JPS5924824B2 - 植え込み可能人工ペニス - Google Patents

植え込み可能人工ペニス

Info

Publication number
JPS5924824B2
JPS5924824B2 JP8136282A JP8136282A JPS5924824B2 JP S5924824 B2 JPS5924824 B2 JP S5924824B2 JP 8136282 A JP8136282 A JP 8136282A JP 8136282 A JP8136282 A JP 8136282A JP S5924824 B2 JPS5924824 B2 JP S5924824B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
penis
cylinder
fluid
distal portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP8136282A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5825156A (ja
Inventor
ジヨン・エツチ・バ−トン
ブラツドフオ−ド・ジ−・スタ−レ
チヤ−ルズ・シ−・クヤバ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AMERIKAN MEDEIKARU SHISUTEMUZU Inc
Original Assignee
AMERIKAN MEDEIKARU SHISUTEMUZU Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US06/264,202 external-priority patent/US4383525A/en
Application filed by AMERIKAN MEDEIKARU SHISUTEMUZU Inc filed Critical AMERIKAN MEDEIKARU SHISUTEMUZU Inc
Publication of JPS5825156A publication Critical patent/JPS5825156A/ja
Publication of JPS5924824B2 publication Critical patent/JPS5924824B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Prostheses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般的に男性の勃起不能を処置するための植
え込み可能医療人工器官の分野に関し、特に植え込まれ
たポンプ装置から供給される加圧流体によつて作動され
るようになつた植え込み人工ペニスに関する。
勃起不能を処理するための植え込み可能人エペニスに
して、ペニスの中に植え込まれた膨張可能シリンダを使
用する人エペニスは、「泌尿器学」1973年7月刊第
2巻第1号、80−82頁のscottW)論文、およ
び「生体力学」1972年第5巻、567−570頁の
kothari他の論文に記載されている。
前記論文に記載された人工器官は、ペニスの海綿状体の
中に挿入されるようになつた膨張可能シリンダを通して
装置を作動するために使用される放射線不透過性流体を
保持する貯蔵室と、前記シリンダを膨張または収縮させ
るための二つのポンプ機構とを有している。この膨張可
能シリンダは、ダクロンによつて補強されたシリコンゴ
ムによつて構成されかつ海綿状体に似た形を有する押し
つぶし可能チューブから成るとして説明されている。開
示されているこの流体装置には弁が設けられ、ポンプ機
構を選択的に作動して前記シリンダを膨張または収縮さ
せるようになっている。このようにすれば患者がポンプ
機構を手動操作することによつて選択的にペニスを勃起
せしめ、かつこれを弛緩状態に復帰させることができる
。 ペニスを勃起させる方法および装置はStrauc
h他の米国特許第3853122号に記載されている。
この特許にはペニスの中に植え込まれた細長い可撓性の
伸長可能中空チューブが開示されている。可撓性の流体
容器が使用され、患者の陰のうまたは腹腔内に植え込ま
