JPS592773Y2 - 鍋食器類の多段式排水整理棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はナガシの傍の調理台の上に備えて、鍋や食器
類の水切りと整理に使用する多段式の排水整理棚に関す
る。

これ迄にもナガシ台上方に吊す錫類の水切り用整理棚が
あるが、ナガシ台の限られた空間に邪魔にならないよう
に且つ使いやすい場所に取付けることは意外に難しく、
またナガシとは言え上から水が滴下するのは憂發感を伴
うのみならず不衛生でもあった。

加えて何かの拍子に高い所から錫類が転落することもあ
ってその際発する金属音は不快極りない。

本案はかかる実情に鑑みてなされたもので、以下図面の
実施例によって説明すると、 本案は多段式に積重ねる外枠１とその外枠内に傾斜支持
する棚枠１０とから成る（実施例は下段。

中段、上段の三段式のものを示しである）。

外枠１は第１図及び第２図に示すようにステンレスティ
ールなどの棒材を組合わせて作り、最下段の外枠１ａは
左右前後に脚２ａ、２ｂ、２Ｃ，２ｄを持つと共にそれ
ら脚の上端部を嵌合部３に形成し、前方の左右脚２ａと
２ｂ間の高目位置に前部載せ棒４を、後方の左右脚２Ｃ
と２ｄ間の前記前部載せ棒４より低目位置に背当て棒６
を架設すると共に前後脚２ａと２ｄまた２ｂと２Ｃ間に
前記背当て棒６より低目に渡した左右の補助棒７と７間
に後部載せ棒５を架設しである。

そして中段外枠１ｂ、上段外枠１Ｃは各脚２ａ、２ｂ、
２Ｃ，２ｄの下端部を差込み部８に形成しである以外は
先の下段外枠１ａと同一に構成されるものとする。

次に棚枠１０は第３図と第５図に示すように、前面と上
面を開放した側面１１が平行四辺形の囲い棚で、その底
壁１２上面はうね状の水切面１３に形成され且つその水
切面１３の最下部即ち背壁１４内側に沿う直下部に排水
樋１５を一方へ低く傾斜させて一体的に設けその端末部
を垂直排水管１５ａに形成して構成される。

そして最下段の棚枠の垂直排水管１５ａには、所要長さ
のホースＨを継ぐものとする。

今、上記外枠１と棚枠１０とを組立てるには、まず最下
段外枠１ａを調理台の所定位置に置いたら、最下段棚枠
１０を、上方から降すようにしてその底壁１２の前部を
前部載せ棒４上に載せると共に排水樋１５を含む底壁下
部コーナ一部分を後部載せ棒５と背当て棒６の間に挾む
ようにして嵌込む。

そして次に中段外枠１ｂをその各差込部８を最下段の嵌
合部３に嵌込んで最下段外枠１ａの上に接続してこれに
中段棚枠１０を先と同様にして嵌込み、さらに上段外枠
ＩＣを先と同様に中段外枠１ｂの上に接続してこれに上
段棚枠１０を先と同様にして嵌込む。

その完成図は第４図、第５図、第６図に示す通りで、各
上の段の棚枠１０の排水樋１５の垂直排水管１５ ａが
下の段の棚枠１０の排水樋１５の垂直排水管１５ａの直
上に臨む。

第６図が使用状態を示し、ホースＨの先端をナガシ内へ
臨ませた上各段の棚枠１０の水切面１３上に洗い終った
錫類を逆さにして置く。

すると滴る水は後部に傾斜した水切面１３を流下して排
水樋１５内へ流れ落ち鉄橋１５を伝わって垂直排水管１
５ａへ集水され、下の段の棚枠１０の垂直排水管１５ａ
の入口に注がれ次々と下へ流れるようになっている。

そして最終的にはホースＨ内へ導かれるから、全てナガ
シに排水される。

本案は以上のようで、ナガシの傍の調理台に置くもので
あるから、ナガシにおける洗い作業の邪魔になることな
く、また吊棚よりはるかに安定性があり且つ手近である
。

そして滴る水は傾斜した水切面１３．排水樋１５．垂直
排水管１５ ａへと効率的に集水されてホースＨにより
全てナガシヘ排水されるので極めて衛生的である。

さらに棚枠１０は前高、後部に傾斜しているので錫類の
転落を防止し数多くの収納が可能である。

尚、組立て段数は任意であるから、必要に応じて段数調
節ができることも利点の一つに数えられよフ。

以上述べたところは本案の好ましい一例であり、要旨を
変更しない範囲で幾多の変更が可能であることもちろん
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は外枠の斜視図、第２図は外枠の積重ね状態の側
面図、第３図は棚枠の下方から見た斜視図、第４図は組
立完成側面図、第５図は同上縦断側面図、第６図は使用
状態を示す斜視図である。 １・・・・・・外枠、１ａ・・・・・・最下段の外枠、
ｌｂ、ＩＣ・・・・・・それ以外の外枠、２ ａ 、２
ｂ 、２ Ｃ，２ｄ・・・・・・脚、３・・・・・・
嵌合部、４・・・・・・前部載せ棒、５・・・・・・後
部載せ棒、６・・・・・・背当て棒、８・・・・・・差
込み部、１０・・・・・・棚枠、１１・・・・・・側壁
、１２・・・・・・底壁、１３・・・・・・水切面、１
４・・・・・・背壁、５・・・・・・排水樋、１５ ａ
・・・・・・垂直排水管。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 多段式に積重ねる外枠１とその外枠１内に嵌込む棚枠１
   ０とから戒り、 外枠１は、前後左右に脚２ａ、２ｂ、２Ｃ，２ｄを有す
   ると共に棚枠１０を前高後低に傾斜支持するための前部
   載せ棒４と後部載せ棒５及び背当て棒６を設け、前記各
   脚の上端部を嵌合部３に形威し、最下段の外枠１ａ以外
   の各外枠１ｂ、ＩＣ・・・・・・の脚の下端部を差込み
   部８に形成し、 棚枠１０は、前面と上面を開放した側面１１平行四辺形
   の囲い棚で、その底壁１２上面は水切面１３に形成し且
   つその最下部即ち背壁１４内側に沿う直下部に排水樋１
   ５を一方へ低く傾斜させて一体的に設けその端末部を垂
   直排水管１５ａに形威し、上記積重ねた各外枠１ ａ、
   １ ｂ、Ｉ Ｃ・・・・・・内に上記棚枠１０を嵌込ん
   で、各棚枠１０の垂直排水管１５ａの下端を下の段の棚
   枠１０の垂直排水管１５ａの直上に臨ませ且つ最下段の
   棚枠１０の垂直排水管１５ａには所要長さのホースＨを
   継いだことを特徴とする鍋食器類の多段式排水整理棚。