JPS5929719B2 - 端部金具付ステンレス鋼ワイヤロ−プ及びその製造方法 - Google Patents

端部金具付ステンレス鋼ワイヤロ−プ及びその製造方法

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JPS5929719B2
JPS5929719B2 JP54012898A JP1289879A JPS5929719B2 JP S5929719 B2 JPS5929719 B2 JP S5929719B2 JP 54012898 A JP54012898 A JP 54012898A JP 1289879 A JP1289879 A JP 1289879A JP S5929719 B2 JPS5929719 B2 JP S5929719B2
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JP
Japan
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stainless steel
wire rope
steel wire
solder
end fitting
Prior art date
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Expired
Application number
JP54012898A
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English (en)
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JPS55107591A (en
Inventor
三樹男 西畑
和夫 松永
親夫 坂本
徹 木村
正悦 白藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Shinko Seisakusho KK
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Shinko Seisakusho KK
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Oki Electric Industry Co Ltd, Shinko Seisakusho KK filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、端部金具付ステンレス鋼ワイヤロープ及び
その製造方法に関し、とくに、ステンレス硬質鋼線撚条
の端部を、はんだ付けによって、熱処理すると共に空隙
充填処理し、ここに端部金具をかしめ付け、ステンレス
鋼ワイヤロープの端部金具部分を強化する。
一般に、通信機やコンピュータなどの端末機器の駆動用
ワイヤロープは、ステンレス硬質鋼線を共芯のワイヤロ
ープに撚成し、これを適当な外皮(ナイロン編組など)
によって被覆し、端部に連結用の端部金具をかしめ付け
、この端部金具により環状に形成してベルトとする。
しかしながら、この種のベルトは、しばしば端部金具の
とり付いている部分で切断することがある。
このベルトの切断の態様は、端部金具の引き抜けとロー
プ本体すなわち撚条の端部金具から出た部分の切断であ
る。
一方この発明者等の知見によれば、この種のワイヤロー
プ断面に関して、ステンレス鋼線のしめる総断面積はワ
イヤロープ断面総面積に比して小さいものである。
そしてそれらの関係は次式にて表わされる。
而して、ワイヤロープの構成が7×19の場合、面積比
は60%以下となり、空隙が40%以上を占める。
このことからも明らかなように、ワイヤロープは、その
構成直径の形状が圧力によって変化し不均一な圧縮線め
になるものであり、これが、前記ワイヤロープが端部金
具の部分で切断する主たる原因となっている。
すなわち、端部金具の締付けには、摩擦力不足により引
き抜けが起るし、締付けが不均一に作用することにより
、圧縮許容応力以内である部分とそう゛でない部分とが
生じて前記圧縮許容応力以上の圧縮力が加えられた線は
切断することになる。
さらに、この種のワイヤロープは、ベルトとして環状に
形成するための前記端部金具を取付けた時点で正確に所
定の長さに仕上げられていなければならない。
しかるに、前記ワイヤロープの端部金具取付は部分の変
形でワイヤロープの長さが伸びる。
この伸びは、わずかな量であるがベルトとしては重大で
あり、また、わずかな量であるが故にこれを制御するの
は難かしい。
このように、この種ワイヤロープでは、端部金具取付け
の際に生じるワイヤロープ自体の変形を防止することが
要望されている。
この発明は、かかる要望を満足するものであり、その目
的とするところは、ベルトとしての端部金具付きワイヤ
ロープの端部金具取付は部分における切断を抑止するに
あり、またこの発明の目的は、ベルトとしてのワイヤロ
ープ自体の端部金具取付は部分を強化して全体の耐久性
を向上するにあり、さらにこの発明の目的は、ベルトと
してのワイヤロープの製作時における長さの誤差を無く
することにある。
すなわち、この出願は、図示する実施例の如く、共芯1
を有するステンレス硬質鋼線撚条2の端部3に、はんだ
4を含浸固化し、その上から端部金具5をかぶせ、この
端部金具5を、前記撚条2の端末3′を残してはんだの
含浸部分上でかしめてなる端部金具付きステンレス鋼ワ
イヤロープを特定発明とし、さらに、共芯1を有するス
テンレス硬質鋼線撚条2の端部3に、熔けたはんだ4を
含浸させることにより、そのはんだの熱で構成ステンレ
ス硬質鋼線を低温焼鈍し、然る後、このはんだ4を含浸
した部分に通した端部金具5を、撚条端末3′を残した
状態でかしめることを特徴とする端部金具付きステンレ
ス鋼ワイヤロープの製造方法を併合発明とする。
この発明は、ステンレス硬質鋼線のワイヤロープ端部の
空隙にはんだを含浸固化し、はんだの熱によって、その
