JPS5925919Y2 - ロ−ルにおけるシ−ル装置 - Google Patents

ロ−ルにおけるシ−ル装置

Info

Publication number
JPS5925919Y2
JPS5925919Y2 JP1980145515U JP14551580U JPS5925919Y2 JP S5925919 Y2 JPS5925919 Y2 JP S5925919Y2 JP 1980145515 U JP1980145515 U JP 1980145515U JP 14551580 U JP14551580 U JP 14551580U JP S5925919 Y2 JPS5925919 Y2 JP S5925919Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
chamber
shell
seal
sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1980145515U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5769900U (ja
Inventor
豪臣 小野
Original Assignee
株式会社淀川製鋼所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社淀川製鋼所 filed Critical 株式会社淀川製鋼所
Priority to JP1980145515U priority Critical patent/JPS5925919Y2/ja
Publication of JPS5769900U publication Critical patent/JPS5769900U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5925919Y2 publication Critical patent/JPS5925919Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 紙等の帯状品に圧延処理又はカレンダ処理等の圧力処理
を施すためのロールとして、円筒状のシェルを、これに
同心的に挿通させた固定状のシャフトに回転自在に支持
させ、或いは更にシェルを適宜の動力機構に連動連結し
て強制回転可能とし、シール装置でもって、シェルの内
周面とシャフト外周面との間に形成された円筒状の中間
室を周方向に2分して、一方の中間室部分を圧力媒体つ
まり油が圧入される加圧室に構成したものが知られてい
るが、本考案は、このように構成されたロールにおける
前記シール装置の改良に関するものである。
この種ロールによれば、帯状品の圧力処理におけるロー
ルの受圧の程度に応じて加圧室内の油圧を適宜としてお
くことにより、加圧室に対向せるシェル部分、つまり帯
状品にこれを他の通例ロールとの間で挟圧して圧力処理
を施している受圧部分を、圧力処理による受圧作用によ
って凹状の撓みを生せしめることなく、均平に保持させ
ることができ、更に必要に応じて凸状に膨出変形させる
ことができ、もって帯状品の圧力処理をその処理状況に
応じて常に良好に行ないうるのである。
この種ロールは一般にはかなり長尺のものであるから、
特に、加圧室の周方向両端部を軸線方向に沿って遮蔽シ
ールさせるための第1シール機構を如何に構成しておく
かが重要なポイントとなるが、従来のこの種シール機構
は、一般に第1図に示す如く、軸線方向に延びるシール
体1を、その一端縁部をシャフト2の外周面部に形成せ
る段部2aにシェル3の回転方向へ食込み勝手に支持さ
せると共にその他端縁部をシェル3の内周面3aに接触
させて、加圧室4の周方向端部を遮蔽すべく傾斜状に配
置し、更にシャフト2の外周面部に形成せる支持溝2b
にスペーサ5を介して固定支持させた板バネ6でもって
、シール体1をシェル3の回転方向へ押圧付勢せしめて
、前記シール体1の他端縁部をシェル内周面3aに圧接
せしめて、構成されている。
しかしながら、このように加圧室4内の油圧をそのまま
シール体1のシェル内周面3aへの圧接力として作用さ
せるようにしていたのでは、加圧室4内がさほど高圧で
ないときには問題は少ないが、高圧としたときには、前
記圧接力が必要以上に大きくなって、種々の支障が発生
