JPS5929186B2 - ジメチルホルムアミドの回収方法 - Google Patents

ジメチルホルムアミドの回収方法

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Publication number
JPS5929186B2
JPS5929186B2 JP8265976A JP8265976A JPS5929186B2 JP S5929186 B2 JPS5929186 B2 JP S5929186B2 JP 8265976 A JP8265976 A JP 8265976A JP 8265976 A JP8265976 A JP 8265976A JP S5929186 B2 JPS5929186 B2 JP S5929186B2
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JP
Japan
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formic acid
dmf
dimethylformamide
mixture
decomposition
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Expired
Application number
JP8265976A
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English (en)
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JPS539711A (en
Inventor
恵 槙原
英夫 森
正一 藤井
照彦 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Mitsubishi Rayon Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はギ酸を含むジメチルホルムアミドから(以下D
MFと略記する)DMFを回収する方法に関する。
DMFはポリアクリロニトリル、ポリウレタンなどの溶
剤として賞用されており、溶剤として使用されたDMF
は通常蒸留によつて回収精製され再使用に供されている
が、使用されたDMF中にギ酸が存在する場合は回収操
作に困難が伴う。
これはギ酸がDMFと最高共沸を形成するためで、単な
る蒸留操作ではギ酸と共に多量のDMFを損失すること
になる。このため触媒上を通してギ酸を分解する方法、
ギ酸を中和して不揮発物質とする方法、イオン交換法で
ギ酸を除く方法、ギ酸をジメチルアミンと反応させてD
MFを再合成する方法などが知られているがいずれもコ
スト高となる欠点を有している。本発明者らはギ酸を含
むDMFから経済的に精製DMFを回収する方法につい
て研究中、本発明を完成したものである。
本発明はDMF及びギ酸の、共沸組成又はそれに近い組
成よりも多くのギ酸を含む混合液を触媒不存在下に15
0℃以上、好ましくは160〜180℃で10秒以上処
理してギ酸を分解し、得られたDMF−水混合液から水
を除去することからなるDMFの回収法である。
本発明において用いるDMF及びギ酸の混合液はその共
沸組成よりもギ酸を多く含むもので蒸留手段ではもはや
DMFを回収し得ないものである。
本発明においては触媒を全く使用せずにギ酸を分解する
ものであり、その際の処理温度は150℃以上であるこ
とが必要であり、好ましくは160〜180℃である。
ギ酸の分解の程度は後の脱水工程に従つて適宜定めるこ
とができ、例えば1段の蒸留脱水操作で精製DMFを得
ようとするときは100%分解する必要がある。また少
量の、例えば数%もしくは1%以下のギ酸を含有するD
MFからのDMF回収プロセスに再循環させることによ
つて精製DMFを得ようとするときはギ酸が蓄積しない
程度に分解すれば良いので、100%分解する必要は無
く80〜98%程度のギ酸分解率で良い。
ギ酸分解の程度は処理温度と処理時間で定まるが処理時
間は少くとも10秒が必要で、たとえ高温としても10
秒以下では充分な分解が達成されず後の工程でギ酸蓄積
などの欠点が生ずる。
本発明の実施に際して出発原料中に高沸分を含有する場
合はギ酸を分解する工程の前に当該高沸分を除去する為
の装置例えば蒸発器を設けることが有利である。ギ酸の
分解工程においては充填塔、棚段塔など各種の蒸留塔形
式のものを用いることが出来る。以下に本発明の実施態
様の一例を図面に従つて説明する。
DMF−ギ酸混合液は貯蔵タンク1からパイプ2を通つ
て蒸発器3に送られる。
混合液は熱源4によつて加熱され、気化した成分はパイ
プ6を通つて保温された分解塔7に供給される。蒸発器
3に高沸分が蓄積された場合はパイプ5によつて系外へ
除去する。分解塔7は熱源8で加熱され、DMF及び分
解したギ酸より生成する水と一酸化炭素はパイプ9を通
つて凝縮器10へ導かれる。ジメチルホルムアミド及び
水は凝縮し、一酸化炭素は排気管11を通つて系外へ取
出し適宜処理を施した後排出される。凝縮液の一部はパ
イプ12を通して分解塔7へ還流し、一部はパイプ13
により脱水塔14に供給される。脱水塔14は熱源15
で加熱され、水の実質に全部がパイプ16を通つて凝縮
器17で凝縮し、一部はパイプ18を通つて脱水塔14
へ還流し、一部はパイプ19を通つて回収される。精製
DMFはパイプ20から回収される。本発明方法を採用
することに依り得られる効果は、(1)ギ酸中和法に依
るDMF回収方法に比較して中和剤が不要であり、更に
中和物の残渣排出に伴なうDMFロスを考慮すれば最終
的にはより高いDMF回収率を得ることが出来る。
(2) DMFの蒸留、回収操作を常圧で行なうことが
出来るので、従来の減圧又は加圧方式に比較して蒸留塔
建設費を廉価にすることが出来、更に蒸留塔からの高温
出蒸気の有効利用が可能となる。
又再合成法に比較してプロセスが簡単で且つ建設費が廉
価である。などであり、DMFを溶剤として利用する工
業的プロセスにおいて経済性を高めることが出来るので
、工業的価値は大きい。
実施例 高沸物除去工程3を用いない他は図面に示された方法に
従つてDMFの回収を行なつた。
まずタンク1にギ酸504f.DMF10.6717の
割合の混合液を貯え、この混合液を8007/Hrの速
度で分解塔7に供給した。
分解塔7を常圧下、塔頂温度150℃、塔底温度170
℃で運転した。又脱水塔14を常圧下塔頂温度100℃
、塔底温度160℃で運転した。この様に運転した結果
、パイプ20からギ酸17.57、DMFlO.O2O
7が回収された。以上の結果よりDMF回収率は94%
、ギ酸の見掛分解率96.5%であつた。
本法は相当の高収率でDMFの回収が可能である。
比較例 タンク1のDMF−ギ酸混合液中のギ酸を化学量論的に
等しい量の苛性ソーダ水溶液で中和し、混合液中に含ま
れているDMFを回収した場合、残渣中の固形分濃度が
50%のとき、取り出されるHCOONaの残渣に同伴
されるDMFロスの為、DMF回収率は92%程度であ
つた。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明方法を実施する場合のフローシートの一例
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ジメチルホルムアミド及びギ酸の、共沸組成又はそ
    れに近い組成よりも多くのギ酸を含む混合液からジメチ
    ルホルムアミドを回収するにあたり、(1)該混合液を
    気相で触媒不存在下に150℃以上で10秒以上処理し
    てギ酸を分解する工程と(2)(1)の工程で得られた
    ジメチルホルムアミドと水との混合液から水を除去する
    工程とからなるジメチルホルムアミドの回収方法。 2 特許請求の範囲第1項において、(1)の工程で得
    られたジメチルホルムアミドと水との混合液を、ギ酸を
    少量含むジメチルホルムアミド溶液からのジメチルホル
    ムアミド回収プロセスに再循環することにより水を除去
    することからなるジメチルホルムアミドの回収方法。
JP8265976A 1976-07-12 1976-07-12 ジメチルホルムアミドの回収方法 Expired JPS5929186B2 (ja)

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JPS539711A JPS539711A (en) 1978-01-28
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