JPS5927177Y2 - 椅子におけるメモ台の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパイプ椅子等に装備されるメモ台の起倒自在
な取付装置に関する。

この考案の目的とするところは、メモ台を取付けた椅子
において、人が着席し、又は起立する際、メモ台が邪魔
にならないようにメモ台を起立状態に転換しうると共に
、起立状態と水平状態との相互転換操作を可及的簡単な
構造で簡単かつスムーズになしうるメモ台の取付装置を
提供しようとするものである。

以下、この考案の構造を図面に示す実施例について説明
する。

図において、１は椅子の背もたれ枠と座枠と胴枠とを構
成している一連のパイプ製フレーム、２はその一側部に
取付けられたパイプ製の略逆り字状の肘掛枠であり、背
もたれ枠１ａから前方に水平状にのびた水平部２ａと、
その前端から下方に折曲されて下端が胴枠１ｃの下端水
平部に接続せられた垂下部２ｂとを有する。

３は該肘掛枠２の水平部の外側面にこれと平行にかつ同
一軸線上に溶接固着された１対の軸受管、４は木製のメ
モ台であり、下面に取付は用の金属製枢着板５が適宜ね
じ６等により固着されている。

７は枢着板５の下面に溶接固着された回転管であり、前
記１対の軸受管３，３間に緩く嵌め込まれ、これらに１
本の支軸８が貫挿せられることによって前記メモ台４を
回転自在に枢支している。

９は回転管７の外側から支軸８に所定の角度をもってね
じ込まれた１対の止めねじであり、これによって支軸８
の抜脱を阻止すると共に、該ねじの頭部９ａは第６図に
示すように回転管の外周面より外方に突出せられたもの
となされ、メモ台４が支軸８を中心に９０を僅かに越え
る起立状態に回転せられた位置において肘掛枠２の水平
部２ａ外面に当接し、メモ台４のそれ以上の回転を阻止
するストッパーとしての役目を果すものとなっている。

尚、上記実施例においては、１個の回転管７を１対の軸
受管３，３の間に配置したものを示したが、それらの個
数は逆であっても良いし、また、両者共に複数個ずつ設
けたものとしても良い。

この考案は上述のような構成を有するものであり、メモ
台４はこれを水平状態に置いた使用時には、下面の枢着
板５が支軸８に隣接する内側の位置において肘掛枠２の
水平部２ａ上に担持されるノテ・コレカ徒らに動揺する
ことがなく、常に安定状態を保って、上面に多少の荷重
をかげても安全に使用しうるのはもとより、椅子から立
ち上ったり着席するときには、上記メモ台４を上方に回
転することによって、これを起立状態に保持せしめるこ
とができ、邪魔になることがない。

また、このメモ台４の起立状態は、支軸８の抜脱防止用
の止めねじ９を利用して、その頭部９ａが水平部２ａに
当接することによって保持されるようになっているので
、別途ストッパーの付設を必要とせず、メモ台枢着構造
の可及的簡易化をはかりうると共に、メモ台の起立状態
と水平状態との相互転換操作も極めて簡易にかつスムー
ズになし得、故障のおそれも少ない等の多大の実用的効
果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図は斜視図
、第２図は正面図、第３図は要部の分解状態斜視図、第
４図ないし第６図はそれぞれ第１図Ａ−Ａ線、Ｂ−Ｂ’
線およびｃ−ｃ’線の断面図である。 ２・・・肘掛枠、３・・・軸受管、４・・・メモ台、５
・・・枢着板、７・・・回転管、８・・・支軸、９−・
止めねじ、９ａ・・・頭部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 肘掛枠における水平部の外側面に複数の軸受管が相互に
   所定間隔を隔てて軸線方向に固着される一方、メモ台の
   下面に固着された枢着板の下面に前記軸受管の間に嵌め
   込まれた回転管が固着され、前記軸受管および前記回転
   管内に支軸が貫挿されることによりメモ台が起倒自在に
   枢支されると共に、前記回転管の外側から少なくとも１
   以上の止めねじが前記支軸にねじ込まれ、かつ該ねじの
   頭部が前記回転管から突出されることにより、前記メモ
   台が９０を僅かに越える回転によって起立状態になった
   位置において、前記肘掛枠に当接されるようになされて
   いることを特徴とする椅子におけるメモ台の取付装置。