JPS5938455Y2

JPS5938455Y2 - リング撚糸機に於けるカツテイングヘツドを備えたスピンドル

Info

Publication number: JPS5938455Y2
Application number: JP5358882U
Authority: JP
Inventors: 文次郎谷垣
Original assignee: 株式会社加地鉄工所
Priority date: 1982-04-12
Filing date: 1982-04-12
Publication date: 1984-10-26
Also published as: JPS58155375U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はリング撚糸機に於てスピンドルにカッティング
ヘッドを装着する構造に関するものである。

従来リング撚糸機に於て、撚糸をボビンに巻き取り、ボ
ビンに満管になると、撚糸機の運転を停止して手動で撚
糸を切断し、満管のボビンを取り外し、ボビンの交換を
行っていた。

このボビンの交換の際の撚糸の切断を自動的に行うため
に、スピンドルのボビンの下側にカッターを備えたカッ
ティングヘッドを装着することが提案されてＬ・る。

即ち第１図及び第２図に示すように、スピンドル１０円
柱状ボビンベース２に第３図に示すカンタ−３を備えた
カッティングヘッド４をキー５及びキー溝６を介してス
ピンドル１と一体に回転するように嵌着し、更にスピン
ドル１にボビン７を嵌装し、テープ８によって回転駆動
する。

一方リフティング装置９により、リング１０が上部フラ
ンジ１１と下部フランジ１２０間を往復する。

撚糸１３はリング１０に遊嵌されたトラベラ−１４によ
り加熱されながら、ボビン７全体に均一に巻き取られろ
。

所定長さの撚糸１３を巻き取ってボビンγに満管となる
とリング１０はリフティング装置９の下端折返し位置よ
りも更に下降して、撚糸１３が下部フランジ１２を乗り
越えてその下部のカッティングヘッド４０円筒部１５に
数回巻き付いた後、スピンドル１の回転が停止する。

そこで人手により満管のボビン１をスピンドル１から抜
き取ると、ボビンｒとカッティングヘッド４０円筒部１
５０間で撚糸１３が引張られて、第３図に示すカッティ
ングヘッド４のカッター溝１６に巻終りの糸端が嵌り込
みカッター３により自動的に切断される。

上記の従来の切断装置では、スピンドル１にカッティン
グヘッド４を装着するために、スピンドル１のボビンベ
ース２を大きな円柱状に形威し、そのボビンベース２の
円柱部１１に複数本のキー溝６を設け、これに嵌着する
カッティングヘッド４０円筒部１５内面に第３図に示す
如くキー５を設けて、ボビンベース２にカッティングヘ
ッド４を装着すると、スピンドル１とカッティングヘッ
ド４が一体に回転するようになっている。

カッティングヘッド４を装着するためにスピンドル１の
ボビンベース２を大きな円柱状に形成したため、その分
だけスピンドル１０重量が増大し、スピンドル１を高速
で回転駆動するために要する動力が増加し、省力化のた
めの自動切断装置が省エネルギー化に逆行する結果とな
っている。

更に、上記ボビンベース２にキー溝６を刻設し、カッテ
ィングヘッド４にキー５を取付けるためにはそれだけ製
作工数が増加しコストが嵩む結果となる。

上記従来のカッティングヘッドの装着構造の欠点に鑑み
、本考案はスピンドルの重量を減少させキー溝等を設け
ることなく、簡単な構造によりスピンドルにカンティン
グヘッドを嵌着して一体に回転させ得る、カッティング
ヘッドｋＷ＋えたスピンドルを提供することを目的とす
る。

次に図面により本考案の内容を詳細に説明する。

第４図は本考案のカッティングヘッドを備えたスピンド
ルの一部断面正面図、第５図は本考案で用いられるスピ
ンドルの平面図、第６図は同側面図、第１図は本考案で
用いられるカッティングヘッドの平面図、第８図は同Ａ
ＯＢ断面図、第９図は同ＣＣ断面図である。

スピンドル１には、カッティングヘッド４を載置する円
板状の台座１８とこれと一定間隔を隔てて板状のボビン
ベース２をそれぞれスピンドル１の中心軸線に垂直に設
けである。