れるようにされている。植え込まれた容器を圧縮して流
体をチューブの中に移動せしめ、このチューブが比較的
硬直となるようにすれば所要の勃起状態が得られる。
勃起不能を処理するための他の人エペニスは、Uson
の米国特許第4009711号に記載されている。
この特許においては本体が非膨張部分と、膨張可能部分
とよりなり、後者の部分が適当な導管装置によつて、患
者の身体に植え込まれた流体供給源に連結される。前記
非膨張部分は、好適にはシラステイツク(Silast
ic’X!)如きプラスチック材料によつて形成される
。この材料は比較的大きな剛性を有し、かつペニスの海
綿状体の根本に植ぇ込まれて人工器官を所定位置に定置
するようになつている。膨張可能部分は流体導管装置に
よつて、陰のうの中に植え込まれたポンプ球に連結され
る。したがつてUsonの人工器官はペニスの根本部分
で硬く、かつペニスの垂下部分で膨張し得るようになつ
ている。 Buuckの米国特許第3954102号に
記載されているペニス勃起装置は、前記Scott他お
よびKothari他の論文に記載されている装置の改
良である。
Buuckの特許には、ペニスの海綿状体の中に植え込
まれてペニスの機能をまねるようにされた一対の膨張お
よび押しつぶし可能なシリンダが記載されている。各シ
リンダは周囲方向および縦方向に膨張し得る円筒形のシ
リコンゴム休部、或はスリーブを有している。弁装置を
通してこの膨張可能シリンダに流体を選択的に送給する
ためには、陰のうの中に植え込まれた単一のポンプ球が
使用される。男性患者の腹腔内に植え込まれた別個の流
体貯蔵−器は、膨張可能シリンダを作動するための流体
を含んでいる。陰のう内の圧さくポンプ球にポンプ作用
を加えることによつて、流体が貯蔵器からシリンダに転
送される。陰のうの中に植え込まわたポンプ球内に含ま
れる手動バイパス弁を操作すれば、加圧された流体はシ
リンダから流体貯蔵器に復帰可能となり、ペニスを弛緩
状態に復帰させる。 在来の膨張可能人エペニスはこれ
を植え込んで実際に使用する際に、Buuckの特許に
記載されているように、ペニスの中に植え込まれた細長
い伸長可能中空チューブを膨張させるに必要な流体量を
含む比較的大きな流体貯蔵器を必要とする。
陰のうの中に大きな流体貯蔵器を植え込むことは不利で
ある。さらに流体貯蔵器および連結用流体導管の如き別
個の構造を、ペニスまたは陰のう内に植え込まれたポン
プ装置から遠い位置に植え込むことも望ましくない。こ
のような流体装置は外科的な植え込み処置を複雑にする
。植え込み可能な人工器官を、特に流体加圧装置に関し
て簡単にする一つの方法は米国特許第4267829号
に記載されている。この特許には実質的に硬い前方部め
前記シリ゛ンダの前記可撓性遠位部分に流入可能とする
ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の植え込み
可能人エペニス。5 前記弁座は前記垂下ペニスに加え
られる圧さく力による外部操作によつて変形可能であり
、該弁座を通りかつ前記弁部材を取り巻く流動通路を開
き、前記シリンダの前記可撓性遠位部分から前記貯蔵室
に流体を復帰可能としてペニスを弛緩状態に戻すことを
特徴とする特許請求の範囲第4項記載の植え込み可能人
エペニス。
6 前記弁装置は弁部材と共働するように組立てられた
複数の弁座を有し前記逆止弁装置として働くようになつ
ており、常態では前記シリンダの前記流体貯蔵室および
前記可撓性遠位部分間の前記流体導管装置内を両方向に
通る加圧流体の流動を阻止し、それによつて前記弁装置
は前記シリンダの前記可撓性遠位部分を膨張または収縮
させるために外部から作動されなければならないことを
特徴とする特許請求の範囲第2項記載の植え込み可能人
エペニス。
T 前記弁座は前記垂下ペニスに圧力を加えて外部から
操作することによつて変形町能であり、前記弁座を通り
かつ前記弁部材を取り巻く流動通路を開き、前記シリン
ダの前記流体貯蔵室および前記可撓性遠位部分の間にお
いて流体をどちらの方向にも流動可能とすることを特徴
とする特許請求の範囲第6項記載の植え込み可能人エペ
ニス。
8 植え込み可能人エペニスにおいて: 患者のペニスの中に植え込むようになつた少なくとも一
