JPS593983B2 - 1,5−ジニトロアントラキノンの製造方法 - Google Patents

1,5−ジニトロアントラキノンの製造方法

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JPS593983B2
JPS593983B2 JP4745576A JP4745576A JPS593983B2 JP S593983 B2 JPS593983 B2 JP S593983B2 JP 4745576 A JP4745576 A JP 4745576A JP 4745576 A JP4745576 A JP 4745576A JP S593983 B2 JPS593983 B2 JP S593983B2
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JP
Japan
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dinitroanthraquinone
reaction
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anthraquinone
slurry
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JP4745576A
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義行 竹田
新一郎 古賀
忠重 山口
豊 福田
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Mitsubishi Kasei Corp
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Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は1・5−ジニトロアントラキノンの製造方法に
関するものである。
詳しくは本発明はアントラキノンの硝酸ニトロ化により
1・5−ジニ10 トロアントラキノンを連続的に製造
する方法に関するものである。アントラキノンを過剰の
濃硝酸中でニトロ化し、得られた反応混合物スラリーを
濾過することによつて、固体の1・5−ジニトロアント
ラキノンと151・8−ジニトロアントラキノンその他
のニトロアントラキノンの溶液に分離する方法は知られ
ている。
この方法は、硝酸以外の媒体を必要とせず、また、引続
き上記分離した溶液を稀釈することによつて1・8−ジ
ニトロアントラキノンを析出さフ0 せて取得できる等
のすぐれた点を有する。しかして、この方法は、反応系
に1・5−ジニトロアントラキノンを析出させるもので
あり、従つて本質的には反応器と晶析器とを併設するこ
となく、一つの容器で操作することが可能であるが、フ
5 本発明者等の検討したところによれば本法を殊に大
量生産に適した方法である連続法によつて実施しようと
すると単一の容器では目的とする1・5−ジニトロアン
トラキノン結晶を十分な収率で得るための原料の仕込み
から上記反応混合物の濾過10までの所要滞留時間が極
端に長くなり、従つて生産規模に比し極めて大容量の容
器を必要とするという工業的に著るしく不利な面がある
のである。本発明者等は、かかる実状に鑑み、工業生産
に適した短時間で1・5−ジニトロアントラキノン15
結晶を好収率で得る方法を得ることを目的として種々検
討したところアントラキノンのニトロ化反応によつてジ
ニトロ体の生成がほぼ完了した時点においても、1・5
−ジニトロアントラキノンの析出はその70%あるいは
それ以下であり、反応系中で以後の1・5−ジニトロア
ントラキノンの析出率を90%以上にするには、反応完
了に要する時間の5倍以上もの時間が必要であること、
またこの析出所要時間の長大化の原因が、反応系に溶解
しているアントラキノンにあることを知見し、これらの
知見に基づき更に検討の結果本発明を完成した。すなわ
ち、本発明はアントラキノンの硝酸二トロ化による1・
5−ジニトロアントラキノンの製造方法において、1第
1段にアントラキノンと、濃度96%以上の硝酸を連続
的に供給して、HNO3:アントラキノンのモル比25
〜40:1、温度30〜50℃の条件下で、ジニトロ化
反応率が80%〜ほぼ100%に達するまでジニトロ化
反応を行い、且つ反応系中に析出する1・5−ジニトロ
アントラキノンを含む反応混合物スラリーを連続的に抜
出し、2このスラリーを次の段に移送し、この段で、反
応によつて生成する1・5−ジニトロアントラキノンの
