９８，２７０号は、本発明が関連する
型式の底部形状を有する樹脂瓶を開示する。

該瓶は、それから下方へ垂下して足で紙る複数の円固方
向へ離隔する中空脚で中断されるほマ半球形で外方へ凸
形の底壁を有している。該脚は、隣接する脚の間に延び
る底壁の部分によつて底壁のまわりに離隔され、該底壁
の部分の総ては、中空極部分で終る。この型式の瓶は、
営利的に製造され、落した時でも内圧下の破裂に対する
強度と抵抗との見地から完全に満足すべきものであるが
、該瓶の樹脂材料は、特に底部構造においてクリープす
る傾向を有することが判明し、従つて、瓶の体積が増加
し、瓶の液体の充満線は、瓶が最初に適正に充満されな
かつたことを最終需要者に信じさせる点まで降下する。

該クリープは、主として、脚間の瓶の底壁においてマあ
る。

基本的に、底壁、特に瓶体部との底壁の結合部に隣接す
る半球形の形状は、降下する底部断面と瓶の壁との間の
交差個所により、弧状の断面からほマ直線の断面に平ら
に伸びる傾向がある。本発明によると、断面で直線の外
観を有する少くとも１つの截頭円錐形部分を有する形状
に底壁の真の半球形の形状を変更することが提案された
。

底部形状でのこの僅かな変更を行い、その他では底部形
状をほマ維持することにより、内圧下の瓶の材料の望ま
しくないクリープは、瓶が後で充満される液体レベルの
降下で容易に認められないまでに著しく低減されること
が判明した。特に、本発明は、ほマ半球形で外カへ凸形
の底壁で終る管状体部を有する型式の中空樹脂容器を提
供し、該底壁は、下方の極部分で終り脚の間に位置する
該底壁の部分で円周方向に離隔される複数の中空脚によ
つて中断され、該中空脚は、最も下の支持足で終り、該
脚の隣接する対の間の軸方向半分の断面での該底壁は、
部分的に一定曲率以外で形成され、截頭円錐形セグメン
トを有する如く上部の中間直線部分を備えている。

本発明の他の特徴および利点は、本発明の幾つかの実施
例に関し添付図面を参照する下記の詳細な説明によつて
明瞭になる。

第１図から第４図までは、上述の米国特許第３，５９８
，２７０号に示される様な従来技術の瓶１０を示す。

瓶１０は、任意の型式の頚部の仕上げ（図示せず）を有
してもよく、全体を符号２０で示す底端部を有している
。また、瓶１０は、底端部２０が円滑に融合する側壁な
いし体部２１を有している。底端部２０は、基本的に、
それから突出し複数の円固方向に離隔する中空の脚２３
を有する半球形の輪郭を備え、底壁は、実際には隣接づ
る脚２３の間に位置し離隔した壁部分２２の形態にある
。

壁部分２２と、脚２３とは、厚さの適度な変化のみを有
するほゾ同様な壁厚を備えることが第３図、第４図の断
面図から認められる。

好ましくは、瓶１０は、管状パリソンからブロー成形さ
れる。壁厚の存在する変化は、ブロー金型（図示せず）
の全体形状にパリソンないし予成形体をブロー成形する
際に包含される材料の膨脹の程度による。第４図に明瞭
に示す如く、壁部分２２は、下側極壁部分３０から外方
へ延びる総ての部分２２によつて半円形２４を一体に限
定する。脚部分２３は、共通の最下平面にほマ横たわる
足２５の形状のほマ平坦な壁部分まで極部分３０を越え
て軸方向下方へ延び、従つて、瓶は、直立状態で該平面
上に休止する。本発明の図示の実施例では、６つの半球
形壁部分２２と交代する６つの脚２３がある。

しかしながら、脚、従つて足の数は、６つが最もよさそ
うな数であることが判明したが、特定の瓶に所望される
如く変更されてもよい。足２５の側部は、足２５から上
方へ延び半球形壁部分２２に収斂する脚側壁２６でほマ
半径力向の直線に沿つて限定される。

更に、第３図に明瞭に示す如く、壁部分２７は、足２５
から上方かつ内方へ延び、半球形壁部分２２に同様に融
合する。最後に、脚の外側壁部分２８は、側壁２１に融
合する如く足２５から上方かつ外方へ延びる。脚２３の
壁２８は、側壁２１の円筒形延長部をほゾ形成すること
が第４図から容易に認められる。また、半球形底壁部分
２２の上部は、保持する圧力の下でほマ半径方向外方か
つ下方へ伸張され始めるとき、側壁２１のほマ同様な延
長部であり壁部分２２（！：共に軸方向下方へ移動する
各壁部分２２間の交差部により、ほマ円筒形の壁部分の
形成を開始することが第３図、第４図から明瞭である。
底部２０のこのクリープと、歪とは、底部の構造的な強
度を害するものではない。しかしながら、これ等は、瓶
内の液体のレベルが容易に認められる程度に望ましくな
く降下する程度まで、底部２０の体積を著しく増大する
。本発明によると、各底壁部分２２の断面か第４図の一
定の半径の形状から底部構造のクリープ効果を最小に保
持する他の形状に変化する如く、底壁の形状を変更する
ことが提案される。