つの細長いシリンダにして、垂Tペニスの中に植え込む
ための可撓性遠位部分を有し、該可撓性遠位部分が加圧
流体を充てんした時に硬直するように構成されており、
さらに前記ペニスの根本に植え込むようになつた近位後
端部分を有するシリンダと;前記シリンダの前記近位後
端部分内に形成された流体貯蔵室と;手動で操作可能で
あり前記シリンダの前記流体貯蔵室から前記可撓性遠位
部分に加圧流体を転送して勃起を発生させるようになつ
たポンプ装置と;外部から操作可能の弁装置にして、前
記シリンダ内に含まれ該シリンダの前記流体貯蔵室と前
記可撓性遠位部分との間において往復する流体の流動を
制御するようになつており、さらに弁部材と共働するよ
うに位置決めされた複数の弁座を有し、常態では前記シ
リンダの前記流体貯蔵室および前記可撓性遠位部分間の
両方向における加圧流体の流動を阻止する逆止弁装置と
して働き、それにより前記シリンダの前記可撓性遠位部
分を膨張または収縮させるために外部から作動されなけ
ればならない弁装置と;前記細長いシリンダ内にあつて
前記流体貯蔵室と前記弁装置との間を流体流動を生ずる
ように連通させる流体導管装置と;を有することを特徴
とする植え込み可能人エペニス。
9 前記弁装置は外部圧力を加えることによつて手動で
操作可能であり、かつ前記垂Tペニスの根本から遠位方
向に離れた位置で該垂下ペニスに圧力を加えることで手
動操作するために容易に近接し得る位置において前記シ
リンダの前記可撓性遠位部分内に配置されることを特徴
とする特許請求の範囲第8項記載の植え込み可能人エペ
ニス。
10前記弁装置は、前記人エペニスを患者のペニスの中
に植え込んだ時に該弁装置がペニスの亀頭の直ぐ後に配
設される位置において、前記細長いシリンダの前記可撓
性遠位部分の末端に近接して配置されることを特徴とす
る特許請求の範囲第9項記載の植え込み可能人エペニス
11前記弁装置が前記弁座を画定する可撓性エラストマ
材料よりなる弁ハウジングを有し、前記弁部材が常態で
は前記弁座の両方と密閉接触する状態で前記弁ハウジン
グ内に位置する単一の逆止部材よりなり、前記弁座は外
部圧力を加えることによつて変形可能であり、該弁座を
通りかつ前記逆止部材を取り巻く流動通路を開き、前記
シリンダの前記流体貯蔵室および前記可撓性遠位部分の
間において流体をどちらの方向にも流動可能とすること
を特徴とする特許請求の範囲第8項記載の植え込み可能
人エペニス。
12前記弁装置は、前記垂トペニスの根本から遠位方向
に離れた位置で該垂Fペニスに圧さく力を加えることで
手動操作するために前記可撓性の弁ハウジングへ容易に
近接し得る位置において、前記シリンダの前記可撓性遠
位部分内に配置されることを特徴とする特許請求の範囲
第11項記載の植え込み可能人エペニス。
13前記弁装置が1対の端部カラーを有する細長い弁体
を備え、前記端部タラーはその直径より小さな直径を有
する管状セグメントによつて結合されており、かつ前記
可撓性の弁ハウジングは位置決めおよび圧さく変形を容
易にするように前記細長い弁体の長さに沿つて前記端部
カラーの間において環状形に形成されることを特徴とす
る特許請求の範囲第11項記載の植え込み可能人エペニ
ス。
14植え込み可能人エペニスにおいて: 患者のペニスの中に植え込むようになつた少なくとも一
つの細長いシリンダにして、垂トペニスの中に植え込む
ための可撓性遠位部分を有し、該可撓性遠位部分が加圧
流体を充てんした時に硬直するように構成されており、
さらに前記ペニスの根本に植え込むようになつた近位後
端部分を有するシリンダと;前記シリンダの前記近位後
端部分の中に形成された流体貯蔵室と,前記細長いシリ
ンダ内にあつて前記流体貯蔵室と前記遠位部分との間を
流体流動を生ずるように連通させる流体導管装置と;外
部から操作可能で前記シリンダ内に含まれる弁装置にし
て、前記流体導管装置を通つて前記町撓性遠位部分から
前記貯蔵室に至る流体の復帰流動を制御するようになつ
ており、さらに常態では前記シリンダの前記可撓性遠位
部分の内部から前記流体導管を通つて前記流体貯蔵室に
復帰する加圧流体の流動を阻止する逆止弁装置を備える
弁装置と;男性の陰のうの中に植え込むようになつたエ
ラストマのポンプ球を有するポンプ装置にして、前記ポ
