JPS5936461Y2 - 合成樹脂製レ−ス模様地 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は合成樹脂製レース模様地に関するもので、その目
的はレース模様地の凹凸模様を一層明瞭に顕現して立体
感のあるレース模様地にすると共に。

前記凹凸模様の凹所にほこりが溜るのを防止して汚れ難
くしたレース模様地を提供しようとするものである。

従来光の屈折率を応用してレース模様地の凹凸模様を顕
現して立体感に富む如くした合成樹脂製レース模様地は
公知である。

所が、このものはレース模様地、更に詳しくはレース模
様地の凹凸模様全体を同色に形成しているので、色彩に
基因する光の屈折率の変化が少なく、レース模様地の立
体感顕現が不充分であるという欠点があった。

この点に鑑み考案したのが本案で、本案は凹凸模様を有
する合成樹脂製レース模様地であって、前記凹凸模様の
最高突出部の上面に、前記凹凸模様の色と異色に着色し
た着色部を形成し、多数の着色部間に、透明な合成樹脂
フィルム或はシートを平滑に貼合せ、該フィルム或はシ
ートと前記凹凸模様の低い突出部との間に空間を形成し
た点を要旨とするものである。

次に本案レース模様地の一実施例を図面に基づいて説明
する。

１はレース模様地本体で、該本体１には多数の凹凸模様
２を形成するのである。

又３は前記凹凸模様２の最高突出部である。

又４は前記最高突出部３より低い突出部である。

又５は前記最高突出部３の上面に形成した着色部で、該
着色部５の色彩は前記レース模様地本体１、特に凹凸模
様２の色彩と異なる色彩とするのである。

然して保色手段としてはグラビヤ印刷、スクリーン印刷
或は金属箔の転写等の常套手段により保色するのである
。

又６は透明な合成樹脂フィルム或はシート（以下シート
と称す）で、該シート６は前記多数の着色部５間に平滑
状に、換言すれば低い突出部４に接触しないようにして
、更に詳しくは前記低い突出部４とシート６との間に空
間ａを形成する如くして接着するのであり、接着手段と
しては接着剤を使用するとか或は加熱溶着するのである
。

本案レース模様地は前記の如く構成したので、透明なシ
ート６を透過して着色部５で反別する光と、透明なシー
ト６及び空間ａを透過して低い突出部４で反別する光と
の間には光の屈折率に差異が生じ、更に最高突出部３に
於ても、その上面の着色部５に於ける反別と該着色部５
と異色の色彩をした基部での反別では光の屈折率に差異
があるので、これ等の差異が相俟って前記凹凸模様２、
換言すればレース模様地に顕著な立体感を与えるのであ
る。

又前記の如く透明なシート６は、多数の着色部５．５間
で、低い突出部４に接触しないようにして平滑に着色部
５に貼合せたので透明なシート６の貼合せに基因する凹
所の形成がなく、従って凹凸模様２、換言すればレース
模様地にほこりが溜りレース模様地が汚れる危険性がな
いのである。

本案レース模様地は、前記の如く構成したので立体感に
富み、かつ、汚れ難いという顕著な効果を奏するのであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本案合成樹脂製レース模様地の一実施例を示し、
第１図は一部の平面図、第２図は一部拡大断面図である
。 ２・・・凹凸模様、３・・・最高突出部、５・・・着色
部、６・・・透明な合成樹脂フィルム又はシート、ａ・
・・空間。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 凹凸模様を有する合成樹脂製レース模様地であって、前
   記凹凸模様の最高突出部の上面に、前記凹凸模様の色と
   異色に着色した着色部を形成し、多数の着色部間に、透
   明な合成樹脂フィルム或はシートを平滑に貼合せ、該フ
   ィルム或はシートと前記凹凸模様の低い突出部との間に
   空間を形成したことを特徴とする合成樹脂製レース模様
   地。