JPS5934827B2 - 染色用マイグレ−シヨン防止剤 - Google Patents

染色用マイグレ−シヨン防止剤

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JPS5934827B2
JPS5934827B2 JP51045381A JP4538176A JPS5934827B2 JP S5934827 B2 JPS5934827 B2 JP S5934827B2 JP 51045381 A JP51045381 A JP 51045381A JP 4538176 A JP4538176 A JP 4538176A JP S5934827 B2 JPS5934827 B2 JP S5934827B2
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広輔 今井
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は染色助剤に関するものであり、さらに詳しくは
布を染色するに際して、布に塗布された染料の移行(マ
イグレーション)を防止するマイグレーション防止剤に
関するものである。
疎水性の合成繊維布を染色するとき、繊維布に染料液を
塗布したのち乾燥する工程で染料がマイグレーションを
起し、均一に染色することが困難な場合がある。
たとえばポリエステル布に分散染料をパッドし乾燥した
のち乾熱高温処理して染色するサーモゾル染色において
、パッド後の乾燥は均一乾燥が必要であり、またたとえ
均一乾燥を行なっても分散染料がマイグレーションを起
し、これにともない染むらが発生するという問題がある
このような染料のマイグレーションにともなう染色不良
を解決するためにはアルギン酸すl−IJウムのような
増粘剤の添加が実施されているが、その7効果はまだ十
分満足すべきものではない。
また木綿、麻のような親水性のセルロース系布の染色に
おいても均一に塗布された染料液が乾燥工程でマイグレ
ーションを起す場合がある。
たとえばセルロース系の布を反応染料によるパッドドラ
イキュア法で染色する場合も乾燥工程での乾燥の不均一
さにもとすく染料のマイグレーションが起り染むらを発
生させるし、またバット染料を用いるバット・スチーム
法による染色においても同様に乾燥工程での染料のマイ
グレーションが染色不良の原因となっており、アルギン
酸ナトリウムが防止剤として使用されてきた。
このように染色工業においては染料を布に固定するため
に乾燥する工程で、前段階までは均一に塗布されていた
染料がマイグレーションを起し、布に不均一に固定され
、これにもとづいて染むらが発生するという問題があり
、これを有効に防止するマイグレーション防止剤の開発
が望まれていた。
本発明者らはこのような染料のマイグレーションを防止
する方法について鋭意研究を行なった結果、ついに本発
明に到達した。
本発明の新規なマイグレーション防止剤は乾燥工程での
布上に塗布された染料のマイグレーションを防止して、
染むらの発生を防止するだけではなく、使用後は容易に
除去できるという特徴をもっている。
本発明のマイグレーション防止剤は、必須成分として (5)式(1)および(II) (式中Rは共重合物中の共役ジエン単位を示し、R′お
よびR“はそれぞれ水素、ハロゲン原子または炭素数1
〜18の有機基を示す)で示されるくり返し単位を有す
る共役ジエン−マレイン酸誘導体共重合物のカルボン酸
基の一部あるいは全部が解離した高分子アニオン (B)Na”、に+、Li+からなるアルカリ金属の力
+ − チオンおよびR1R2R3R4Nでボされる第四級アン
モニウムカチオン(式中R4,R2,R3およびR4は
水素、炭素数1〜6のアルキル基、シクロアルキル基お
よびフェニル基より成る群から選ばれる)より成る群か
ら選ばれる一種以上のカチオン (C)Mg2+ (I)Ct 、Br−、NO3、MnO4−、HCl
03 。
ClO4”−、SO2”−などの無機アニオンおよびH
COO−Cl−1COO−、CH3CH2C(X7−3 ンなどのMg2−イオンと結合して水溶性の堪を形成し
うる一種以上のアニオンおよび (E)水 を含むものである。
本発明のマイグレーション防止剤水溶液は低温では液状
であるが、高温になるとゲル状ないしは固体状を呈し、
しかもこの変化が可逆的であるという特異な性質をもっ
ている。
このためこのマイグレーション防止剤を染料液に添加す