ンプ球が前記貯蔵室および前記可撓性遠位部分間の前記
シリンダ内に位置する弁組立体を通して前記流体貯蔵室
および前記可撓性遠位部分と流体流動を生ずるように連
通しており、前記弁組立体が前記貯蔵室および前記ポン
プ球の間に逆止弁を含んでおり前記貯蔵室から前記ポン
プ球に至る一方向だけの流動を可能にするポンプ装置と
;を有することを特徴とする植え込み可能人エペニス。
15前記弁組立体が前記ポンプ球と前記シリンダの前記
可撓性遠位部分との間に第2逆止弁を有し、ポンプの吐
出し行程において前記ポンプ球から前記可撓性遠位部分
に至る一方向だけの流体流動を可能にすることを特徴と
する特許請求の範囲第14項記載の植え込み可能人エペ
ニス。
16前記弁組立体が中央コアーと該コアーを取り囲む関
係にあるエラストマのスリーブとを有し、前記中央コア
ーは前記ポンプ球の出口を前記スリーブおよび該コアー
間の表面接触区域に連結するオリフィス装置を備えてお
り、また前記スリーブの中にちよう形弁装置が形成され
かつ該ちよう形弁装置は常態では前記コアーの隣接面と
密封接触するように位置決めされ、それによつて前記ポ
ンプ球の吐出し行程時に該ポンプ球から流出し前記オリ
フィス装置を通る加圧流体が前記ちよう形弁装置を前記
コアーから離して開放位置に押しやり、加圧流体を前記
シリンダの前記可撓性遠位部分に排出可能とすることを
特徴とする特許請求の範囲第15項記載の植え込み可能
人エペニス。
17前記流体貯蔵室と流体流動を生ずるように連通する
前記スリーブの中に環状空洞が形成され、前記オリフィ
ス装置に対して重なり関係となる可撓性膜を画定し、そ
れによつて前記シリンダの前記近位後端部分の前記流体
貯蔵室の不測の加圧は加圧された流体が第1の前記逆止
弁を通つて前記オリフィス装置に流入することによつて
前記膜の両側の圧力の干衡に帰着し、したがつて前記膜
を前記オリフィス装置に対して密封関係に維持し、前記
シリンダの前記可撓性遠位部分の不測の加圧を防ぐこと
を特徴とする特許請求の範囲第16項記載の植え込み可
能人エペニス。
18前記弁装置は外部圧力を加えることによつて手動で
操作可能であり、かつ前記垂トペニスの根本から遠位方
向に離れた位置で該垂下ペニスに圧力を加えることによ
つて手動の圧さく操作を行うために容易に近接し得る位
置において前記シリンダの前記可撓性遠位部分内に配置
されており、また前記弁装置が弁部材と共働するように
位置決めされた複数の弁座を有し、常態では前記シリン
ダの前記流体貯蔵室および前記町撓性遠位部分間の前記
流体導管を通る加圧流体の両方向への流動を阻止する逆
止弁として働くことを特徴とする特許請求の範囲第14
項記載の植え込み可能人エペニス。
19前記流体導管装置が前記弁装置を通して前記貯蔵室
および前記遠位部分の内部の間を延びる流動通路と、該
流動通路および前記手動操作可能な弁装置間に連結され
た流体導管とを有することを特徴とする特許請求の範囲
第18項記載の植え込み可能人エペニス。
発明の詳細な説明 本発明は一般的に男性の勃起不能を処置するための植え
込み可能医療人工器官の分野に関し、特に植え込まれた
ポンプ装置から供給される加圧流体によつて作動される
ようになつた植え込み人工ペニスに関する。
勃起不能を処理するための植え込み可能人エペニスにし
て、ペニスの中に植え込まれた膨張可能シリンダを使用
する人エペニスは、「泌尿器学」1973年7月刊第2
巻第1号、80−82頁のScOttW)論文、および
「生体力学」1972年第5巻、567−570頁のK
Othari他の論文に記載されている。
前記論文に記載された人工器官は、ペニスの海綿状体の
中に挿入されるようになつた膨張可能シリンダを通して
装置を作動するために使用される放射線不透過性流体を
保持する貯蔵室と、前記シリンダを膨張または収縮させ
るための二つのポンプ機構とを有している。この膨張可
能シリンダは、ダクロンによつて補強されたシリコンゴ
ムによつて構成されかつ海綿状体に似た形を有する押し
つぶし可能チューブから成るとして説明されている。開
示されているこの流体装置には弁が設けられ、ポンプ機
構を選択的に作動して前記シリンダを膨張または収縮さ
せるようになっている。このようにすれば患者がポンプ
機構を手動操作することによつて選択的にペニスを勃起
