JPS5934188B2 - ジイソプテニル無水コハク酸の製造法 - Google Patents

ジイソプテニル無水コハク酸の製造法

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JPS5934188B2
JPS5934188B2 JP14014277A JP14014277A JPS5934188B2 JP S5934188 B2 JPS5934188 B2 JP S5934188B2 JP 14014277 A JP14014277 A JP 14014277A JP 14014277 A JP14014277 A JP 14014277A JP S5934188 B2 JPS5934188 B2 JP S5934188B2
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JP
Japan
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mol
maleic anhydride
producing
dib
trimethylbenzene
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JP14014277A
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正且 小原
光晴 加藤
宣 菊地
高之 斉藤
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GOI KASEI KK
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GOI KASEI KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジイソブチレンと無水マレイン酸の熱付加反応
によりアルケニル無水コハク酸の一種であるジイソブテ
ニル無水コハク酸(以下「DIB・SA」と略す)を収
率よく製造する方法に関するものである。
一般にアルケニル無水コハク酸はエポキシ樹脂硬化剤あ
るいはポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、可塑剤、界
面活性剤などの原料に用いられる。
DIB−SAの製造法としては、KurtAlderお
よびHerbertSoll(A皿、、第565巻第5
7頁(1949年))により、一例報告されている。こ
の方法によるとジイソブチレン(2・4・4−トリメチ
ルペンテンー1/ 2 ・ 4 ・ 4−トリメチルペ
ンテン=2=約4 / 1:重量比)301(O、27
モル)〔2 ・ 4 ・ 4−トリメチルペンテンー1
約0.22モル〕と無水マレイン酸20y(O、20モ
ル)をベンゼン3Oml溶媒中で190゜Cで24時間
反応させ、こののち反応液を減圧蒸留することにより真
空度12mmHgで172〜1740Cの留分26をを
回収している。該留分はDIB−SAである。このとき
蒸留残渣が10を残存している。これより明らかなよう
に、この方法ではDIB−SAの収率は62モル%(無
水マレイン酸基準)と低い。また蒸留残渣もDIB・S
Aの収率に対して高い。この方法により、工業的規模で
DIB−SAを生産するには経済性及び製造操作上好ま
しくない。また溶媒の非存在下、ドデセン、テトラデセ
ン、へキサデセン等のα−オレフィン1モル以下と無水
マレイン酸1モルを反応させてアルケニル無水コ・・ク
酸を得る例として工業化学会誌第58巻第296頁(1
955年)が知られているが収率は65%を越えること
はない。
本発明はこのような問題点を解決するものであり、DI
B−SAを収率よく製造する方法に関する。
すなわち、本発明は2・4・4−トリメチルベンゼン・
−1を主要成分とするオレフインと無水マレイン酸を反
応させてジイソブテニル無水コハク酸を製造するに際し
て、2・4・4−トリメチルベンゼン−1の配合量(a
モル)と無水マレイン酸の配合量(bモノ(へ)が2.
0≦a/bであり、反応温度が150〜250℃である
ことを特徴とするジイソブテニル無水コハク酸の製造法
に関する。
ジイソブテニル無水コハク酸には種々の異性体が存在す
るが、そのうち、代表的な構造は次の式で示されるもの
である。本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の原料である2・4・4−トリメチルベンゼン−
1を主要成分とするオレフインとしては、例えばジイソ
ブチレンがある。
ジイソブチレンは通常工業的にはAnn.、第565巻
、第57頁(1949年)にも記載されているように2
・4・4−トリメチルベンゼン−1と2・4・4−トリ
メチルベンゼン−2の異性体混合物であり、重量比で約
4/1の割合で含有されている。しかし本発明で用いら
れる上記オレフインとしては、これに限定されるもので
なく、2・4・4−トリメチルベンゼン−1単独または
2・4・4−トリメチルベンゼン−1を主要成分とし、
例えば、2・4・4−トリメチルベンゼン−2等の他の
オレフインを含むオレフイン混合物でもよい。該オレフ
イン混合物中、2・4・4−トリメチルベンゼン−1が
50モル%以上含まれるのが、DIB.SAの収率向上
のために好ましい。
α−オレフインである2・4・4−トリメチルベンゼン
−1は無水マレイン酸と、エン付加反応し、DIB.S
Aを生成する。2・4・4−トリメチルベンゼン−2は
無水マレイン酸と直接反応しないが、加熱により2・4
・4−トリメチルベンゼン−1に異性化し、こののち、
無水マレイン酸と反応してDIB.SAを生成するため
、2・4・4−トリメチルベンゼン−2が上記オレフイ
