JPS5928177B2 - 殖版方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ファクシミリあるいは電子編集システムよシ
の電気信号化された画像情報から大量印刷ラインに必要
な多数の複製平刷版を能率よ（製作し得る殖版方法に関
する。

従来、平版印刷に用いる刷版を製作する通常の方法は、
版下をカメラ撮影してネガフィルム（ポジフィルムでも
よい）を製作し、このネガフィルムなＡｔなどの薄い金
属板上に予め感光性材料を塗布した記録前の側材に密着
して露光を与え、しかる後顧像化処理を行って刷版を製
作する方法がとられている。

しかし、このような製作方法においては一一般にその工
程の中にフィルムの撮影・現像及び側材への露光・現像
の工程を含み、前者には数分の処理時間を要し、後者は
１分間４枚以下の殖版速度しか得られないのが実情であ
る。

従って画像情報からスタートして高耐刷性能を有する刷
版を多数枚複製することが必要な大量印刷の場合には、
版下完成から印刷開始までにかなシの時間を要する。

本発明は斯る点の改善を企図したもので、電気信号から
レーザ記録手段等によシ直接刷版を製作し、これをマス
ター版としてＡｔなどのシート状側材（以下ベースと呼
ぶ）に特殊のインクを用いて画像を印刷することにより
平刷版を殖版し、短時間に大量印刷用の平刷版を製作す
る新規な方法を提供せんとするにある。

以下図面によシ本発明の方法をその工程と共に説明しよ
う。

第１図は本発明の一実施例の説明に供するブロック図で
ある。

図において１はレーザ製版装置、２はとのレーザ製版装
置にマスター刷版材詳しくはその記録材料である銀塩材
の記録シート又は非銀塩材の記録シート等を供給する装
置、３はレーザビーム等による走査手段を示し、この走
査手段（具体的には後述する光学台）はファクシミリあ
るいは電子編集システムの出力信号によって変調された
レーザ等の光ビームを上述のマスター刷版材の面に導き
、そのスポットによシ走査記録を行うようになされてい
る。

４は記録済みシートに顕像化処理を施す現像装置、５は
オフセット印刷機を示し、このオフセット印刷機の版胴
に対して現像装置４よシのマスター刷版を自動的に巻回
被着する如（なすと共に、符号６で示す側材供給装置よ
シ予め所定の方形寸法に裁断されている例えばＡ７のベ
ースを連続的に送入し、順次それらのベースにマスター
刷版の画像を印刷（複製）すべく構成したものであシ、
マスター刷版の画像面には周知の印刷手段によシ特殊イ
ンクが適切に塗布され、そのインクがブランケットに転
写され、しかる後ベースに精密に転写されて複製板が得
られる。

この特殊インクは、Ａｔシート上に付着され紫外光照射
等で硬化した後はそのインク付着部が親油性を有するよ
うな特殊の性質をもつものである。

Ａｔシートの如きベースの印刷面には、印刷に先立って
親水処理がほどこされている。

７はオフセット印刷機５から排出された複製平刷版を示
している。

第２図は本方法を具体化した記録・印刷装置の一例につ
きその概略を示す線図的側面図である。

図中８は装置の全体、９及び１０はレーザ製版装置１（
第１図）の要素たるフラットな移動板と光学台、１１は
移動板９０面に載置されたマスター矧販材（銀塩記録シ
ート、非銀基材記録シートなど）を示し、移動板９はベ
ースＢの面に沿い左方から右方へ定速移送されるものと
し、左方の所定位置においてその面にマスター刷版材１
１が供給され光学台１０の下方を右方へ通過する。

又本例の光学台１０では光ビーム１０ｂを直角に曲げマ
スター刷版材の面上に焦点を結び、そのスポットは紙面
と直交する方向に高速かつ定速で移動する如くなされ、
光ビームを画像信号によって変調することによシ画像の
記録ができるようになっている。