する。
すなわち、シール体1のシェル内周面3aへの圧接力が
必要以上に大きくなると、シェル内面3aに圧接してい
るシール体1部分の摩耗が激しくなり、長期使用のうち
には、前記シール体1部分が大きく摩耗して、終にはシ
ール体1が板バネ6の押圧作用を確実に受は得ない状態
(鎖線図示状態)へと変位せしめられる虞れがある。
このような状態になると、加圧室4への油の圧入を停止
させたときには、シール体1が板バネ6によってはシェ
ル内周面3aに圧接されておらずフリーな状態にあり、
したがって加圧室4に再び油圧を作用させたときは、油
が加圧室4からシール体1とシェル内周面3aの間がら
漏出されて、もはやシール作用が行なわれ得なくなる。
さらに、シール体1のシェル内周面3aへの圧接力の増
大に伴って、シール体1とシェル内週面3a間の潤滑作
用が良好に行なわれ得なくなり、このことと相俟ってシ
ェル3の円滑な回転がシール体1でもって大きく妨げら
れる。
このようなブレーキ現象が発生すると、良好な圧力処理
が行なわれなくなるばかりか、シェル3を動力機構によ
り強制回転させているときには、この動力機構に必要以
上の過負荷が作用し、故障の原因ともなる。
しかも、シール体1とシェル内周面3aとの強力な接触
によってその接触部分に高熱が発生し易く、かかる発熱
現象によって油の粘性等の性状が劣化され、上記した潤
滑作用が更に低下して、シール体1の摩耗及びシェル3
のブレーキ現象の発生が促進される。
また、上記した如き支障は、加圧室4内を高圧としない
場合においても、シェル3を高速回転させた場合にも同
様に発生し易いものである。
したがって、第1シール機構にこのような欠点があるこ
とから、従来のシール装置を装備せるロールは、これを
加圧室4内を高圧にして圧力処理を施す必要のあるロー
ル、例えば鉄鋼又はアルミ等の圧延ロール等として用い
ることができず、またシェルを高速回転させて圧力処理
の迅速化を図ることができず、その使用範囲が大幅に制
限されているのが実情である。
本考案は、上記の点に鑑み、主として加圧室の周方向両
端部を遮蔽シールするための第1シール機構を改良して
、加圧室を高圧とした場合或いはシェルを高速回転させ
た場合にも、長期に亘って良好なシール作用を行ないう
るよう構成されたシール装置を提供し、もってロールに
よる帯状品の圧力処理を常に良好に且つ迅速に行ないう
るよう図ったものである。
以下、その一実施例を第2図〜第7図及び第9〜第11
図について具体的に説明する。
図において、11はロールで、このロール11は、第2
図及び第3図に示す如く、円筒状の所望材質からなる鉄
製のシェル12にその内径より適宜量小径の鉄製のシャ
フト13を同心的に挿通させた状態で、シェル12の両
端部をシャフト13にベアノング14,14を介して回
転自在に且つ軸線方向移動不能に支持させると共に、シ
ャフト13の両端部を固定支持15.15させて、シェ
ル12の内周面12aとシャフト13の外周面との間に
円筒状の中間室16を形成し、該中間室16の適所であ
ってこれを周方向において上下に略2等分する部位に、
中間室16をロール11の軸線方向に沿って遮蔽シール
しつる第1シール機構17を配設して、該第1シール機
構17でもって中間室16を略半円筒状の上下2室に区
画し、さらに上位の中間室16部分の軸線方向両端部位
に、これを遮蔽シールしうる第2シール機構18を配設
して、前記上位の中間室16部分を、前記各シール機構
17.18でもってシェル12の回転に拘わらず密封シ
ールし、シャフト13に、適宜の送油機構(図示せず)
に連結されて上位の中間室16部分へと連通ずる適当数
の送油路19.19を形設すると共に、適宜の排油機構
(図示せず)に連結されて下位の中間室16部分へと連
通ずる適当数の排油路20.20を形設して、前記上位
の中間室16部分を、前記送油機構により圧力媒体たる
油が適宜圧でもって圧入される加圧室16 aに、また
下位の中間室16部分を、前記排油機構へと排油されう
る排油室16 bに夫々構成して、構成されているもの
である。
そして、加圧室16 aの周方向両端部を軸線方向に沿
って遮蔽シールするための前記第1シール機構17は、
次のように構成されている。
すなわち、この実施例のものでは、第2図及び第4図に
示す如く、シャフト13の外周面部に、周方向に略18
