JPS5940277Y2 - 運搬兼用展示用容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は運搬兼用展示用容器に関する。

従来より、内容物の運搬に供すると共に内容物の展示に
も供する容器がある。

例えば食品であるパンにあっては、上面開口の容器内に
パンを多数収納した状態で工場から小売店１でトラック
などで運搬し、そして、パンを容器内に収納した１まの
状態で店先で客に展示するのである。

この場合、トラックなどで運搬する際には占有スペース
を小とするために容器を上下多段に積み重ねるものであ
る。

然し、この１オ容器を積み重ねた状態で店先で展示した
場合には、同じサイズの容器が積み重なっているため、
客はパンをよく見ることができない。

特に容器奥方にあるパンをよく見ることができず、場合
によっては奥方のパンは展示していたにもかかわらず、
客が見落して売れ残ってし１うことすらある。

従ってパンの展示に最適であるとはいえない。

又、奥方のパンを見つけたとしても、同じサイズの容器
が積み重なっている状態からパンを取り出すことは、や
っかいである。

かといって、容器を積み重ねずに横に並べたのでは、店
先での占有スペースが増し適当ではない。

以上の事情に鑑み本考案はなされたものであり、これら
の不都合を解消することを目的とする。

本考案は、説明の便宜上概略的にいえば、パンなどの内
容物を収納する運搬兼用展示用容器を、方形大容器と、
これの約１／２の長さの方形小容器との組合わせからな
るものにしたことを主たる特徴とする。

そして、内容物を展示するにあたっては、第３図に示す
様に方形大容器の片側部分に方形小容器を載せることに
より、方形大容器及び方形小容器のいずれの内容物をも
良く見えるようにし、以て展示に適するようにする。

更には、方形大容器及び方形小容器のいずれの内容物の
取り出しも容易とする。

父、トラックなどでパン等の内容物を運搬するにあたっ
ては、第４図に示す様に方形大容器の両側に方形小容器
を横に並べて載せる。

これによって、従来のごとく同じサイズの容器を積み重
ねた場合と同様に占有スペースを小とし、運搬にも適す
るようにする。

即ち本考案に係る運搬兼用展示用容器は、必要に応じて
、方形小容器を１個或いは２個方形大容器に載せるもの
である。

そして、これによって内容物の展示及び運搬の双方にそ
れぞれ好適し得るようにする。

更には、本考案は、空箱になったときには、容器を積み
上げた場合であっても、全高を低くシ、コンパクトに収
納して返送などの便にも供するものである。

図面は本考案を具体的に適用して示す実施例である。

図面中、第１図は本実施例に係る方形大容器の斜視図、
第２図は本実施例に係る方形小容器の斜視図である。

以下、図面に示した実施例にしたがって本考案をより具
体的に説明する。

方形大容器１ば、互いに対向する高側壁２，３及び互い
に対向する低側壁４，５を有している。

図面に示す実施例の場合には、高側壁２，３の外寸Ａと
低側壁４，５の内寸Ａとは等しくされており、約５６０
關とされている。

方形小容器６は、同様に互いに対向する高側壁７．８及
び互いに対向する低側壁９，１０を有している。

高側壁７，８ば、大容器１の高側壁２゜３の外寸Ａの約
１／２の長さく １／２Ａ ）とされており、一方低側
壁９，１０は、大容器１の低側壁４，５と同じ内寸Ａと
されている。

従って方形小容器６は、概略的にみれば、方形大容器１
をほぼ中央で二分割した形状と同じである。

又、大小いずれの容器１，６の高側壁の上端面及び下端
面に、は凸部及び凹部が設けられているものである。

この凸部及び凹部は高側壁２，３，７８同士をそろえて
第３図、第４図のごとく段積みを可能とするものである
。

特に第３図、第４図に示す実施例の場合には、大容器１
の高側壁２の上端面には凸部ｃ３．Ｃ４が隅部から寸法
１／８Ａ離した位置に設けられており、高側壁３の上端
面にも凸部’Ｃ１１Ｃ２が同様に設けられている。

又、大容器１の高側壁２の下端面には凹部ｄ３．ｄ４が
凸部ｃ３．ｃ４と対応するように隅部から寸法１／８Ａ
離した位置に設けられている。

更Ｉ／Ｃは、高側壁２の下端面には凹部ｄ ３３が隅部
から寸法３／８Ａ離した位置に、凹部ｄ４４が反対側の
隅部から寸法３／８Ａ離した位置に設けられている。

高側壁３の下端面にも同様に設けられている。

又、方形小容器６の高側壁７の上端面には凸部ｅ２が隅
部から寸法１／８Ａ離した位置に設けられて釦り、高側
壁８の上端面にも凸部ｅ１が同様に設けられている。

又、高側壁７の下端面には凹部ｆ３が凸部ｅ２と対応す
るように隅部から寸法１／８Ａ離した位置に設けられて
おり、更には凹部ｆ４が３／８Ａ離した位置に設けられ
ている。

従って、第３図、第４図に示した凹部及び凸部は、大容
器、小容器を多数段積みする際にその左右の向きを考慮
しなくても嵌合し、段積みの作業が楽である。

凹部及び凸部の位置関係は、この第３図、第４図に示し
たものに限定されるものではなく、更には、第７図に示
したような位置関係でも良く、この場合も左右の向きを
考慮することなく段積することができる。