実質的全部が析出するまで反応混合物を保持し且つ、生
成1・5−ジニトロアントラキノンスラリーを抜出し、
3 このスラリーから、1・5−ジニトロアントラキノ
ンを固体として分離回収することを特徴とする1・5−
ジニトロアントラキノンの製造方法に存する。
本発明を更に詳細に説明する。
本発明方法においては、原料アントラキノンおよび硝酸
の仕込みから、目的生成物である1・5−ジニトロアン
トラキノンの晶析までの工程を多段で実施するが、第1
段へ仕込む硝酸は濃度96%以上のものを用い、その量
は、原料アントラキノンに対し25〜40倍モル量の範
囲から選ぶ。
硝酸量がこれより少ないと、アントラキノンのニトロ化
反応の速度が小さくなる他に、1・5ジニトロアントラ
キノンの晶析において、1・8ジニトロアントラキノン
その他のニトロアントラキノン等の析出が起こるように
なり、得られる1・5−ジニトロアントラキノンの純度
を低下させるので好ましくない。逆に、硝酸量がこれよ
り多いと、ニトロ化反応フの進行は早いが、1・5−ジ
ニトロアントラキノンの溶解量が多くなるために固体と
して得られる1・5−ジニトロアントラキノンが少なく
、加えて溶解した1・5−ジニトロアントラキノンは1
・8−ジニトロアントラキノンその他と共に溶液中にあ
るので、以後の工程で溶液から1・8−ジニトロアント
ラキノンを得る場合、同時に1・5ジニトロアントラキ
ノンも析出するので1・8−ジニトロアントラキノンの
純度を低下させるので好ましくない。
本発明方法においては第1段の反応混合物を適当な時期
に次段に移すことが肝要であるがこの時期は、第1段で
のアントラキノン類のジニトロ化反応率が80%ないし
ほぼ完了する時期から選ぶのがよく、好ましくはジニト
ロ化反応が90〜98%程度進行した時期がよい。
具体的にはジニトロ化反応率が上記した値に保持される
ように、第1段での平均滞留時間を設定する。
次段においては、ジニトロ化反応が未完の場合はその続
きと1・5−ジニトロアントラキノンの晶析の完結が、
ニトロ化反応が完了しておれば晶析の完結のみが行なわ
れる。
この次段は、場合により2つ以上に更に分けてもよい。
本発明方法において、第1段の温度は、30〜50℃の
範囲から選ばれる。
操作温度がこれより低いと、ニトロ化反応の進行が遅く
なり、また、1・5−ジニトロアントラキノンの晶析に
際し、1・8−ジニトロアントラキノンその他のニトロ
体等の望ましくない物質の析出が起るようになつて好ま
しくない。逆に温度がこれより高いと、装置の材質の点
から特別の考慮が必要となつて工業的に有利でなく、ま
た、1・5−ジニトロアントラキノンの析出量が少なく
なるので得策ではない。第1段においては、ニトロ化反
応のほとんど全部が行なわれるが、この反応は発熱反応
であるから、この段では温度を30〜50℃に保持する
ため冷却を行なう必要がある。しかし、次段では1・5
−ジニトロアントラキノンの晶析が主であつて発熱はほ
とんど無いか或いは全くないので、一般的には、第1段
の温度のまま反応混合物を次段に移し、同等程度の温度
で操作を行なうのが、特別の温度制御操作を必要とせず
、また、均質の1・5−ジニトロアントラキノンが得ら
れる等の点から得策である。もちろん、次段の温度を第
1段の温度より低く選ふ等、第1段と次段の間に温度差
を設けることも可能である。本発明ではこの次段におい
て、反応によつて生成する1・5−ジニトロアントラキ
ノンの実質的全部を析出させるが、ここで実質的全部と
は、その温度において析出すべき1・5−ジニトロアン
トラキノンの実質的全部を意味する。スラリーの母液中
には、その温度に相当する溶解度分の1・5一体が溶解
しているのは勿論である。本発明は、攪拌槽を2つある
いは3つ以上直列に接続させ、第1槽において第1段の
処理を行い、第2槽以降において、第2段の処理を行う
のが簡便である。
しかし、各段の容器の構造自体は特に限定されるもので
はなく、例えば複数個に区画された容器を用いて各段の
処理を行つてもよい。
何れにしても、第1段に所定量の原料アントラキノンと
硝酸を供給し、前記2段方式の手法に準じて操作し、最
終段から上記供給原料に見合う量の反応生成物を抜き出
して連続運転を行なう。
反応生成物からは沢過または遠心分離によりケーキを分
離し、洗浄するのみで高純度の1・5ジニトロアントラ
キノンを得ることができる。本発明方法に従つて、特定
条件の下に多段で操作を行なうときは、原料の仕込みか
ら1・5−ジニトロアントラキノンの沢取までの時間を
格段に短縮することができ、装置を小型化し得、しかも
、高純度の1・5−ジニトロアントラキノンを高収率で
得ることができるので、工業的に極めて有利である。本
