JPS5938209B2 - シクロヘキサンの製造方法 - Google Patents
シクロヘキサンの製造方法Info
- Publication number
- JPS5938209B2 JPS5938209B2 JP17785882A JP17785882A JPS5938209B2 JP S5938209 B2 JPS5938209 B2 JP S5938209B2 JP 17785882 A JP17785882 A JP 17785882A JP 17785882 A JP17785882 A JP 17785882A JP S5938209 B2 JPS5938209 B2 JP S5938209B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrogen
- benzene
- cyclohexane
- gas
- reactor
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシクロヘキサンの製造方法に関し、詳しくはベ
ンゼンを水素過少反応帯域と水素過剰反応帯域の二つの
反応帯域で水素化処理することにより、水素を効率的に
利用してシクロヘキサンを多量かつ安価に製造する方法
に関する。
ンゼンを水素過少反応帯域と水素過剰反応帯域の二つの
反応帯域で水素化処理することにより、水素を効率的に
利用してシクロヘキサンを多量かつ安価に製造する方法
に関する。
一般にシクロヘキサンはベンゼンを水素化処理すること
により製造されるが、この場合二製品シクロヘキサン中
の未反応ベンゼンの残留を防止するため、水素/ベンゼ
ンのモル比は4〜10(理論比3)の水素過剰の状態で
運転されている。
により製造されるが、この場合二製品シクロヘキサン中
の未反応ベンゼンの残留を防止するため、水素/ベンゼ
ンのモル比は4〜10(理論比3)の水素過剰の状態で
運転されている。
またこの条件下の反応ガス中には水素が多量に残存して
いるためリサイクルして活用することが一般に行なわれ
ているが、このリサイクルガス中の水素濃度を保持する
ために、窒素、メタン等の不活性ガスをパージする必要
がある。・しかし、このパージによつて排出されるオフ
ガス中には通常30〜50%もの水素が含有されており
、これが系外へ抜き出されることとなるため水素の利用
率が低下し、工業的に極めて不利なものとなる。特に供
給する水素の純度が低いと、パージするオフガス量が増
加し、その結果、水素の排出量も増加して水素利用率が
著しく低下することとなる。本発明者は、上記従来法の
欠点を克服して水素の利用率をほぼ100%にまで上昇
せしめたシクロヘキサンの製造方法を開発すべく鋭意研
究を重ねた。
いるためリサイクルして活用することが一般に行なわれ
ているが、このリサイクルガス中の水素濃度を保持する
ために、窒素、メタン等の不活性ガスをパージする必要
がある。・しかし、このパージによつて排出されるオフ
ガス中には通常30〜50%もの水素が含有されており
、これが系外へ抜き出されることとなるため水素の利用
率が低下し、工業的に極めて不利なものとなる。特に供
給する水素の純度が低いと、パージするオフガス量が増
加し、その結果、水素の排出量も増加して水素利用率が
著しく低下することとなる。本発明者は、上記従来法の
欠点を克服して水素の利用率をほぼ100%にまで上昇
せしめたシクロヘキサンの製造方法を開発すべく鋭意研
究を重ねた。
その結果、原料ベンゼンを水素過少反応帯域と水素過剰
反応帯域に導入することにより目的を達成しうることを
見出し、本発明を完成するに至つた。すなわち本発明は
、ベンゼンを水素化処理してシクロヘキサンを製造する
にあたり、原料ベンゼンを水素過少反応帯域および水素
過剰反応帯域の二つの反応帯域に分けて導入して水素化
処理し、かつ水素過少反応帯域では原料ベンゼンおよび
水素過剰反応帯域から分離排出されたガス分をガス分中
の水素/原料ベンゼン=1〜3(モル比)の割合で導入
して反応させてベンゼン−シクロヘキサン混合物を得、
水素過剰反応帯域では原料ベンゼンと共に前記ベンゼン
−シクロヘキサン混合物ならびに過剰の水素を導入して
