JPS5940190B2 - 石炭および炭化水素油の混合物 - Google Patents
石炭および炭化水素油の混合物Info
- Publication number
- JPS5940190B2 JPS5940190B2 JP10626077A JP10626077A JPS5940190B2 JP S5940190 B2 JPS5940190 B2 JP S5940190B2 JP 10626077 A JP10626077 A JP 10626077A JP 10626077 A JP10626077 A JP 10626077A JP S5940190 B2 JPS5940190 B2 JP S5940190B2
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- Japan
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- coal
- oil
- mixed
- particle size
- weight
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は粒子径分布を工夫した微粉炭と炭化水素油とか
らなる静置後も固化しない安定性のすぐれた石炭および
炭化水素油の混合物（以下混炭油という）に関する。
らなる静置後も固化しない安定性のすぐれた石炭および
炭化水素油の混合物（以下混炭油という）に関する。
従来、石炭は固体であるため、輸送の困難性ならびに燃
焼に際しての制御の困難性があり、液体である石油に比
べてエネルギー源として劣っていた。
焼に際しての制御の困難性があり、液体である石油に比
べてエネルギー源として劣っていた。
これらの点を克服するために我が国では第２次世異人戦
前に石炭を微粉炭にして、これと石油とを混合した膠質
燃料の研究が海軍燃料廠等で盛んに行なわれた。
前に石炭を微粉炭にして、これと石油とを混合した膠質
燃料の研究が海軍燃料廠等で盛んに行なわれた。
しかし、通常の粒径分布の微粉炭と石油とを単に混合し
ただけでは比重差のために石炭粒子が沈降分離して流動
性のない硬い層をつくり、これを防止するためには常時
攪拌するか、もしくは石炭粒子全量を直径１０μ以下に
するなどして極めて沈降速度を遅（する方法が検討され
てきたが、いずれも価格が高くついて実用上好ましくな
かった。
ただけでは比重差のために石炭粒子が沈降分離して流動
性のない硬い層をつくり、これを防止するためには常時
攪拌するか、もしくは石炭粒子全量を直径１０μ以下に
するなどして極めて沈降速度を遅（する方法が検討され
てきたが、いずれも価格が高くついて実用上好ましくな
かった。
また石炭粒子の沈降を防止するため、石炭と石油の他に
水と界面活性剤（石鹸）を加えて、石油の粘度の上昇な
らびに石炭保持力を向上させる方法についても検討され
たが、燃焼性がすぐれ、かつ微量で有効な作用のある界
面活性剤がなく、多（の場合その使用量は、混合物の１
ｗｔ％以上が必要であり経済的に問題であった。
水と界面活性剤（石鹸）を加えて、石油の粘度の上昇な
らびに石炭保持力を向上させる方法についても検討され
たが、燃焼性がすぐれ、かつ微量で有効な作用のある界
面活性剤がなく、多（の場合その使用量は、混合物の１
ｗｔ％以上が必要であり経済的に問題であった。
また最近米国等で石油を乳化剤水溶液で水中油滴型の半
固体状のエマルジョンとし、これに微粉炭を混ぜてスラ
リー状として燃焼させようとする試みがなされているが
、これも前述のものと同じく界面活性剤の使用量が混合
物の約１ｗｔ％も必要であり、この界面活性剤の価格が
結局混合物の価格を２０〜３０％も割高にすることにな
り、実用化は困難であった。
固体状のエマルジョンとし、これに微粉炭を混ぜてスラ
リー状として燃焼させようとする試みがなされているが
、これも前述のものと同じく界面活性剤の使用量が混合
物の約１ｗｔ％も必要であり、この界面活性剤の価格が
