JPS592964Y2 - 貨物自動車の懸架装置 - Google Patents

貨物自動車の懸架装置

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JPS592964Y2
JPS592964Y2 JP3467979U JP3467979U JPS592964Y2 JP S592964 Y2 JPS592964 Y2 JP S592964Y2 JP 3467979 U JP3467979 U JP 3467979U JP 3467979 U JP3467979 U JP 3467979U JP S592964 Y2 JPS592964 Y2 JP S592964Y2
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JP
Japan
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spring
air
air bellows
springs
pneumatic
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JP3467979U
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JPS55134309U (ja
Inventor
逸雄 石田
Original Assignee
マツダ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は貨物自動車の懸架装置に関するものである。
従来、空気式ばねと機械式ばねとを併用したサスペンシ
ョンを構成したものは、特公昭51−28890号公報
等で知られている。
この考案は従来技術と同様に、上部に荷台を有するシャ
シフレームに取付けられ後輪を支持するサスペンション
を、空気圧式ばねと、機械式ばねの板ばねを併用して組
み込んで構威し、走行時における車体振動が少なくなる
ようにしたものである。
さらに、この考案に係る貨物自動車の懸架装置は、上記
機械式ばねのばね強さを非積載時に荷台と後輪との間の
バンプクリアランスを保つのに必要なばね強さより弱く
設定し、上記空気圧式ばねの空気を逃がすことにより荷
台をバンプクリアランスの範囲で低下できるようにした
ことを特徴とするものである。
以下、この考案を図面に示す実施例により詳細に説明す
る。
運転台1の後方に荷台2を備えた貨物自動車において、
荷台2の下部の後輪3は運転台1の下部の前輪4と同径
の大径タイヤを採用しており、該後輪3の上端と荷台2
の下側に設けるタイヤハウス5との間には、約80mm
のバンプクリアランスLを設けるようにしている。
上記荷台2はシャシフレーム6の上部に荷台フレーム7
を介して設置しており、上記シャシフレーム6に後輪3
を取付けるサスペンション機構には、第2図に示す如く
、エアーベローズ8よりなる空気圧式ばねと、リーフス
プリング(板ばね)9よりなる機械式ばねを採用し、両
方のばね力で上記バンプクリアランスLを保持するよう
にシャシフレーム6を支持している。
このサスペンションスプリングとしてのリーフスプリン
グ9とエアーベローズ8のばね強さの比率は、実施例で
は3ニアに設定し、リーフスプリング9のばね強さを非
積載時(荷台空時)のばね主荷重より弱く、上記バンプ
クリアランスLのために荷台高さを保つのに必要なばね
強さより弱く設定している。
よって、エアーベローズ8内の空気を排出してそのは゛
ね力を0に近似させると、シャシフレーム6はリーフス
プリング9のばね強さのみに支えられるため、荷台等の
ばね主荷重で、シャシフレーム6及び荷台2はバンプク
リアランスLの範囲内で下降することとなる。
上記リーフスプリング9は車軸10の左右両側に、車軸
10の下面を通して車体前後方向に夫々配置し、各リー
フスプリング9の前端をシャシフレーム6に回動自在に
連結すると共に、後端をシャックル11を介してシャシ
フレーム6に回動自在に連結し、中央部をUボルト12
を介してアクスルケーシング26と連結している。
エアーベローズ8は上記左右のリーフスプリング9,9
上に各−個づつ取付けてあり、右側(第3図中下方)の
リーフスプリング9a側ではアクスルケーシング26よ
り後方位置にエアーベローズ8aを、左側(第3図中上
方)のリーフスプリング9b側ではアクスルケーシング
26より前方位置にエアーベローズ8bを配置し、かつ