0°の間隔を隔てて、軸線方向に延びシェル内周面12
a方向へ開口する一対の凹溝状の圧力室21.21を
形成し、該各圧力室21の開口部に、軸線方向に延びる
板状の第1シール体22を、シェル12の径方向(望ま
しくは軸心方向つまりシェル内周面12aに直交する方
向)に摺動可能に嵌挿支持させ、シャフト13に、第1
シール体22でもって閉塞された各圧力室21に連通ず
る圧入通路23.23を形設しである。
圧入通路23.23は、前記送油路19に連結された送
油機構とは別の第2の送油機構(図示せず)に連結され
ていて、この第2の送油機構により圧入通路23.23
から圧力室21,21内へ、加圧室16 aに圧入され
る圧力媒体とは別の圧力媒体たる適当圧の油を圧入させ
うるようになっており、各圧力室21内に適当圧の油が
圧入されると、各第1シール体22の先端部が、その後
端面22 aに作用する油圧でもって、シェル内周面1
2 aへ適当圧で圧接せしめられるようになっている。
また、各第1シール体22の先端部は、その上下面22
b、 22 Cを傾斜状として、先窄まり形状に成形
されている。
なお、各第1シール体22は、前記した鉄製のシェル1
2よりも軟質の銅、真鍮又はオイルレスメタル等で成形
されている。
また、加圧室16 aの軸線方向両端部を遮蔽シールす
るための前記第2シール機構18は、次のように構成さ
れている。
すなわち、第3図及び第5図に示す如く、中間室16の
軸線方向両端部位に位置せしめて、シェル12に、ベア
リング14,14受けと゛して兼用される環状のシール
受体24.24を内嵌固着すると共に、シャフト13の
軸線方向両端部に形成した段部に、シール受体24.2
4と対向させて環状のシール保持体25.25を外嵌固
着しである。
各シール保持体25の端面部に円弧状又は台形状の凹溝
26を形成し、該各回溝26に、縦断面コ字状の支持体
27を、その開口部をシール受体24の端面つまり軸線
方向に直交するシール受面24aに直対向させた状態で
嵌合して適宜手段で固着し、該各支持体27の開口部に
、縦断面コ字状の第2シール体28を、その開口端部を
前記シール受面24 aに接触させた状態で、該シール
受面24 aに直交する方向つまり軸線方向に摺動可能
に嵌挿支持しである。
さらに、前記各支持体27には、適当数の圧縮コイルバ
ネ29が内装されていて、このバネ29により各第2シ
ール体28をシール受体24のシール受面24 aに圧
接せしめてあり、また加圧室16 aから支持体27内
へ連通させる連通路30、及び支持体27内からシール
体28内へ連通させる連通路31を形設しである。
上記連通路30.31は、1個又は適宜数個所望の大き
さ、形状をもって形成されている。
なお、各シール受体24はシェル12と、各第2シール
体28は前記シール体22と夫々同質材料でもって成形
されている。
次に本考案に係るシール装置の作用を、上記実施例につ
いて説明する。
まず、第2シール機構18による、加圧室16aの軸線
方向各端部のシール作用について説明する。
加圧室16 aに送油機構によって油圧を作用させると
、第2シール体28でもって閉塞された支持体27の内
部と、シール受体24のシール受面24 aでもって閉
塞された第2シール体28の内部とに、夫々前記加圧室
16 a内の油圧と同圧の油圧が作用し、第2シール体
28は、あたかも、その後壁の外端面28 aと内端面
28 bとの面積差に相当する極小面に油圧を受けて、
シール受体24のシール受面24 aへと圧接されるこ
とになる。
したがって、加圧室16a内の油圧をそのまま利用して
いるにも拘わらず、加圧室16 a内が高圧とされたと
きにも、第2シール体28が前記シール受面24 aに
必要以上に強く圧接されることがなく、加圧室16 a
の軸線方向各端部が良好に遮蔽シールされる。
次に、第1シール機構17による、加圧室16aの周方
向各端部のシール作用について説明する。
加圧室16 aに油圧を作用させるための送油機構とは
別の第2の送油機構により圧入通路23から圧力室21
内へ油を圧入させると、この油圧を第1シール体22の
後端面22 aが受けて、第1シール体22の先端部が
シェル内周面12 aに圧接され、加圧室16 aの周
方向各端部が遮蔽シールされる。
したがって、加圧室16 a内の油圧の高低に拘わらず
、圧力室21内の油圧を適当としておけば、第1シール