ると加熱された場合に染料液の粘度が高くなり、ついに
はゲル状ないしは固体状となる。
したがって高温時に) は染料液の流動が阻害され、その結果として染料のマイ
グレーションが防止される。
したがって本発明のマイグレーション防止剤を用いると
、従来よりマイグレーション防止剤として用いられてき
たアルギン酸ソーダなどの場合とことなり、布上に塗布
された染料液を乾燥工程で完全に乾固させることなく次
の染料の固着工程に供しうるという特徴がある。
勿論他のマイグレーション防止剤と同様に本発明のマイ
グレーション防止剤を添加した染料液を布に塗布し、こ
れを乾燥させ、さらに染料の固着工程に供することは全
く問題はないし、染料を固着させたのち布からマイグレ
ーション防止剤を水洗により容易に除去することができ
る。
本発明のマイグレーション防止剤をさらに詳しく説明す
ると成分Aは式(1)および(II)(式中Rは共重合
物中の共役ジエン単位を示し、R/およびR“はそれぞ
れ水素、ハロゲン原子または炭素数1〜18の有機基を
示す)で示されるくり返し単位を有する共役ジエン−マ
レイン酸誘導体共重合物のカルボン酸基の一部あるいは
全部が解離した高分子アニオンである。
その解離の度合は50%から100%で、すなわち共重
合体中の2個のカルボキシル基を有するマレイン酸誘導
体単位はその各々の単位中の1つまたは2つのカルボキ
シル基が解離しているもので、このことを式中の(1)
と(II)の比で表わすことができ、(1)と:■)の
比が100:Oから0:100であり、特に100二〇
から50:50の範囲が好ましい。
この高分子アニオンは共役ジエン−マレイン酸誘導体共
重合物を水中で塩基と反応させることにより調製するこ
とができる。
高分子アニオンの原料となる共役ジエン−マレイン酸誘
導体共重合物における共役ジエンとしては通常炭素数4
〜20の鎖状または環状の共役二重結合を有する化合物
が用いられ、たとえばブタジェン、イソプレン、クロロ
プレン、2,3−ジメチルブクジエン、ピペリレン、2
3−ジクロルブクジエン、2−メチル−1,3−へキサ
ジエン、■−メトキシー1.3−ブタジェンなどであり
、特にブタジェン、イソプレン、ピペリレン、クロロプ
レンが好マしし)。
またマレイン酸誘導体とはマレイン酸、マレイン酸モノ
エステル、マレイン酸ジエステル、無水マレイン酸、シ
トラコン酸、モノクロル無水マレイン酸、ジクロル無水
マレイン酸などである。
原料きして用いられる共役ジエン−マレイン誘導鉢体共
重合物は共役ジエン単位とマレイン酸誘導体単位の比が
大略1:1の交互共重合体であり、またその30℃で測
定した極限粘度の値が通常0.01から6.0までのも
の、好ましくは0.1から3.0のものである。
次に本発明のマイグレーション防止剤における成分Bは
Na”、に+、Li+から成るアルカリ金属のカチオン
およびR1R2R3R4N+で示される第四級アンモニ
ウムカチオン(式中R1,R2,R3およびR4は水素
、炭素数1〜6のアルキル基、シクロアルキル基および
フェニル基からなる群から選ばれる)のうちの一種また
は二種以上のカチオンである。
本発明における成分Aの高分子アニオンの所望の解離度
を得るためには共役ジエン−マレイン酸誘導体共重合物
と各種塩基との反応を水中で行なえばよいが、成分Bは
その高分子アニオンの対カチオンとして導入される。
成分Bはマレイン酸誘導体単位に対して通常0.5〜5
.0当量であり、0.5〜2.0当量の範囲の量が好ま
しい(本発明において用いる当量とはマレイン酸誘導体
単位1モルに対して、そのイオン荷電に関係なく1グラ
ムイオンが対応することを意味する)。
次に本発明のマイグレーション防止剤の必須成分Cはマ
グネシウムイオンMg2+であり、その量は成分Aの原
料として用いる共役ジエン−マレイン酸誘導体共重合物
中のマレイン酸誘導体単位に対して0.3〜2.0当量
であり、さらに好ましくは0.5〜1.5当量である。
成分りはアニオンXn(nは1〜2の整数)であり、C
t−、Br−、MnO4−、ClO4、No3゜So4
’−、HCO3−などの無機アニオン、HCOO−。
CH3COO−9CH3CH2C0〇一等で代表される
有機カルボキシレートアニオンなどの、Mg2+イオン
と結合して水溶性の塩を形成しうるアニオンであり、一
種または二種以上用いてもよい。
X の量は成分Aの原料として用いる共役ジエン−マレ
イン酸誘導体共重合物中のマレイン酸誘導体単位に対し
て0.5〜7.0当量であり、好ましくは0.5〜3.