、左右のエアーベローズ8 a 、8 bをアクスルケ
ーシング26の中心と点対称に配置しており、両エアー
ベローズ8a、8bの下端をリーフスプリング9 a
、9 b上面に固着すると共に、エアーベローズ8a、
8bの上端をシャシフレーム6の下面に固着している。
13はデファレンシャルギヤケース、14はテンション
ロッドである。
上記エアーベローズ8(8a 、8 b)には空気通路
15を連通し、該空気通路15を分岐したコンプレッサ
ー16に連通した空気通路17と、大気に連通した空気
通路18とに連通し、該分岐部位に三段切換のソレノイ
ドバルブからなる通路切換弁19を設けており、該通路
切換弁19の作動に応じて、エアーベローズ8に圧力空
気を給排あるいは停止保持するようにしている。
さらに、上記空気通路15の途中に分岐通路20を設け
、該分岐通路20に空気圧の高低に比例して指示値が変
化する荷重計21を取付けている。
上記通路切換弁19は運転者側の手動による操作で電気
的装置あるいは機械的装置により切換作動されるように
しており、該通路切換弁19の下降用ソレノイド22が
ONすると空気通路15は大気に連通した空気通路18
と連通し、エアーベローズ8内の空気を排出してエアー
ベローズ8が収縮する一方、上昇用ソレノイド23がO
N(下降用ソレノイド22は0FF)すると空気通路1
5はコンプレッサー16に連通した空気通路17に連通
し、エアーベローズ8内に圧力空気を供給し、エアーベ
ローズ8を膨張し、がっ、上記両ソレノイド22.23
がOFFの時は、切換弁19は図示の中間ノーマル位置
にあり、空気通路15は閉じられ、エアーベローズ8内
の圧力を保持するようにしている。
さらに、通路切換弁19とコンプレッサー16との間の
空気通路17の途中に分岐通路31を設け、該分岐通路
31を開閉バルブ34を介して車両の適所に収納したス
ペアタイヤ32の注入バルブ33に連通しており、コン
プレッサー16の不作動時の圧力源としてスペアタイヤ
32内の圧縮空気を利用するようにしている。
上記の如き構造よりなる懸架装置を備えた貨物自動車に
おいては、左右のエアーベローズ8a、8bのうちいず
れか一方を車軸10の前後いずれが一方側にエアーベロ
ーズ8a、8bの他方を前後いずれか他方側に配置して
いるため、後述する如く、他の異なる配置とした場合と
比較して、車体振動が少なく、かつ、板ばね9のワイン
ドアップ(波打ち現象)を抑制するのに効果がある。
即ち、第4図Aに示す上記実施例の如くアクスルケーシ
ング26の前後にエアーベローズ8a、8bを配置とし
たものと、第4図Bに示す如く先の従来技術と同一の、
アクスルケーシング26上の位置にエアーベローズ8a
、8bを配置したものと、第4図Cに示す如く、左右の
エアーベローズ8a。
8bを共にアクスルケーシング26より後方側に配置し
たものを設け、第5図I、II、IIIに示す如き凹凸
のある道路R上を走行させ、その際に発生する車体振動
を測った。
第5図■は左右の後輪3a。3bが通路R上に突出した
凸部40.41の上方に乗ったように左右の後輪が同じ
ように上下動する場合、第5図IIは一方の後輪3aは
平坦な道路上にあるが、他方の後輪3bが凹部42に落
ちたように片側の後輪3bのみが上下動する場合、第5
図IIIは一方の後輪3aが凸部43に乗り、他方の後
輪3bは凹部44に落ちたように左右の後輪が逆方向に
上下動する場合であり、上記第5図I、IIは通常発生
し易いことであるが、第5図IIIは極めてまれにしか
発生しないものである。
上記第5図I、II、IIIの場合に生じる振動を第4
図A、B、Cの各場合について比較すると、次表の如く
であった。
上記表より、第4図Bに示す如くエアーベローズの配置
が車体振動の点からみて最適であるが、アクスルケ−シ
ング26とシャシフレーム6との間の寸法が狭いためそ
の間に十分な長さのエアーベローズ8を介設することが
出来ず、ばね強さの点で問題があるため上記第4図Bに
示す如くエアーベローズ8を配置できず、第4図A又は
Cに示す如くアクスルケーシング26よりずらせる必要
がある。
第4図Cに示す如くエアーベローズ8を配置すると、第
5図■に示す如き通常発生しやすい両輪が凸部に乗り上
げる時に、板ばね9に波打ち現象が発生する。
これに対し、本実施例の第4図Aに示す配置とすると、
第5図IIIの場合に発生する車体振動は悪いが、該状
況は極めてまれにしか発生しないため、第4図Aに示す
