JPS5927805Y2 - 植木鉢カバ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鉢植を必要時に鑑賞上好ましい傾斜状態に保持
させることのできる植木鉢カバーに関するものである。

植木鉢カバーとしては従来より種々のものが知られてい
るが、いずれも植木鉢の汚れを隠すことのみを目的とし
ているために植木鉢より内径が若干大きい容器状のもの
にすぎず、このため鉢植は植木鉢カバーを使用しない場
合と同様常に直立状態にしか保持できないものである。

本考案は通常の植木鉢カバーと同様植木鉢を直立状態と
して嵌装保持できることは勿論のこと必要時に鉢植鑑賞
上好ましい傾斜状態をとらせることもできる植木鉢カバ
ーを目的として完成されたもので、以下、本考案を図示
の陶磁器製植木鉢カバーを実施例として詳細に説明する
。

１は不等辺５角形状の底板部で、該底板部１の各縁辺部
に斜外向きの不等辺４角形乃至不等辺６角形状をした角
板部２を連設して該底板部１の周縁に上拡りの下胴部３
を形成するとともに該下胴部３の各角板部２の上縁辺部
に不等辺４角形又は不等辺５角形状をした斜内向きの角
板部４を連設して上端を不等辺７角形状の開口５とする
上胴部６が形成され、また、該下胴部３のうち所要の角
板部２には小孔７を設けである。

なお、図中８は小孔７が設けられた角板部２の外面を除
き全面的に設けられる釉薬層である。

このように構成されたものは、通常は第２図に示すよう
に底板部１を座面として卓板イ等に載置して植木鉢口を
開口５から嵌装して該植木鉢口を垂直状態で保持させる
ことにより植木鉢口の汚れを隠して装飾効果を高めるこ
とは在米の植木鉢カバーと同様であるが、本考案におけ
る下胴部３は角形の底板部１の各縁辺部に斜外向きの角
板部２を連設して形成したものであるから、該下胴部３
を形成している斜外向きの角板部２のうち所要の角板部
２を座面として載置すれば、各角板部２の上縁辺部に斜
内向きに連設された角板部４により形成された上胴部６
の上端にある多角形状の開口５は第３図に示すように、
卓板イ等に対して傾斜した状態として載置されることと
なり、開口５を通じ嵌装された植木鉢口は鑑賞者に鉢植
植物への芯部が向けられた鑑賞上好ましい傾斜状態に保
持されることとなる。

しかも、下胴部３のうち所要の角板部２には小孔７が設
けられているから、この角板部２を壁イ′等に沿わせて
該小孔７を止金二に係合させれば、第４図に示すように
前方に傾斜させた鑑賞上好ましい状態で壁、柱等に安定
して保持させることができる利点もある。

なお、本考案に係る植木鉢カバーは陶磁器、プラスチッ
クスその他材質は特に限定されないが、実施例に示すよ
うに陶磁器製とする場合には小孔７付の角板部２の外面
のみは無釉としておくことが焼成上便利なばかりでなく
卓板や壁等に対して滑り難くなるので好ましい。

従って、本考案は鉢植を必要時に鑑賞上好ましい傾斜状
態に保持させることのできる植木鉢カバーとして実用的
価値極めて大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す一部切欠斜視図、第２図
、第３図、第４図はいずれも使用状態において示す一部
切欠正面図である。 １：底板部、２：角板部、３：下胴部、４：角板部、５
：開口、６：上胴部、７：小孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 多角形状の底板部１の各縁辺部に斜外向きの角板部２を
   連設して該底板部１の周縁に上拡りの下胴部３を形成す
   るとともに各角板部２の上縁辺部に斜内向きの角板部４
   を連設して上端を多角形状の開口５とする上胴部６を形
   成し、該下胴部３のうち所要の角板部２には小孔７を設
   けたことを特徴とする植木鉢カバー