反応させることを特徴とするシクロヘキサンの製造方法
を提供するものである。次に本発明の方法を図面に基い
てさらに詳しく説明する。
反応帯域に導入することにより目的を達成しうることを
見出し、本発明を完成するに至つた。すなわち本発明は
、ベンゼンを水素化処理してシクロヘキサンを製造する
にあたり、原料ベンゼンを水素過少反応帯域および水素
過剰反応帯域の二つの反応帯域に分けて導入して水素化
処理し、かつ水素過少反応帯域では原料ベンゼンおよび
水素過剰反応帯域から分離排出されたガス分をガス分中
の水素/原料ベンゼン=1〜3(モル比)の割合で導入
して反応させてベンゼン−シクロヘキサン混合物を得、
水素過剰反応帯域では原料ベンゼンと共に前記ベンゼン
−シクロヘキサン混合物ならびに過剰の水素を導入して
反応させることを特徴とするシクロヘキサンの製造方法
を提供するものである。次に本発明の方法を図面に基い
てさらに詳しく説明する。
第1図は従来法を示す流れ図であり、第2図は本発明の
方法の−伊lを示す流れ図である。前述したように従来
法では、原料ベンゼンを供給管2からベンゼン気化器6
に導入して気化させ、その後供給管1から導入されたメ
イクアップ水素と共に反応器7に導いて反応させる。反
応後、分離器8でシクロヘキサンを分離して、製品とし
て抜出し管4から取出し、一方、残りのガス分は排出管
3からオフガスを除去した後にリサイクル水素として供
給管5を通して再使用している、しかし、この場合、分
離器8にてシクロヘキサンを分離した後のガス分中には
水素が多量に含まれており、そのため排出管3からオフ
ガスを抜出す際に、水素も同時に抜出されてしまうとい
う問題がある。これに対して本発明の方法では、第2図
に示すように、水素過剰の反応帯域(反応器7)におけ
る生成物は分離器8にてシクロヘキサンを分離した後、
水素を多量に含むガス分はそのまま水素過少反応帯域(
反応器9)に導入してベンゼンの水素化に使われ、水素
をほぼ完全に消費し尽されている。そのためここから出
る生成分を分離器10で気液分離して得られるガス分は
、全量オフガスとして排出管3から抜出しても、水素が
同時に抜出されるというおそれがなく、その結果、水素
の有効利用を図ることが可能となる。この第2図におけ
る流れを順を追つてさらに詳しく説明すれば次の如くで
ある。
方法の−伊lを示す流れ図である。前述したように従来
法では、原料ベンゼンを供給管2からベンゼン気化器6
に導入して気化させ、その後供給管1から導入されたメ
イクアップ水素と共に反応器7に導いて反応させる。反
応後、分離器8でシクロヘキサンを分離して、製品とし
て抜出し管4から取出し、一方、残りのガス分は排出管
3からオフガスを除去した後にリサイクル水素として供
給管5を通して再使用している、しかし、この場合、分
離器8にてシクロヘキサンを分離した後のガス分中には
水素が多量に含まれており、そのため排出管3からオフ
ガスを抜出す際に、水素も同時に抜出されてしまうとい
う問題がある。これに対して本発明の方法では、第2図
に示すように、水素過剰の反応帯域(反応器7)におけ
る生成物は分離器8にてシクロヘキサンを分離した後、
水素を多量に含むガス分はそのまま水素過少反応帯域(
反応器9)に導入してベンゼンの水素化に使われ、水素
をほぼ完全に消費し尽されている。そのためここから出
る生成分を分離器10で気液分離して得られるガス分は
、全量オフガスとして排出管3から抜出しても、水素が
同時に抜出されるというおそれがなく、その結果、水素
の有効利用を図ることが可能となる。この第2図におけ
る流れを順を追つてさらに詳しく説明すれば次の如くで
ある。
すなわち、まず原料ベンゼンの一部、通常は原料ベンゼ
ンの全供給量の10〜30%程度をベンゼン気化器6′
を通して水素過少反応帯域である反応器9へ供給すると
共に、原料ベンゼンの大部分(通常は全量の70〜90
%)は、ベンゼン気化器6を通して水素過剰反応帯域で
ある反応器7へ供給する。またこの反応器7へは過剰量
のメイクアツプ水素を供給し、ここでベンゼンの水素化
処理を行なつてシクロヘキサンを製造する。この際反応
