JPS5934439Y2 - 旅行用衣料袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、背広、ズボン、スーツ等の衣料を収納して持
ち運ぶことができ、しかも、その容積を小さくして収納
した衣料を袋体内で固定することができる旅行用衣料袋
に関する。

従来、長期の旅行などにおいては、現地での着替え用に
背広、ズボン、スーツ等の衣料を持ち運ぶのが適例であ
り、このために衣料を保持するノ・ンガーと衣料を埃等
から守るカバーとが一体となった衣料袋が用いられてい
た。

しかし、この衣料袋では衣料を内部に収納した際に袋が
衣料によって嵩張るとともに、衣料が袋内でゴロゴロと
移動して持ち運ぶ際に持ちにくいものであり、さらに、
衣料が移動することで皺になり易いものであった。

本考案は上述の欠点に鑑み、外囲から連間した気密な袋
体を用い、袋体内に衣料を収納した後に袋体内を減圧し
て衣料に袋体を密着させ、衣料袋の容積を小さくすると
ともに、衣料が袋内で移動しないように固着することが
できる旅行用衣料袋を提供するものである。

以下、本発明の一実施例を図面により説明する。

衣料を収納する袋体１はビニール、特殊ナイロン布等の
通気性の無い材料を用いており、下端を開放した逆Ｕ字
形の形状をしており、周囲は熱等により気密に密着させ
てあり、下部は開口２としである。

この下部開口２の端部にはその長さ方向にシール３，４
がそれぞれ対向して固定してあり、このシール３，４の
外側には長さ方向に摺動するスライダ５が設けてあり、
シール３，４、スライダ５によって閉鎖機構が形成され
、開口２は気密に閉鎖することができる。

ハンガー６はグラスチック等で一体に形成してあり、一
端にはく字形のフック部７が、他端には三角形の保持部
８が設けてあり、・・ンガー６は逆Ｕ字形の袋体１の頂
部に位置させ、保持部８が袋体１内に入り、フック部１
が外部に露出するようにしてハンガー６は袋体１に接着
されている。

また、袋体１の周囲でハンガー６の付近には逆止効果を
持つ弁体９が袋体１の内外囲を連通ずるように接着して
あり、この袋体１かも空気を排出するゴム製の・・ンド
ポング１０には弁体９に連結するゴム管１１が接続しで
ある。

第３図は前述のシール３，４の断面形状を示すもので、
シール３の中央長さ方向には先端部を拡大した断面キノ
コ状の係合突起１２が形成してあり、シール３の中央長
さ方向には奥部を左右に拡大した係合溝１３が形成しで
ある。

第３図Ａは両シール３，４が離れた状態を示し、第３図
Ｂはシール３，４が係合して気密に袋体１を封止してい
る状態を示すものである。

第４図は前記弁体９の機構を示すもので、弁体９はプラ
スチック等で形成された軸中心に通孔１４を貫通開口し
た弁軸１５が主部材となっており、この弁軸１５の外周
中央にはおねじが加工してあり、おねじにはリング状の
吸気体１６がねじ込んである。

この吸気体１６が弁軸１５の最奥にねじ込ｌれた状態で
吸気体１６によって連間される位置に通孔１４と外囲を
結ぶバイパス孔１１が開口しである。

渣た、通孔１４の中央付近には通孔１４の内径を狭める
弁座１８が形成してあり、この弁座１８にはボール弁１
９が接触させである。

そして、弁軸１５の先端部分はその外径を小すくシて接
続部２０としてあり、この接続部２０には前記ゴム管１
１が着脱自在に接続されている。

次に、本実施例の作用を説明する。

この衣料袋に背広、スーツ等の衣料を収納して海外旅行
に携行する際には、スライダ５を摺動してシール３と４
を離して第３図イに示す状態にして開口２を広げる。

この開口２より収納しようとする衣料を袋体１の内部に
挿入し、衣料をハンガー６の保持部８に掛げてノ・ンガ
ー６によって衣料が吊下げられるようにする。

この後スライダ５を摺動してシール３と４を密着させ、
係合突起１２を係合溝１３内に嵌入させてシール３と４
が引き離れず、かつ気密に接合させて開口２を密封する
。

開口２が封鎖されると袋体１の材質は通気性が無いとこ
ろから袋体１の内部はその外部から遮断されて密封容器
となる。

そして、ポンプ１０のゴム管１１を接続部２０に接続し
、ポンプ１０を作動させることによって袋体１内の空気
は外部に排出される。

すなわち、袋体１内の空気は通孔１４よリゴム管１１を
通ってポンプ１０に吸引され、度排出された空気はボー
ル弁１９が弁座１８に当接するため逆流せず、一度袋体
１から流出した空気は再流入せず、袋体１内はポンプ１
０によって徐々に減圧される（この時バイパス孔１４は
吸気体１６によって閉鎖されている）。

袋体１内が減圧されると袋体１の容積は徐々に小さくな
り）袋体１はその表側と裏側の布地が接近して収納した
衣料を挾持するように密着する。

従って、衣料は袋体１によってその厚み分だけ残して密
着し、袋体１内で衣料は移動することが無くなり、袋体
１と衣料は一体化することになり、携行の際に容積が小
さくなって嵩張らず、衣料の移動による携行の不便さが
なくなる。

（第５図は袋体１内に衣料を収納して減圧した状態を示
すものである）。

また、旅行先で袋体１から衣料を取出す場合には吸気体
１６を回動してバイパス孔１７を露出させ、弁座１８を
介さずバイパス孔１７より通孔１４を介して外部の空気
を減圧しである袋体１に流入させ、袋体１の容積を大き
くする。

そして、スライダ５を摺動してシール３と４を引き離し
、開口２を大きく拡大させてこの開口２より衣料を取出
すことができる。

本考案は上述のように構成したので、衣料を収納した袋
体の容積を小すくシて旅行の際の携行を便利にすること
ができ、しかも、衣料は袋体によって挾持させるため衣
料が袋体内で移動せず、皺が寄るおそれが少なくなり、
長期の旅行における運搬や保管が簡易となるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２図は同上
の一蔀を破断した斜視図、第３図はシールの断面形状を
示す部分断面図、第４図は弁体の断面図、第５図は袋体
に衣料を収納した状態を示す斜視図である。 １・・・・・・袋体、２・・・・・・開口、３，４・・
・・・・シール１６・・・・・・・・ンガー、９・・・
・・・弁体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 空気を通過させない材料で形成し、一部に衣料を出し入
   れできる開口を設けた袋体と、袋体の開口端に設けてこ
   の開口を気密に閉鎖できる閉鎖機構と、袋体に固着され
   た−・ンガーと、袋体の内外を連通して空気流を一方向
   に制御する弁体とから成り、袋体内に衣料を入れて閉鎖
   機構により袋体を外囲より気密に閉鎖し、弁体より袋体
   内の空気を減圧させることで袋体と衣料を密着させるこ
   とを特徴とする旅行用衣料袋。