せしめ、かつこれを弛緩状態に復帰させることができる
。ペニスを勃起させる方法および装置はStrauch
他の米国特許第3853122号に記載されている。
この特許にはペニスの中に植え込まれた細長い可撓性の
伸長可能中空チューブが開示されている。町撓性の流体
容器が使用され、患者の陰のうまたは腹腔内に植え込ま
れるようにされている。植え込まれた容器を圧縮して流
体をチューブの中に移動せしめ、このチューブが比較的
硬直となるようにすれば所要の勃起状態が得られる。勃
起不能を処理するための他の人エペニスは、UsOnの
米国特許第4009711号に記載されている。
この特許においては本体が非膨張部分と、膨張可能部分
とよりなり、後者の部分が適当な導管装置によつて、患
者の身体に植え込まれた流体供給源に連結される。前記
非膨張部分は、好適にはシラステイツク(Silast
ic’Xり如きプラスチック材料によつて形成される。
この材料は比較的大きな剛性を有し、かつペニスの海綿
状体の根本に植ぇ込まれて人工器官を所定位置に定置す
るようになつている。膨張可能部分は流体導管装置によ
つて、陰のうの中に植え込まれたポンプ球に連結される
。したがつてUsOnの人工器官はペニスの根本部分で
硬く、かつペニスの垂下部分で膨張し得るようになつて
いる。Buuckの米国特許第3954102号に記載
されているペニス勃起装置は、前記ScOtt他および
KOthari他の論文に記載されている装置の改良で
ある。
Buuckの特許には、ペニスの海綿状体の中に植え込
まれてペニスの機能をまねるようにされた一対の膨張お
よび押しつぶし可能なシリンダが記載されている。各シ
リンダは周囲方向および縦方向に膨張し得る円筒形のシ
リコンゴム体部、或はスリーブを有している。弁装置を
通してこの膨張可能シリンダに流体を選択的に送給する
ためには、陰のうの中に植え込まれた単一のポンプ球が
使用される。男性患者の腹腔内に植え込まれた別個の流
体貯蔵−器は、膨張可能シリンダを作動するための流体
を含んでいる。陰のう内の圧さくポンプ球にポンプ作用
を加えることによつて、流体が貯蔵器からシリンダに転
送される。陰のうの中に植え込まわたポンプ球内に含ま
れる手動バイパス弁を操作すれば、加圧された流体はシ
リンダから流体貯蔵器に復帰可能となり、ペニスを弛緩
状態に復帰させる。在来の膨張可能人エペニスはこれを
植え込んで実際に使用する際に、Buuckの特許に記
載されているように、ペニスの中に植え込まれた細長い
伸長町能中空チューブを膨張させるに必要な流体量を含
む比較的大きな流体貯蔵器を必要とする。
陰のうの中に大きな流体貯蔵器を植え込むことは不利で
ある。さらに流体貯蔵器および連結用流体導管の如き別
個の構造を、ペニスまたは陰のう内に植え込まれたポン
プ装置から遠い位置に植え込むことも望ましくない。こ
のような流体装置は外科的な植え込み処置を複雑にする
。植え込み可能な人工器官を、特に流体加圧装置に関し
て簡単にする一つの方法は米国特許第4267829号
に記載されている。この特許には実質的に硬い前方部分
と、ペニスの根本の内部に装架するための硬い後方部分
と、前方および後方部分の間に装着されポンプ装置に連
結された室を画定するようになつたチューブ部分とより
なる圧さく可能の植え込みシリンダが記載されている。
このチューブ部分は押しつぶし可能であるが伸長に対し
ては抵抗力を有し、ペニスが非勃起湾曲状態と勃起状態
との間で変化する時に、前記室の容積が比較的小さな変
化だけを受けるようになつている。したがつて、シリン
ダを作動して勃起硬直状態を得るに要する流体の容積は
小さくて済む。前記米国特許第4267829号に記載
されているようなポンプ装置は、陰のうの中に植え込ま
れた別個のポンプ球の形をなし、または植え込み可能シ
リンダの前方部分内に形成された流体室の形をなし、完
全内蔵式の植え込み可能人工器官を形成するようになつ
ている。
上記植え込み可能人エペニスの改良型として、腹腔また
は他の遠隔位置に植え込まれた独立の流体貯蔵器を必要
としない簡単な流体装置を備えた流体加圧式人工器官が
ある。
この植え込み町能ペニスのシリンダは流体によつて加圧
し得る遠位部分すなわち前方部分と、内部に流体貯蔵室
の形成された近位部分すなわち根本部分とを有している