5当量である。
本発明の成分Eは水であり、水は成分A、B。
CおよびDの総重量の3倍から2000倍の量で好まし
くは10〜1000倍の濃度でマイグレーション防止剤
として用いられることが望ましい。
本発明のマイグレーション防止剤は必須成分さして以上
の5種類の成分を含むが、これらのうちどの成分が欠け
ても本発明の特徴を有する低温では液状で高温ではゲル
化するという挙動を示すことはできず、さらにまた各成
分の量的関係が本発明の条件をみたさない場合もやはり
特徴ある特異な挙動を示さず、マイグレーション防止剤
としての特異性を示さなくなる。
本発明のマイグレーション防止剤の製造法の一例を説明
すると次のとおりである。
まず共役ジエン−マレイン酸誘導体共重合物とポリマー
中のマレイン酸単位1モルに対して1.5から2.0の
塩基性アルカリ金属化合物、アンモニア、アミンまたは
両者の混合物とを水の中で混合し、攪拌しながら反応さ
せる。
このとき得られる共役ジエン−マレイン酸誘導体共重合
物のアルカリ金属塩、アンモニウム塩あるいはアミン塩
水溶液はpH7から14、好ましくは7から12に保つ
ようにする。
このポリマー水溶液にポリマー中のマレイン酸誘導体単
位1モルに対して0.5から2.5モルの水溶性マグネ
シウム化合物(塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、
硫酸マグネシウム、過マンガン酸マグネシウム、ギ酸マ
グネシウム、酢酸マグネシウム、プロピオン酸マグネシ
ウム、フタル酸マグネシウムなど)の水溶液を添加する
たとえば〔η’:l=0.5の共役ジエン−マレイン酸
誘導体共重合物を例・)ことるとポリマー中のマレイン
酸誘導体単位に対して0.5から0.8当量のMg2+
に相当する景のマグネシウム化合物を添加した場合は、
得られる液は加熱していくと約80℃以上の温度でゼリ
ー状ないしは寒天状になる。
この反応液をそのままマイグレーション防止剤として用
いてもよいしまたこの反応液を濃縮ないしは乾固して、
濃縮液ないしは粉末状にしてもよい。
ポリマー中のマレイン酸誘導体単位に対して0.8から
2.5当量のMg2+に相当する量のマグネシウム化合
物を添加した場合には、反応液を加熱すると粘度の小さ
い中性塩を含む上層と高粘度の下層に分離し、下層はさ
らに加熱すると寒天状ないしはゴム状となる。
この下層は冷却すると再び液体にもどる。この下層はそ
のままでマイグレーション防止剤として用いることがで
きるが、保存、運搬の便宜上これを濃縮ないしは乾固し
て濃縮液または粉末として使用時に水を添加して水溶液
としてもよい。
このようにして得られたマイグレーション防止剤組成物
は上述したように水溶液として始めて特異な熱的挙動を
示すので、染色のマイグレーション防止を行なう場合も
、水系の染料液においてその効果を発揮する。
本発明のマイグレーション防止剤は疎水性繊維および親
水性繊維の浸染染色および捺染染色において用いること
ができ、なかでもポリエステル布の分散染料を用いるサ
ーモゾル染色、セルロース系の布(木綿、麻など)の反
応染料を用いるパッドドライキュア法による染色および
バット料を用いるバット・スチーム法による染色に用い
ると効果が顕著である。
なお本発明のマイグレーション防止剤を用いる場合、染
色に悪い影響をおよぼさない範囲において種々の添加物
を添加してもよく、たとえばアルギン酸ソーダ、貴地な
どのアルカル金属の中性塩などを添加することなどは許
される。
本発明のマイグレーション防止剤の使用量は染色すべき
布の種類、染料の種類、染色方法などによって変化する
が、成分A、B、CおよびDの総重量で表示して染料液
に対して0.05%から30%、好ましくは0.1%か
ら20%の範囲である。
次に実施例をあげて本発明のマイグレーション防止剤に
ついて詳しく説明する。
実施例1〜3および比較例1〜4 アゾイソブチロニトリルを触媒とし、シクロヘキサノン
を重合溶媒として合成したブタジェン−無水マレイン酸
交互共重合物(シクロヘキサノン溶液の30℃における
極限粘度0.54)15.2gを300TLlのセパラ
ブルフラスコに入れ、IN力性ソーダ水溶液190m1
を添加してよくかきまぜて溶解させた。
このポリマー溶液に塩化マグネシウムの水溶液(1mo
l/ l) 70 mlを攪拌下に添加した。
塩化マグネシウム溶液の添加終了後反応混合物をさらに
1時間かきまぜて試料Iとした。