第５図は、本発明によつて変更された第１底壁形状を示
し、これでは、各壁部分２２の断面は、瓶の長手方向軸
線に沿いその中心を有する一定の半径の形状の形態にあ
る下部を備える如く変更される。

この下部は、符号３１で示され、その断面は、部分球形
底壁セグメントのものである。断面において、曲線部分
３１から上方の底壁部分は、曲線部分３１の隣接部分か
ら切線力向へ延びる直線部分３２を有している。直線の
断面部分３２は、截頭円錐形中間部分の断面である。次
に、底壁は、断面で短い半径の曲線３３で限定される環
状セグメントを有している。曲線３３の半径は、曲線３
１の半径の１／１０のオーダである。ノ ブ 底壁部分が半球形の部分から上述の断面に変更されると
き、側壁ないし体部２１に隣接する一層円筒形の形状に
クリープする底壁の傾向は、著しく制限され、底端部２
０の体積の増加は、甚しく低減され、該低減は、体積の
増加て液体のレベルの降下で認められないものであるこ
とが判明した。

特に第９図を参照すると、所望により、直線の断面３２
の長さは、土方への方向で増大されてもよく、側壁ない
し体部２１は、曲線３４が側壁２１に直接融合し、それ
により、曲線３４で断面において限定される環状上部セ
グメントの省略を得られる如く、更に下方へ延長されて
もよいことが認められる。本発明の図示の実施例では、
曲線部分３１の弧状の長さは、４５のオーダであるが、
変更は、本発明の精神から逸脱することなく底壁部分の
断面の種々な部分の長さに実証可能である。

第６図に示される本発明によつて変更された別の底端部
断面を参照すると、曲線３８で断面に限定される最下球
形セグメントの断面での環状の長さは、曲線３１で限定
される第５図の半球形セグメントの長さよりもかなり短
いことが認められる。

直線３９で断面において限定される截頭円錐形底部セグ
メントは、曲線３８で限定される最下球形セグメントに
次に結合される。曲線４０で限定される環状半球形セグ
メントは、直線３９で限定される截頭円錐形底部セグメ
ントの上にある。

このセグメントは、好ましくは、曲線３８と同一の半径
および中心を有する半球形セグメントの形態にあるか、
実際的な見地から、曲線４０の半径と中心とは、変更さ
れてもよいものである。次に、曲線４０で断面において
限定される部分球形のセグメントの上には、直線４１で
断面において限定される截頭円錐形セグメントがある。

直線４１は、曲線３８，４０に対して直線３９が切線方
向へ延びる如く、曲線４０に対して切線方向へ延びる。
底端部は、側壁２１に融合する小さい半径の曲線４２で
断面において限定される上部環状セグメントで終る。

曲線４２の半径は、曲線３８，４０の半径よりも着しく
縮小され、１／１０のオーダである。第７図は、本発明
によつて変更されたほゾ半球形の底壁の断面の別の実施
例を示す。

第１に、底壁の端末底部ないし極部分は、平坦で直線４
５によつて限定される。次に、平坦な底部に隣接するの
は、曲線４６で限定される球形セグメントであり、該球
形セグメントは、環状であり、曲線４６は、瓶の軸線に
沿う曲線４６の中心を有する半球形として最初に形成さ
れるときの底部の通常の半径に相当する半径である。ほ
マ半球形の底壁は、次に、直線４７で断面において限定
される截頭円錐形セグメントの形態にある。

直線４７は、曲線４６から切線方向へ延びる。直線４７
で断面において限定される截頭円錐形セグメントは、底
壁の上部を形成し、小さい半径の曲線４８で断面におい
て限定される環状セグメントにより瓶の側壁ないし体部
２１に結合され、８曲線４８の半径は、曲線４６の半径
の１／１０のオーダである。最後に、本発明によるほゾ
半球形の底壁の他の実施例を開示する第８図を参照する
と、該壁は、上方へ凸形に彎曲し曲線５０で断面におい
て限定される極部分を有している。

尚、第８図に示される形態では、底壁の断面の残部は、
第７図のものに対応するが、底壁の上カへ凸形の底部セ
グメントは、第５図、第６図、第７図、第９図の底壁構
造に組合わされてもよいものである。第５図から第９図
までに特に示される総ての底壁断面は、第１表に示すよ
うに、内圧の下での底端部の樹脂材料のクリープの著し
い低減を生じさせ、これにより、遥かに剛性の底部構造
と、瓶内の液体レベルにおける現在の望ましくない降下
の排除とを提供する。

