JPS59303B2 - 作業性良好な鋳物用砂型の製造方法 - Google Patents

作業性良好な鋳物用砂型の製造方法

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JPS59303B2
JPS59303B2 JP4071878A JP4071878A JPS59303B2 JP S59303 B2 JPS59303 B2 JP S59303B2 JP 4071878 A JP4071878 A JP 4071878A JP 4071878 A JP4071878 A JP 4071878A JP S59303 B2 JPS59303 B2 JP S59303B2
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foundry sand
containing polymer
carboxyl group
aqueous solution
sand mold
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治郎 中保
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【発明の詳細な説明】 本発明は、作業性および生産性良好な鋳物用砂型の製造
方法に関する。
さらに詳しくは、ポリアクリル酸またはα−オレフィン
と無水マレイン酸との共重合体からなる群より選ばれた
カルボキシル基含有重合体水溶液(5)、周期律表第■
族、第■族の金属酸化物または水酸化物(6)および鋳
物砂(Qとの混合、成型、硬化せしめることによって鋳
物用砂型を製造するに際して前記カルボキシル基含有重
合体水溶液としてカルボキシル基含有重合体濃度が20
重量係以上でかつそのときの25℃に2ける粘度が0.
5〜500ポイスであるカルボキシル基含有重合体水溶
液を用いてなる鋳物用砂型の製造方法に関する。
従来、鋳物砂用の粘結剤としては例えば粘土や水ガラス
の如き無機質系のものや、カルボキシメチルセルロース
のナトリウム塩の如き半合成水溶性高分子、ポリビニル
アルコール系重合体やアクリル酸エステル系重合体など
の水溶性合成高分子物質が、他の適当な添加剤と共に併
用して使用されて来ているが、それらは(1)砂型の成
型性、(2)砂型の生強度および乾燥強度、(3)使用
済砂型の崩壊性、(4)鋳物砂としての繰り返し使用可
能性、さらには(5)金属の鋳造時における有毒分解ガ
ス、刺激臭の発生による作業環境などのいずれかの点で
不満足なものであった。
かかる欠点を改良するため、本発明者等はすてにα−で
レフインと無水マレイン酸とを主成分とする共重合体も
しくはアクリル酸重合体を、各々周期律表第■族、第■
族の金属の酸化物または水酸化物および鋳物砂とを水の
共存下で混合成形し、硬化せしめることによって鋳物用
砂型を製造する方法が砂型の成型性、生強度および乾燥
強度、使用済砂型の崩壊性、鋳物砂としての繰返し便用
可能性さらには作業環境の面で満足のいく方法であると
いう知見を得、特願昭51−138703号、同51−
145051号として出願を行なっている。
しかしながら、このような方法においては、使用した重
合体の水溶液の粘度が高く、重合体水溶液、金属化合物
および鋳物砂からなる混合物の流動性が低く、かつ粘稠
、嵩高のためにつきかために大きな力を必要としていた
本発明者は上記の欠点を改良すべく鋭意検討を重ねた結
果、ポリアクリル酸またはα−オレフィンと無水マレイ
ン酸との共重合体からなる群より選ばれたカルボキシル
基含有重合体水溶液(4)、周期律表第■族、第■族の
金属の酸化物または水酸化物■および鋳物砂(C)を混
合、成型、硬化せしめることによって鋳物用砂型を製造
するに際して前記カルボキシル基含有重合体水溶液とし
てカルボキシル基含有重合体濃度が20重量係以上でか
つそのときの25℃における粘度が0.5〜500ポイ
ズであるカルボキシル基含有重合体水溶液を用いること
によって、得られる砂型の生強度がすぐれ、そのため型
抜きが容易であり、かつ短時間の室温放置で必要にして
充分な強度を有する等の特徴につけ加えて、上記の鋳物
用砂混合物が流動性に富み、つきかためも小さな力です
ることができ、作業性が著しく改善されること等を見出
し、本発明を完成するに到った。
本発明の方法で用いられるポリアクリル酸は水溶液であ
る限りのカルボキシル基の1部がアルカリ金属あるいは