体22のシェル内周面12 aへの圧接力つまりシール
力が必要以上に大きくなることがなく、第1シール体2
2が激しく摩耗したり、シェル12のブレーキ現象或い
はシェル内周面12aと第1シール体22との接触部分
の発熱現象といった支障は、これが極力防止され、長期
に亘って良好なシール作用が行なわれうる。
なお前記シール力は、加圧室16 a内の油圧の高低に
応じて増減しておく必要があるから、当然圧力室21内
の油圧も、シール力が必要以上に大きくならない範囲内
で高低調節しておくこと勿論であり、この調節は、人為
的に簡単に行なうことができるが、加圧室16 aに油
を圧入させるための送油機構と前記第2の送油機構とを
公知の制御機構により制御して自動的に行なうことも可
能である。
また、圧力室21内の油圧を一定に保っておくと、シー
ル力も一定に維持されて変動することがなく、しかも、
第1シール体22は、径方向(望ましくはシェル内周面
22 Hに直交する軸心方向)に摺動可能とされている
から、不測に摩耗されたときにも、その摩耗分だけシェ
ル内周面12 a方向へ追随せしめられてシール力の低
下が防止され、且つシェル内周面12 aにおけるシー
ル状態が変動しない。
このことによって更に良好なシール作用が期待できる。
ところで、加圧室16 aに油圧を作用させると、第9
図に示す如く、シェル12とシャフト13とが相対的に
撓み変形して(第9図はシャフトのみが撓んだ状態を示
す)、両者12.13の対向周面間隔が軸線方向におい
て変化する。
この間隔の変化量は、加圧室16 aの軸線方向両端部
分では僅かであるが、軸線方向中央部分ではかなり大き
くなる。
したがって、特に軸線方向に沿ってシェル内周面12
aに圧接させておく必要のある第1シール体22、22
が、軸線方向において前記間隔の大巾な変化に追随しき
れず、第1シール機構17によるシール作用が良好に行
われ得ない不都合を生じる虞れがある。
しかし、本考案に係るシール装置にあっては、中間室1
6を略2等分して略半円筒状の加圧室16aを形成すべ
く、第1シール体22.22を周方向に略180°の間
隔を隔てて配置しであるから、上記した不都合は全く生
じない。
すなわち、略半円筒状の加圧室16 aに油圧を作用さ
せると、加圧室16 aの周方向中央部分では、前記両
者12,13の間隔が軸線方向において大きく変化する
(第9図〜第11図参照)が、加圧室16 aの略18
0°の間隔を隔てた周方向両端部分では、第10図及び
第11図からも明らがなように、前記間隔は軸線方向に
おいて殆んど変化しない。
したがって、第1シール体22.22には大きな追随性
が要求されず、第1シール機構17によるシール作用が
常に良好に行われる。
なお、第2シール機構18については、シェル12の軸
線方向両端部に形設した軸線方向に直交するシール受面
24a、24Hに、第2シール体28.28を圧接させ
ることにより、加圧室16 aの軸線方向両端部をシー
ルさせるよう構成されているがら、シェル12及びシャ
フト13の相対関係が第9図〜第11図に示す如くに変
化した場合にも、これによってはシール受面24a、2
4aが当然に影響を受けることがなく、したがって第2
シール体28.28には大きな追随性が要求されず、加
圧室16 aの軸線方向両端部が常に良好にシールされ
ること勿論である。
また、中間室16を周方向に略2等分して、加圧室16
aを略半円筒状のものに構成したから、加圧室16
aに対応するシェル12の受圧面積が略最大となり、こ
のシェル12の油圧による変形を可及的に小さな油圧で
もって行わしめうる利点がある。
ところで、第6図に示す如く、加圧室16 a内の油圧
Pにより、第1シール体22の先端部の上面22 bに
は、第1シール体22の先端部を押下げてシェル内周面
12 aへと食込ませようとする分力P1が作用し、シ
ール力が必要以上に大きくなる虞れがあるが、前記実施
例の如く前記上面22 bを傾斜面としておけば、同時
に第1シール体22をシェル内周面12aから離間させ
ようとする分力P2が′作用することになり、この分力
P2により第1シール体22が圧力室21内の油圧に抗
して圧力室21方向へ押戻されようとするので、この作
用によりシール力が必要以上に大きくなるのが極力防止
される。
さらに、このことによって生ずる圧力室21内の油圧の
