JPS5938388Y2 - 定量充填機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は液体の一定量を容器に供給する充填機に関す
るものである。

従来、切換弁、ピストンおよびノズルを用いた種種の定
量充填機が提案されているが、スタート時、吸入および
吐出側に液体が充満するまで定量供給することができな
かった。

筐た、頻繁に清掃を行う必要がある場合（例えば、ジュ
ース、牛乳、プディングの充填など）、掃除に時間を要
した。

また、切換弁、ピストンの駆動に、それぞれ１基づつ動
力源を要した。

上記事情にかんがみ、本考案の目的は、ピストンの往復
動のみで簡単に定量供給できる充填機を提供することで
ある。

本考案の構成を図面に示した実施例に基づき具体的に説
明する。

第１図において、原料供給槽１内の液体（本明細書にお
いては流動性のある懸濁液、乳濁液を含む）は槽内部に
立設されて駆動機構（図示せず）により上下動する１以
上のロッド２により、その下部に位置した、それぞれ同
数の充填筒３を介して、容器４に供給する。

５は容器を図の右方向に移動させるコンベヤーで、ロッ
ド２、充填筒３、容器４が２以上の場合紙面と直角の方
向に並ぶ。

６ｂは原料供給槽１、充填筒３などを担持する支持部材
である。

第２図は充填筒３の正面断面図で、シリンダー６内をピ
ストン７が上下動する構造になっている。

シリンダー６の下端には、中空のノズルヘッド８がバッ
キング９により気密に螺着されており、ノズルヘッド８
の下部には、下部に１以上の液性出口１０ａを有するヘ
ッドキャップ１０がバッキング１１により気密に螺着さ
れている。

ヘッドキャップ１０の内側下方に起端を有するコイルス
プリング１２の他端（上端）に適宜形状の弁子受げ１３
が、ノズルヘッド８の中空部を上下遊動可能に嵌挿して
あり、弁子受げ１３の上に吐出ボール弁１４のボール弁
子１４′が載置されている。

ボール弁子１４′がノズルヘッド中央通路１５内周部に
設けた弁座１６に当接すると弁が閉になる。

ピストン７の構造は第３図に示したとおりで、はぼ円筒
形のピストン本体１７は、上部において小径、下部にお
いて大径、中間肩部が弁座１８を形成するように中空に
なっている。

１７の上部ニは、ピストンロッド２の継手部２０とピン
２１で連結するための偏平な継手２２が突設してあり、
継手２２とピストン本体１７との連結部には中央通路２
３と連通ずる透し孔２３′が形成されている。

ヒストン本体１７の外周には２個のピストンリング２４
とディスタンスピース２５が嵌着され抑えリング２６お
よび締付リング２７で固定してあり、また、下部には、
下方に１以上の孔（液通路）２８ａを有するピストンキ
ャップ２８が螺着してあり、２８とピストン本体下部１
７ａで形成する弁室３０には、浮子式人口弁２９が遊装
されており、浮子式人口弁２９が浮上して弁座１８に当
接し、かつ、下方から液圧がかかると弁が閉になる。

上記説明に含１れていない本実施例の構造の細部は、第
１図、第２図、第３図から判断できる。

この実施例の定量充填機は次のように作動する。

０）ピストン７が最高位にあるときニスプリング１２が
伸びて、吐出弁子１４′は弁座１６に当接して、液の流
れは比重っでおり、浮子式人口弁２９は、第３図の実線
の位置にあって、原料液（ジュース、プディングなど）
は、透し孔２３（通路２３から空間３０、孔２８ａを経
てシリンダー内ピストン下部の定量液室６ａに流入し、
浮子式人口弁は浮上して第３図の鎖線位置に至り、弁座
１８に当接し、定量液室への液の流入が止オる。

（ロ） ピストン７が下降を始めると：浮子武人ロ弁２
９は定定量液室６ａの圧上昇のため弁座１８に強く押付
げられ、液通路２３を完全に閉鎖し、液の流れを止める
。

←）さらにピストンＴが下降すると：定量液室６ａの圧
はさらに上昇して、スプリング１２を押し下げ、吐出ボ
ール弁子１４′が弁座１６から離れて液が液性出口１０
ａから流出し、下部に位置する容器４に注入される。

に）ピストン７が最下位に達すると、液の吐出が終わり
、はぼ同時に、スプリング１２が伸びて、吐出ボール弁
子１４′を弁座に当接させる。

（ホ）次にピストンが上昇し始めると、浮子式人口弁２
９は、定量液室６ａの圧降下に伴い、上方から進入する
原液に押されて第３図実線の位置に移動し、原液は定量
液室６ａに流入する。

この実施例の定量充填材は、上記の運動を繰り返すこと
により、原液を吸入側から吐出側に送るのであって、ク
ランク機構、流体シリンダー機構などにより、ピストン
の衝程を一定にすれば、衝程ごとの液量は一定となり、
容器４に定量の原液を供給できるのである。

しかして容器４を枳持するコンベヤー５を、この充填機
と適宜運動させることにより、連続的に確実に底置充填
することが可能である。

また、吐出弁としては、前記した吐出ボール弁に限らず
、公知の各種弁が用い得ることは明らかで、本考案は吐
出弁の種類にこだわるものではない。

なお、ピストンの衝程を変える種種の公知方法を用いる
ことにより、衝程あたりの液量を変化できることはもち
論である。

上述のごとく本考案の定量充填機は、定量液室の吸入側
に浮子弁を使用することにより、ピストンの往復動のみ
で、定量充填することができ、切替弁用の駆動源を必要
としない。

曾た、定量液室に空気が滞留する恐れがほとんどないの
で、始動後直ちに定量充填することができる。

さらに、構造が簡単で、分解、組立が容易なので、掃除
が簡単にできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の正面断面図、第２図は充填筒
の正面断面図、第３図はピストンの正面断面図である。 ３・・・・・・充填筒、４・・・・・・容器、６・・・
・・・シリンダー、６ａ・・・・・・定量液室、７・・
・・・・ピストン、８・・・・・ツズルヘッド、１０・
・・・・・ヘッドキャップ、１０ａ・・・・・・液注入
口、１４・・・・・・吐出ボール弁、１７・・・・・・
ピストン本体、１８・・・・・・弁座、２３・・・・・
・液通路、２３′・・・・・・透し孔、２９・・・・・
・浮子式人口弁、３０・・・・・・弁室。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 そのシリンダー６が、原料供給槽１の底部から下方に突
   設され、別に設けた駆動源により駆動されるロッド２の
   上下往復運動により駆動される定量充填ノズルにおいて
   ： ロッド２に連結して、シリンダー６に摺動自在に内設さ
   れたピストンＴ内に、弁室３０と、前記原料槽１と弁室
   ３０をつなぐ液通路２３とが内設され：弁室３０には、
   浮子式人口弁２９と、液通路２３下端を囲繞した弁座１
   ８とが内設されニジリンダ−６の下部に連設されたノズ
   ルヘッド８内には、吐出弁が内蔵され：ピストン７の下
   面と、シリンダー６の内面と、ノズルヘッド８の上面と
   により、定量液室６ａが形成される構造であって：ピス
   トン７が最高の位置から下降するとき、浮子式人口弁２
   ９が浮上して流入液流を閉じ、吐出弁が開いて定量液室
   ６ａ内の液を注下し：ピストン７が最下位から上昇する
   とき、吐出弁が閉じ、浮子式人口弁２９が開いて、定量
   液室６ａ内に原料液が流入するようになったことを特徴
   とする定量充填機。