JPS5935523Y2 - 折畳み収納できるオ−バ−ズボン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はズボンまたはパンツの上から着用する防寒用若
しくは防寒用のオーバーズボンの改良に係り、殊にスキ
ーやジョッギングを行うに際し最適であってオーバーズ
ボンが折畳み収納できる収納部を身体の動きが阻害され
ないウェスト部に着用するバンドに連結させた構成とな
し、必要な時に該収納部より臨機応変にこれを取り出し
スキーを履いた状態のまま迅速にしかも簡便にズボンの
上から着脱できることを目的としたものである。

従来より脚筒部の周外側を腰から裾口に至りファスナー
で開閉自在に形成したオーバーズボンは公知である。

これ等のオーバーズボンは靴をいちいち着脱しないで、
ズボンの上から着用できるという便利さを有するが、そ
の収納或いは携帯という点においては未だ工夫がなされ
ておらず、スキーやジョッギング等では、これらオーバ
ーズボンを収納する例えばリュックサックやバッグを携
帯しない身軽な服装で行われるのが通例であり、スキー
ヤ−等はこれらオーバーズボンを細くしぼって、腹部に
巻付けて携帯しているのが現状である。

従ってこのような状態では外観体裁も悪く、かつランニ
ングやスキーの滑走の際に腹部に巻付けたオーバーズボ
ンの端部が身体にまとわりつき、不快感を生ずる欠陥が
あった、本考察は前述した従来のオーバーズボンの欠陥
に鑑みこれ等の欠陥をことごとく解消し得たものである
。

以下その構成を実施図面に従い説明すると、左右の脚筒
部１の周外側２をスライドファスナー３により開閉自在
としたズボン部ａと、開閉自在となした収納口４を形成
した収納部す並びに該収納部すに連結するバンド部Ｃと
からなり、前記ズボン部ａの履口部後縁５を前記収納部
すの収納口４の内部裏片７に縫着結合し、前記ズボン部
ａを前記収納部すに折畳み収納できるオーバーズボンの
構成である。

第１図に示す収納部すはナイロン、ビニロン等耐水性、
若しくは撥水性が良好でかつ柔軟性に富む合成繊維の布
、若しくは合成樹脂シートの生地を所望の大きさに裁断
して表裏二対の裁断片を形成し、この表裏各生地の周縁
を常用の手段にて縁戚して袋状のものとし、この袋状の
表裏いずれが一方例えば表部に切り口を形成し、該切り
口縁に開閉自在となるスライドファスナー９を装着して
収納口４を形成したものである。

この収納部４の形状は予め該収納部すに収納されるズボ
ン部ａの容量を考慮して決定し、収納物が出来るだけか
さばらないようにかつテ゛ザイン的見地より収納部すの
外観体裁が損わないようにその中央部辺を最大幅となし
、左右両端に向い除々に幅狭となす所謂紡鉢形となすこ
とが望しい。

つぎに第２図は前記収納部すの左右の端縁に連結するバ
ンド部Ｃを示すものであって、該バンド部Ｃはゴム状弾
性繊維を混紡若しくはゴム糸等を混繊した如き伸縮帯１
０及び該伸縮帯１０を被覆する覆い布１１より形成し、
かつ各バンド部Ｃの適宜位置に該バンド部Ｃの緊締を調
節する雌雄の掛止めホック１２を装着している。

勿論これらのバンド部Ｃには前述した如き、伸縮性のも
のの他、伸縮性のものを用いないバック式のもの、或い
はバンドの衝合部にベルベットファスナーの保合子を装
着してバンド部Ｃの緊締を調節をすることもできるので
当該伸縮性のものを利用したもののみに限定するもので
はない。

第３図は前記収納部すの両端にバンド部Ｃの対応部辺を
それぞれ連結したものである。

勿論当該バンド部Ｃは収納部すとは別個に形成して収納
部すに取付けた構成のもののみに限定するものではなく
収納部すの両端を延長してバンド部Ｃと一体的に形成さ
れるものであってもよい、本実施例に係るものはバンド
部Ｃとして伸縮帯１０を覆い布１１によって挟着した構
成のものであるから、その縁戚手段等を考慮してバンド
部Ｃと収納部すとを備々別々に形成し連結したものであ
る、つぎに第４図１及びＩＩ並びに第５図はズボン部ａ
の収納部すの収納口４の内部裏片にその履口部後縁５を
縫着結合したものであって、ナイロン、ビニロン等の薄
手の合成繊維に防水加工若しくは撥水加工を施した生地
を所望のズボン体となす前後身頃に截断形成し股間部か
ら裾口に至る左右の内側縁１３を縫着し他方腰部から裾
口に至る左右の面外側２にスライドファスナー９を装着
し、ズボン部ａの前後身頃が、それぞれ左右の脚筒部で
開閉自在となる構成となしたものである、この際ズボン
部ａの履口部後縁５は収納部すの収納口４の内部裏片に
縫着されるものであるから縫代等を考慮して予め幾分長
手に截断形成しておくことが望しい。