変化を検知して、圧力室21内の油圧を適正なシール力
が得られるように制御させることが可能であり、有利で
ある。
なお、シェル内周面12aと第1シール体22との間を
潤滑して排油室16bに著積された潤滑油は、排油路2
0から排出される。
また、第1シール機構17は、上記したように、加圧室
16内の油圧をそのまま利用してシール作用を行なわし
めるものではないから、加圧室16 aを遮蔽シールす
ると同時に排油室16bの周方向両端部をも遮蔽シール
しうるものである。
したがって、排油室16bの軸線方向両端部をも、例え
ば前記第2シール機構18と同様構造のシール機構(図
示せず)でもって遮蔽シールさせておくと、排油室16
bも前記加圧室16 a同様の加圧室として利用するこ
とができて便利である。
例えば、前記実施例における、送油路19及び排油路2
0と送油機構及び排油機構との連結を切換え可能として
おくと、圧力処理の状況に応じて、上位の加圧室16a
又は下位の加圧室16 bに選択的に油圧を作用させる
ことができる。
さらに、前記実施例において、排油路20にも送油機構
(図示せず)に連結させておくと、上位の加圧室16
aと下位の加圧室16 bとに夫々異圧の油圧を作用さ
せることもでき、このようにしておくと、ロール11を
第7図に示す如き多段のロール装置の中間位に配置させ
ておくことができる。
例えば、上位の加圧室16 aに高圧を作用させて、ロ
ール11と上位のロール32とでもって帯状品33に良
好な圧力処理を施し、下位の加圧室16 bに比較的低
圧を作用させて、ロール11の凹状の撓みを防止しなが
ら、ロール11の下位のロール34とでもって帯状品3
3の送り作用を良好に行なわしめることができる。
なお、本考案に係るシール装置の構成は、前記実施例に
限定されるものではないのであって、例えば第1シール
機構17を、第8図に示す如く構成することもでき、前
記同様の効果を奏しうる。
すなわち、前記圧力室21の開口部に、縦断面コ字状の
第1シール体35を、その開口端をシェル内周面12a
に接触させた状態で、シェル12の径方向に摺動自在に
嵌挿支持させ、第1シール体35の後壁に、第1シール
体35内に形威されシェル内周面12 aでもって閉塞
された圧力室36と前記圧力室21とを連通させる連通
路37を形威しである。
上記連通路37は、軸線方向に1個又は適宜数個所望の
大きさ、形状をもって形成されている。
このような構成であれば、圧入通路23から圧力室21
へ油を圧入させると、連通路37を介して両圧力室21
,36には同圧の油圧が作用することになす、シたがっ
て、前記第2シール機構18と同様に、第1シール体3
5は、第1シール体35の後壁の外端面35 aが受け
る全圧力から、該外端面35 aより小面積の内端面3
5 bが受ける全力を差引いた圧力でもって、シェル内
周面12 aへ圧接される。
したがって、圧入通路23から圧入される油圧を適当と
しておくことで、前記同様のシール効果が得られる。
さらに、加圧室16 aに油圧を作用させたときには、
第1シール体35の上壁35 Cがこの油圧により下方
へ押圧変形されようとするが、この変形は、圧力室36
内の油圧によって極力防止され、特に圧力室36内の油
圧が加圧室16 aの油圧と同圧であるときには、全く
生じることがない。
以上の利点は、排油室16bをも加圧室に構成したとき
においても、同様に発揮されること勿論である。
何れにしても、以上の説明からも明らかなように、本考
案のシール装置にあっては、第1シール機構を、シャフ
ト側に形設せる圧力室に、第1シール体をシェルの径方
向に摺動可能に嵌挿支持させ、この第1シール体を、圧
入通路から圧力室に加圧室に圧入させる圧力媒体とは別
の圧力媒体を圧入させることによって、シェル内周面に
圧接させてシールさせるよう構成しているから、加圧室
内の高低に拘わらず、つまり加圧室が高圧とされたとき
にも、第1シール体のシェル内周面への圧接力が必要以
上に大きくなることがなく、冒頭に述べた如き第1シー
ル機構における種々の支障の発生が極力防止されて、加
圧室の周方向両端部を長期に亘って良好に遮蔽シールす
ることができ、シール機構の修理のために圧延機を度々
休転させることを防ぎうるのである。
また、加圧室に圧力媒体を圧入させることによって、シ
ェル又はシャフトが撓んで、シェルとシャフトの対向周