ステンレス硬質鋼線を加熱し低温焼鈍し、以って、端部
金具の取付は部分の強度は後述するごとく増大する。
ベルトとしてのステンレス硬質鋼線ワイヤロープの端部
金具の部分には、その端部金具のかしめにより、切断荷
重が、 τ=0.6σB (但し、τ=切断荷重、σB=引張応力)の式が示すよ
うにかかる。
これより明らかなように、引張力の60%程度にて破断
するに至る。
他方、ステンレス硬質鋼線は、再結晶温度以下にて加熱
つまり低温焼鈍をすると引っ張り強さが20k19f/
−程度向上する特性がある。
この発明は、ワイヤロープの端部金具のかしめ部分の圧
縮許容力の増大は、過度の変形を防止するためのはんだ
付けの熔融時における熱が300°C〜350℃である
のを有効に利用することによる。
これは、低温焼鈍の効果であり、端部金具のかしめ付け
による変形が、空隙に含浸したはんだによって支えられ
て抑制されると共に、切断加重に対するステンレス硬質
鋼線の切断許容力が増加することを意味するものである
このように、この発明は、ワイヤロープの端部金具を取
付ける端部に、はんだを含浸固化して、ここに前記端部
金具をかしめ付けるものであり、その取付は部分は、強
化され且つ引き抜けが抑止され、全体の耐久性が向上す
ると共に圧縮伸びが少なく正確な長さのベルト用ワイヤ
ロープを提供できる。
実施例 1 第1図の如く、ステンレスワイヤロープの構成を、共芯
1を有する構造で7×19撚りにした直径1.65,1
1171撚条2にナイロン編組外皮6を覆せて外径2.
05mmとした。
この撚条2の端部3に、第2図のような、直径5.3
mmの球形の端部金具5を端末3′を511!W残して
通す。
しかる後、その端末3′から、JIS、H60Aのはん
だ4を、ステンレス鋼線用のフラツクス(日本半田工業
株式会社製・商品名ラピツクスAD2)を用いて含浸さ
せ固化1させる。
はんだ4は、毛細管現象によって端部3に浸入する。
端部金具5は、はんだ4が含浸固化している範囲内で直
径5mmになるまでかしめてその端部3に固定する。
このときのワイヤロープの締め付けられている部分の直
径は2mmである。
とくに引抜力試験については、第4図の如く、端末3′
の長さが大きくなるにつれて引抜力は増大し、ワイヤロ
ープの直径の約1.2倍に達した点よりそれは略一定に
なることが確認された。
はんだ付けしたものとしないものとでは、略同様の傾向
を示すことが第4図のグラフから理解できよう。
そして、その値は、はんだ付けしたものが98kgf
/maであり、そうでないものが60 kg f /v
t4であり、前記増加率163%ははんだ付けの効果で
あることも理解できる。
実施例 2 上記と同じようなワイヤロープ構成にて、第3図に示す
如き盲孔7の端部金具5を用いた。
この場合のかしめ付けは、ワイヤロープを盲孔7の奥端
まで挿入してその少し手前と入口より奥側の間で行なう
かくして、ワイヤロープは、実質的に締め付けられてい
ない部分を端末3′に残すことになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ステンレス硬質鋼線撚条の構造を示す説明図
、第2図A、Bは、端部金具とその取付は状態を示す説
明図、@3図A−Cは、別の形式の端部金具とその取付
は状態を示す説明図、第4図は、引抜力の試験結果を示
せグラフである。 図中1は共芯、2は撚条、3はワイヤロープ端部、3′
は同端末、4ははんだ、5は端部金具である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 共芯を有するステンレス硬質鋼線撚条の端部に、は
    んだを含浸固化し、その上から端部金具をかぶせ、この
    端部金具を、前記撚条の端末を残してはんだの含浸部分
    上でかしめてなる端部金具付きステンレス鋼ワイヤロー
    プ。 2 端末が撚条直径の約1.2倍以上残されている特許
    請求の範囲第1項記載の端部金具付きステンレス鋼ワイ
    ヤロープ。 3 共芯を有するステンレス硬質鋼線撚条の端部に、熔
    けたはんだを含浸させることにより、そのはんだの熱で
    構成ステンレス硬質鋼線を低温焼鈍し、然る後、このは
    んだを含浸した部分に通した端部金具を、撚条端末を残
    した状態でかしめることを特徴とする端部金具付きステ
    ンレス鋼ワイヤロープの製造方法。
JP54012898A 1979-02-07 1979-02-07 端部金具付ステンレス鋼ワイヤロ−プ及びその製造方法 Expired JPS5929719B2 (ja)

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JPS55107591A JPS55107591A (en) 1980-08-18
JPS5929719B2 true JPS5929719B2 (ja) 1984-07-23

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519777Y2 (ja) * 1984-03-06 1993-05-25
JPH0548847B2 (ja) * 1985-05-14 1993-07-22 Yamatake Honeywell Co Ltd

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5220402B2 (ja) * 2007-12-18 2013-06-26 中央発條株式会社 ワイヤロープおよびコントロールケーブル

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4331788Y1 (ja) * 1966-01-31 1968-12-24
JPS49123168A (ja) * 1973-03-31 1974-11-25

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