JPS5939944Y2 - 筆体付化粧液用容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、化粧液を充填した筆体付の容器に関するも
のであり、特に、マニキュア液の容器に最も使用される
ものである。

従来のマニキュアは、一定の容器の中にマニキュア液を
充填し、筆を下設した筆体にて之を蓋着していた。

使用に当っては、該蓋体な螺脱し、之を引上げ乍ら、先
端の筆に浸潤したマニキュア液を爪に塗布していたので
ある。

然るに、本案は、このような容器を全く−変し、漸新な
マニキュア液容器を提案せんとするものであり、化粧液
を充填した容器本体の口部に蓋体を蓋着し、更に、この
蓋体は上方部を突設してその先端中心部を開口すると共
に、この開口部に面する空間部を本体内に収納した鋼球
が挿入できるように形成し、更に、前記蓋体の上端面に
筆体を植設して成る筆体付化粧液用容器を提供せんとす
るものである。

以下、この考案の一実施例を別紙添付図面に従って詳述
する。

１は化粧液であり、その種類は之を問うものではないが
、この実施例図の場合は、マニキュア液を示している。

２はこのマニキュア液１を充填した容器本体である。

３は該容器本体２０口部を示し、この実施例図の場合は
、該口部３は螺旋状に形成され、この螺旋に螺着された
蓋体４を有する。

この蓋体４は第１図に於て、左方が突設５されており、
而も、この突設部５の先端中心部を開口６しである。

而して、この開口部６に直接連なる空間部７を前記蓋体
の突設部５の内面に設け、この空間部７は容器本体２内
に収納した鋼球８が丁度遊嵌できる状態となっている。

図に於ては、この空間部７は、前記開口部６附近を鋼球
８の半球部が丁度嵌り込むことのできる形状となってお
り、又、斯くの如く形成することにより、鋼球８による
液押出作用をより効果的にするものである。

更に、前記突設部５の上端面（第１図に於て左端面）に
は筆体９が植設されている。

この筆体９は第３図に示す如く、前記開口部６の周囲に
植設され、而も、先細りとして一体化しであるが、之に
限定されるものではない。

このよ５に構成された本容器は、容器本体２から、前記
突設部５の前記開口部６より連通された構成となってい
る。

この実施例は叙述せる如き構成に係るから、容器本体２
内のマニキュア液１は筆体の内底部に位置する開口部６
まで容易に移動できる状態となっている。

而して、マニキュア液１は概して濃度の比較的高いもの
を使用される関係上、容器本体２を単に振動しただけで
は、該マニキュア液１は容易に筆体９に浸潤−しないの
である。

然るに、容器本体２内に鋼球８が内装されているので、
容器本体２を上下に振動させるとき、該鋼球８は容器本
体２より容易に前記空間部７に移動するのである。

このとき、該空間部Ｔ内に充満しているマニキュア液１
は、この鋼球８により強制的に突設部５の開口部６に押
し出されるのである。

而も、この押圧力は、丁度シリンダに対するピストンの
作用となり、従って、該開口部６内に移動したマニキュ
ア液１は強制的に筆体９に浸潤することになるのである
。

斯くして該筆体９を爪にあてがえば、容易に該マニキュ
アの使用が可能となるのである。

この考案は、叙述せる一実施例に於て詳述せる如く、容
器本体内の化粧液を圧力を与えて強制的に筆体に浸潤せ
しめ、且つ、筆体も容器本体に直接に取付けである為、
筆体を忘れることもなく、直ちに之を使用でき、更に、
構造も極めて簡単でありますからコストダウンとなる等
、正に諸種の実用的効果ある考案である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図はその縦断正面図
、第２図は同縦断側面図、第３図は筆体の植設部を示す
解説左側面図である。 符号説明、１・・・・・・化粧液、２・・・・・・容器
本体、３・・・・・・口部、４−・・・・・蓋体、５・
・・・・・突設部、６・・・・・・開口部、Ｔ・・・・
・・空間部、８・・・・・・鋼球、９・・・・・・筆体
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧液を充填した容器本体の口部に蓋体を蓋着し、更に
   、この蓋体は上方部を突設してその先端部中心部を開口
   すると共に、該蓋体の前記突設部の内部に空間部を設け
   て前記開口部及び本体内と直接連通せしめ、更に、該本
   体内に収納した鋼球が丁度遊嵌できる状態に前記空間部
   を形成し、且つ、前記蓋体の上端面に筆体を植設して成
   る筆体付化粧液用容器。