器7へ導くベンゼンと水素の供給量の比は特に制限はな
いが、供給された原料ベンゼンのすべてがシクロヘキサ
ンになるように水素過剰量とすべきであり、通常は水素
/ベンゼン比を4〜10(モル比)、好ましくは5〜7
(モル比)とする。また、この反応器7内における反応
条件は、従来のシクロヘキサンの製造条件の範囲内で適
宜定めればよく、特に制限されるものではない。例えば
特公昭49一33194号公報に開示されているような
水素化触媒を用いて、150〜250℃、常圧〜100
1<f!/dの条件で水素化処理を行なえばよい。上記
反応器7から抜出される生成物中には、反応生成物であ
るシクロヘキサン}よび未反応の水素が含有されている
。この生成物を分離器8に導いて気液分離し、分離した
液体であるシクロヘキサンを製品として抜出し管4から
取出す。一方、ガス分は水素を多量(通常は水素濃度3
0〜50%)に含有しており、本発明ではこれを水素過
少反応帯域である反応器9へ導く。またこの反応器9へ
は前記したように原料ベンゼンの一部分を導入し、水素
化処理を行なう。この反応器9における原料ベンゼンと
ガス分中の水素の供給量の比は特に制限はないが、ガス
分中の水素が全て反応して未反応の水素が残存しないよ
うに水素過少、すなわちベンゼン過剰となるようにすべ
きであり、通常は水素/ベンゼン比を1〜3(モル比)
、好ましくは1.5〜3(モル比)とする。なおこの反
応器9内に}ける反応条件は、上記反応器7内に卦ける
のと同様に設定してもよく、あるいは他の条件を適宜選
定してもよい。また反応器9としては各種のものが使用
可能であるが、反応が発熱反応であることから、系内温
度の急上昇を防ぐために管型反応器を用いることが好ま
しい。上記反応器9内では水素がほぼ完全に反応してい
るため、ここから抜出される生成物は水素を微量にしか
含有せず、シクロヘキサンと未反応ベンゼンならびに水
素をほとんど含有しないガス分から構成されている。
ンの全供給量の10〜30%程度をベンゼン気化器6′
を通して水素過少反応帯域である反応器9へ供給すると
共に、原料ベンゼンの大部分(通常は全量の70〜90
%)は、ベンゼン気化器6を通して水素過剰反応帯域で
ある反応器7へ供給する。またこの反応器7へは過剰量
のメイクアツプ水素を供給し、ここでベンゼンの水素化
処理を行なつてシクロヘキサンを製造する。この際反応
器7へ導くベンゼンと水素の供給量の比は特に制限はな
いが、供給された原料ベンゼンのすべてがシクロヘキサ
ンになるように水素過剰量とすべきであり、通常は水素
/ベンゼン比を4〜10(モル比)、好ましくは5〜7
(モル比)とする。また、この反応器7内における反応
条件は、従来のシクロヘキサンの製造条件の範囲内で適
宜定めればよく、特に制限されるものではない。例えば
特公昭49一33194号公報に開示されているような
水素化触媒を用いて、150〜250℃、常圧〜100
1<f!/dの条件で水素化処理を行なえばよい。上記
反応器7から抜出される生成物中には、反応生成物であ
るシクロヘキサン}よび未反応の水素が含有されている
。この生成物を分離器8に導いて気液分離し、分離した
液体であるシクロヘキサンを製品として抜出し管4から
取出す。一方、ガス分は水素を多量(通常は水素濃度3
0〜50%)に含有しており、本発明ではこれを水素過
少反応帯域である反応器9へ導く。またこの反応器9へ
は前記したように原料ベンゼンの一部分を導入し、水素
化処理を行なう。この反応器9における原料ベンゼンと
ガス分中の水素の供給量の比は特に制限はないが、ガス
分中の水素が全て反応して未反応の水素が残存しないよ
うに水素過少、すなわちベンゼン過剰となるようにすべ
きであり、通常は水素/ベンゼン比を1〜3(モル比)
、好ましくは1.5〜3(モル比)とする。なおこの反
応器9内に}ける反応条件は、上記反応器7内に卦ける
のと同様に設定してもよく、あるいは他の条件を適宜選
定してもよい。また反応器9としては各種のものが使用
可能であるが、反応が発熱反応であることから、系内温
度の急上昇を防ぐために管型反応器を用いることが好ま
しい。上記反応器9内では水素がほぼ完全に反応してい
