JPS5929249Y2 - 硬貨選別装置

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【考案の詳細な説明】本考案は自動販売機成（・は両替機等で使用されろ硬貨
選別装置に関する。

一般に硬貨選別はクレードルによる直径及び重量の測定
、マグネットによる電気伝導度の測定、反発係数による
測定と種々の方法が考えられている。

しかしながら選別精度を上げろためにこれらの測定を全
て実施した場合、各測定でその結果に基づく振分通路が
必要となって装置が複雑化すると共に、動作が不安定と
なる欠点があった。

しかも最近のように選別硬貨様が増えて３ウェイ或いは
４ウエイとなると上記従来方式による構成はスペース的
にも選別処理の面でも不可能となってきている。

以上の点より本考案は、硬貨投入口に連通ずる一本の選
別通路を投入硬貨が転動する間にその真及び種類が選別
し得ろ装置を提供せんとするものである。

以下図面を参照して本考案の一実施例を詳述する。

第１図は本考案装置の構成を示し、硬貨投入口γより投
入された硬貨８はコインアーム１により一旦保持された
後、自動で時計方向に回動し選別通路２に略一定の初速
で送出される。

そして第１センサ３は選別しようとする最も外径の小さ
い硬ｆ８Ａよりやや低めの高さに選別通路２上に設定さ
れていて、硬貨の外径に応答し動作時間が異なるように
なって（・ろ。

したがってヒステリシスの小さい例えばフォトカプラ等
がセンサーとして最適である。

マグネット４は選別通路２の終端にあって、転動してく
ろ硬貨に最も制動がかかる高さに配置されて（・ろ。

そしてマグネット４により制動を受けた後選別通路２に
より跳出した硬貨と衝突する位置に反発板９を備えて、
その反発面９Ａは硬貨８の反発軌跡を犬きくするため円
弧状に形成されている。

第２センサー５は選別通路２よりの跳出軌跡と反発板９
により反発軌跡が重なり合う範囲にあって、例えば図示
したように硬ｆ８Ｂに関する或ろ跳出軌跡ａ、反発軌跡
すと硬貨８ｃに関する或ろ跳出軌跡Ｃ１反発軌跡ｄが夫
々向−の軌跡で最も差が犬きく取れる位置に配置されて
いる。

そして第２センサー５もヒステリシスの小さいフォトカ
プラ等が利用されろ。

また判定装置６は第１センサー３及び第２センサー５と
接続されており、硬貨が投入されろと第２図に示す如く
第１センサー３より１個の検出出力第２センサー５より
跳出時及び反発時で２個の検出出力が導入される。

上記構成により以下の測定が可能となる。

（１）種々の速度で硬貨投入口γより投入された硬
貨は、コインアーム１により一定の速度に矯正されて選
別通路２を転動し第１センサー３を通過する。

したがって判定装置６は第１センサー３よりの検出出力
期間ｔ１測定することで外径を検査する。

（２）転勤硬貨がマグネット４による静磁界中を通過す
ると制動力を受けた後選別通路２より跳出す。

したがって判定装置６はその影響度を第１センサー３に
よる検出出力が消滅してから第２センサー５によろ跳出
時の検出出力を生じるまでの期間ｔ２を先ず測定し、次
に該検出出力期間ｔ３を測定して夫々の測定結果に基づ
き硬貨の電気伝導度を検査する。

（３）選別通路２より跳出した硬貨は反発板９と衝突し
て反発跳躍する。

したがって判定装置６は反発跳躍塵を第２センサー５の
跳出時の検出出力が消滅してから反発時の検出出力が生
じるまでの期間ｔ４を先ず測定し、次に該検出出力期
間ｔ５を測定して夫々の測定結果に基づき硬貨の反発係
数を検査する。

このようにして判定装置６は第１及び第２センサーの検
出出力に基づき硬貨の外径・電気伝導度・反発係数を検
査し、硬貨の真及び種類を判定する。

例えば判定装置６は正貨が投入された場合に生じる各期
間ｔ１ｔｊ２ｔｔ３、Ｕ４ｓｊ５に関する基
準値が硬貨種類毎に設定されており、検査によって得た
各期間ｆ、１ｔｊ２ｙｊ３ｓｔ４．ｔ５に
関する情報を対応する前記基準値と順次比較することで
上記判定を行ない得る。

また衝突後硬貨は振分通路１０へ落下導入されるが判定
装置６による判定結果に基づき硬貨は返却通路１１或い
は所定の硬貨収納筒１２へ導入される。

例えば硬貨収納筒１２の上部開口には電磁ゲート１３が
振分通路１０に連通して設けられ判定結果に応じ所定の
電磁ゲート１３を付勢して硬貨を振分け、偽貨の場合電
磁ゲート１３を閉塞状態に維持して返却通路１０へ導入
する。

以上詳述した本考案に依ると、検査硬貨を共通の選別通
路を転動させる間に種々の条件による測定が行なえるた
めに機構が簡略化されろ効果がある。

しかも２個のセンサーを設けて上記測定結果を電気信号
に変換して判定するために信頼性が高く安定した選別動
作が期待されろ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の構成を示し、第２図は判定装置に入力
する第１センザー及び第２センサーの検出出力を示す。１・・・コインアーム、２・・・コインレール、３・・
・第１センサー、４・・・マグネット、５・・・第２セ
ンサー６・・・判定装置。

【実用新案登録請求の範囲】