JPS5938299Y2 - 血液透析記録票 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、人工腎臓による透析治療の経過を記録する血
液透析記録票に関する。

人工腎臓による透析治療は所定日数の間隔をあけて長い
期間にわたって繰り返し行なわれるが、その各透析治療
は前回の透析治療結果を考慮して適切になされなければ
ならない。

このため医師あるいは看護婦は各透析治療時に前回の透
析治療時に検査あるいは測定した値を記載した記録票を
見ながら透析治療を進めることになる。

ところが従来の血液透析記録票は各検査毎に枚葉が異な
っていてばらばらになっていたため見にくいと共に紛失
等のおそれがあった。

本考案は上記のことにかんがみなされたもので、各回の
透析治療を１枚の記録票の記載事項に従って進めること
ができ、記録票の取り扱いが極めて便利であると共に、
透析治療時の繁雑さをさげることができ、また透析治療
の対象である患者名の誤認を未然に防止でき、さらに誤
記入をなくすることができるようにした血液透析記録票
を提供しようとするものである。

以下その構成を図面に示した実施例に基づいて説明する
。

図中１は原票欄、２は血液透析記録欄、３は備考欄で、
これらは横長の用紙４に左側から順に配置印刷されてい
る。

原票欄１は上部に位置する一般事項記載欄５と、これの
下側に位置する処置指示欄６とからなっていて、一般事
項記載欄５には診療科区分、入院と外来の別、保険様、
患者コード、医師の印、看護婦の印、患者名およびその
性別、年令等の一般的事項を記載するための記載欄が設
けである。

また処理指示欄６の上端には指示月日記載欄１があり、
筐たこの処置指示欄６には処置内容記載欄８、指示変更
記載欄９、単位記載欄１０、回数記載欄１１がある。

血液透析記録欄２には、上側から順に一般事項記載欄１
２、測定値記載欄１３、経時記録記載欄１４、検査値記
載欄１５とがある。

上記一般事項記載欄１２には医師の印、看護婦の印、患
者名およびその性別、年令の記載欄が設けてあり、測定
値記載欄１３には左端に測定項目欄１３ａがあり、それ
の右側に今回と前回の２回にわたる各種の検査測定値記
載欄１５ ａ ｔ １５ ｂが左側から順に設けである
。

経時記録記載欄１４には血圧、体温、脈拍、事故等を所
定時間毎に記入できるようになっている。

検査値記載欄１５にはナトリウム（ＮＡ ）、カリウム
（Ｋ）、クロール（ＣＬ）、クレアテリン（ＣＲＥＡＴ
） 、尿素窒素（ＢＵＮ）、等血液あるいは尿中の各成
分の検査値を記入する欄が設けである。

備考欄３は透析治療中の所定時間毎の所見を記入するた
めに空白となっている。

次にこの血液透析記録票の使用例を示す。

血液透析記録欄２の前回の検査測定値記載欄１６ｂと検
査値記載欄１５には前回に行なった透析治療時の検査値
をそれぞれあらかじめ記入しておく。

ｌた原票機１の処置指示欄６にはあらかじめ今回の処置
の指示月日の日付けを指示記載しておくと共に、その処
置内容記載欄８には前回の処置の結果に基づいて決めら
れた処置の内容を記載しておく。

このように所定の欄に前回の透析治療時の検査値および
今回の処置の内容が記載された血液透析記録票を持って
今回の透析治療に臨み、上記処置指示欄６に記載された
処置内容に従った処置を施す。

そしてこの今回の治療時の前後の体重、血圧背位および
血流量、透析液流量を測定してそれぞれを今回の検査測
定値記載欄１６ａに記入する。

ｌた経時記録記載欄１４には１時間毎に血圧、体温、脈
拍等を測定して記入する。

各記載欄を埋められた記録票には前回と今回の測定結果
が示されることになり、これに基づいて処置指示欄６の
指示変更記載欄９に必要な事項を記入する。

そしてこの記録票から次回の透析治療時に用いる記録票
に、今回の透析治療時に記入された検査値および次回の
透析治療指示月日、さらに次回の処置内容の指示を移載
および記入する。

なおこの記録票には今回の透析治療時の血液（尿）中の
成分を記載するための検査値記載欄がないが、この血液
（尿）の成分検査は検査装置にて自動的になされかつ記
録されるので、この検査装置に記録された検査値を次回
の記録票の検査値記載欄へ移載する。

今回の測定結果から次回の記録票を作成する場合に看護
婦等人手によってもよいが、今回の測定結果をコンピュ
ータにインプットしてコンピュータにて次回の記録票を
作成するようにしてもよい。

本考案は以上のようになるから、各回の透析治療時に用
いる血液透析記録票にはその回の処置内容と前回の治療
時の検査値が記載されていることにより、各回の透析治
療を１枚の記録票に記載事項に従って進めることができ
、記録票の取り扱いが極めて便利であると共に、治療時
の繁雑さをさげることができる。

また１枚の横長の用紙に横方向にならべて設けた原票機
１と血液透析記録欄２のそれぞれの上部に患者名および
その性別、年令等の一般事項記載欄５，１２を設げたこ
とにより、かりに記録票を横方向に折って原票機１ある
いは血液透析記録欄２だげを見る場合においても治療の
対象者である患者名等を他の部分を折りかえして見るこ
となく容易に確認でき患者の誤認を未然に防止すること
ができる。

さらに血液透析記録欄２の測定値記載欄１３は左端に測
定項目欄１３ａを設け、これの右側に今回と前回の測定
値記入欄１６ａ、１６ｂを左側から順に設けて構成した
ことにより、今回の測定値記入欄１６ａが測定項目欄１
３ａに近くなり、記載欄の筐ちがい等の誤記入をなくす
ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の血液透析記録票の一実施例を示す平面図
である。 １は原票機、２は血液透析記録欄、４は用紙、５．１２
は一般事項記載欄、６は処置指示欄、１３は測定値記載
欄、１４は経時記録記載欄、１６ａと１６ｂは今回と前
回の測定値記入欄。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 患者名およびその性別、年令等の一般事項記載欄５と、
   治療処置内容を記載する処置指示欄６とよりなりかつ上
   記一般事項記載欄５を上端部に位置させた原票欄１と、
   患者名およびその性別、年令等の一般事項記載欄１２と
   、左端に測定項目欄ｉ３ａを設け、これの右側に今回と
   前回の測定値記載欄１６ａ、１６ｂを左側から順に設け
   た測定値記載欄１３と、血圧、体温、脈拍および事故等
   を所定時間毎に記入できるようにした経時記録記載欄１
   ４−と、前回の透析時に検査した血液あるいは尿中の成
   分の検査値を記載する検査値記載欄１５とを上記一般事
   項記載欄１２を上端部に位置させて上下方向に配置して
   なる血液透析記録欄２とからなり、かつこの原票欄１と
   血液透析記録欄２を横長の用紙４に横方向にならべて配
   置させたことを特徴とする血液透析記録票。