JPS5931765Y2 - 地ならし用具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は砂、砕土等の表面地ならしの為の均平用具に関
する。

本考案に係る地ならし用具は例えばゴルフ場のバンカー
内の砂、土地の表面の凹凸や溝、跡を均平化したり、植
物苗圃の表面を均平化してならす為のものであるが、こ
れに限られるものではない。

例えばゴルフ場のバンカーには、ゴルファ−の足跡、及
び打込んだクラブヘッド跡、及びボールの跡等から生ず
る凹凸がありそれを元通りの平らな表面にする為に従来
は農耕用熊手、レーキ及び柄のついた地掻き平板等を用
いてバンカー内を平らに地ならして来た。

単なる平板の土掻きでは砂や土のかき取りが不十分で、
この為に多大の力を要した。

又、熊手レーキの如く無数の針状突起の並んでいる地な
らし用具は、地ならしの為には手加減の要領がいり、そ
の為熟練を要し、その仕上りも粗雑となることを免かれ
ず、又、運搬、使用、保管について針状物が突き刺り、
人身事故を招く危険が少なくなかった。

本考案にか・る地ならし用具は、上述した砂、砕土の地
表をならす状況下においては極めて安全有用にその目的
を達するものである。

本考案にか・る地ならし用具は、分離結合可能な円筒形
の胴部よりなる本体と柄の二つの部分からなり、胴部は
円筒形で堅固かつ一定の重量を有する材質で形成され、
その周縁には一定幅を有する金属製又はプラスチック製
のひれ部材（フィン）が螺旋状に一定間隔で層着されて
、縦断面が上下共や・斜めの鋸歯状の配列となるよう構
成される。

又、円筒形胴部の中央部のくびれた部分のほぼ中央に孔
が設けられ、地ならしの為の使用の際には結合出来るよ
う、用具本体の操作の為の柄が分離結合可能となってい
る。

か・る地ならし用具の効果は、地ならしに際して、本考
案の本体は縦断面鋸歯状のひれ部材の先端は一定の角度
をもって上下に多数突起しているところから、柄を介し
て本体を凹凸部分や跡周辺の砂面又は枠上面上で前後に
動かして滑らかに均平化出来ると共に、押すときと引く
ときには相互に鋸歯跡が交わって仕上り面がきめ細かく
平滑となる。

ゴルフ場のバンカーの整地に最適である。本考案は従来
の平らなかき板に比して無駄な労力を要せず、仕上りが
平滑かつ細やかで、熊手やレーキ類の無数の針状突起を
備える地ならし用具の如く運搬使用に際して針状突起が
手に突き刺ったり、足を踏みぬいたりする人身事故の危
険は全く生ぜず、柄の取付は取外しも簡単で、保管の際
にも場所を多くとらない。

以下考案図面を参照して説明する。

第１図においては本考案本体を示し、円筒状の胴部１と
一定幅の間隔で螺旋状に固着されたひれ部材２と柄４を
結合する為の孔３が柄４と分離された状態で示される。

胴部１は、一定の重量を有しかつ堅固な材質で形成する
。

ひれ部材２は、第２図で示す幅を有する薄い金属又はプ
ラスチック等の堅固な材質で、一定の間隔を保つよう円
筒状胴部に一定のピッチをもって螺旋状に固着されてい
る。

第１図からも明らかなように、砂又は砕土との関係にお
ける所望の使用目的に応じひれとひれとの間の間隔及び
、螺旋の角度が与えられる。

柄４は、使用に先立ち本体中央部の孔３に結合して装着
するが、ひれ部材の幅及び間隔の異なる本体と交換可能
となる。

本考案にかかる地ならし用具は、特にゴルフ場のバンカ
ーならし、又は苗圃の苗床面のような砂又は砕土の平滑
面を作るときに、大きな力を要せず機能を発揮するが、
これに限定されるものでなく、又、作業、運搬に際して
も全く安全で保管の際も場所をとらない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案にか・る本体の正面図、第２図は、そ
の断面図、第３図は、本考案の斜視図であり、図におい
て、１は円筒形の胴部、２はひれ部材（フィン）、３は
孔、４は柄、５は本考案本体をそれぞれ示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 用筒形の胴部１に一定の幅をもつひれ部材２が螺旋状に
   一定間隔で固着され、かつ、胴部中央部に柄４を分離結
   合する為の孔３を設けた本体５とその孔３に分離結合す
   る柄４によって構成される地ならし用具。