JPS5937531B2 - 雑音防止電線 - Google Patents
雑音防止電線Info
- Publication number
- JPS5937531B2 JPS5937531B2 JP11187978A JP11187978A JPS5937531B2 JP S5937531 B2 JPS5937531 B2 JP S5937531B2 JP 11187978 A JP11187978 A JP 11187978A JP 11187978 A JP11187978 A JP 11187978A JP S5937531 B2 JPS5937531 B2 JP S5937531B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric wire
- noise
- voltage
- wire
- resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は自動車エンジンの点火系に用いられる雑音防止
電線の改良に関するものである。
電線の改良に関するものである。
一般に、自動車の点火コイルとデイストリビユータとの
間或はデイストリビユータと点火プラグとの間には高圧
電線が配線されている。
間或はデイストリビユータと点火プラグとの間には高圧
電線が配線されている。
一方、前記点火プラグでは、その電極間のギャップにお
いて常時火花放電が発生しているが、この時発生する高
周波の雑音電流（または振動電流）が前記高圧電線を通
して外部に放射（または放出）され、これが有害な雑音
電波（または高周波電磁エネルギー）となつて、付近の
ラジオやテレビジョン、その他の通信機器に悪影響を及
ぼすという問題がある。この雑音電波の発生を防止する
ため、従来、エンジン点火系用の高圧電線としては、ガ
ラス繊維等にカーボン類の導電物質を固着した抵抗紐型
の雑音防止電線や絶縁電線に金属線をコイル巻きした巻
線型の雑音防止電線が王として使用されていた。
いて常時火花放電が発生しているが、この時発生する高
周波の雑音電流（または振動電流）が前記高圧電線を通
して外部に放射（または放出）され、これが有害な雑音
電波（または高周波電磁エネルギー）となつて、付近の
ラジオやテレビジョン、その他の通信機器に悪影響を及
ぼすという問題がある。この雑音電波の発生を防止する
ため、従来、エンジン点火系用の高圧電線としては、ガ
ラス繊維等にカーボン類の導電物質を固着した抵抗紐型
の雑音防止電線や絶縁電線に金属線をコイル巻きした巻
線型の雑音防止電線が王として使用されていた。
これらはいずれも高圧電線の長手方向に均一な抵抗値を
もつており、その抵抗値はｌｍ当り１５〜１６にΩが標
準値とされている。これらの雑音防止電線は点火プラグ
が放電したときに発生する高周波雑音電流を減衰させる
ことにより外界に放射する雑音電波を減少させることが
できるが、現時点では更に雑音防止効果の向上が要求さ
れるようになつた。一般に、高圧電線を更に高抵抗にす
れば雑音防止効果も大となるが、高圧電線を一様に高抵
抗にするだけでは点火プラグに供給する電力が低下し、
点火プラグの点火が不確実になるという欠点を生ずる。
第１図は自動車の点火プラグと電源側との接続図である
。
もつており、その抵抗値はｌｍ当り１５〜１６にΩが標
準値とされている。これらの雑音防止電線は点火プラグ
が放電したときに発生する高周波雑音電流を減衰させる
ことにより外界に放射する雑音電波を減少させることが
できるが、現時点では更に雑音防止効果の向上が要求さ
れるようになつた。一般に、高圧電線を更に高抵抗にす
れば雑音防止効果も大となるが、高圧電線を一様に高抵
抗にするだけでは点火プラグに供給する電力が低下し、
点火プラグの点火が不確実になるという欠点を生ずる。
第１図は自動車の点火プラグと電源側との接続図である
。
点火コイル１とデストリビユータ２とを接続する高圧電
線５およびデストリビユータ２と点火プラグ３とを接続
する高圧電線４が雑音電波の発生源となつているが、そ
もそも、上記雑音電波は点火プラグにおける火花放電に
起因して発生していることからして、当該雑音電波は上
記点火プラグに近づくに従つてより大きくなることが知
られている。
線５およびデストリビユータ２と点火プラグ３とを接続
する高圧電線４が雑音電波の発生源となつているが、そ
もそも、上記雑音電波は点火プラグにおける火花放電に
起因して発生していることからして、当該雑音電波は上
記点火プラグに近づくに従つてより大きくなることが知
られている。
本発明ぱこの雑音電波の発生を防止するのに好適な高圧
電線を提供することを目的としたものである。
電線を提供することを目的としたものである。
その特徴とするところは、高圧電線を外径を異にする２
つの部分で形成すると共にその外面に等ピツチ間隔でコ
イル状の抵抗導線を巻回して構成し、この高圧電線の外
径の大きい端部を放電部に接続させたことにある。
つの部分で形成すると共にその外面に等ピツチ間隔でコ
イル状の抵抗導線を巻回して構成し、この高圧電線の外
径の大きい端部を放電部に接続させたことにある。
第２図は本発明の一実施例である高圧電線の正面図であ
る。
る。
例えばガラス繊維束に磁性粉を混在させた磁性コア１０
