JPS5930215Y2 - デイゼルエンジンの燃料噴射装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電子制御により燃料の噴射量や噴射時期を制
御するデイゼルエンジンの燃料噴射装置に関する。

そしてこの考案の目的とするところは、従来の機械式制
御機構に比べて熱膨張などの影響を受けることがなく、
かつ構成の簡単なデイゼルエンジンの燃料噴射装置を安
価に提供することにある。

以下この考案を図示の一実施例について詳述する。

図において１は図示しないデイゼルエンジンの各燃暁室
毎に設けられた噴射ノズルで、先端部に噴射口１ａが開
口されていると共に、上記噴射ノズル１内には針弁２が
上下摺動自在に収容されていて、上記噴射口１ａを閉鎖
している。

３／ｌｉ上記噴射ノズル１の先端側に形成された圧力室
で通路４により噴射ノズル１の上方に設けられた制御室
５の入口側室５ａに連通されている。

制御室５は内部がオリフィス６により入口室５ａと出口
側室５ｂに区割され、入口側室５ａの入口５ｃは管路Ｉ
を介して図示しな、い燃料噴射ポンプなどの燃料供給源
に接続されていると共に、出口側室５ｂは通路８により
針弁２の上室９に連通されている。

なお１０は針弁２の開放時、針弁２が上方へ抜は出るの
を阻止するストッパである。

一方上記制御室５の出口側室５ｂには入口５ｃの反対側
に位置してフラッパノズル５ｄが開口すれており、この
フラッパノズル５ｄの前方には、該フラッパノズル５ｄ
を開閉する制御部１１が設けられている。

制御部１１は上部フラッパノズル５ｄを開閉するフラッ
パｌｌａと、このフラッパ１１ａをフラッパノズル５ｄ
側へ付勢する圧縮ばね１１ｂ及びフラッパｌｌａを開閉
駆動するコイルユニット１１ｃとヨリなり、コイルユニ
ット１１ｃは制御回路１２に電気的に接続されている。

なお上記コイルユニット１１ｃを圧電素子として、この
圧電素子によりフラッパ１１ ａを開閉するようにして
もよい。

しかして図示しない燃料供給源より送られた高圧の燃料
は、入口５ｃより入口側室５ａへ供給され、２部は通路
４を経て圧力室３に達する。

一方、制御回路１２から送られてくる電気信号により制
御部１１１ｒｉフラツパ１１ａを図の右方へ作動させ、
出口側室５ｂ内の圧力が降下する。

圧力室３と出口側室５ｂの圧力バランスのズレにより針
弁２が押上げられて圧力室３の燃料は噴射口１ａより燃
焼室内へ噴射される。

この時フラッパｌｌａの開閉によりフラッパノズル５ｄ
より排出される燃料は燃料タンクへと戻る。

一方、針弁２が閉じる時は、制御回路１２からの電気信
号によりフラッパ１１ａが左方へ移動し出口側室５ｂの
圧力が増加し圧力室３と出口側室５ｂの圧力バランスが
ずれて針弁２が閉じる。

このように制御回路１２より送られる電気信号によりフ
ラッパ１１ａの開度を制御することにより出口側室５ｂ
の圧力が変化し、針弁２に加わる背圧もこれに応じて変
化する。

従って制御回路１２及び制御部１１により針弁２の背圧
を制御することにより、噴射口１ａより燃焼室内へ噴射
される燃料の噴射時期及び噴射量を任意に設定すること
ができるようになる。

この考案は以上詳述したように、制御回路より送られる
電気信号により制御部のフラッパを開閉することにより
、燃料の噴射時期や噴射量を制御することができるから
、従来の機械式の制御機構に比べて、熱の影響を受けて
燃料の噴射量が変化するなどの心配がないと共に、構成
が簡単なため比較的安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示す概略構成図である。 １は噴射ノズル、１ａは噴射口、２は針弁、３は圧力室
、５は制御室、５ａは入口側室、５ｂは出口側室、５ｄ
はフラッパノズル ６はオリフィス、９は上室、１１は
制御部、１１ａはフラッパく１２は制御回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃料供給源より送られた高圧燃料により噴射ノズル１０
   針弁２を開放して、噴射口１ａより燃料を燃焼室へ噴射
   するものにおいて、オリノィス６により入口側室５ａと
   、出口側室５ｂに区割され、かつ入口側室５ａが上記噴
   射ノズル１の圧力室３と、筐た出口側室５ｂが針弁２の
   上室９と夫々連通する制御室５を設け、該制御室５の出
   口側室５ｂにはフラッパノズル５ｄを設けると共に、上
   記フラッパノズル５ｄの近傍に、制御回路１２からの信
   号により上記フラッパノズル５ｄを開閉スるフラッパ１
   １ａを有する制御部１１を設けてなるデイゼルエンジン
   の燃料噴射装置。