JPS5939964B2 - 閉鎖配電盤 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は負荷側主回路及び機器の絶縁抵抗測定を容易に
行えるようにした閉鎖配電盤に関するものである。

従来、負荷側主回路及び機器の絶縁抵抗測定（以下これ
をメガ測定と略称する）は、閉鎖配電盤に測定するため
の装置を取付け、第１図に示された方法によっていた。

即ち、閉鎖配電盤のケーシング１１内に断路器１２を設
け、この断路器１２の一方を電線１３により負荷側電路
に接続し、他方を電線１４により盤面正面のコンセント
１５まで接続している。

しゃ断器１６は昇降装置１１により断路状態１８と接続
状態１９とに位置され得る。

又、断路器１２は昇降装置１７とリンク機構２０により
連動され、しゃ断器１６が断路状態で閉、接続状態で開
をなすような機械的構造をもっている。

したがってしゃ断器１６が断路状態１８の時のみ矢印２
１のような回路が構成され、負荷側機器のメガ測定が、
絶縁抵抗測定器（以下これをメガ測定器と略称する）２
２をコンセント１５に接続することで可能となる。

しかしこの方法ではメガ測定用の断路器装置１２を取付
けるために広いスペースを要すること、これが連動機構
付なので組立調整に時間がかかり、又リンク機構での断
路器開閉なのでリンク機構の絶対的な連動操作が必要で
あった。

その上、断路器接触部は導電部が露出し部品数も多くコ
ストが高いなどの問題があった。

本発明の目的は、リンク機構を用いずに負荷側主回路断
路部内にて直接メガ測定棒を作動させることにより、リ
ンク機構の組合せによる不具合が発生しなく、さらに盤
内にメガ測定装置用として特別スペースを必要としない
閉鎖配電盤を提供することにある。

即ち本発明はケーシング内に電源側主回路断路部と負荷
側主回路断路部と、前記２種の断路部を介して電路と接
続する電気機器を備えた閉鎖配電盤において前記電気機
器が断路状態の時のみ負荷側に接続し、メガ測定又は接
地操作を可能とする装置を内蔵した負荷側主回路断路部
を備えることによって達成される。

以下図面に従って本発明の一実施例を説明する。

第２図は本考案の実施例を示すものでケーシング３１内
に電源側主回路３２系を引込む母線室３２′と、負荷側
主回路系３３を引込むケーブル室３３′と、電気機器、
例えばしゃ断器３４を収納する機器収納室とを備えてい
る。

母線室３２′の主回路系３２は電源側主回路断路部３５
を有しまたケーブル室３３′の主回路系３３は負荷側主
回路断路部３０を有し、それぞれしゃ断器３４の移動、
即ち昇降動作に伴ってその接続端子３６．３７と接離す
る。

第３図は上記負荷側主回路断路部３０の詳細図である。

図に於て、第２図で示したしゃ断器３４の接続端子３７
と接離する接触導体４０は、絶縁物４１により注形固定
され、支持物４２により第２図で示したケーシング３１
内に固定される。

接触導体４０は中空になっており、その中には、絶縁材
製のメガ測定ロッド４３が昇降自在に納まっていて、そ
の図示上端にはネジ４４が切られ、導電物４５がそのネ
ジ４４を利用して取つけられている。

この導電物４５には電線３８がつながれており、第２図
で示すようにケーシング３１の測定し易い、例えば前部
に配置された測定用端子、例えばコンセント３９まで配
線されている。

尚、接触導体４０の一部は負荷側接続導体４６と接続で
きるように絶縁物４１かも露呈している。

又、接触導体４０の導電物４５との接触部４７はメガ測
定ロッド４３が下がった状態で導電物４５との接触を完
全にするため十分な溝が切られ、点接触が数箇所なされ
るような形状となっている。

上記構成に於てしゃ断器３４が断路状態から接続状態へ
と移行する過程に於て、先ず、接続端子３７がメガ測定
ロッド４３を上方に押し上げ、接続状態が完了すると接
触導体の接触部４７と導電物４５との距離は対地間気中
絶縁距離をもつ。

尚沿面もれ距離を増すためにはメガ測定ロッド４３には
ひだ４８を設ければよい。

しゃ断器３４は必ず接続状態又は断路状態の時のみしか
開閉できないインターロック構造となっているため、接
続状態でしゃ断器３４を閉とした時のみ電源主回路断路
部３５から負荷側主回路断路部３０へ電流が流れる。

しかし、この状態では、前述のように導電物４５は接触
導体４０の接触部４７から光分離しており、コンセント
３９は無電圧となっている。

従って、誤ってコンセント３９に触れたとしても電源側
電流は流れることはな（安全である。

負荷側主回路又は機器のメガ測定操作をする時にはしゃ
断器３４を開とした後、断路状態とする。

このためメガ測定ロッド４３は重力および強勢バネ４９
により接続端子３７と共に下降し、やがては完全に接触
部４７と導電物４５が接続され、負荷側主回路系３３か
らコンセント３９までの回路カ構成される。

こののち、このコンセント３９にメガ測定器２２を接続
しメガ測定を行う。

またこのコンセント３９に接地用プラグを差しこめば接
地操作も容易に行える。

なお接触導体４０の露出部５２は接続導体４６と接続さ
れた後絶縁テープ５１で覆うため、日本電機工業会規格
ＪＥＭ１１５３で規格されているＧ形を保障する。

本発明は以上の如く負荷側主回路断路部内にメガ測定用
の接離機構を組込んだので、従来のようにリンク機構を
要せず、このためスペースをとらず信頼性が高い。

さらに収納電気機器が断路状態の時のみ負荷側回路又は
機器のメガ測定操作および接地操作が可能となるので、
安全で確実な測定等保守操作を容易に可能とする優秀な
閉鎖配電盤を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の閉鎖配電盤を示す側面構成図、第２図は
本発明による閉鎖配電盤の一実施例を示す側面構成図、
第３図は本発明の要部を示す拡大断面詳細図である。 ３０・・・負荷側主回路断路部、３１・・・ケーシング
、３４・・・電気機器、３７・・・接続端子、３９・・
・測定端子、４０・・・接触導体、４３・・・測定用ロ
ッド、４５・・・導電物、４９・・・バネ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケーシング内に電気機器を移動自在に収納し、この
   電気機器の移動によりその接続端子を、ケーシング側に
   固定した電源側及び負荷側の主回路断路部に接離させて
   成るものに於て、前記負荷側の主回路断路部は、前記電
   気機器の接続手段と接離する接触導体と、この接触導体
   に対して先端が前記接続端子と当接し得る如（配置され
   かつこの接続端子の移動方向に沿って移動自在に取付げ
   られた測定用ロッドと、この測定用ロッドに取付けられ
   前記接触導体に対し前記電気機器が前記主回路断路部と
   断路状態にあるとき接触し接続状態にあるとき開離する
   導電物と、この導電物を前記接触導体との接触方向に常
   時付勢するバネとを有し、前記導電物とケーシング内の
   所望の位置に配置された測定用端子との間を電気接続し
   たことを特徴とする閉鎖配電盤。