ン中に含まれていてもDIB.SAの製造上、大きな不
利益にはならない。
反応温度は150〜250℃が適当である。
150℃未満では反応が遅く実用的でなく又250℃を
越えると製品は着色し好ましくない。
DIB.SAの収率がよく、しかも得られたDIB.S
Aが着色しないためには特に180〜220゜Cの範囲
が好ましい。2・4・4−トリメチルベンゼン−1と無
水マレイン酸の仕込比率は本発明において特に特徴とす
るところであり2・4・4−トリメチルベンゼン−1の
配合量をaモル、無水マレイン酸の配合量をbモルとす
るとき、上記のように限定することにより、著しく高い
比率でDIB.SAを製造することができる。
2.0≦a/bの範囲が適当である。
モル比が2.0未満になると著しく収率が低下し、さら
に1以下になると製品が着色するので好ましくない。上
限について特に制限はないがモル比が15を越えると回
収されるオレフイン量が多くなり、その結果、反応器、
蒸留塔等の容量が大きくなる、ユーテイリイテイコスト
がかさむなどの傾向にある。また、このような観点から
a/bは好ましくは2〜10である。このように、本発
明においては、2・4・4−トリメチルベンゼン〜1を
無水マレイン酸に対して1.7モル以上の大過剰で使用
するが、このようなことは、従来のこの種の反応に比し
、顕著な特徴である。2・4・4−トリメチルベンゼン
−1の重合体は副生しない。
反応時間は200℃位で2〜5時間程度が適当である。
次に本発明を実施例によつて詳細に説明するが本発明は
その要旨を越えない限り、下記実施例によつて限定され
るものではない。
なお、以下の実施例および比較例において使用したジイ
ソブチレンの組成を表1に示す。
実施例 1 ジイソブチレン1127(1.00モル)と無水マレイ
ン酸19.6y(0.20モル)を200゜C15時間
反応させた。
反応生成物を減圧蒸留すると未反応ジイソブチレン89
.5yを回収され、真空度3mmHg下の沸点が142
〜146℃(以下、「B3l42〜146℃]と表示す
る)の留出物(DIB.SA)が38.6y得られた。
蒸留残渣は3.47であつた。このDIB.SAの収率
は91.9モル%(無水マレイン酸基準、以下同様)、
色相(カードナー)1であつた。なお、未反応ジイソブ
チレンの組成を表2に示す。
上記未反応ジイソブチレンは、本発明の原料として使用
することができる。
この場合好ましくは、この未反応ジイソブチレンの2・
4・4−トリメチルベンゼン−1の含有量を大きくして
使用される。実施例 2 ジイソブチレン1127(1.00モル)と無水マレイ
ン酸9.87(0.10モル)を200℃、5時間反応
させる。
反応生成物を減圧蒸留すると未反応ジイソブチレン10
1.27が回収され、B3・142〜146℃の留出物
が19.5y得られ、蒸留残渣は1.0yであつた。こ
のDIB.SAの収率は93.0モル%で色相(カード
ナー)1であつた。実施例 3 ジイソブチレン112f7(1,00モル)と無水マレ
イン酸32.37(0.33モル)を200℃で5時間
反応させた。
反応生成物を減圧蒸留すると未反応ジイソブチレンが7
4.27回収され、B3l42〜146℃の留出物が6
1.2y得られた。蒸留残渣は5.47であつた。この
DIB.SAの収率88.3モル%(無水マレイン酸基
準)、色相(カードナー)1であつた。比較例 1 ジイソブチレン112y(1.00モル)と無水マしフ
イン酸98V(1.00モル)を200℃、5時間反応
させる。
反応生成物を減圧蒸留すると、未反応ジイソブチレン1
1.07が回収され、未反応無水マレイン酸2.2yお
よびB3l42〜146℃の蒸留物が131.27得ら
れた。蒸留残渣は65.6yであつた。このDIB.S
Aの収率は62.4モル%で色相(カードナー)4〜5
であつた。以上の結果より明らかなように、本発明にお
いては、ジイソブチレンを無水マレイン酸に対して大過
剰に使用する(実施例1〜3)ことにより、従来の常識
的な配合による場合(比較例1)に比し、著しく高収率
でDIB.SAを製造することができる。
本発明は2・4・4−トリメチルベンゼン−1を主要成
分とするオレフインと無水マレイン酸を反応させてDI
B.SAを製造するに際して、2・4・4−トリメチル
ベンゼン−1の配合量(aモル)と無水マレイン酸の配
合量(bモル)が2.0≦a/bとすることにより、無
色透明なDIB.SAが公知の方法よりも著しく高い収
率で得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2・4・4−トリメチルペンテン−1を主要成分と
    するオレフィンと無水マレイン酸を反応させてジイソブ
    テニル無水コハク酸を製造するに際して、2・4・4−
    トリメチルペンテン−1の配合量(aモル)と無水マレ
    イン酸の配合量(bモル)が2.0≦a/bであり、反
    応温度が150〜250℃であることを特徴とするジイ
    ソブテニル無水コハク酸の製造法。 2 a/bが2〜10である特許請求の範囲第1項記載
    のジイソブテニル無水コハク酸の製造法。 3 反応温度が180℃〜220℃である特許請求範囲
    の第1項または第2項記載のジイソブテニル無水コハク
    酸の製造法。
JP14014277A 1977-11-21 1977-11-21 ジイソプテニル無水コハク酸の製造法 Expired JPS5934188B2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2584802B2 (ja) * 1987-12-14 1997-02-26 三菱化学株式会社 アルケニルコハク酸無水物の製造法
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