JPS5926308Y2 - 電子腕時計 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電子腕時計に関し、特に電源状態の警告表示を
改良した電子腕時計に関する。

本考案の目的は、表示面積の少ない電子腕時計に於いて
、最適の表示形態を提供することにある。

従来、メカウォッチが時計の主流をなしていたが、現在
では電子腕時計が大量に生産され、販売されて時計の主
流になりつつある。

またメカウォッチに比べ電子腕時計のムーブメントの信
頼性は高く、特に半導体でほとんどを構成されるＬＥＤ
ウォッチは、半永久的であるとさえ言われている。

ところが、この信頼性の高い、しかも高寿命の電子時計
も電池を用いることから１〜２年毎に電池交換をよぎな
くされる。

従来、このような点に鑑み、電池寿命が残り少なくなる
と、表示を全面フラッシングさせたり、アナログの場合
には、運針状態を通常とは異なるようにする等、電池交
換の必要があることを知らせる方法が知らている。

本考案は、さらに他の原因で電池交換の必要性を生じる
場合、具体的には電池漏液の発生した場合にも同一の表
示によって警告しようとするものである。

以下本考案を図面に基づき詳細に説明する。

第１図は本考案の一実施例であり、１は発振回路２は分
周回路、３は時分秒のカウンター、４は表示切換回路、
５はデコーダー、６はセグメントコントロール回路、７
は駆動回路、８は表示手段、９は電池電圧検出手段、１
０は電池漏液検出手段、１１はオアゲート、１２は入力
コントロール回路である。

さて、通常の時刻表示状態に於いては、発振回路１から
得られる３２７６８ Ｈｚ等の信号を、分周回路２でｌ
Ｈｚ信号に分周し、このＩＨｚ信号を時分秒計数回路３
で計数している。

さらに時分秒計数回路３で計数された時分秒信号は、入
力コントロール回路１２からの信号により、表示切換回
路４によって選択されてデコーダ５に入力され、セグメ
ントコントロール回路６、駆動回路７を経て表示手段８
に加えられて時刻を表示する。

今、電池電圧が低下すると、電池電圧検出手段９が警告
信号を発生し、この警告信号がオアゲート１１を介して
セグメントコントロール回路６に加えられる。

セグメントコントロール回路６は、警告信号を受けると
、駆動回路７にフラッシング信号を供給し、表示をフラ
ッシングさせる。

又、電池漏液が発生した場合にも、同様に電池漏液検出
手段から警告信号が出て表示をフラッシングさせる。

さて、次に本考案の電池漏液検出手段について説明する
。

第２図、第３図、第４図は本考案に係る電池漏液検出手
段の実施例を示す図である。

さらに第２図は電池とマイナス端子板の関係を示し、１
３は電池、１４はマイナス端子板である。

第３図はマイナス端子板の平面図。

第４図は、漏液を検出する為の入力回路で゛ある。

さて漏液が発生すると、マイナス端子板１４に液が付着
し、流出がさらに進行すると、マイナス端子電極１５と
漏液検出電極１６の間に電解液がたまりマイナス端子電
極１５と漏液検出電極１６の間がショートされた形にな
る。

第３図はＭＯ５回路への入力を示したもので通常ゲート
入力レベルは高抵抗により“Ｈ”レベルになっている。

ところが漏液が生じるとゲート入力は“Ｌ”レベルにな
り、ゲート１７に“Ｈ”を出力して警告信号を発生する
。

以上のように本考案によれば、電池漏液を電気的に検出
し、電池寿命表示と同一形態により表示することができ
る。

しよがって多機能化が進む電子腕時計に於いては表示面
を有効に活用でき、しかも使いやすさが一段と向上する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すブロック図、第２図、
第３図、第４図は本考案に係る電池漏液検出手段の実施
例を示す図である。 ６・・・・・・セグメントコントロール回路、７・・・
・・・駆動回路、８・・・・・・表示手段、９・・・・
・・電池電圧検出手段、１０・・・・・・電池漏液検出
手段、１１・・・・・・オアゲート。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）電池電圧検出手段、及び電池漏液検出手段を有す
   る電子腕時計に於いて、前記電池電圧検出手段による表
   示と、電池漏液検出手段による表示が同一態様である電
   子腕時計。
2. （２）電池漏液検出手段が、電池端子電極付近に配置し
   た漏液検出電極により電気的に電池漏液を検出するもの
   である、実用新案登録請求の範囲第１項記載の電子腕時
   計。