また履口部前縁６は着用者の腹部に当着される部位であ
ることから、腹部に良好なフィツト感をもたらすととも
に、該部分の形部れを防止するために稍幅広の帯状の針
体を挟着した構成となしている。

更にズボン部ａを着用した際腹部からずれ脱落を防止す
るためにはバンド部Ｃに掛止めできる保合片８を装着す
ることが望ましい、該係合片８はバンド部Ｃの幅を考慮
して、これより梢長手に形成した短冊状の布片に雌雄の
ベルベットファスナーの掛止具１５を装着したものであ
る。

従って該保合片８にはベルベットファスナーの掛止具１
５の他ホック式、スナップ式等常用されるいずれの装着
手段を用いても良い。

従って前述した如く本考案は着用時においては、予め脚
筒部の左右胴外側２のスライドファスナーを完全開口し
た状態にて収納部す内に収納したズボン部ａを取出して
腰部直下に垂し、履口部前縁６を股間より前部へたぐり
寄せバンド部Ｃの下部に差込み保合片８にて固定すると
ともにズボン部ａの左右の脚筒部を着用者の左右の足に
それぞれ巻付ける如く重合し各スライドファスナー３の
掛止め具にて閉塞して着用を完了するものである。

従って本考案のオーバーズボンは前述した構成により、
下記の作用効果を有する。

即ちズボン部ａを収納する収納部すとバンド部Ｃとを長
尺に連結しているため、着用者の身体の動きを限外しな
い腰部への巻付けを簡便にしその携帯をより良好となし
得てしかもズボン部ａを着用した際バンド部Ｃの緊締力
をそのまま生かし着用者の腰部にズボン部ａの履口部を
緊密に支持しそのズリ下りを未然に防止し得ることがで
きる。

またズボン部ａの履口部後縁５が収納部すの収納口４′
の内部裏片に縫着結合されているためズボン部ａの着用
に際し収納部４からズボン部ａを取出し下方に垂らすの
みですでにズボン部ａの一部を履用した状態となしズボ
ンの着用を合理的となし、殊にスキーを履いたままでも
容易に着脱出来る利点がある。

更にコンパクトに形成した収納部すとバンド部Ｃとの組
合せからデ゛ザイン的見地よりしても外観体裁に優れた
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので第１図は、収納部を
示す平面略図第２図はバンド部を示す平面略図第３図バ
ンドを連結した収納部を示す斜視図第４図Ｉ及びＩＩは
オーバーズボンを取出した状態を示すウェストバンドの
略図第５図は要部拡大断面略図である。 く符号の説明〉、ａ・・・・・・・・・ズボン部、ｂ・
・・・・・・・・収納部、Ｃ・・・・・・・・・バンド
部、１・・・・・・・・・脚筒部、２・・・・・・・・
・脚筒部の面外側、３・・・・・・・・・スライドファ
スナー４・・・・・・・・・収納口、５・・・・・・・
・・履口部後縁、６・・・・・・・・・履口部前縁、８
・・・・・・・・・係合片、９・・・・・・・・・スラ
イドファスナー、１０・・・・・・・・・伸縮帯、１１
・・・・・・・・・覆い布、１２・・・・・・・・・ホ
ック、１３・・・・・・・・・左右の内側縁、１５・・
・・・・・・ベルベットファスナーの掛止具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右の脚筒部１の周外側２をスライドファスナー３によ
   り開閉自在としたズボン部ａと、開閉自在となした収納
   口４を形成した収納部す並びに該収納部すに連結するバ
   ンド部Ｃからなり、前記ズボン部ａの履口部後縁５を前
   記収納部すの収納口４の内部裏片に縫着結合し、前記ズ
   ボン部ａを前記収納部すに折畳み収納できるオーバーズ
   ボン。