JPS5925291Y2 - 炊飯システムにおける洗米と水の定量充填装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、洗米浸漬した米と水を炊飯釜内に順次一定
量充填し、これらの炊飯釜を連続的に炊飯機内に搬入し
て連続自動的に炊飯を行うようにした炊飯システムにお
ける洗米と水の定量充填装置に関するものである。

従来、洗米機により洗米した米を支持フレーム上に支持
された浸漬タンクに充填して一定時間浸漬し、下方の水
切計量毎により順次水切計量した上で下方のローラコン
ベヤ上に載せた炊飯釜内に充填すると共に、同時にボー
ルタップ弁により一定量貯水された給水タンク内の水を
供給するようにした極めてコンパクトに構成された洗米
と水の定量充填装置が知られている。

しかしながら、従来の装置においては炊飯釜を水切計量
毎の開閉シャッター下方に設置したローラコンベヤが支
持フレーム下部内に固定されているため、炊飯釜の出入
れの都度相当重量のある炊飯釜を支持フレーム内の中央
部に手で押込み、またこ・から引出す作業を要し、その
作業は極めて苛酷であり、しかも連続運転している炊飯
機に炊飯釜を連続して迅速に搬入することを要するため
作業性が悪い等の問題があった。

また、従来の装置における給水タンクはボールタップ弁
により給水管の開閉を行うため、給水タンクへの給水圧
の変化により給水タンクの貯水量が常に変化し、炊飯釜
への正確かつ均一な給水を望むことができず、かつ貯水
量の調節も容易でない等の難点があった。

この考案は、前記従来の課題を解決するために、洗米と
水の定量充填部における炊飯釜の出入れを迅速容易に行
うことができ、また炊飯釜への給水量を正確かつ均一に
するようにした洗米と水の定量充填装置を提案するもの
である。

以下、この考案を図面に示す実施例について説明すると
、四隅の柱脚１ａとこれらを連結する横枠１ｂとから構
成された支持フレーム１上に浸漬タンク２及び給水タン
ク３が設置され、浸漬タンク２の下部漏斗状部の下端排
出口には開閉弁４を介して多孔板からなる水切計量缶５
が設けられ、その下端の排出口には開閉シャッター６が
、また周囲には隔壁７か゛設けられている。

開閉シャッター６の下方における支持フレーム１の下部
内には、ガイドレール８に沿って水平に摺動自在で内外
に出入れ自在としたローラコンベヤ９が設置されており
、このローラコンベヤ９は支持フレーム１の外部に所定
長さ引出したときストッパー１０．１０’により係止さ
れるようになっており、両側にはガイドバー１１が固定
されている。

そして、このローラコンベヤ９の奥部上方における柱脚
１ａ、ｌａ間にはストッパー１２が、またローラコンベ
ヤ９の下方には水滴受１３が設置されている。

給水タンク３内にはこれに貯溜される水の水位の上限及
び下限を検出する電極１４．１４’及びアースＥが設置
され、上限用電極１４はその高さを上下に調節自在に支
持され、これに印した目盛等によって上限高さを任意に
設定しうるようになっている。

この給水タンク３の底面には給排水管１６が配管され、
これに排水電磁弁ＳＶ１、給水電磁Ｓｖ２を介してそれ
ぞれ排水管１７及び給水管１８が接続されている。

給水管１８は給水本管１９から分岐し、その途中に定流
量弁２０及びＹ型ストレーナ２１が設置され、定流量弁
２０によって常時一定圧で一定量の水が流入しうるよう
になっている。

給水本管１９にはさらに浸漬タンク２内に給水する給水
管２２が接続され、バルブ２３．２４を介して水を供給
するようになっている。

上記電極１４．１４’ト電磁弁Ｓｖ１．Ｓ■２は第４図
に示すような制御回路によって自動制御される。

いま、この回路の電源をつなぐと、給水用電磁弁Ｓｖ２
が開いて給水管１８から給排水管１６を介して給水タン
ク３内に給水を開始し、上限用電極１４がその下端にお
いて上限水位を検知すると、電磁弁Ｓ■２を閉じて給水
を停止し、給水タンク３内には一定量の水が正確に貯水
される。

