JPS5926100Y2 - 機械的回動部の制動ユニット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は固定部材に対し回動可能に支持された可動部材
の制動ユニットに関する。

普通、固定部材に対して可動部材を回動可能に支持する
場合、可動部材を任意の回動位置に停止するため、制動
ユニットを固定部材と可動部材の間に組込む場合がある
。

従来の制動ユニットは、固定部材または可動部材の何れ
か一方に一体化されたボス部に形成されたねし穴にねじ
込まれる筒を備え、このねじ筒中にはコイル・スプリン
グとこのスプリングにより回動軸の周面に押圧された圧
接子が組込まれる。

したがって、このような制動ユニットを付設された機械
的回動部においては、回動軸の周面と圧接子の間の摩擦
力により可動部材が制動されることになる。

しかしながら、使用スプリングは寸法的に制限を受ける
ため、コイル・スプリングのばね定数は比較的小さいの
で、重量のある可動部材を効果的に制動できない場合が
多い。

そして、このような構造の制動ユニットにおいては、製
造価格の高いねし筒を用いるので、比較的高価なものと
なる等の欠点がある。

本考案は、以上に述べたような従来の制動ユニットの不
都合を解消するため、重量のある可動部材であっても充
分に制動でき、しかも、従来のものよりも安価に提供で
きる制動ユニットを提案するものである。

以下、図面に示す本考案の実施例の詳細を説明する。

図示する実施例は、固定部材１の一端に可動部材２を回
転可能に支持した例である。

即ち、可動部材２の基端にはねし穴３が穿てられ、この
ねじ穴３には筒状のものとして図示する回動軸４の一端
ねじ部４ａが螺着される。

前記回動軸４には前記固定部材１と一体に形成したボス
部５が回動可能に支持される。

そして前記ボス部５は回動軸４の上端のねじ部４ｂにね
じ込まれる抜止めリング６により回動軸４からの抜出し
を阻止される。

前記可動部材２は、抜止めリング６とボス部５の間並び
に可動部材２とボス部５の間に介装される２対のスラス
ト・ベアリング即ちドライ・ベアリング７ａ、７ｂによ
り受承される。

本考案によれば、前記ボス部５に穿てられた半径方向の
穴１０が穿てられ、この穴１０中には先端を前記回動軸
４の周面に当接された丸棒状の圧接子１１が摺動可能に
位置される。

そして、前記ボス部５の外周面には、前記穴１０の両側
にねし穴１２ａ、１２ｂが穿てられる。

前記圧接子１１の外端には、両端に取付孔１３ａ、１３
ｂを形成された板ばね１４の中間部が当てがわれ、前記
取付孔１３ａ、１３ｂに挿通される一対の取付ねじ１５
ａ、１５ｂは前記ねし穴１２ａ、１２ｂにねし止めされ
る。

以上の説明から明らかなように、本考案によれば、ばね
定数の大きな板ばね１４を用いるため、圧接子１１と回
動軸４の周面の間に作用する摩擦力を大きくすることが
できる。

こおため、重量のある可動部材２であっても、効果的に
制動することができる。

また、本考案による制動ユニットは、安価かつ簡単に製
作できる等の利点がある等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を施こした機械的宙動部の断面図、第２
図は同機械的回動部の分解斜面図である。 １・・・・・・固定部材、２・・・・・・可動部材、４
・・・・・・回動軸、５・・・・・・ボス部、１０・・
・・・・穴、１１・・・・・・圧接子、１４・・・・・
・板ばね、１５ａ、１５ｂ・・・・・・取付ねし。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固定部材及び可動部材の何れか一方に固定された回動軸
   と、前記固定部材及び前記可動部材の他方に一体化され
   かつ前記回動軸に嵌装されることによって回動軸を中心
   に回動できるボス部とを備えた機械的回動部において、
   前記ボス部を貫通した半径方向の穴に摺動可能に挿入さ
   れた圧接子と、この圧接子に当接された板ばねと、この
   板ばねを前記ボス部に固定する取付ねじとを備える制動
   ユニット。