るため、ここから抜出される生成物は水素を微量にしか
含有せず、シクロヘキサンと未反応ベンゼンならびに水
素をほとんど含有しないガス分から構成されている。
この反応生成物を分離器10にて冷却して気液分離した
後、ガス分はオフガスとして排出管3から抜出す。この
オフガス中には水素がほとんど含有されていないため、
有用な水素が系外へ排出されるという問題は生じないっ
一方、気液分離された液体は、主としてベンゼン−シク
ロヘキサン混合物からなつて訃り、本発明ではこれをポ
ンプ11で昇圧してベンゼン気化器6を通して水素過剰
反応帯域である反応器7へ供給し、未反応のベンゼンを
すべてシクロヘキサンに転換させる。叙上の如き本発明
の方法によれば、系外へ排出される水素はほとんどなく
、そのほぼ100%がシクロヘキサンの製造に利用され
、その結果、従来法に比べて同量の水素にてシクロヘキ
サンを5〜10%増産することが可能である。
後、ガス分はオフガスとして排出管3から抜出す。この
オフガス中には水素がほとんど含有されていないため、
有用な水素が系外へ排出されるという問題は生じないっ
一方、気液分離された液体は、主としてベンゼン−シク
ロヘキサン混合物からなつて訃り、本発明ではこれをポ
ンプ11で昇圧してベンゼン気化器6を通して水素過剰
反応帯域である反応器7へ供給し、未反応のベンゼンを
すべてシクロヘキサンに転換させる。叙上の如き本発明
の方法によれば、系外へ排出される水素はほとんどなく
、そのほぼ100%がシクロヘキサンの製造に利用され
、その結果、従来法に比べて同量の水素にてシクロヘキ
サンを5〜10%増産することが可能である。
また、従来は供給する水素の純度が低いとオフガスとし
て排出する量が増加し、水素の排出量も増え、結果とし
て水素利用率が十分なものとならなかつたが、本発明の
方法によれば低純度の水素を用いても水素を完全利用す
ることができ、しかも、低純度の水素を用いれば反応が
緩やかに進行するため系内の温度上昇も抑制され、特に
除熱を行なう必要がないという利点がある。さらに、本
発明の方法は、第1図に示すような従来のシクロヘキサ
ン製造装置に簡単な付属装置(反応器9、分離器10な
ど)を取付けただけのもので行なうことができ、従つて
小さな設備投資によつて高価な水素を完全利用し、シク
ロヘキサンの大巾な増産を図ることができる。次に本発
明の実施例ならびに比較例を示す。
て排出する量が増加し、水素の排出量も増え、結果とし
て水素利用率が十分なものとならなかつたが、本発明の
方法によれば低純度の水素を用いても水素を完全利用す
ることができ、しかも、低純度の水素を用いれば反応が
緩やかに進行するため系内の温度上昇も抑制され、特に
除熱を行なう必要がないという利点がある。さらに、本
発明の方法は、第1図に示すような従来のシクロヘキサ
ン製造装置に簡単な付属装置(反応器9、分離器10な
ど)を取付けただけのもので行なうことができ、従つて
小さな設備投資によつて高価な水素を完全利用し、シク
ロヘキサンの大巾な増産を図ることができる。次に本発
明の実施例ならびに比較例を示す。
比較例第1図に示す装置を用い、純度85モル70のメ
イクアツプ水素を280,000Nm3/日の割合で供
給管1から供給し、一方、原料ベンゼンは255トン/
日の割合で供給管2から供給した。
イクアツプ水素を280,000Nm3/日の割合で供
給管1から供給し、一方、原料ベンゼンは255トン/
日の割合で供給管2から供給した。
この原料ベンゼンはベンゼン気化器6にて気化され反応
器7へ導入され、ここで水素と反応してシクロヘキサン
が製造された。な卦この反応器7内にはNi触媒(日揮
化学(株)製、N−111触媒)13m3を充填し、ま
た反応は140℃、22kg/dにて行なつた。次いで
反応生成物を抜出して分離器8へ導き、ここで気液分離
し、液体のシクロヘキサンを製品として抜出し管4から
240トン/日の割合で取出した。一方、ガス分はオフ
ガスとして排出管3から60,000Nm3/日の割合
で排出したが、このオフガス中には30モル%の水素が
含有されていた。な}、残りのガス分はリサイクル水素
として供給管5を通して再使用に供した。実施例 第2図に示す装置を用い、純度85モル?のメイクアツ
