JPS5934337B2 - 電気うきの胴部成形方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、電気うきの胴部成形方法に関するものであ
る。

魚つり用に使用される電気うきは、その内部に電池を収
納するため、この電池を交換できるような構造とする必
要があり、一般的に、胴部を上部、、面体と下部胴体と
に二分割して両者をねじ合わせしている場合が多ぃ。

ところで、上記のような電気うきは、上部胴体と下部胴
体とをそれぞれ別々にモールドするため、両者をねじ結
合した際にねじの噛合部分において水密が不完全になり
易い。

このため、普通上部胴体と下部胴体との接続部間にＯリ
ングを介在して水密性を向上させるようにしているが、
不使用時の電池の抜き取り、あるいは電池の交換の際に
Ｏリングを損失させる場合が多く、またＯリング自体の
損傷により、水密を長期に亘つて良好に保持することが
できないという問題がある。そこで、この発明は、水密
性に優れた電気うきの胴部成形方法を提供することを目
的としている。

この発明は、下部胴体成形用コアに形成したテーパ状丸
ねじ成形軸部の外側に熱軟化させた熱可塑性樹脂チーブ
を被せ、このチーブの収縮、冷却によつて接続ねじ筒を
形成したのち、その接続ねじ筒及び下部胴体成形用コア
の全長に亘る外側に熱軟化させた熱可塑性樹脂チューブ
を被せ、これを加熱・収縮させて下部胴体を成形し、冷
却後、この両成形品をコアから取外し、接続ねじ筒を予
め形成された上部胴体の端部に挿し込んで接着一体化し
たのち、上記接続ねじ筒と下部胴体とをねじ係合させる
ようにしたものである。ここで、熱可塑性樹脂チーブと
しては、セルロイド、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、
ポリプロピレンあるいはナイロンなどを採用することが
できる。

以下、この発明の方法を添付図面に基づいて工程順に説
明する。

第１図に示すように、下部胴体成形用コア１は、テーパ
状の丸ねじ成形軸部２の端に先細形状のテーパ軸部３を
形成している。

前記丸ねじ成形軸部２の外側に熱軟化させた熱可塑性チ
ューブを被せ、これを加熱収縮すると、このチューブは
丸ねじ成形軸部２の外側全面に密着し、接続ねじ筒４を
形成することができる。次に、第２図に示すように、上
記接続ねじ筒４から下部胴体成形用コア１の先端に至る
範囲の外側に熱軟化させたテーパ筒状の熱可塑性チュー
ブ５を被せ、このチューブ５を加熱・収縮させると、第
３図に示すように、接続ねじ筒４の外側全面及びコア１
のテーパ軸部３の外周に密着し、丸ねじ部６′を有する
下部胴体６を形成することができる。

なお、熱可塑性チユーブ５の加熱には、加熱炉内に入れ
る方法や、容器内に入れた熱湯に漬ける方法などを採用
することができる。下部胴体６の成形後、これを水冷し
、あるいは自然冷却し、その冷却後において両成形品を
下部胴体成形用コア１から取外すことにより、互にねじ
係合可能な二物品を得ることができ、一方の接続ねじ筒
４の大径側端部は、第４図に示すように、予め形成され
た上部胴体７の端部に挿入されて接着され、必要に応じ
て接続部の外側にリング状のバツキン押え８が取付けら
れる。

また、下部胴体６の先端部には脚９が挿入されて接着さ
れ、必要に応じて大径側端部の外側にリング状のバツキ
ン押え１０が取付けられる。

そこで、下部胴体６と上部胴体７の接続ねじ筒４を互に
ねじ係合して締付けることにより、第６図に示すように
丸ねじ部６′が互に密着する水密性の良好な内部中空の
電気うきを得ることができる。この電気うきの内部には
、第６図及び第７図に示すように、電池１１と、この電
池１１を電源とする発光素子１２及びそれに必要な配線
とが施される。なお、上部胴体７のバツキン押え８と下
部胴体６のバツキン押え１０間にＯリング１３を介在さ
せることにより、接続部の水密をより完全なものとする
ことができる。

以上のように、この発明においては、上部胴体に挿し込
み接続される接続ねじ筒を原形として下部胴体の丸ねじ
部を成形したので、上部胴体に接続した接続ねじ筒に下
部胴体の丸ねじ部をかみ合わせて締付けることにより、
両ねじ部が互に密着し、この結果、水密性の優れた電気
うきの胴部を得ることができる。

また、接続ねじ筒及び下部胴体のそれぞれは、熱軟化さ
せた熱可塑性樹脂チユーブを下部胴体成形用コアの外側
に嵌め合わせて加熱収縮させることにより成形すること
ができるため、両者の製造がきわめて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は、接続ねじ筒及び下部胴体の成形順
序を示す断面図、第４図は同上の接続ねじ筒を上部胴体
に接続した状態の一部切欠正面図、第５図は同上の下部
胴体に脚を接続した状態の一部切欠正面図、第６図は同
上の下部胴体と上部胴体との接続状態を示す断面図、第
７図は同上胴体に形成した電気うきの正面図である。 １・・・下部胴体成形用コア、２・・・丸ねじ軸部、３
・・・テーパ軸部、４・・・接続ねじ筒、５・・・熱可
塑性チユーブ、６・・・下部胴体、７・・・上部胴体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ テーパ状の丸ねじ成形軸部の端から先細形状のテー
   パ軸部を一体に形成した下部胴体成形用コアの外側に熱
   軟化させた熱可塑性樹脂チューブを被せこのチューブを
   丸ねじ成形軸部の外側において収縮させて接続ねじ筒を
   成形し、この接続ねじ筒からコアのテーパ軸部の先端に
   至る範囲に亘つてその外側に熱軟化させた熱可塑性樹脂
   チーブを被せ、これを加熱・収縮させて下部胴体を成形
   し、下部胴体の冷却後両成形品をコアの外側より取外し
   、上記接続ねじ筒の大径側端部を予め形成された筒状の
   上部胴体の内側に挿し込んで接着一体化し、この接続筒
   部と下部胴体とをねじ係合する電気うきの胴部成形方法
   。