JPS5937163Y2 - 集塵容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、社寺、公園などにおける砂場を設けた庭に
散在する落葉やゴ□を砂と分離して捕集除去する砂場用
掃除機と連結して用いる集塵容器に関するものである。

上記砂場用掃除機は特公昭５４−２９０３６によって本
考案者が既に開示したものである。

通常、庭などにおいて砂場用掃除機を使用するときは、
第６図に示すように、吸引機２１、例えば家庭用掃除機
や工業用掃除機に砂場用掃除機２３を連結して用いてい
たが、砂より分離捕集された落葉などは、吸引機２１の
吸引管２２を閉塞することが多々あり、その都度掃除作
業を中断して吸引管２２の詰まりを取り除かねばならな
いという手数がかかるうえ、吸引機２１内の集塵部も落
葉などのかさばる捕集物によって短時間に収容能力が一
杯となり、頻繁に捕集物を吸引管２２内や吸引機２１か
ら排除しなければならなかった。

この考案は、上記の事情に鑑みてなされたもので、砂場
用掃除機２３に別途の集塵容器を直結することで、吸引
機２１や吸引管２２の詰まりを防ぐとともに、捕集物の
収容能力を高めることを目的とするものである。

以下、この考案の一実施例を示す図面に基いて詳しく説
明する。

第１図はこの考案の一実施例を示す正面図であり、第２
図は同じく側面図であり、円筒状の上半部１ａと該上半
部１ａに挿脱自在に嵌挿される円筒状の下半部１ｂから
なる軽量な合成樹脂製の集塵容器本体１を構成する。

前記上半部１ａの上縁部中央に、家庭用掃除機あるいは
工業用掃除機などの吸引機２１の吸引管２２と着脱自在
に連結される連結管３を設ける。

該連結管３の内部には、下方に向けて略円錐状の金属、
非鉄金属あるいは樹脂製の篭状に形成された骨材５と該
骨材５を被覆する布あるいはウレタンなどの適宜なフィ
ルター６からなる防塵籠４を着脱自在に装着する。

一方、前記円筒状の下半部１ｂの下縁部中央には、砂場
用掃除機２３と着脱自在に連結される吸塵管２を設ける
。

該吸塵管２は前記連結管３よりも太く形成し、また吸塵
管２の上端開口部を前記下半部１ｂ内に突出させるとと
もに該開口部には、吸引機２１の駆動時の吸引力によっ
て開かへ吸引機２１の駆動停止時には閉じた状態となる
逆上蓋７を設ける。

この考案は以上のように構成されており、これを使用す
るには、第５図に示すように、砂場用掃除機２３に集塵
容器の吸塵管２を挿嵌直結し、さらに、吸引機２１の吸
引管２２に集塵容器の連結管３を挿嵌直結するとともに
、該連結管３を保持しながら吸引機２１の駆動をおこな
って除塵などの作業を行なう。

このとき、砂場用掃除機２３より吸引捕集された落葉や
ゴ□なとは第３図に示すように吸引機２１の吸引力によ
って逆止蓋７の開放された吸塵管２を経て、集塵容器本
体１内に送シ込まれる。

吸引機２１の吸引力は、集塵容器本体１が吸塵管２より
も太く、また容積が大きいため急激に気流が分散し、渦
巻乱流を生じ、上方へと吸い上げられた捕集物９は連結
管３の内部下方に向けて装着されたフィルター６に吸い
寄せられ、濾過されない捕集物はこの渦巻乱流によって
反転しながら吸塵管２の突出部８の外周部に堆積されて
いく。

フィルター６の網目よりも極めて小さいゴミやホコリな
どは前記防塵筒４のフィルター６を通過して連結管３を
介して吸引管２２から吸引機２１内の集塵部へと運ばれ
て捕集される。

連結管３は一般に使用されている家庭用掃除機あるいは
工業用掃除機と直結し得る太さであるが、吸塵管２は広
葉樹などの落葉をも捕集し得て、かつ吸塵管２の詰まり
を起さないようにするため連結管３よりも太く形成する
。

この考案の集塵容器は、従来の吸引機の集塵部がフィル
ターのみによって捕集物を集塵するのに対し、主として
集塵容器内の渦巻乱気流と捕集物の重力によって捕集物
９を落下堆積させ、さらにフィルター６で濾過捕集する
ので、フィルター６にはほとんど捕集物９が吸引付着す
ることなく、従って吸引能力の低下も著しく少ないもの
とすることができ、かつ集塵容器の集塵能力を高めてい
るので、砂場用掃除機２３の能力を一段と向上させるこ
とが出来るものである。

吸引機２１の駆動を停止すると、逆止蓋７は吸塵管２の
上端の開口部を閉塞し、捕集物９が吸塵管２内へ逆流す
るのを防止している。

集塵容器本体１内に捕集された捕集物９を排除するには
、砂場用掃除機２３を連結したまま集塵容器本体１の下
半部１ｂを上半部１ａから分離し、或いは下半部１ｂの
みを、前記上半部１ａと前記砂場用掃除機２３から分離
して簡単に行なえるものである。

このように、この考案面を用いると、既存の吸引機をそ
の集塵部を屋外の落葉、ゴミなどで汚すことなく有効に
利用し得るものであり、またこの考案面と直結した砂場
用掃除機（特公昭５４−２９０３６）は砂と落葉などを
分離し、落葉や軽いゴ□のみ捕集する機能を発揮するも
のであるが、この砂場用掃除機を用いず、直接集塵容器
の吸塵管２で落葉などを捕集することも可能であり、砂
場以外の一般の庭、特に植物の生い繁った場所での掃除
には好効果を発揮する。

以上のように、この考案面は既存の吸引機を用いる砂場
用掃除機と連結していることで、吸引管の詰まりを防止
するとともに、捕集物の収容能力と集塵能力を高め、屋
外における掃除作業の効率を著しく改善するものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による集塵容器の正面図、第２図は同側
面図、第３図は同使用状態における集塵容器の一部切欠
断面図、第４図は防塵筒の正面図、第５図は吸引機と砂
場用掃除機を用いた本考案品の使用状態を示し、第６図
は本考案品の集塵容器を用いない従来の掃除形式を示す
。 １・・・集塵容器本体、１ａ・・・上半部、１ｂ・・・
下半部、２・・・吸塵管、３・・・連結管、４・・・防
塵筒、５・・・骨材、６・・・フィルター、７・・・逆
止蓋、８・・・突出部、９・・・捕集物、２１・・・吸
引機、２２・・・吸引管、２３・・・砂場用掃除機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円筒状の上半部１ａと該上半部１ａに挿脱自在に嵌挿さ
   れる円筒状の下半部１ｂによって集塵容器本体１を構成
   し、前記上半部１ａ上縁部中央には吸引機２１と着脱自
   在に連結される連結管３を設け、該連結管３の内部には
   、下方に向けて略円錐状の箔状に形成された骨材５およ
   び該骨材５を被覆するフィルター６からなる防塵籠４を
   着脱自在に装着し、前記円筒状下半部１ｂの下縁部中央
   には砂場用掃除機２３と着脱自在に連結される前記連結
   管３より径の太い吸塵管２を設け、かつ該吸塵管２の上
   端の開口部を前記下半部１ｂ内に突出させ前記開口部に
   開閉自在の逆止蓋７を設けたことを特徴とする集塵容器
   。