台座１８の周縁部には、カッティングヘッド４の円筒部
１５下端が嵌合する段部１９を設ける。

ボビンベース２は円板から並行な平面により相則する２
つの円弧状部分を切除した形状に形成されている。

ボビンベース２上面には、ボビン７の下部フランジ１２
下面のピン孔２０に嵌合してボビン７をスピンドル１と
一体に回転させるための２本のピン２１を所定間隔に植
設する。

２５はスピンドルワーブであってテープ８により駆動す
る。

カッティングヘッド４はナイロン樹脂等の合成樹脂製で
あって、スピンドル１の台座１８の段部１９に嵌合する
円筒部１５と、その上部の花弁状鍔部２２及び上面部２
３よりなり、鍔部２２には放射状に適数個のカッター溝
１６を有し、カッター溝１６を横切るようにカッター３
を取り付けである。

カッター３は第７図に示す形状のものの他、環状平板の
周縁に刃先を形成した環状カッター等公知のあらゆる形
状のカッターが用（・られる。

カンティングヘッド４の上面部２３には前記ボビンベー
ス２全体が丁度嵌合する嵌合孔２４が設けられ円筒部１
５を台座１８に載置したとき、嵌合孔２４にボビンベー
ス２が丁度嵌合するようになっている。

従ってこの状態でスピンドル１を回転すれば、ボビンベ
ース２の上部及び下部がそれぞれスピンドル１に固定さ
れた状態で安定して一体に回転する。

２６は補強用内部仕切壁である。

ボビンベース２の形状は上記実施例に示す形状に限定さ
れるものでなく長方形、長円形等非円形で且つその上面
に所定間隔でピン２１を植設しうる長さ寸法があればよ
い。

ボビンベース２を非円形の板状に形成することにより、
キー溝６等介することなく、これにカッティングヘッド
４を嵌合するのみでスピンドル１とカッティングヘッド
４を一体に回転させることができろ。

本考案のリング撚糸機に於けるカッティングヘッドを備
えたスピンドルによればスピンドル１に円板状台座１８
と非円形の板状ボビンベース２を設け、これにカッティ
ングヘッド４を嵌装するようにしたから、スピンドルの
軽量化を図ることができ、撚糸機の駆動モータの消費電
力を節減することができる。

又ボビンベース２にキー溝６等を切削する必要がなくス
ピンドル１及びカッティングヘッド４の製作が簡単とな
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のカンティングヘンドラ備えたリング撚糸
機の一部断面図、第２図は同二部拡大断面図である。第３図は従来のカッティングヘッドの平面図、第４図は
カッティングヘッドを備えたスピンドルの一部断面正面
図、第５図は本考案で用いられるスピンドルの平面図、
第６図は同側面図、第７図は本考案で用いられるカッテ
ィングヘッドの平面図、第８図は同ＡＯＢ断面図、第９
図は同ＣＣ断面図である。符号の説明、１・・・スピンドル、２・・・ボビンベー
ス、３・・・カッター、４・・・カッティングヘッド、
５・・・キー、６・・・キー溝、Ｉ・・・ボビン、８・
・・テープ、９・・・リフティング装置、１０・・・リ
ング、１１・・・土部フランジ、１２・・・下部フラン
ジ、１３・・撚糸、１４・・・トラベラ−１１５・・・
円筒部、１６・・・カンタ−溝、１７・・・円柱部、１
８・・台座、１９・・・段部、２０・・・ピン孔、２１
・・・ピン、２２・・・鍔部、２３・・・上面部、２４
・・・嵌合孔、２５・・・スピンドルワーブ、２６・・
・内部仕切壁。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

周縁部に段部を設けた円板状台座と、非円形の板状で且
つ上面に所定間隔でボビンとの係合用ピン’ｋｌ設した
ボビンベースを、スピンドルにその中心軸線に垂直で且
つ一定間隔を隔てて並行に設け、該台座段部に嵌合する
円筒部と、カッターを備えた鍔部と、該ボビンベースを
丁度嵌合する嵌合孔を有する上面部よりなるカッティン
グヘッドを該台座及びボビンベースに嵌合載置したこと
を特徴とするリング撚糸機に於けるカッティングヘッド
を備えたスピンドル。