又、本考案にあっては、大小いずれの容器１゜６も低側
壁が高側壁の１／２以下の高さとされている。

特に図面に示す実施例の場合Ｖｃ（／′ｉ、低側壁４．
５、低側壁９，１０は共に高側壁２，３、高側壁７，８
の丁度１／２の高さとされている。

更に又、小容器６の低側壁９，１００長さは大容器１の
高側壁２，３の長さＡと同じかそれ以上とされている。

図面に示す実施例の場合には、長さＡと同じにされてい
る。

このように低側壁４，５゜９．１０の高さを１／２以下
とすること、及び低側壁９，１００長さを長さＡと同じ
かそれ以上にすることは、第６図に示すように小容器６
を９０度回した状態でこれの低側壁９，１０下端を、大
容器１の低側壁４，５に載せ、小容器６大容器１をコン
パクトに交互に収納して段積みするための配慮である。

而して、大容器１小容器６に収納したパンなどの内容物
を展示するにあたっては、第３図に示す様に大容器１Ｖ
Ｃ小容器６を１ｆｆｉ載せるものである。

この場合、大容器ＩＫ収納した内容物も見易いし、小容
器６に収納した内容物も見易いし、その内容物の取り出
しも容易となる利点がある。

一方、パン等の内容物を収納した１１でトラックなどで
運搬するにあたっては、第４図に示す様に並べて載せる
ものである。

この場合には占有スペースがそれだけ小となる。

従って運搬にも行適する。勿論、第４図の１１店先で展
示することにしても良い。

この場合でも、低側壁９，１０，４，５の高さは高側壁
２，３，７，８の１／２以下の高さく図面に示す実施例
の場合には１／２の高さ）であることから、容器１，６
を多段に積み重ねた場合であっても、低側壁１０，５の
間にはスペースＤがあるため内容物の見易さや取り出し
易さを損うことは少ない。

また、空箱を返送するにあたっては、第６図に示す様に
すれば高さがそれだけ減り、便利である。

更には、第３図の場合には、大容器１の凸部ｃ３が小容
器１の凹部ｆ３に＠−！！つているが、この他に、小容
器６を水平方向に１８０度回して凸部ｃＩＫ凹部ｆ４を
嵌めるようにしても良い。

即ち、図面に示す実施例の場合には、小容器６の正面と
背面との向きが逆であっても嵌め込むことができる所謂
リバーシブル構造とされているため、小容器６の向きを
いちいち気にする必要なく便利である。

これは凸部（Ｃ１ｔＣ２，ｅ３．Ｃ’４ｔｅｌ。ｅ２）
や凹部（ｄ３りｄ３３ｔｄ４．ｄ４４りｆ３．ｆ４）を
図面に示すような配置関係としたからである。

更には、内容物を展示するにあたっては、第５図に示す
様に、並設状態の二個の大容器１の境界部分に小容器６
をセットすることもできる。

従って展示に一層好適し得る。

これも前述同様に凸部（ＣＩＣ２＞ｅ３ｔｃ４ｔｅ１ｔ
ｅ２）や凹部（ｄ ３ ｙ ｄ ３３１ｄ４．ｄ４４．
ｆ３．ｆ４）を図面に示すような配置関係としたからで
ある。

尚、図面に示す実施例の場合には、凸部を各容器１，６
の壁の上端面に設け、凹部を下端面に設けているが、こ
れは破損と洗浄を考慮したからである。

即ち、凹凸関係を逆にした場合には、下端面に凸部が位
置してこれが破損し易く、父上端面に凹部が位置するた
めここにゴミなどが溜１り易く不衛生となるからである
。

要するに本考案は、実用新案登録請求の範囲に記載した
事項を要旨とするものであり、特に方形大容器と方形小
容器との組合せよりなる運搬兼用展示用容器であり、必
要に応じて方形小容器を一個或いは二個載せることによ
って、展示用及び運搬用の双方にそれぞれ好適し得るも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面ば本考案の実施例であり、第１図は方形大容器の斜
視図、第２図は方形小容器の斜視図、第３図〜第７図は
それぞれ二部劣略して示す使用状態説明斜視図である。 図中、１は方形大容器、２，３は方形大容器の高側壁、
４，５は方形大容器の低側壁、６は方形小容器、７，８
は方形小容器の高側壁、９，１０は方形小容器の低側壁
、ｃｌ、ｃ２．ｃ３．ｅｌ。 ｅ２Ｌｒｉ凸部ｚ ａ３．ａ３３ｔｄ４ ｊｄ４４ ｔ
ｆ３ 、ｆ４は凹部をそれぞれ示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 相対向する高側壁及び低側壁を有する方形大容器と、こ
   の大容器の高側壁の約１／２の長さで対向する高側壁及
   び前記大容器の低側壁と同じ長さで対向する低側壁を有
   する方形小容器との組合わせよりなるものであって、高
   側壁同士をそろえて段積みが可能となるように、大小い
   ずれの容器の高側壁の上端面及び下端面の、各高側壁の
   端部から前記大容器の高側壁の長さの１／８内方に位置
   する部分に、各側壁の厚さと同じか又はそれ以下の厚さ
   を有する凸部及び凹部をそれぞれ設け、各容器の高側壁
   を他の容器の底側壁に交互に収納して段積みできるよう
   に、大小いずれの容器もその低側壁が高側壁の１／２以
   下の高さとなるようにするとともに、小容器の低側壁の
   長さが大容器の高側壁の長さと同じかそれ以上であるこ
   とを特徴とする運搬兼用展示用容器。