面間隔が軸線方向において変化せしめられる場合にも、
第1シール機構つまり第1シール体が前記間隔が軸線方
向において殆んど変化されない箇所に配置されており、
且つ第2シール機構が、前記間隔の変化による影響を受
けることのない軸線方向に直交するシール受面上で、シ
ール作用を行うように構成されているから、前記シェル
又はシャフトの撓みに拘わらず、第1及び第2シール体
のシェル内周面への追随が良好に行われて、第1及び第
2シール機構によるシール作用が良好に行われる。
さらに、中間室を略2等分して加圧室を形成しているか
ら、加圧室に対応するシェルの受圧面積を略最大として
得て、シェル変形に必要とされる加圧室内の圧力を可及
的に小さくできる。
したがって、本考案のシール装置を装備したロールによ
れば、これを、加圧室を高圧としておく必要のある圧下
刃の大きい鉄鋼、アルミ等の圧力処理用ロールとして用
いることが可能となり、あらゆる帯状品の圧力処理をロ
ールの機能を充分発揮しながら良好に行ないうる。
しかも、第1シール体によるシール力が必要以上に大き
くなることがないから、良好なシール作用を維持しなが
ら、シェルを高速回転させて圧力処理の迅速化を図るこ
とも可能となる。
さらに、冒頭に述べた如き従来のシール装置によれば、
シェルの内周面とシャフトの外周面との間に形成された
中間室を第1シール機構でもって周方向に略2室に区画
したときには、区画された両室の何れをも加圧室に構成
しておくことは不可能であるが、本考案のシール装置に
よれば、第1シール機構によって中間室を周方向に2等
分していることとも相俟って、前記画室を何れも加圧室
に構成しておくことが可能となり、圧力処理される製品
の性状に対応させることができ、実用的価値は極めて高
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のシール装置を示す縦断正面図(第4図と
同様箇所を示す)であり、第2図〜第7図は本考案に係
るシール装置を装備せるロールの一実施例を示したもの
で、第2図は縦断正面図(断面は第3図のII −II
線に沿う)、第3図は縦断側面図(断面は第2図の■I
I−III線に沿う)、第4図は第2図の要部の拡大図
、第5図は第3図の要部の拡大図、第6図は第1シール
体の作用説明図、第7図はロールの使用状態図であり、
第8図は本考案に係るシール装置の他の実施例を示す第
4図同様の拡大図であり、第9図は加圧室に油圧を作用
させた状態を示す概略縦断側面図、第10図は第9図の
X−X線断面図、第11図は第9図のM −X線断面図
である。 11・・・・・・ロール、12・・・・・・シェル、1
2a・・・・・・内周面、13・・・・・・シャツ)、
16a・・・・・・加圧室、16 b・・・・・・排油
室(加圧室)、17・・・・・・第1シール機構、18
・・・・・・第2シール機構、21・・・・・・圧力室
、22.35・・・・・・第1シール体、23・・・・
・・圧入通路、24 a・・・・・・シール受面、28
・・・・・・第2シール体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シャフトの外周面とこれに回転自在に外嵌支持させた円
    筒状のシェルの内周面との間に形成された円筒状の中間
    室を周方向に2分して、一方の中間室部分を圧力媒体が
    圧入される加圧室に密封形成するシール装置において、
    前記シャフトの外周面部に、周方向に略180°の間隔
    を隔てて、軸線方向に延ひ゛前記シェルの内周面方向へ
    開口する一対の圧力室を形成すると共に、該各圧力室の
    開口部に、各々軸線方向に延びる第1シール体をシェル
    の径方向に摺動可能に嵌挿支持させ、さらにシャフトに
    、第1シール体でもって閉塞された各圧力室内に前記加
    圧室に圧入される圧力媒体とは別の圧力媒体を圧入させ
    るための圧入通路を設けて、前記中間室を周方向におい
    て略2等分すべく加圧室の周方向両端部を遮蔽シールさ
    せる第1シール機構を構成し、また前記シェルの軸線方
    向両端部に、各々軸線方向に直交するシール受面を形成
    すると共に、前記シャフトに、前記各シール受面に圧接
    される一対の第2シール体を配設して、前記加圧室の軸