プ水素を280,000Nm3/日の割合で供給管1か
ら供給し、一方、原料ベンゼンは275トン/日の割合
で供給管2から供給し、これの約20%をベンゼン気化
器6′を通して反応器9へ導入し、残りをベンゼン気化
器6を通して反応器7へ導いた。
器7へ導入され、ここで水素と反応してシクロヘキサン
が製造された。な卦この反応器7内にはNi触媒(日揮
化学(株)製、N−111触媒)13m3を充填し、ま
た反応は140℃、22kg/dにて行なつた。次いで
反応生成物を抜出して分離器8へ導き、ここで気液分離
し、液体のシクロヘキサンを製品として抜出し管4から
240トン/日の割合で取出した。一方、ガス分はオフ
ガスとして排出管3から60,000Nm3/日の割合
で排出したが、このオフガス中には30モル%の水素が
含有されていた。な}、残りのガス分はリサイクル水素
として供給管5を通して再使用に供した。実施例 第2図に示す装置を用い、純度85モル?のメイクアツ
プ水素を280,000Nm3/日の割合で供給管1か
ら供給し、一方、原料ベンゼンは275トン/日の割合
で供給管2から供給し、これの約20%をベンゼン気化
器6′を通して反応器9へ導入し、残りをベンゼン気化
器6を通して反応器7へ導いた。
反応器7内では供給された原料ベンゼンとメイクアツプ
水素が反応してシクロヘキサンが製造された。な卦この
反応器7内にはNi触媒(日揮化学(株)製、N−11
1触媒)13m゜を充填し、また反応は140℃、22
k9/C7iにて行なつた。次いで反応生成物を抜出し
て分離器8へ導き、ここで気液分離し、液体のシクロヘ
キサンを製品として抜出し管4から取出した。一方、ガ
ス分はその=部をリサイクルガスとして供給管5を通し
て再使用すると共に、残りを反応器9へ導いた。この反
応器9内では、導入された原料ベンゼンと前記ガス分中
の水素が反応してシクロヘキサンが製造された。な}こ
の反応器9内にはNi触媒(日揮化学(株)製、N−1
11触媒)0.50m3を充填し、また反応は140℃
、20k9/Cdにて行なつた。次いで反応生成物(ベ
ンゼン−シクロヘキサン混合物訃よびガス分よりなる)
を反応器9より抜出して分離器10へ導き、ここで気液
分離し、液体のベンゼン−シクロヘキサン混合物をポン
プ11にて昇圧してベンゼン気化器6を通して反応器7
へ導き反応に供した。一方、気液分離して得られたガス
分はオフガスとして排出管3から43,000Nm3/
日の割合で排出したが、このオフガス中には水素は1.
4モル?しか含有されていなかつた。また、前述した反
応器7から得られる生成物を分離器8で気液分離して得
た製品たるシクロヘキサンの抜出し管4からの取出し量
は、290トン/日であつた。このシクロヘキサンの生
産量(290トン/日)は、比較例に卦ける生産量(2
70トン/日)に比べて、同量のメイクアツプ水素を用
いているにもかかわらず約7%増加していることがわか
る。
水素が反応してシクロヘキサンが製造された。な卦この
反応器7内にはNi触媒(日揮化学(株)製、N−11
1触媒)13m゜を充填し、また反応は140℃、22
k9/C7iにて行なつた。次いで反応生成物を抜出し
て分離器8へ導き、ここで気液分離し、液体のシクロヘ
キサンを製品として抜出し管4から取出した。一方、ガ
ス分はその=部をリサイクルガスとして供給管5を通し
て再使用すると共に、残りを反応器9へ導いた。この反
応器9内では、導入された原料ベンゼンと前記ガス分中
の水素が反応してシクロヘキサンが製造された。な}こ
の反応器9内にはNi触媒(日揮化学(株)製、N−1
11触媒)0.50m3を充填し、また反応は140℃
、20k9/Cdにて行なつた。次いで反応生成物(ベ
ンゼン−シクロヘキサン混合物訃よびガス分よりなる)
を反応器9より抜出して分離器10へ導き、ここで気液
分離し、液体のベンゼン−シクロヘキサン混合物をポン
プ11にて昇圧してベンゼン気化器6を通して反応器7
へ導き反応に供した。一方、気液分離して得られたガス
分はオフガスとして排出管3から43,000Nm3/
日の割合で排出したが、このオフガス中には水素は1.