また、直線と曲線との断面の配置を選択することにより
、底端部の高さは、ほゾ脚２３の高さまで著しく低減可
能であり、従つて、底端部の全体の高さは、炭酸飲料の
特定の先行供給者の公知の瓶形状に容易に適合可能な高
さでもよいことは明白である。

本発明の幾つかの好適実施例のみがこ＼特に図示説明さ
れたが、底部断面は、本特許請求の範囲に記載される本
発明の精神と範囲とから逸脱することなくほマ本発明の
開示により、更に変更可能なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術の瓶の底部の部分的な立面図、第２図
は同上の瓶の底面図、第３図は脚領域の瓶の形状を示す
第２図のほマ３−３線に沿う部分的な縦断面図、第４図
は半球形の底壁の断面を示す第２図のほマ４−４線に沿
う部分的な縦断面図、第５図は本発明の一実施例の底壁
を示す第４図と同様な断面図、第６図は本発明の他の実
施例の底壁の断面を示す第４図と可様な断面図、第７図
は本発明の更に他の実施例の底壁の断面を示す第４図と
同様な断面図、第８図は本発明の別の実施例の底壁の断
面を示す第４図と同様な断面図、第９図は短縮される底
部構造に使用する本発明の他の実施例の底壁形状を図示
する第５図と同様な部分的縦断面図を示す。 ２１・・・・・・側壁、２２・・・・・・底壁部分、２
３・・・・・・脚、２５・・・・・・足、３１，３８，
４０，４６・・・・・・曲線部分、３２，３９，４１，
４７・・・・・・直線部分、３３，４２，４８・・・・
・・小さい半径の曲線、３４・・・・・・大きい半径の
曲線、４５・・・・・・平坦な極部分の直線、５０・・
・・・・上方へ凸形の極部分の曲線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ほゞ半球形で外方へ凸形の底壁で終る管状体部を備
   え、該底壁が、下部の極部分で終り脚の間に位置する該
   底壁の部分で円周方向に離隔される複数の中空脚によつ
   て中断され、該中空脚が、最も下の支持足で終つている
   形式の中空樹脂容器において、該脚２３の隣接する対の
   間で軸方向の半分の断面における該底壁２０が、部分的
   に、一定の曲率以外で形成され、截頭円錐形セグメント
   を有する如く上部の中間直線部分３２を備えることを特
   徴とする中空樹脂容器。 ２ 前記下部の極部分３０を有し球形底部セグメントを
   形成する曲線の軸方向断面３１が、前記截頭円錐形底部
   セグメントを限定する直線部分３２の下に隣接して次に
   位置し、該直線部分３２が、該曲線の断面３１に対して
   切線方向へ延びる特許請求の範囲第１項記載の容器。 ３ 前記底壁２０の軸方向半分の断面が、前記上部の中
   間直線部分４１の下方に離隔する第２直線部分３９を有
   し、曲線部分４０が、２つの該直線部分３９、４１の間
   にある特許請求の範囲第１項記載の容器。 ４ 前記曲線部分４０が、部分球形セグメントの断面で
   あり、前記上部の中間直線部分４１が断面である前記截
   頭円錐形セグメントと、前記第２直線部分３９が断面で
   ある下部截頭円錐形セグメントとの間に該部分球形セグ
   メントが位置する特許請求の範囲第３項記載の容器。 ５ 前記底壁の下部の極部分３８が、前記下部截頭円錐
   形セグメントの下方に位置する最も下方の部分球形セグ
   メントの形態にある特許請求の範囲第４項記載の容器。 ６ 前記曲線部分４６が、部分球形セグメントの断面で
   あり、前記上部の中間直線４７が断面である前記截頭円
   錐形セグメントと、前記下部の極部分４５を形成する下
   部の平坦なセグメントとの間に該部分球形セグメントが
   位置する特許請求の範囲第３項記載の容器。 ７ 前記截頭円錐形セグメントの上の底壁２０が、前記
   一定の曲率の半径よりも著しく小さい半径の曲線３３で
   断面において限定される環状セグメントを有する特許請
   求の範囲第１項から第６項までのいづれか１つの項記載
   の容器。 ８ 前記環状セグメントの上の底壁２０が、前記体部２
   １に融合する上部環状セグメントを有し、該上部環状セ
   グメントが、前記一定の曲率の半径よりも著しく大きい
   半径の曲線３４で断面において限定される特許請求の範
   囲第７項記載の容器。 ９ 前記環状セグメント４８が、前記体部２１に融合す
   る特許請求の範囲第７項記載の容器。 １０ 前記下部の極部分５０が、前記容器１０の内部へ
   凹む特許請求の範囲第１項から第９項までのいづれか１
   つの項記載の容器。