発明方法により原料仕込から製品沢取までの時間が著る
しく短縮される理由は必ずしも審かではないが、アント
ラキノンが供給される主たる反応一晶析部を第1段とし
て分離したため次段の晶析へのアントラキノンの悪影響
が避けられ、次段において十分な1・5−ジニトロアン
トラキノンの晶析速度が得られることが大きく寄与して
いると考えられる。
以下、本発明を実施例によつて具体的に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例 1 第1段、第2段共に201?.のジャケツト付攪拌槽を
用い第1槽にアントラキノン2087/Hrおよび98
%硝酸1740y/Hr(対アントラキノンモル比27
)を供給し、第1槽の底部から反応混合物19487/
Hrを抜出し第2槽に移しながら連続反応、晶析を行な
つた。
第1槽、第2槽共に温度は40℃に保ち、滞留時間は共
に12時間で行つた。
第1槽のジニトロ化反応率は96.8%であつた。
第2槽底部から抜き出した生成スラリーを40℃で沢過
し、ケーキを洗浄、乾燥して純度94.6%の1・5−
ジニトロアントラキノン957を得た。これは反応によ
り生成した1・5−ジニトロアントラキノンに対し80
%に相当する量であつた。比較例 1実施例1で用いた
ジヤケツト付攪拌槽1基を用い、実施例1におけると同
量の原料を供給し40℃12時間の1段の連続反応、晶
析を行ない、実施例1と同様に沢過、洗浄、乾燥したと
ころ、得られた1・5−ジニトロアントラキノンの純度
は94.0%であつた(ジニトロ化反応率96.6%)
が得量は74tに過ぎなかつた。
これは反応により生成した1−5−ジニトロアントラキ
ノンに対し62%に相当する量であつた。比較例 2 2001のジャケツト付攪拌槽1基を用い、実施例1に
おける同量の原料を供給し、40℃、90時間の1段の
連続反応、晶析を行ない実施例1と同様に沢過、洗浄、
乾凍したところ、純度95.0%の1・5−ジニトロア
ントラキノン95yが得られた。
(ジニトロ化反応率99.3%)本例かられかるように
、1段の連続反応、晶析によつて実施例1に相当する収
率、純度を得ようとすれば、実施例1における時間の約
4倍という長時間を必要とし、かつ大容量の反応器が必
要である。実施例 2 101のジヤケツト付攪拌槽3基を直列に接続し、3段
の連続反応、晶析を行なつた。
実施例1におけると同量の原料を供給し、第1槽を50
℃で平均滞留時間5時間、第2および第3槽を40′C
でそれぞれ平均滞留時間5時間に保つて得られた生成ス
ラリーを沢過し、ケーキを洗浄、乾燥して純度95.0
%の1・5−ジニトロアントラキノン97yを得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アントラキノンの硝酸ニトロ化による1・5−ジニ
    トロアントラキノンの製造方法において(1)第1段に
    アントラキノンと、濃度96%以上の硝酸を連続的に供
    給して、HNO_3:アントラキノンのモル比25〜4
    0:1、温度30〜50℃の条件下で、ジニトロ化反応
    率が80%〜ほぼ100%に達するまでジニトロ化反応
    を行い、且つ反応系中に析出する1・5−ジニトロアン
    トラキノンを含む反応混合物スラリーを連続的に抜出し
    、(2)このスラリーを次の段に移送し、この段で、反
    応によつて生成する1・5−ジニトロアントラキノンの
    実質的全部が析出するまで反応混合物を保持し、且つ生
    成1・5−ジニトロアントラキノンスラリーを抜出し、
    (3)このスラリーから、1・5−ジニトロアントラキ
    ノンを固体として分離回収することを特徴とする1・5
    −ジニトロアントラキノンの製造方法。
JP4745576A 1976-04-26 1976-04-26 1,5−ジニトロアントラキノンの製造方法 Expired JPS593983B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100299720B1 (ko) * 1991-04-15 2001-10-22 스티븐 비. 페이지 표유광감소를위해캡슐화된발광다이오드,및표유광감소방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100299720B1 (ko) * 1991-04-15 2001-10-22 스티븐 비. 페이지 표유광감소를위해캡슐화된발광다이오드,및표유광감소방법

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