試料■の一部を試験管にとり、沸騰水中で加熱したとこ
ろ寒天状のゲルとなった。
次にC,1,Direct Red Bo、1gと試料
■を所定量まぜ、水で希釈して総重量100.9の染料
液を調製した。
この染料液を80℃に加熱したのち木綿100%のブロ
ードの試験布(10X1元齢を1分間浸漬させた。
この試験布をローラーがけして約り00%重量増となる
まで絞り、次に木馬らの方法(京染と精練染色、−♀−
↓、 50.1973)に準じ図1および図2に示すよ
うに三つ折りにしてガラス板トに乗せ−このトの中央部
にスライドガラスと50gのおもりをのせ、この状態で
110℃の乾燥機中で30分間染着させた。
次にこの試験布を水洗したのち乾燥させた。
マイグレーション防止効果は乾燥した染色試験布のスラ
イドガラス板直下の部分と他の部分の濃度差を視覚テス
トして評価した。
得られた結果を表1に示す。表1には参考のためにマイ
グレーション防止剤なしの場合とマイグレーション防止
剤としてアルギン酸ソーダを添加した場合の結果を合せ
て示した。
このマイグレーションテストは試験布を乾燥する工程で
極度に乾燥むらが発生するように工夫しであるので通常
の染色条件に比べてマイグレーションが極めて起りやす
い。
表1の結果から明らかなようにマイグレーション防止剤
が添加されていないと明らかに激しいマイグレーション
が起り、染めむらが顕著である。
マイグレーション防止剤としてよく使用されているアル
ギン酸ソーダの場合も添加量が少ないと激しくマイグレ
ーションが起っており、アルギン酸ソーダを1g添加し
てやっとマイグレーションが緩和されているにすぎない
一方試料−1のマイグレーション防止剤はポリマーとし
て0.1!!添加するだけでマイグレーションを抑え、
0.5g添加するとほとんど完全にマイグレーションが
抑えられた。
これからも本発明のマイグレーション防止効果が明らか
である。
図1はマイグレーション防止実験側面図を示し、図中1
はおもり(50,Ll、2はスライドガラス、3は試験
布、4はガラス板であり、図2は試験布展開図を示し図
中5は試験布、6は試験布の折り目、7はスライドガラ
スである。
実施例4〜6および参考例5〜8 アブインブチロニトリルを触媒とし、シクロへキサノン
を重合溶媒に用いて合成したブタジェン−無水マレイン
酸交互共重合物(シクロヘキサノン溶液の30℃におけ
る極限粘度は0.91であった)15.29を300T
rLlのセパラブルフラスコ中でIN力性カリ水溶液2
00Ttlに溶解させた。
このポリマー溶液をよくかきまぜながら塩化マグネシウ
ムの水溶液(1mol/l)75mlを徐々に滴下した
塩化マグネシウム水溶液滴下終了後ざらに反応混合物を
室温で1時間かきまぜて、その後反応混合物を沸騰水で
加熱したところ上層に透明液が分離し、下層の粘稠なポ
リマー液は徐々に白濁し、ついにはゴム状の固体となっ
た。
上層の透明液を除去し、その後下層を冷却したところ再
び粘稠な液体になった。
この粘稠な液体を試料■とした。
試料■の組成は次のとおりであった。
高分子アニオン CI):(II)=1oo:。
Mg2+0.64当量(対ポリマー中のマレイン酸単位
) K+ 1.32当量() 〃 C1O,5g当量() 〃 水 84.2wt% 次にC,1,Disperse Orange 13
1.5 gと試料■またはアルギン酸ソーダを所定量
まぜ、水で希釈して総重量100gの染料液を調製した
この染料液にテトロン65%、木綿35%の混紡ブロー
ド布(10x15crrL)を1分間浸漬させて、この
試験布をローラーがけして約り0%重量増となるまで絞
り、次に実施例1の方法にしたがって三つ折りにしてガ
ラス板にのせ、中央部にスライドガラスと50gのおも
りをのせた状態で120℃で1時間染着を行なった。
次にこの試験布を水洗したのち乾燥した。
マイグレーション防止効果は乾燥した染色試験布のスラ
イドガラス板直下の部分と他の部分の濃度差を視覚テス
トして評価した。
得られた結果を表■に示した。この表から明らかなよう
に試料■は明らかにテトロン−木綿混紡布の分散染料に
よる染色においてマイグレーション防止効果を発揮して
いる。
この場合はマイグレーション防止効果はアルギン酸ソー
ダと大体同様であるが、染料液の粘度はアルギン酸ソー
ダが非常に高いのに対して試料■は染料液の粘度を上げ
ないという大きな特徴を有していた。
実施例7〜9および比較例9〜12 C,1,Disperse Orange 13 1.
