JPS5937159Y2 - 家庭用餅切機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、搗きたての餅を極めて容易に丸餅に折断す
る家庭用餅切機に関するものである。

従来、餅切器としては、螺旋軸を回転させて繰出口から
餅を繰出し、その餅を長尺刃を回転させて切断する業務
用のものがあったが、との餅切器は動力を使用し、構造
が複雑なばかりでなく、長尺刃が回転して危険が伴ない
家庭用としては不適当であった。

本願考案は、上記業務用餅切器を改良し、切断刃を揺動
自在に支持せしめたことにより、極めて安全に斜切作業
をすることのできる家庭用餅切器を提供せんとするもの
である。

また、この考案の他の目的とするところは、切断刃背面
に、斜縁出口の閉塞板を一体に設けたことにより、餅の
繰出調整が極めて容易となり、任意の大きさに餅を切断
することのできる家庭用餅切機を提供するものである。

即ち、この考案は、ホッパー底部に対し連通自在に設け
てなる軸受筒の先端に斜縁出口を開口せしめると共に、
その繰出口に対し摺動自在に配してなる切断刃の背面に
、上記繰出口の閉塞自在な閉塞板を延設せしめたことを
特徴とする家庭用餅切機の構造を要旨とするものである
。

この考案を図示実施例により説明すると、１は餅筒機本
体であり、底部の開口したホッパー２と、ホッパ−２底
部にホッパー２と連通自在に連設された軸受筒３よりな
っている。

ホッパー２と軸受筒３は合成樹脂等により一体に形成し
てもよい。

４は架台であり、餅筒機本体１を着脱自在に載架するも
のである。

軸受筒３内には螺旋軸５が回動自在に内装されておシ、
一端は軸受筒３後方に突出し、把手６が設げられている
。

軸受筒３は、斜縁出口１の開口した先端部と、螺旋軸５
を内装した基部に分割形成し、図示実施例の如くこれら
を着脱自在に連設せしめてもよい。

８は餅切板である。

餅切板８は切断刃９及び閉塞板１０からなってむり、−
側には軸孔が穿設されて釦り、他側には作動片１１が突
出して設けられている。

餅切板８は、軸受筒３先端の斜縁出口Ｉに摺動自任なよ
う、軸受筒３前端周側に植設された支軸１２に回動自在
に支持されている。

餅切板８は支軸１２に設けられたスプリングによシ、作
動片１１が軸受筒３上方に位置するよう弾性支持され、
その背面をピン１３に当接して静止している。

従って繰出口γは常時開口状態にある。この餅切板８の
作動片１１を、スプリングの弾性に抗して押圧すると、
切断刃９は繰出口γと摺動しつつ回転し、繰出口ｌ下端
を通過したところで止め具１４に当って停止する。

このとき繰出口γは、切断刃９背面に一体に形威すれた
閉塞板１０により完全に閉塞される。

そこで作動片１１に対する抑圧を解くと、斜切板８は支
軸１２のスプリングにより上方回転し、旧位置に復し、
その背面をピン１３に当接して静止する。

この斜切板８の上方回転により、繰出ロアは開口状態に
復することになる。

本願考案は上６Ｃのように横取されているので、ホッパ
ー２内に搗きたての搗を投入し、手動で把手６を回すと
、餅は螺旋軸５によって前方に送られ、軸受筒３前端の
斜縁出口γから膨出する。

そこで斜切板８の作動片１１をスプリングの弾性に抗し
て押圧すれば、斜切板８は支軸１２を中心に回動し、膨
出した餅が切断刃９によって切り訃とされ、その押圧を
解くと、斜切板８はスプリングの弾性によって逆回転し
、旧位置に復して次回の作業に備えることになり、作業
者は極めて容易に而も安全に斜切を行なうことができる
。

而も本願考案においては、切断刃９の背面に斜縁出口Ｔ
の閉塞板１０が設けられているので、切断刃９を下方回
転させて餅を切り落したとき、斜縁繰出口１は閉塞板１
０により完全密閉され、斜切板８が上方回転し、閉塞板
１０を繰出口Ｔ上刃に退避させる昔で繰出口Ｔから餅が
膨出せず、作業者の意に反し、繰出口ｌから不測に餅が
流出するようなことがないので、繰出調整が極めて容易
であり、任意の大きさに餅を切断することができる。

而も、繰出口Ｔから繰出された餅は、必ず下方に切り落
されることとなり、下方に受皿等を用意して釦くならば
全く無駄がなく経済的なばかりか極めて衛生的である。

このように、本願考案によるときは極めて容易に且つ安
全に斜切を行なうことのできる実益を有する。

また本願考案によるときは、繰出調整が極めて容易なた
め任意の大きさに餅を切断することのできる実益を有す
るのである。

更にまた本願考案によるときは、経済的且つ衛生的に斜
切を行なうことのできる実益をも有するのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願考案にかかる実施例の一部を切断した側面
図、第２図は要部の斜視図、第３図は斜切板の斜視図で
ある。 図中の符号を説明すると次のと釦りである。 １は斜切機の本体、２はホッパー、３は軸受筒４は架台
、５は螺旋軸、６は把手、γは斜縁出口、８は斜切板、
９は切断刃、１０は閉塞板、１１は作動片、１２は支軸
、１３はピン、１４は止め具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ホッパー底部に対し、連通自在に設けてなる軸受筒の先
   端に斜縁出口を開口せしめると共にその繰出口に幻し摺
   動自在に配してなる切断刃の背面に上記繰出口の閉塞自
   在な閉塞板を延設せしめたことを特徴とする家庭用餅切
   器。