エアーベローズの配置が最適となる。
次に荷台位置の調節作動を説明すると、荷台2への荷物
の積載し時に、手動操作で通路切換弁19を作動し、下
降用ソレノイド22をONする。
該切換作動で通路切換弁19は空気通路15を大気と連
通ずる空気通路18と連通ずるように切換わり、エアー
ベローズ8内の空気を大気に排出し、エアーベローズ8
は収縮する。
該作動でエアーベローズ8のは゛ね力をO近くにすると
、シャシフレーム6及び゛荷台2はリーフスプリング9
のは゛ね力によってのみ支えられることになる。
この時、リーフスプリング9のばね力は極めて弱く、上
記バンプクリアランスLのための荷台高さを保つのに必
要なばね力がないため、荷台2及び゛シャシフレーム6
は、第2図中に鎖線で示す如く、エアーベローズ8のば
ね力により保持されていた分だけ、上記バンプクリアラ
ンスLの範囲内で低下する。
走行時には、手動操作で通路切換弁19を作動し、上昇
用ソレノイド23をONし、エアーベローズ8をコンプ
レッサー16と連通し、エアーベローズ8に圧力空気を
供給し、エアーベローズ8を膨張させて、シャシフレー
ム6及び荷台2をバンプクリアランスLを保つ高さまで
上昇させる。
以上の説明より明らかなように、この考案に係る懸架装
置によれば、荷台を上部に有するシャシフレームに取付
けられた後輪を支持するサスペンションを空気圧式ばね
と、板ばねとを併用して組み込んで構成し、上記空気圧
式ばねの左右いずれか一方を車軸管より前側に、他方を
車軸管より後側に配置しているため、凹凸ある道路上を
走行する時にも車体振動が良好に作用する。
また、上記板ばねのばね強さを、非積載時にバンプクリ
アランスのために荷台高さを保つに必要なばわ強さより
弱く、かつ、空気圧式ばねの圧力を操作手段により容易
に給排できるようにしているため、空気圧式ばねの圧力
を逃がすと荷台はバンプクリアランスの範囲内で簡単に
低下させることができる。
よって、荷台への荷物の積載ろしが容易に行え、かつ、
走行時には、シャシフレ・−ム及び荷台を簡単に上昇で
きるため、荷物への振動等を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る貨物自動車全体の側面図、第2
図は後輪サスペンション機構の拡大図、第3図はエアー
ベローズ8への空気回路を示す図面、第4図A、B、C
はエアーベローズの各種の配置を示す概略図、第5図I
、II、IIIは道路凹凸状態と後輪の関係を示す概略
図である。 2・・・・・・荷台、3・・・・・・後輪、6・・・・
・・シャシフレーム、8・・・・・・空気圧式ばね(エ
アーベローズ)、9・・・・・・リーフスプリング、1
0・・・・・・車軸、15,17.18・・・・・・空
気通路、16・・・・・・コンプレッサー、19・・・
・・・通路切換弁、26・・・・・・アクスルケーシン
グ(車軸管)。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)上部に荷台を有するシャシフレームに取付けられ
    後輪を支持するサスペンションが、空気圧式ばねと板ば
    ねを併用して構成された自動車において 上記空気圧式ばねを車両の左右の板ばね上に各−個づつ
    取付けるとともに、左右一方の空気圧式ばねをアクスル
    ケーシングより前側に、他方の空気圧式ばねをアクスル
    ケーシングより後側に配置したことを特徴とする貨物自
    動車の懸架装置。
  2. (2)上記板ばねのばね強さを非積載時にバンプクリア
    ランスのための荷台高さを保つばね強さより弱く設定し
    、空気圧式ばね内の空気を逃がすことにより荷台をバン
    プクリアランスの範囲で低下させることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載め貨物自動車の懸架装
    置。
JP3467979U 1979-03-16 1979-03-16 貨物自動車の懸架装置 Expired JPS592964Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS55134309U JPS55134309U (ja) 1980-09-24
JPS592964Y2 true JPS592964Y2 (ja) 1984-01-27

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