5.9と実施例4の試料■またはアルギン酸ソーダを所
定量まぜ、水で希釈して総重量100gの染料液を調製
した。
この染料液にテトロン100%のジャージ布(10X1
5crrL)を1分間浸漬させて1.この試験布をロー
ラーがけして約り00%重量増となるまで絞り、次にこ
の浸漬した布を120℃で10分間乾燥した。
この乾燥した布を200℃で1分間処理した。
次にこの布を水洗したのち乾燥した。
マイグレーション防止効果は乾燥した染色布の染むらか
ら評価した。
表■ テトロンジャージ布の染色に おけるマイグレーション防止 効果 (a) 固形分0.19(b) 固形分0.5g(
C) 固形分1.0g (d) 次の基準で評価した。
○ 試験布の全体で染むらのないもの △ 試験布がわずかに染めむらのあるもの× 試験布に
染めむらが著しいもの 実施例10〜12および比較例13 アゾイソブチロニトリルを触媒とし、シクロへキサノン
を重合溶媒に用いて合成したイソプレン−無水マレイン
酸交互共重合物(シクロヘキサノン溶液の30℃におけ
る極限粘度は0.65であった)16.6gを500m
1のセパラブルフラスコ中でIN水酸化リチウム水溶液
190m1に溶解させた。
このポリマー溶液をよくかぎまぜながら硫酸マグネシウ
ムの水溶液(1mol/l)200mlを加え、室温で
1時間反応させた。
次にこの反応混合物を沸騰水中で加熱したところ下層に
粘稠なポリマー液が分離してきて、ついには固化した。
上層の透明液を除去したのち、固化した下層を冷却した
ところ再び粘稠な液体にもどった。
この粘稠な液体を試料■とした。
試料■の組成は次のとおりであった。
高分子アニオン (1:]:(II)−90:10M1
” 1.34当量(対ポリマー中のマレイン酸単位) Li” 0.82当量() 〃 804” 0.81当量() 〃 水 82.5wt% 試料■50gをロータリー・エバポレーターで乾燥し、
さらに減圧乾燥して固体試料8.759を得た。
次にC,1,Disperse Yellow 421
.5gと試料■の固体粉末を所定量まぜ、水で希釈して
総重量100gの染料液を調製した。
この染料液にテトロン100%のブロード布(10X1
5crIL)を1分間浸漬させて、次にローラーがけを
行ない約り0%重量増となるまで絞り、130℃で10
分間乾燥させた。
この乾燥した布を200℃で1分間処理したのち、水洗
し、風乾した。
得られた結果を表■に示す。
表■ テトロンブロード布の染色に おけるマイグレーション防止 効果 (a)実施例7と同様の基準で評価した。
実施例 13 C,1,Disperse Violet 46 1.