。前記シリンダ内に位置決めされた弁装置は、流体を流
体貯蔵室から膨張可能の遠位部分に転送して勃起状態を
発生させるようにポンプ装置を使用することで発生する
圧力を受けて開くようになっている。シリンダの遠位部
分から近位部分内の流体貯蔵室に流体を復帰させるには
、弁装置を手で操作する必要がある。上記改良型の植え
込み可能人エペニスの流体貯蔵室の配置に関連して二つ
の潜在的な問題がある。
その一つは、しかるべき位置に弁装置を位置決めして手
がとどき易くするために植え込みシリンダを外科手術に
より適切に配置する必要があることである。他の一つは
、植え込みシリンダの近位部分すなわち根本部分の申の
流体貯蔵室の上に座つた時等に発生する圧力によつて、
不測の勃起を起こす危険に関する問題である。本発明は
流体によつて作動される型の植え込み可能人エペニスに
関するものであり、本発明の目的は男性の勃起不能を処
置するための簡単な人工ペニスにして、患者がポンプお
よび制御弁を容易に操作して選択的に勃起を発生せしめ
またはペニスを非勃起弛緩状態に維持し得るようになつ
た人エペニスを供することである。
本発明の別の目的は植え込み可能人エペニスにして、部
分的に陰のうの中に植え込むことができ、しかも陰のう
中に含まれる器官の機能をそこなう程その中の空間を占
めたり患者に不快感を与えたりすることのない人エペニ
スを供することである。
本発明の更に別の目的は前述の型の植え込み可能人エペ
ニスにして、ペニスから遠く離れた個所に流体装置の構
成部品を手術によつて植え込む必要のない人エペニスを
供することである。これら基本的な目的は、植え込み可
能人エペニスにして、好適にはペニスの海綿状体の中に
植え込まれるようになつた細長いシリンダを有し、該シ
リンダが流体によつて加圧し得る遠位部分とその一端に
形成された内蔵式流体貯蔵室とを備えた人エペニスを供
することによつて達成される。
前記シリンダの流体貯蔵室と遠位部分との間を往復する
流体の流動を制御するための弁装置もこのシリンダの中
に含まれている。この人工器官はさらに手動で操作し得
るポンプ装置にして、流体貯蔵室からペニスの遠位部分
すなわち垂下部分内に植え込まれたシリンダの遠位部分
へ加圧流体を転送し、勃起を行わせるようになつたポン
プ装置を有している。前記シリンダの近位後端部分は好
適には流体貯蔵室となるように形成されている。
好適な一実施例では、植え込みシリンダ内の流体貯蔵室
がポンプ装置としても働く。この流体貯蔵室を形成する
シリンダの近位後端部分の壁は可撓性を有して圧縮する
ことができ、かつこれを植え込んだ時に患者の会陰組織
を通して近接し、直接手動で操作を行い得るようにされ
ている。前記弁装置はなるべくは植え込みシリンダの遠
位部分内に位置決めされ、植え込み時に位置決めの容易
なかつ手動操作を行うために容易に近接可能な垂下ペニ
ス内の個所に配置される。植え込まれたシリンダ内の流
体導管力( 流体貯蔵室と弁装置との間において流体を
往復搬送する。本発明の特に有利な形においては前記弁
装置が複式逆止弁として構成され、常態では植え込まれ
たシリンダの流体貯蔵室と膨張可能の遠位部分との間で
流体が両方向に流動するのを阻止するようになつている
膨張または収縮を行わせる時に弁部材を弁座から離すに
は、垂下ペニスに手動で圧さく力を加えるような外部操
作が必要である。このような弁構造によつて、近位部分
の流体貯蔵室の上に座つたような場合に起こる植え込み
シリンダの遠位部分の不測の加圧、したがつて望ましか
らさる勃起の発生を阻止することができる。前記人エペ
ニスの変形例では、ポンプ装置は陰のうの中に植え込ま
れるようになつたエラストマのポンプ球よりなつている
。このポンプ球は、植え込みシリンダ内に含まれる弁組
立体を通してシリンダの流体貯蔵室および遠位部分と流
体流動を生じるように連通するようになつている。弁組
立体は流動逆止弁を有し、この弁は陰のうの皮ふを通し
てポンプが作動された時だけシリンダの流体貯蔵室から
遠位部分に流体を流動させる。植え込みシリンダ内を延
びる流体導管は、収縮を希望する時に該シリンダの近位
後端部分にある流体貯蔵室に流体を復帰させるために働
く。複式逆止弁は前述の如く常態では流体導管内におけ
る両方向の流動を阻止し、かつ収縮を行わせるための復