アンモニウム等の塩であってもよい。
また、本発明の方法で用いられるα−オレフィンと無水
マレイン酸との共電体とは、共重合体としては、それ自
体で水溶性を示すもの、および該共重合体を有機塩基ま
たはアルカリ性を示す金属化合物で変性した共重合体水
溶性塩などが挙げられる。
かかるα−オレフィンと無水アレイン酸との共重合体の
具体的なものとしては、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン、インブチレン、スチレン等のα−オレフィンと無水
マレイン酸との共重合体の金属塩をはじめ、金属化合物
で処理しなくともそれ自体で水溶性を示すリターンB、
B(ブチレン−イソブチレン混合物)−無水マレイン酸
共重合体などが挙げられる。
このなかでもインブチレン(リターンB、Bも含む)が
特に好ましく使用される。
ここで該共重合体を溶解するために使用される有機塩基
としては炭素数1〜20のアミン、アンモニア、ロジン
のアンモニウム変性物すどがあり、アルカリ性を示す金
属化合物としてはアルカリ金属、アルカリ土類金属の酸
化物または水酸化物などである。
これらの化合物の使用量は該共重合体を溶解せしめる量
で十分であるが1.後述の金属酸化物、水酸化物の添加
量を大きく変えない範囲で適当量用いられる。
本発明において前述したカルボキシル基含有重合体水溶
液はカルボキシル基含有重合体濃度が20重量係以上で
かつそのときの25℃におけるB型粘度計で測定した粘
度が0.5〜500ポイズ、より好ましくは1〜20ポ
イズでなければならなGloこのような粘度範囲のカル
ボキシル基含有重合体水溶液は、重合体の重合度を一般
に使用される範囲よりも低い範囲から選ぶことによって
得られる。
カルボキシル基含有重合体濃度が20重量%未滴の場合
には水分の含有量が多過ぎるため、砂型にしたときにそ
の生強度が不充分である。
また、粘度が上記範囲より小さい場合にも砂型にしたと
きその生強度が著しく小さく、使用に耐えられない。
さらに重合体水溶液の粘度が上記範囲より大きい場合に
は成型前の鋳物砂、重合体水溶液および周期律表第■、
■族の金属の酸化物または水酸化物の混合物が著しく粘
稠、嵩高となり、流動性が悪くなるため鋳物用型枠への
充填が困難となるばかりでなく、つきかために非常に大
きな力を必要とし、作業性が劣悪となる。
この充填の困難さやつきかための困難さは砂型の充填密
度、重量を体積で割った見掛比重を小さなものにする。
一方、本発明の方法に従うと成型前の混合物がさらさら
しており、流動性に富み、型枠への充填が非常に容易で
あり、従来使用されているフラン樹脂等を用いてつきか
ためをする時に要する程度の比較的小さな力でつきかた
めを行なうことができる。
このようにして製造される砂型の充填密度、見掛比重は
大きなものとなり、これらより鋳物砂の充填しやすさお
よびつきかためやすさは製造された砂型の見掛比重で判
断することができる。
逆にいえば砂型の見掛比重は作業性の目安にすることが
できる。
この観点から見掛比重は1.40以上であることが望ま
しい。
なお、砂型の生強度は一般には0.5Kg/crA以上
あることが必要である。
また本発明の方法で使用される周期律表第■族、第■族
の金属の酸化物、水酸化物としては酸化マグネシウムM
gO1酸化カルシウムCaO1酸化亜鉛ZnO1水酸化
マグネシウムMg(OH)2、水酸化カルシウムCa
(OH) 2、酸化アルミニウムAl2O3、水酸化ア
ルミニウムAl(OH)3等が挙げられる。
このなかでも酸化マグネシウムが特に好ましい。
これらは単独で用いても2種以上混合して用いてもよい
カルボキシル基含有重合体(5)の鋳物砂(C)に対す
る使用割合は使用される重合体の種類により、多少異な
るが、A/C(重量比)で0.25/l OO〜5/1
00であることが好ましい。
上記範囲未満の場合には砂型の強度が小さく、上記範囲
を越えると経済上好ましくない。
また周期律表第■、第■族の金属の酸化物または水酸化
物(6)のカルボキシル基含有重合体(4)に対する使
用割合はその種類および活性度により異なるが、B/A
(重量比)で2.5/100〜1000/100である
ことが好ましい。
B/Aが2.57100未満の場合には生型強度が小さ
く、また1000/100を越える場合には混線後の可
使時間が短かくなり、成型操作が困難になったりして支
障が生じる。
なお使用する酸化物、水酸化物の粒度、化学活性が本発
明に最適な場合にはB/Aは10/100〜500/1