    線方向両端部を遮蔽シールさせる第2シール機構を構成
    しであることを特徴とする、ロールにおけるシール装置
JP1980145515U 1980-10-13 1980-10-13 ロ−ルにおけるシ−ル装置 Expired JPS5925919Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980145515U JPS5925919Y2 (ja) 1980-10-13 1980-10-13 ロ−ルにおけるシ−ル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980145515U JPS5925919Y2 (ja) 1980-10-13 1980-10-13 ロ−ルにおけるシ−ル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5769900U JPS5769900U (ja) 1982-04-27
JPS5925919Y2 true JPS5925919Y2 (ja) 1984-07-28

Family

ID=29505148

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980145515U Expired JPS5925919Y2 (ja) 1980-10-13 1980-10-13 ロ−ルにおけるシ−ル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5925919Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5769900U (ja) 1982-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
SU1119601A3 (ru) Способ управлени межвалковым давлением в валковом комплекте со сплошным и составным валками и валок дл его осуществлени
US5688375A (en) Shoe press roll for a paper machine
US4506421A (en) Controlled-deflection roll
CA1139343A (en) Roll
JP2556990B2 (ja) セルフローディング式偏位制御ロール
JPH04219516A (ja) たわみ制御ロール
JPS5994508A (ja) ハイドロスタテイツク式の支持装置及び圧延機
JPS5834220A (ja) ロ−ル装置
JPS5925919Y2 (ja) ロ−ルにおけるシ−ル装置
CA2144923A1 (en) Device for handling a fiber web
CA2147730A1 (en) Roll for a papermaking machine
US2702868A (en) Conveyer roll assembly
US4319789A (en) Roller bearing and anti-skewing system therefor
US4183128A (en) Controlled deflection roll
JPS6038720Y2 (ja) ロ−ルにおけるシ−ル装置
US4487050A (en) Rolling mill
US4651552A (en) Roll for a foil-drawing calender or the like
JPS6217520Y2 (ja)
JP2952311B2 (ja) 回転スリーブを備えるローラ
US4656709A (en) Floating roll capable of acting in two opposite directions
JPS5846599B2 (ja) ロ−ルにおけるシ−ル装置
JPH0788842B2 (ja) 制御バルブ
US4308651A (en) Controlled variable deflection roll
JPS5920040B2 (ja) ロ−ルにおけるシ−ル装置
FI82124B (fi) En deflektionskontrollerad vals.