は点火プラグ３を接続する側の外径を大きくし、デスト
リビユータ側の外径を小さく形成させており、その外面
には等ピツチ間隔でマンガニン線等の抵抗導線１１を巻
回して高圧電線４を構成させている。したがつて、この
高圧電線４の単位長さ当りの抵抗導線１１の長さは点火
プラグ３に近い部分が大となり、抵抗導線１１の直流抵
抗は大となる。また、抵抗導線１１のインダクタンスＬ
は次式で表わされるので、点火プラグ３に近い抵抗導線
１１の部分は交流成分に対する抵抗も大となることは明
瞭である。但し、μｓは磁性コア１０の透磁率、 ａは抵抗導線１１の巻回半径、 Ｎは巻数、 ｌは抵抗導線の単位長さ、 例えば、抵抗導線１１の点火プラグ３に近い部分の巻径
を２ａ２、デストリビユータ２に近い部分の巻径を２ａ
１とし、２ａ２を２ａ１の１．５倍とすれば、点火ブラ
グ３に近い部分の抵抗導線１１のインダクタンスＬはデ
ストリビユータ２に近い部分の２．２５倍の値を示すこ
とになる。
は点火プラグ３を接続する側の外径を大きくし、デスト
リビユータ側の外径を小さく形成させており、その外面
には等ピツチ間隔でマンガニン線等の抵抗導線１１を巻
回して高圧電線４を構成させている。したがつて、この
高圧電線４の単位長さ当りの抵抗導線１１の長さは点火
プラグ３に近い部分が大となり、抵抗導線１１の直流抵
抗は大となる。また、抵抗導線１１のインダクタンスＬ
は次式で表わされるので、点火プラグ３に近い抵抗導線
１１の部分は交流成分に対する抵抗も大となることは明
瞭である。但し、μｓは磁性コア１０の透磁率、 ａは抵抗導線１１の巻回半径、 Ｎは巻数、 ｌは抵抗導線の単位長さ、 例えば、抵抗導線１１の点火プラグ３に近い部分の巻径
を２ａ２、デストリビユータ２に近い部分の巻径を２ａ
１とし、２ａ２を２ａ１の１．５倍とすれば、点火ブラ
グ３に近い部分の抵抗導線１１のインダクタンスＬはデ
ストリビユータ２に近い部分の２．２５倍の値を示すこ
とになる。
また、高圧電線４がアンテナとなつて高周波の雑音電波
を放射する場合を考えた場合、当該雑音電波の量は当該
高圧電線４に流れる雑音電流の大きさにより決定される
。
を放射する場合を考えた場合、当該雑音電波の量は当該
高圧電線４に流れる雑音電流の大きさにより決定される
。
一方、高圧電線４における雑音電流１は、次式で表わさ
れるから、前記雑音電波の量を少なくするためには、高
圧電線４におけるインピーダンスＺを大きくすれば良い
。従つて、本実施例の高圧電線のように点火プラグ側に
おいて磁性コア１０を太くして、当該部分におけるイン
ピーダンスを大きくすることにより、雑音電波の発生源
である点火ブラグの近くで雑音電波の発生を効果的に抑
制することができる。本実施例の高圧電線は、途中で外
径を異にした磁性コアの外面に等ピツチ間隔で抵抗導線
を巻回し、外径の大きい側の磁性コアの端部を雑音電波
発生源に接続することによつて、外界に放出する雑音電
波を効果的に減少させるという効果をもつている。上記
実施例は磁性コアに抵抗導線を巻回した場合であるが、
一般に用いられている絶縁電線の絶縁材の外径を変化さ
せて形成したものに等ピツチ間隔に抵抗導線を巻回させ
た高圧電線でも類似の効果が得られる。
れるから、前記雑音電波の量を少なくするためには、高
圧電線４におけるインピーダンスＺを大きくすれば良い
。従つて、本実施例の高圧電線のように点火プラグ側に
おいて磁性コア１０を太くして、当該部分におけるイン
ピーダンスを大きくすることにより、雑音電波の発生源
である点火ブラグの近くで雑音電波の発生を効果的に抑
制することができる。本実施例の高圧電線は、途中で外
径を異にした磁性コアの外面に等ピツチ間隔で抵抗導線
を巻回し、外径の大きい側の磁性コアの端部を雑音電波
発生源に接続することによつて、外界に放出する雑音電
波を効果的に減少させるという効果をもつている。上記
実施例は磁性コアに抵抗導線を巻回した場合であるが、
一般に用いられている絶縁電線の絶縁材の外径を変化さ
せて形成したものに等ピツチ間隔に抵抗導線を巻回させ
た高圧電線でも類似の効果が得られる。
本発明の雑音防止電線は、雑音電波発生源と、その電源
側とを接続することによつて、高度の雑音防止効果が得
られる。
側とを接続することによつて、高度の雑音防止効果が得
られる。
第１図は自動車の点火プラグと電源側との接続図、第２
図は本発明の一実施例である高圧電線の正面図である。 １；点介コイル、２；デストリビユータ、３；点火プラ
グ、４，５；高圧電線、１０；磁性コア、１１；抵抗導
線。
図は本発明の一実施例である高圧電線の正面図である。 １；点介コイル、２；デストリビユータ、３；点火プラ
グ、４，５；高圧電線、１０；磁性コア、１１；抵抗導
線。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 電気的雑音の発生源となる放電部に高圧電力を供給
する高圧電線において、該高圧電線を外径を異にする２
つの部分で形成すると共にその外面に等ピッチ間隙でコ
イル状の抵抗導線を巻回して構成し、該高圧電線の外径
の大きい端部を上記放電部に接続することを特徴とする
雑音防止電線。 ２ 上記放電部が、点火プラグである特許請求の範囲第