00でよい。
本発明においてカルボキシル基含有重合体水溶液、周期
律表第■、第■族の金属の酸化物または水酸化物および
鋳物砂からなる鋳物用混合物は通常の成型方法によって
砂型にされる。
前記混合物は極めてさらさらしており、流動性に富むの
で型枠に充填して比較的小さな力を瞬時加えてやるだけ
で大きな生強度を有する砂型が得られる。
特に大きな強度を必要とする場合には成型時に適宜加圧
して成型すればよい。
以下、実施例をもって本発明をより具体的に説明するが
、本発明はこれら実施例によって何等限定されるもので
はない。
実施例 1 けい砂150gと種々の粘度の40係濃度のポリアクリ
ル酸(以外、FAAと略記す。
)水溶液8yを混合した後、酸化マグネシウム粉末(協
和化学工業■製、キョウマグ20)1.5gを添加、混
合して鋳物砂混合物を得た。
該混合物を成型用型に充填し、圧力5Q/crAで60
秒間加圧成型し、脱型後常温で3時間放置して鋳物用砂
型を得た。
なお、粘度が5,400ポイズであるPAA水溶液を使
用した場合には鋳物砂混合物が高粘稠で嵩高で型枠に充
填するにも非常に大きな力が必要であった。
このようにして得られた砂型の生強度および見掛比重を
測定した。
その結果を表1に示す。これから判るように、FAA水
溶液粘度が5,400ポイズと高いものを使用した場合
には、見掛比重が小さくなっている。
これは鋳物砂混合物が高粘稠で嵩高であり、その結果、
つき固めが困難となるためであろう。
また粘度が0.1ポイズと低いと見掛比重は大きくなる
が、生強度が発現されない。
実施例 2 粘度の異なる濃度40係のポリアクリル酸のかわりに種
々の粘度の濃度40%のインブチレン−無水マレイン酸
共重合体(以下、IBMと略記す。
)を用いるほかは実施例1と同様のことを繰り返して鋳
物用砂型をつくった。
その結果を表2に示す。なお、粘度が1,300ポイズ
にもなると鋳物砂混合物の充填が困難であった。
これから判るように、粘度が高すぎると得られる砂型の
見掛比重が大きくならず、一方粘度が小さすぎると生強
度がでない。
実施例 3 けい砂150gに40%濃度で3500ポイズおよび3
0ポイズのIBM水溶液をIBM濃度が各々5,10.
27%になるように希釈して調製した水溶液8gを混合
し、さらに実施例1で用いた酸化マグネシウムを加えて
鋳物砂用混合物をつく°す、該混合物を実施例1と同様
にして成型し、生強度および見掛比重を測定した。
その結果を表3に示す。
これかられかるように、IBM濃度がlo%以下の場合
には砂型の生強度が1O−2J/cr7tのオーダーの
値でまったく実用に供することができない。
一方、濃度が10%以上の場合でもその水溶液粘度が3
500ポイズにもなると砂型の見掛比重が大きくならな
い。
これは鋳物砂混合物が嵩高で粘稠で、したがって充填、
つきかためが非常に困難なためであろう。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリアクリル酸またはα−オレフィンと無水マレイ
    ン酸との共重合体からなる群より選ばれたカルボキシル
    基含有重合体水溶液(イ)、周期律表第H族、第■族の
    金属の酸化物または水酸化物Bおよび鋳物砂(Qとを混
    合、成型、硬化せしめることによって鋳物用砂型を製造
    するに際して、前記カルボキシル基含有重合体水溶液と
    してカルボキシル基含有重合体濃度が20重量係以上で
    かつそのときの25℃における粘度が0.5〜500ポ
    イズであるカルボキシル基含有重合体水溶液を用いるこ
    とを特徴とする作業性良好な鋳物用砂型の製造方法。
JP4071878A 1978-04-05 1978-04-05 作業性良好な鋳物用砂型の製造方法 Expired JPS59303B2 (ja)

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FR2822711B1 (fr) 2001-03-28 2003-06-13 Oreal Dispositif de traitement comportant une enveloppe definissant une cavite dans laquelle peut-etre engagee une partie du corps
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