結局混合物の価格を２０〜３０％も割高にすることにな
り、実用化は困難であった。
本発明者らは上記の実情にかんがみ、種々検討した結果
、微粉炭の粒子径分布を工夫することにより、界面活性
剤を使用することなく、微粉炭と炭化水素油のみからな
る静置後も固化しない安定な混炭油を製造することに成
功した。
、微粉炭の粒子径分布を工夫することにより、界面活性
剤を使用することなく、微粉炭と炭化水素油のみからな
る静置後も固化しない安定な混炭油を製造することに成
功した。
すなわち、現在通常に大型ボイラー等で使用されている
１００メツシユ篩を８０％以上パスする平均粒子径が５
０μ以上の微粉炭（以下通常の微粉炭とい５）ｉｏｏ重
量部と平均粒子径が５μ以下の超微粉炭を０．５〜２０
重量部、好ましくは１〜５重量部と炭化水素油８０〜１
５０重量部とを混合することにより製造した静置後も固
化しない安定性のすぐれた混炭油を発明した。
１００メツシユ篩を８０％以上パスする平均粒子径が５
０μ以上の微粉炭（以下通常の微粉炭とい５）ｉｏｏ重
量部と平均粒子径が５μ以下の超微粉炭を０．５〜２０
重量部、好ましくは１〜５重量部と炭化水素油８０〜１
５０重量部とを混合することにより製造した静置後も固
化しない安定性のすぐれた混炭油を発明した。
一般に通常の微粉炭と炭化水素油をはｇ半々の割合で混
合して静置しておくと、分散していた微粉炭が次第に沈
降してゆき、上部に微粉炭がほとんど分散していない２
０〜３０ ｖｏ１％の上澄み液（炭化水素油が着色して
いる場合必らずしも透明ではない）と微粉炭が密な状態
に沈降してその間隙に炭化水素油がしみ込んだような状
態の下層とに分かれる。
合して静置しておくと、分散していた微粉炭が次第に沈
降してゆき、上部に微粉炭がほとんど分散していない２
０〜３０ ｖｏ１％の上澄み液（炭化水素油が着色して
いる場合必らずしも透明ではない）と微粉炭が密な状態
に沈降してその間隙に炭化水素油がしみ込んだような状
態の下層とに分かれる。
この下層の部分の粘度が通常の微粉炭を用いた場合きわ
めて高く配管輸送等は困難であり、時には静置後アスフ
ァルトの針入度測定用の針すら入らない相同化する場合
がある。
めて高く配管輸送等は困難であり、時には静置後アスフ
ァルトの針入度測定用の針すら入らない相同化する場合
がある。
しかるに本発明の粒子径分布を工夫した微粉炭を用いた
混炭油は、通常の粒子径すなわち平均粒子径で例えば約
６０μという巨大粒子の間に５μあるいはそれ以下の超
微粉炭粒子が存在し、巨大粒子どうしの接触を防止する
ように作用するので、密な状態に沈降しにくく静置後数
週間でも固化せず沈降層（下層）の部分の粘度が、通常
の微粉炭のみを用いた場合のものに比して極めて低く、
配管輸送等が容易に行なえる。
混炭油は、通常の粒子径すなわち平均粒子径で例えば約
６０μという巨大粒子の間に５μあるいはそれ以下の超
微粉炭粒子が存在し、巨大粒子どうしの接触を防止する
ように作用するので、密な状態に沈降しにくく静置後数
週間でも固化せず沈降層（下層）の部分の粘度が、通常
の微粉炭のみを用いた場合のものに比して極めて低く、
配管輸送等が容易に行なえる。
この信奉発明による混炭油は界面活性剤等の高価な添加
剤を使用しないので経済的に有利である。
剤を使用しないので経済的に有利である。
なお超微粉炭の混合量は、通常の微粉炭に対して少くと
も０．５重量部以上添加することが必要であり、経済性
の点から２０重量部以上加えることは好ましくない。
も０．５重量部以上添加することが必要であり、経済性
の点から２０重量部以上加えることは好ましくない。
また炭化水素油の混合量は、少なすぎるとボッボッとし
た流動性のない混炭油となり、また多すぎると安定性が
悪くなり、同時に石炭混合量が減るので通常の微粉炭１
００重量部に対し、炭化水素油８０〜１５０重量部を混
合することが好ましい。
た流動性のない混炭油となり、また多すぎると安定性が
悪くなり、同時に石炭混合量が減るので通常の微粉炭１