１項記載の雑音防止電線。 ３ 上記高圧電線が、抵抗紐型電線に上記抵抗導線を巻
回した電線である特許請求の範囲第１項記載の雑音防止
電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11187978A JPS5937531B2 (ja) | 1978-09-12 | 1978-09-12 | 雑音防止電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11187978A JPS5937531B2 (ja) | 1978-09-12 | 1978-09-12 | 雑音防止電線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5539129A JPS5539129A (en) | 1980-03-18 |
| JPS5937531B2 true JPS5937531B2 (ja) | 1984-09-10 |
Family
ID=14572436
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11187978A Expired JPS5937531B2 (ja) | 1978-09-12 | 1978-09-12 | 雑音防止電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5937531B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5365211A (en) * | 1992-12-18 | 1994-11-15 | International Business Machines Corporation | Wound coil with integral cooling passages |
-
1978
- 1978-09-12 JP JP11187978A patent/JPS5937531B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5539129A (en) | 1980-03-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4757297A (en) | Cable with high frequency suppresion | |
| US2387783A (en) | Transmission line | |
| US2322773A (en) | Electrical conductor | |
| US20010042632A1 (en) | Filter for wire and cable | |
| GB1134636A (en) | Improvements in or relating to devices for the transmission of electrical energy | |
| US3882341A (en) | Spark plug with inductive suppressor | |
| US4413304A (en) | Electromagnetic field compensated cable | |
| JPH0817249A (ja) | 巻線型雑音防止用高圧抵抗電線 | |
| JP3267120B2 (ja) | 巻線型雑音防止用高圧抵抗電線 | |
| JP2009516112A (ja) | 低抵抗および高インダクタンスの点火ワイヤ | |
| JPS5937531B2 (ja) | 雑音防止電線 | |
| US1307995A (en) | Mghtsotg-arresteb | |
| US2420559A (en) | Artificial transmission line | |
| US4156173A (en) | Input impedance matching of a bipolar transistor employing a coaxial transformer | |
| JP3029198B1 (ja) | 接地用電線 | |
| KR20190127805A (ko) | 점화 코일 와이어 | |
| JP3534708B2 (ja) | スパーク・プラグ・ケーブル及びスパーク・プラグ・ケーブルの調整方法 | |
| GB959017A (en) | Improvements in or relating to devices for use with coaxial lines | |
| JP2000286137A (ja) | コモンモードチョークコイル及びその製造方法 | |
| US6278599B1 (en) | Lightning retardant cable and conduit systems | |
| JPS6110264Y2 (ja) | ||
| JPS603453Y2 (ja) | 雑音防止用電線 | |
| JPS6229844B2 (ja) | ||
| JP3095267B2 (ja) | チョークコイル | |
| JPS6031129Y2 (ja) | 信号伝送用遮蔽ケ−ブル |