つまシ移動板９の右方向への移動にしたがってマスター
刷版材１１の全面に対しレーザ等の強力な光のスポット
による線順次走査で、画像を記録し得る設定となされて
いる。

そして露光記録されたマスター刷版材１１は移動板９に
より移送されて現像装置４内を通過し、その雰囲気ある
いはシャワー等によシ顕像化処理を受け、ついで送シロ
ーラ１２，１３及びガイド１４の如き送り手段によって
オフセット印刷機５の版胴１５の周面に巻回被着される
。

１６はマスター刷版で、版胴１５の周面の半分に取シ付
けられ、他の半分はベースへの転写の際の圧胴の役目を
する。

１７はブランケット胴、１８はインク供給装置、２１は
湿し水装置を夫々示している。

また、図中６は桐材供給装置を示し、本例の桐材供給装
置は方形輪郭を呈する枠体６ａ内に上述したＡｔシート
の如きベース１９をスタックし、その最上位のものから
順次送シローラ２０により版胴１５とブランケット胴１
７との間に送入すべ（なされたものである。

なお、ベース１９の送入タイミング等はオフセット印刷
機８の稼動サイクルに合せて制御されることは勿論であ
る。

以上の如（、本発明の方法は記録材料としてオフセット
印刷に直ちにマスター刷版として使用できる記録材料を
用いてレーザ光の強力なエネルギーにより直接記録する
のであるから高速記録が可能であり、感光性材料として
は銀塩記録材料のみならず他の非銀塩記録材料を使用す
ることができるし、材料の選択によシ現像処理の省略も
可能となる。

又高品質画像を走査記録して得られた刷版をオフセット
印刷機に装着し、親水処理をほどこしたＡｔシートの如
き桐材に画像を印刷するため、複製度の良い平刷版が得
られる。

更に特記すべき点はオフセット印刷によシ刷版を印刷で
製作する速度は少（とも１分間１０枚以上とすることも
容易であシ、同一画像情報の刷版の殖版枚数が数十枚を
越える場合、殖版に要する時間は従来の万去に比較して
遥かに短縮され、新聞製作の如（大量に殖版することが
要請される分野でこの時間短縮の効果は太き（、本発明
のもたらす実益は高（評価されてよい。

又、不法は印刷方式の故に、その刷版の親油層（インク
層）の付着量を可変できるので、高耐刷力の平刷版が得
られる。

従来一般に使われているＰＳ刷版では、これをオフセン
ト印刷機に装着して印刷した場合に、高耐刷力のもので
約１５万インプレツシヨン程度である。

しかしながら本発明に係る刷版ではそれを上まわる性能
のものが常時得られる。

又、従来の２８版は感光層が予め塗布されているために
その保存寿命があシ、その保管に十分な配慮が必要であ
る。

しかるに、本発明では保管に対する配慮は相当に軽減さ
れる。

なお、オフセット印刷機としては水平な定盤上にマスタ
ー刷版を装着し、回転しながら水平に移動するブランケ
ット胴によυ別の定盤上に置かれたベース上に画像を転
写する枚葉形の印刷機もあるがマスター刷版の画像をベ
ースに転写する印刷機構については特にその形式を問わ
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法の説明に供するブロック図、第２図
は装置全体の具体例を示す路線図である。 図中、１はレーザ製版装置、２はマスター刷版材供給装
置、３はレーザビーム走査手段、４は現像装置、５はオ
フセット印刷機、６は桐材供給装置、７は複製平刷版、
９は移動板、１０は光学台、１１はマスター刷版材、１
５は版胴、１６はマスター刷版、１９は桐材、１７はブ
ランケット胴、１８はインク供給装置、１９はシート状
版材−２１は湿し水装置を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ マスター刷版材に対しレーザ記録手段等によシ線順
   次走査して画像情報を直接記録してマスター刷版を得、
   該マスター刷版を用いてその画像情報を親水処理された
   層を有するシート状刷版材忙連続して刷版に適したイン
   クによシ複製印刷して大量の印刷用事刷版を得るように
   して成る殖版方法。