００重量部に対し、炭化水素油８０〜１５０重量部を混
合することが好ましい。
本発明に云う１００メツシユ篩とはタイラーの標準篩を
意味し、目の開きは１４７μである。
意味し、目の開きは１４７μである。
また本発明に用いる炭化水素油としては、常温において
液状の石油系および石炭系燃料油、たとえば原油、接頭
原油（ガソリン留分を除去した原油）灯油、軽油、Ａ重
油、Ｂ重油、Ｃ重油のほかタール油、クレオンート油な
どがあげられる。
液状の石油系および石炭系燃料油、たとえば原油、接頭
原油（ガソリン留分を除去した原油）灯油、軽油、Ａ重
油、Ｂ重油、Ｃ重油のほかタール油、クレオンート油な
どがあげられる。
次に本発明の実施例を示すが本発明はその要旨を越えな
い限り以下の実施例に限定されるものではない。
い限り以下の実施例に限定されるものではない。
実施例 １
タイラーの１００メツシユ篩を９０％パスし、平均粒子
径が７５μの長倉炭の通常の微粉炭ＬＯＯＭ’と、平均
粒子径が５μ以下の長倉炭の超微粉炭５０グと、イラニ
アンヘビー原油のガソリン留分を蒸留操作により除去し
た抜頭油１０５０グとを３１入りのビーカーに入れてス
クリウユ型の回転子のついた攪拌機により約１５分間攪
拌混合して混炭油Ａを得た。
径が７５μの長倉炭の通常の微粉炭ＬＯＯＭ’と、平均
粒子径が５μ以下の長倉炭の超微粉炭５０グと、イラニ
アンヘビー原油のガソリン留分を蒸留操作により除去し
た抜頭油１０５０グとを３１入りのビーカーに入れてス
クリウユ型の回転子のついた攪拌機により約１５分間攪
拌混合して混炭油Ａを得た。
一方比較のためタイラーの１００メツシユ篩を９０％パ
スし、平均粒子径が７５μの長倉炭の通常の微粉炭１０
０Ｍ’と、上述の抜頭油１０００？とを同様に攪拌混合
して混炭油Ｘを得た。
スし、平均粒子径が７５μの長倉炭の通常の微粉炭１０
０Ｍ’と、上述の抜頭油１０００？とを同様に攪拌混合
して混炭油Ｘを得た。
これらに用いた財源の性状を第１表に、また得られた混
炭油の粘度および３週間静置後の状態を第２表に示す。
炭油の粘度および３週間静置後の状態を第２表に示す。
第２表の結果から明らかなように本発明の混炭油Ａは比
較例混炭油Ｘに比べて、固化していない点ですぐれてい
ることがわかる。
較例混炭油Ｘに比べて、固化していない点ですぐれてい
ることがわかる。
実施例 ２
タイラーの１００メツシユ篩を９９％パスし、平均粒子
径が６０μの太平洋炭の通常の微粉炭１０００Ｐと、平
均粒子径が５μ以下の太平洋炭の超微粉炭２５グと、Ｂ
重油１２３Ｍ’（石炭の１．２倍）とを３１入りのビー
カーに入れて攪拌混合して混炭油Ｂを得た。
径が６０μの太平洋炭の通常の微粉炭１０００Ｐと、平
均粒子径が５μ以下の太平洋炭の超微粉炭２５グと、Ｂ
重油１２３Ｍ’（石炭の１．２倍）とを３１入りのビー
カーに入れて攪拌混合して混炭油Ｂを得た。
一方比較のため上述の太平洋炭の通常の微粉炭１０００
ＰとＢ重油１２０１’とを同様に攪拌混合して混炭油Ｙ
を得た。
ＰとＢ重油１２０１’とを同様に攪拌混合して混炭油Ｙ
を得た。
これらに用いた財源の性状を第１表に、また得られた混
炭油の粘度および３週間静置後の状態を第２表に示す。
炭油の粘度および３週間静置後の状態を第２表に示す。
第２表の結果から明らかなように本発明の混炭油Ｂは、
比較例混炭油Ｙに比べて固化していない点ですぐれてい
ることがわかる。
比較例混炭油Ｙに比べて固化していない点ですぐれてい
ることがわかる。
実施例 ３
タイラーの１００メツシユ篩を９５％パスし、平均粒子
径が７０μのソ連炭の通常の微粉炭１００（ｌとζ平均
粒子径が５μ以下の長倉炭の超微粉炭７５グとクラエイ
ト原油９３５グ（１０７５ｍｌ）とを３１入つのビーカ
ーに入れて攪拌混合して混炭油Ｃを得た。
径が７０μのソ連炭の通常の微粉炭１００（ｌとζ平均
粒子径が５μ以下の長倉炭の超微粉炭７５グとクラエイ
ト原油９３５グ（１０７５ｍｌ）とを３１入つのビーカ
ーに入れて攪拌混合して混炭油Ｃを得た。