5 g、試料■の固体粉末1.09および水97.59
を混ぜて染料液を調製した。
この染料液にテトロン100%のブロード布(10X1
5m)を1分間浸漬させ、次にローラーがけを行ない約
り0%重量増となるまで絞った。
次にこの試験布を200℃で5分間処理したのち、水洗
、風乾したところ布が均一に染色されていることがわか
った。
実施例14〜16および比較例14 アゾイソブチロニトリルを触媒とし、アセトンを重合溶
媒として合成したブタジェン−無水マレイン酸交互共重
合物(シクロヘキサノン溶液の30℃における極限粘度
は0.57であった)15.2gを300m1のセパラ
ブルフラスコ中でIN力性ソーダ水溶液200m1に溶
解させた。
このポリマー溶液をかきまぜながら塩化マグネシウムの
水溶液(1mol/l)を95T/ll添加し、室温で
2時間反応させた。
次にこの反応混合物を沸騰水中で加熱したところ、下層
に極めて粘稠なポリマー溶液が分離してき、ついには固
化した。
上層の透明液を除去したのち、固化した下層を冷却した
とこる再び粘稠な液体にもどった。
この粘稠な液体を試料■とした。
試料■の組成は次のとおりである。
高分子アニオン (1):(n)−100:OMj9”
0.81当量(対ポリマー中のマレイン酸単位) Na+ 1.30当量() 〃 C1−0,90当量(対ポリマー中のマレイン酸単位) 水 83.4wt% 次にC,1,Reactive Yel low 3
1 g、尿素3g、炭酸ナトリウム1gおよび試料■を
所定量まぜ、水で希釈して総重量100gの染料液を調
製した。
この染料液に木綿100%のブロード布(10X15C
1rL)を1分間浸漬し、その後ローラーがけして約り
00%重量増となるまで絞った。
次に実施例1の方法にしたがって三つ折りにしてガラス
板にのせ、中央部にスライドガラスと50gのおもりを
のせた状態で110℃で7分間熱処理した。
次にこの試験布を水洗、風乾したところ表■の結果が得
られた。
これからも明らかなように木綿の染色におけるマイグレ
ーション防止効果は犬である。
【図面の簡単な説明】
図1はマイグレーション防止実験の側面図、図2は試験
布の展開図をそれぞれ示す。 図1において、1・・・・・おもり、2・・・・・・ス
ライドガラス、3・・・−・・試験布、4・・・・・・
ガラス板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 必須成分として、 (5)下式(1)および式(II) (式中Rは共重合物中の共役ジエン単位を示し、R′お
    よびR“はそれぞれ水素、ハロゲン原子または炭素数1
    〜18の有機基を示す)で示されるくり返し単位を有し
    、(1)と(1)の比が100二〇から0 : 100
    まであるところの共役ジエン−マレイン酸誘導体共重合
    物のカルボン酸基の一部あるいは全部が解離した高分子
    アニオン(B)Na” 、に+、Li+からなるアル
    カリ金属のカチオンおよびR1R2R3R4にで示され
    る第四級アンモニウムカチオン(式中R1,R2,R3
    およびR4は水素、炭素数1〜6のアルキル基、シクロ
    アルキル基およびフェニル基よりなる群から選は゛れる
    )よりなる群から選ばれる一種以上のカチオンであり、
    成分A中のマレイン酸誘導体単位に対して0.5〜5.
    0当量のカチオン(C) 成分A中のマレイン酸誘導
    体単位に対して0.3〜2.0当量のMy2+イオン (D) 成分A中のマレイン酸誘導体単位に対して0
    .5〜7.0当量であるところのMg2+イオンと結合
    して水溶性の塩を形成しうるアニオンおよび (E) 成分A、B、CおよびDの総重量の3倍から
    2000倍の量の水を含む染色用マイグレーション防止
    剤。 2 成分A中の共役ジエン単位がブタジェン、イソプレ
    ン、ピペリレン、クロロプレン、2.3−ジメチルブク
    ジエン、23−ジクロルブタジェン、2−メチル−1,
    3−へキサジエンまたは1−メトキシ−1,3−ブタジ
    ェンである特許請求の範囲第1項記載の染色用マイグレ
    ーション防止剤。 3 成分A中のマレイン酸誘導体単位がマレイン酸、モ
    ノクロルマレイン酸、ジクロルマレイン酸、およびシト
    ラコン酸単位である特許請求の範囲第1項記載の染色用
    マイグレーション防止剤。 4 成分り中のアニオンがC1−、Br 、No3 。 CtO4、)iCZ03−、SO2”−MnO,2−お
    よび有機カルボキシレートアニオンよりなる群から選ば
    れた1種以上のアニオンである特許請求の範囲第1項記
    載の染色用マイグレーション防止剤。 5 特許請求の範囲第1項記載の組成物を乾燥して固体
    組成物さして保存又は輸送に供し、使用時に水に添加す
    ることにより特許請求の範囲第1項記載の組成物さした
    染色用マイグレーション防止剤。
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