JPS5938102Y2 - 二人用茶刈機に使用する茶袋台車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、茶農家で用いる二人用茶刈機に使用する茶袋
台車、詳しくは走行車輪により茶樹上に保持される主体
に茶袋を乗せて茶樹と接触させない様にした茶袋台車に
関する。

従来、簡易自走式茶刈機において茶袋の受台を用いたも
のは、実開昭５３−９１９５２号公報により公知である
。

このものは、茶葉刈取部の抜力開口に着脱自在に茶袋を
装着し、この茶袋の奥端は側部枠片の下方から延設した
補助枠片上に形成した台上に乗せ、前記補助砕片に走行
車輪を取付けたもので、茶袋の台が茶樹の間にあるから
、これに茶袋を乗せれば、茶袋が地面に触れることはな
いが、茶葉の刈込みに伴（・茶袋が膨むと、茶袋は両側
の茶樹に当り、航中が狭い場合は茶樹に挾み着けられる
こととなるから、茶袋の曳行が動力を用いても極めて困
難となるだけでなく、茶樹により茶袋が激しくかじられ
て、袋の損傷及び茶樹の傷みを生ずるものであり、更に
又、補助枠片により茶刈機の側部枠片に結合される貸金
は、その下部に設けた従動車輪が茶園に凹凸があると、
これに応じて昇降し側部枠片を傾斜させて刈取部の高さ
を上下に変化させて刈込み深さを変動させる欠点を有す
るものでありｔら 本考案は、この欠点を解消するためになしたもので、茶
袋台車の主体を茶樹の半分の刈面に乗る案内面と、隣接
茶樹の一部分に当る補助案内部と、袋受部とを一体化し
た構成とし、その袋受部の下側に走行車輪を設けて、主
体を茶樹上位置させ、之に乗せた茶袋が茶樹へ触れない
様にすると共に、台車を自在性を有する連結部材により
二人用茶刈機と連結することにより、茶刈りに影響を及
ぼさず、軽快に曳行されて、茶袋の摩損や茶樹の傷みを
全（生じさせない二人用茶刈機に使用する茶袋台車を提
供することを目的としている。

次に本考案に関する二人用茶刈機に使用する茶袋台車の
実施の一例を図面に基いて説明する。

図中１は茶袋台車の主体で、茶樹における半分の刈面に
乗せる案内部ａと、茶樹の部間に対応する平な袋受部す
と、前記案内部ａとは反対側において隣接茶樹の一部分
に当る補助案内部ｂ′ とを一体化して形成し、劣受部
すは２枚の板を左右の方向へ移動自在に重ねて、その重
なりの調整により、畝間隔に合せた巾の調整が出来る様
にすると共に、前記補助案内部ｂ′の前縁と、案内部ａ
の前縁とは、茶樹につかえず円滑に進行させるため夫々
上方へ反らせである。

２は前記した主体１を二人用茶刈機４に連結する連結部
材で、ロープ等の可撓性のあるものを用いるか、棒材を
自在接手を介して取付けるものを用い、茶刈機４による
曳折力は、そのまま主体１へ伝達されるが、主体１によ
り茶刈機４の動きを防げない様にしである。

５は主体１の下部に設けた一輪式の走行車輪で、その支
脚６，６０基部を枢着したベース７を袋受部すへ多少左
右の方向の換向が出来る様に取付けると共に、上記支脚
６を外管Ｃと内管ｄとを伸縮自在に嵌め合せた構造とし
、その下端を車輪軸受８に枢着して、左右の支脚６，６
を一律に伸縮調整するときは、主体１を平に昇降させて
茶樹の丈に合せることが出来、左右の支脚６，６を個別
に異った寸法に調整するときは、主体１を傾けて傾斜地
の茶樹にも馴染ませることが出来る様にしである。

尚、車輪５の支脚６，６は、図面第３図に示す様に、前
後−組をＶ形に組合せれば、安定性と強度とを増すこと
が出来るものである。

本考案に関する茶袋台車は前記の様に構成されているか
ら、主体１における一方の案内部ａが刈取りを行う茶樹
の刈面の半分に乗り、他方の補助案内部ｂ′が隣接茶樹
の一部分へ当る様にして、中間の袋受部すの下側に設け
た支脚６の高さを調整し、車輪５を接地させて主体１を
自在性を有する２条の連結部材２により二人用茶刈機４
に連結すれば、茶袋台車は茶刈機４に曳行させる様にな
る。

従って、この状態において二人用茶刈機４に茶袋３を取
付け、この茶袋３を主体１上に乗せて作業者が二人用茶
刈機４を持ち、案内面ａが乗る力の茶樹の半面から茶菓
を刈取りながら進めば、走行車輪５により接地する茶袋
台車は自在性を有する連結部材２，２に引かれて茶刈操
作を防げずに軽快に進み、案内部ａを刈面の半分に乗せ
、補助案内部ｂ′を隣接茶樹の一部分に当てるため、茶
樹の上方に保持させる主体１上の茶袋３内へ刈取り茶菓
を収容して行く。

このため茶袋３が膨んでも茶袋３は茶樹の上方に保持さ
れて茶樹との接触を起さないため、茶袋３によって茶刈
りに抵抗や障害を与えず、且つ、茶袋３の摩損や茶樹の
傷みを生じない茶刈り作業を能率よく行い得るものであ
る。

本考案に関する二人用茶刈機に使用する茶袋台車は、そ
の主体を刈面の半分に乗る案内部と、部間に対応する袋
受部と、隣接茶樹の一部分に当る補助案内部により構成
して、前記主体な茶樹の上方に保持し、この主体を車輪
付の支脚に支持させると共に、自在性を有する連結部材
により二人用茶刈機と連結したから、茶刈機による茶菓
の刈り進みに伴い茶袋台車は曳行されて茶樹の上方を進
み、その上に乗せた茶袋へ刈取り茶菓を収容するから、
これに伴い茶袋が膨んでも茶樹との接触は起らず、従っ
て、これに起因する茶刈り操作の阻害や茶袋の摩損や茶
樹の傷みが完全に防止されるものである。

又、この茶袋台車は車輪付の支脚により支持させると共
に、自在性を有する連結部材により二人用茶刈機連結す
るから、茶袋台車が車輪の回転により軽快に移動すると
共に、連結部材の自在性により茶刈機の操作を阻害しな
いから、茶業者は茶刈機を楽に、且つ、自在に操作して
刈込みの深さの変動等を生じさせることなく安定した刈
取りを行い、疲労も少く、高品位、高収量を上げること
ができる特有の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る茶袋台車の一実施例を示すもので、
第１図は正面図、第２図は底面図、第３図は使用状態を
示す斜視図である。 尚、図中１は主体、ａは案内部、ｂは袋受部、ｂ′は補
助案内部、２は連結部材、４は二人用茶刈機、５は走行
車輪、６は支脚である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 茶樹における半分の刈面へ乗る案内部と、茶樹の部間に
   対応する袋受部と、前記案内部とは反対側において隣設
   茶樹の一部分へ当る補助案内部とで台車の主体を形成し
   、この主体における前記袋受部の下側に支脚により車輪
   を取付け、前記主体と二人用茶刈機とを自在性を有する
   連結部材により連結したことを特徴とする二人用茶刈機
   に使用する茶袋台車。