JPS5925377Y2 - タンポン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、経血を吸収処理するためのタンポン、とくに
その外周面の構成に特徴を有するタンポンに関する。

従来の、経血を吸収処理するためのいわゆる生理用タン
ポンは、その本体を綿帯のみ、または綿帯の外周面を親
水性繊維からなる不織布で被覆したものを円柱状等に圧
縮成形することにより構威しであるため、該本体の外周
面は、内部と同様に吸液性を有する。

しかし、このようなタンポン本体は、膣内に挿入しその
所定部位に置かれるまでの途中において、膣内壁の体液
を吸収してしまい、そのため該本体の外周面が膣内壁に
はりつく現象が生じ、これが使用者に挿入時の疼痛、不
快感を与える原因となっている。

また該本体を膣内がら引き出すときにおいても同様の現
象が生じ、疼痛、不快感を与えるとともに、該本体外周
面の繊維が膣内壁にとられて残ることがある。

このような現象は、経血量の少ない場合にとくに顕著に
みられる。

本考案の目的は、前述のような欠点を解決することがで
きるタンポンを提供することにあり、その目的を達成す
るための構成を図示の実施態様に基づいて説明すると、
以下のとおりである。

本考案タンポンは、第１図に示すように、疎水性繊維を
構成素材としかつバインダーが用いられていない多孔性
不織布１で吸収体２を被覆し、これを圧縮して円柱状等
に形成することにより、外周面が前記不織布で被覆され
たタンポン３を構成するとともに、前記吸収体２に一端
部を取り付けた引き出し用紐４の他端部を本体３の外部
から延出させである。

不織布１は、多孔性のいわゆるノーバインダー不織布で
あって、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の
合成繊維の単独または混合物を構成素材として用い、こ
れらをスパンボンド、メルトボンド、ウォータージェッ
トボンド等の方法で製造しである。

吸収体２は、コツトン、レーヨン、水不溶性・吸水膨潤
性ポリマーとパルプとの複合物等の単独または組み合せ
ないし混合物を構成素材として用いである。

前述のような本考案タンポンは、たとえば、第２図ない
し第５図に示すように予め本体３の構成素材１，２を重
ね合せるとともに、引き出し用紐４を取り付けたのち、
本体３を円柱状に圧搾成形することにより構威しである
。

本考案タンポンは、上述のように本体３の外周面が疎水
性で多孔性のいわゆるノーバインダー不織布１で被覆さ
れているがら、膣内への挿入途中や引き出す場合におい
て、従来タンポンのように本体３の外周面が膣内壁の体
液を吸収してしまって、膣内壁にはりつくことがない、
すなわち膣内壁の体液による潤滑性で円滑に摺動するこ
とができ、そのため使用者に疼痛、不快感を与えたり、
本体３の外周面の繊維が膣内壁にとられて残ったりする
ことがなく、しかも不織布１は、多孔性であって経血を
充分に透過させるから、本体３の内部への経血吸収性を
低下せしめることがない等の優れた効果を奏し、実用に
供して極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案タンポンの一部破断斜視図。 第２図ないし第６図は、本考案タンポンの圧縮成形前の
状態例を示す斜視図。 １・・・・・・吸収体、２・・・・・・不織布、３・・
・・・・本体、４・・・・・・引き出し用紐。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. タンポン本体が吸収体を構成素材として適宜形状に圧縮
   形成され、該本体の外部に延出せしめられた引き出し用
   紐を有しているタンポンにおいて、前記本体の外周面が
   疎水性繊維を構成素材としかつバインダーが用いられて
   いない多孔性不織布で被覆されていることを特徴とする
   前記タンポン。