一方比較のため上述のソ連炭の通常の微粉炭１００グと
クラエイト原油８７０７（１０００ＴｆＬｌ）とを同様
に攪拌混合して混炭油Ｚを得た。
クラエイト原油８７０７（１０００ＴｆＬｌ）とを同様
に攪拌混合して混炭油Ｚを得た。
これらに用いた財源の性状を第１表に、また得られた混
炭油の粘度および３週間静置後の状態を第２表に示す。
炭油の粘度および３週間静置後の状態を第２表に示す。
第２表の結果から明らかなように本発明の混炭油Ｃは、
比較例混炭油Ｚに比べて固化していない点ですぐれてい
ることがわかる。
比較例混炭油Ｚに比べて固化していない点ですぐれてい
ることがわかる。
Claims (1)
- １１００メツシユ篩を８０％以上パスし、平均粒子径が
５０μ以上の微粉炭１００重量部と、平均粒子径が５μ
以下の超微粉炭を０．５〜２０重量部と炭化水素油８０
〜１５０重量部とを混合することにより製造した静置後
も固化しないことを特徴とする石炭および炭化水素油の
混合物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10626077A JPS5940190B2 (ja) | 1977-09-06 | 1977-09-06 | 石炭および炭化水素油の混合物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10626077A JPS5940190B2 (ja) | 1977-09-06 | 1977-09-06 | 石炭および炭化水素油の混合物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5440808A JPS5440808A (en) | 1979-03-31 |
| JPS5940190B2 true JPS5940190B2 (ja) | 1984-09-28 |
Family
ID=14429118
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10626077A Expired JPS5940190B2 (ja) | 1977-09-06 | 1977-09-06 | 石炭および炭化水素油の混合物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5940190B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57185387A (en) * | 1981-05-08 | 1982-11-15 | Idemitsu Kosan Co Ltd | Mixed fuel of coal and oil |
| JPS61137037U (ja) * | 1985-02-15 | 1986-08-26 | ||
| JPH0541070Y2 (ja) * | 1989-05-25 | 1993-10-18 | ||
| US9777235B2 (en) | 2016-04-04 | 2017-10-03 | Allard Services Limited | Fuel oil compositions and processes |
| AU2017246680B2 (en) | 2016-04-04 | 2021-02-04 | Arq Ip Limited | Solid-liquid crude oil compositions and fractionation processes thereof |
-
1977
- 1977-09-06 JP JP10626077A patent/JPS5940190B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5440808A (en) | 1979-03-31 |
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