この状態において、所定部位に設けた炊飯釜への給水ス
イッチＰＢをＯＮすると、リレーＣＲが作動して排水用
電磁弁ＳＶ１を開き、給排水管１６及び排水管１７から
導出ホース２５を介して給水タンク３内の水が炊飯釜に
内に流出充填され、水位が下限用電極１４′によって検
知されると、電磁弁ＳＶ１を閉じて炊飯釜にへの給水を
停止し、これによって一定量の水を正確に炊飯釜に内に
充填すると共に、同時に給水用電磁弁Ｓ■２を開いて給
水タンク３内に再び給水を開始し、順次同様の作動を繰
返すことになる。

支持フレーム１の下部にはこれに近接してドラフト式水
圧洗米機２６が設置され、これによって洗浄された所定
量の洗米は戻し管２７から切換えバルブ２８を介して送
米管２９に圧送され、浸漬タンク２内に充填貯溜される
。

そして、開閉弁４を順次開くことにより所定時間均一に
浸漬された順に洗米が水切計量缶５内に流入し、水切り
後開閉シャッター６を開くことにより所定量の洗米が炊
飯釜に内に充填される。

このようにして炊飯釜に内に所定量の洗米と水が充填さ
れた状態において、ローラコンベヤ９を手前に引出して
おけば、これにしたがって炊飯釜にも支持フレーム１の
外部に取り出され、極めて容易かつ軽快に炊飯機に搬送
することが可能となる。

また空の炊飯釜Ｋに洗米及び水を充填する際には引出さ
れたローラコンベヤ９上に炊飯釜Ｋを載せてストッパー
１２に当るまで送り込めば所定位置にセットされ、炊飯
釜Ｋを開閉シャッター６の下方に極めて容易かつ軽快に
置くことが可能となる。

以上の通りこの考案によれば、ローラコンベヤが支持フ
レームの内外に水平に出入れ自在となっているので、洗
米と水の定量充填部が支持フレームの内部中央にあって
相当重量のある炊飯釜を連続かつ迅速に出入れする作業
をローラコンベヤを手前に引出しておくことによって、
極めて容易がり軽快迅速に行なうことが可能となり、作
業の労働負担を軽減し、炊飯システムにおける連続した
作業と円滑かつ能率的に行うことができると共に、作業
終了後はローラコンベヤを支持フレーム内に押込んで、
通行等の障害にならずに収納することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す正面図、第２図は同一
部を破断して表わした側面図、第３図は給水タンク及び
その配管、構造を示す縦断面図、第４図は給水タンクの
給排水制御回路図である。 １・・・・・・支持フレーム、１ａ・・・・・・柱脚、
１ｂ・・・・・・横枠、２・・・・・・浸漬タンク、３
・・・・・・給水タンク、４・・・・・・開閉弁、５・
・・・・・水切計量毎、６・・・・・・開閉シャッター
、８・・・・・・ガイドレール、９・・・・・・ローラ
コンベヤ、１３．１４・・・・・・電極、１６・・・・
・・給排水管、１７・・・・・・排水管、１８・・・・
・・給水管、２０・・・・・・定流量弁、ＳＶｌ。 Ｓ■２・・・・・・電磁弁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 四隅の柱脚とこれらを連結する横枠とから構成した
   支持フレーム上に洗米浸漬タンク及び給水タンクを設置
   し、前記洗米浸漬タンクの下端排出口下方に開閉弁を介
   して水切計量毎及びその下端開口に開閉シャッターを設
   置してなる洗米と水の定量充填装置において、前記開閉
   シャッター下方における支持フレーム下部内にローラコ
   ンベヤを内外に水平に出入れ自在に設置してなることを
   特徴とする炊飯システムにおける洗米と水の定量充填装
   置。 ２ 給水タンクはその内部に水位の上限及び下限用電極
   を設置し、前記両電極下端の水位を検出することにより
   給水タンクに配管した給排水管の排水弁及び給水弁を開
   閉制御するようにしてなることを特徴とする実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の炊飯システムにおける洗米と
   水の定量充填装置。 ３ 上限用電極は高さ調節自在としてなることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第２項記載の炊飯システム
   における洗米と水の定量充填装置。 ４ 給水弁に接続した給水管には定流量弁を配してなる
   ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第２項記載の
   炊飯システムにおける洗米と水の定量充填装置。