4モル?しか含有されていなかつた。また、前述した反
応器7から得られる生成物を分離器8で気液分離して得
た製品たるシクロヘキサンの抜出し管4からの取出し量
は、290トン/日であつた。このシクロヘキサンの生
産量(290トン/日)は、比較例に卦ける生産量(2
70トン/日)に比べて、同量のメイクアツプ水素を用
いているにもかかわらず約7%増加していることがわか
る。
第1図は従来から用いられているシクロヘキサンの製造
方法の一沙1を示す流れ図であり、第2図は本発明の方
法の一例を示す流れ図である。 1・・・・・・水素供給管、2・・・・・・ベンゼン供
給管、3・・・・・・オフガス排出管、4・・・・・・
シクロヘキサン抜出し管、5・・・・・・リサイクル水
素供給管、6,6′・・・・・・ベンゼン気化器、7・
・・・・・反応器、8・・・・・・分離器、9・・・・
・・反応器、10・・・・・・分離器、11・・・・・
・ポンプ。
方法の一沙1を示す流れ図であり、第2図は本発明の方
法の一例を示す流れ図である。 1・・・・・・水素供給管、2・・・・・・ベンゼン供
給管、3・・・・・・オフガス排出管、4・・・・・・
シクロヘキサン抜出し管、5・・・・・・リサイクル水
素供給管、6,6′・・・・・・ベンゼン気化器、7・
・・・・・反応器、8・・・・・・分離器、9・・・・
・・反応器、10・・・・・・分離器、11・・・・・
・ポンプ。
Claims (1)
- 1 ベンゼンを水素化処理してシクロヘキサンを製造す
るにあたり、原料ベンゼンを水素過少反応帯域および水
素過剰反応帯域の二つの反応帯域に分けて導入して水素
化処理し、かつ水素過少反応帯域では原料ベンゼンおよ
び水素過剰反応帯域から分離排出されたガス分をガス分
中の水素/原料ベンゼン=1〜3(モル比)の割合で導
入して反応させてベンゼン−シクロヘキサン混合物を得
、水素過剰反応帯域では原料ベンゼンと共に前記ベンゼ
ン−シクロヘキサン混合物ならびに過剰の水素を導入し
て反応させることを特徴とするシクロヘキサンの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17785882A JPS5938209B2 (ja) | 1982-10-09 | 1982-10-09 | シクロヘキサンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17785882A JPS5938209B2 (ja) | 1982-10-09 | 1982-10-09 | シクロヘキサンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5967230A JPS5967230A (ja) | 1984-04-16 |
JPS5938209B2 true JPS5938209B2 (ja) | 1984-09-14 |
Family
ID=16038316
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17785882A Expired JPS5938209B2 (ja) | 1982-10-09 | 1982-10-09 | シクロヘキサンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5938209B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010072761A1 (fr) | 2008-12-23 | 2010-07-01 | Societe De Technologie Michelin | Nouveau système d'amorçage pour polymérisation anionique de diènes conjugués, procédé de préparation d'élastomères diéniques |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2850665B1 (fr) * | 2003-01-31 | 2006-06-30 | Inst Francais Du Petrole | Procede d'hydrogenation totale mettant en oeuvre un reacteur catalytique a membrane selective a l'hydrogene |
CN107973681B (zh) * | 2016-10-25 | 2021-03-16 | 中国石油化工股份有限公司 | 苯加氢制备环己烷的方法 |
-
1982
- 1982-10-09 JP JP17785882A patent/JPS5938209B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010072761A1 (fr) | 2008-12-23 | 2010-07-01 | Societe De Technologie Michelin | Nouveau système d'amorçage pour polymérisation anionique de diènes conjugués, procédé de préparation d'élastomères diéniques |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPS5967230A (ja) | 1984-04-16 |
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