帰流動を得るためには手によつて作動する必要がある。
したがつて流体は植え込みシリンダの近位後端部分の流
体貯蔵室の上に閉じ込められ、遠位部分を膨張させるた
めに必要な流体量を保存し、かつその不測の加圧を阻止
するようになつている。本発明による改良された人エペ
ニスは、前述の如き従来の人エペニスの問題を解決する
ように設計された特徴を有している。本発明によればペ
ニスの遠位部分に沿つて海綿状体の中に植え込まれるよ
うになつた、流体によつて加圧し得る可撓性シリンダが
流体貯蔵室、ポンプ装置および弁装置と組合わされてコ
ンパクトな配置を形成し、これによつて所要の植え込み
手術を非常に簡単になし得ると共に、関連する危険およ
び患者の不快感を軽減することができる。本発明の前記
の目的並びに他の目的および利点は、添付図面にしたが
つて行う次の説明によつて明らかとなる。
添付図面においては、同様な要素を示すのに同様な参照
数字を用いる。第1図から第5図は植え込み可能人エペ
ニスの好適な一実施例を示す。
この人エペニスは、全体が参照数字1によつて表わされ
た細長いシリンダを有している。シリンダ1は患者のペ
ニス、好適にはペニスの海綿状体の一つの中に植え込ま
れるようになつている。シリンダ1は遠位部分2と近位
後端部分4すなわち根本部分とよりなり、これら両部分
は全体が6によつて示された連結ブロックによつて分離
されている。遠位部分2は可撓性を有し、かつペニスの
垂下部分の中に植え込み得るようになつている。この目
的のために、遠位部分2はその長さに沿つて連結ブロッ
ク6に隣接する点からその先端に向つて先細となつてい
る。この形は全体的にペニスの海綿状体の先細の形に適
合している。より鋭く先細になつた先端8は、第6図に
示される如くペニスの亀頭10のTに位置決めされるよ
うになつている。この様に、本明細書中では管状の人工
挿入器官の全体をシリンダ1と称するが、該シリンダの
遠位部分2は前述の如く先細となつているものと解すべ
きである。遠位部分2は屈撓可能な医用の生物適合材料
、好適にはポリウレタンによつて形成され、それによつ
てペニスが第6図に示される如き湾曲、非勃起状態を呈
し得るようにされる。しかしながら、この遠位部分2の
構造は流体に対して不浸透であり、かつ加圧された流体
によつて満された時に膨張して硬くなり、ペニスが勃起
状態を呈し得るようにされる。遠位部分2が流体圧力を
受けて実際に膨張するその太さおよび長さの程度は、そ
の構成材料によつて左右される。第1図および第2図に
よつて明らかな如く、シリンダ1の遠位部分2および近
位後端部分4はなるべくは同じ材料によつて形成され、
かつ連結ブロック6内において接着等で相互に密封結合
され、連続の管状植え込み体を形成するようにされる。
近位後端部分4は第1図および第6図において参照数字
12で示される流体貯蔵室となるように形成されている
。このようにすれば、圧力流体用の貯蔵室は概して円筒
形のシリンダ1に作り付けとなる。第6図に示される如
く男性患者の体内に植め込まれれば、シリンダ1の近位
後端部分4は海綿状体の根本部分内に位置決めされる。
このように位置決めすることによつて、後述の如く近位
後端部分4をポンプとしても働かす場合に手動操作を行
うための該部分への近接が容易になる。シリンダ1の中
には弁ブロックが含まれており、この弁ブロックは第2
図から第4図において全体が参照数字14で示されてい
る。弁ブロック14もポリウレタンまたは医用シリコン
の如き硬質ゴムによつて形成することができる。図示の
実施例では、弁ブロック14は遠位部分2内においてそ
の外端すなわち先端に近接して位置決めされている。こ
の弁ブロック14は、位置決めを容易にし操作時の近接
性を高めるためになるべくは図示の如く先端8に隣接し
て配置される。弁ブロックは弁座16を有するように成
形され、弁部材すなわち弁ポペット18がこの弁座と共
働して流体貯蔵室12と遠位部分2との間の流体の流動
を制御し得るようにされる。弁ポペット18はステム2
0によつて弁頭部22に連結されている。図示の如く弁
ブロック14の環状肩26と弁頭部22との間にはコイ
ルばね24が位置決めされ、常態では弁ポペット18を
第2図で見て右方の弁座16に対する閉鎖位置に弾発す
るようになつている。弁ブロック14は内部が中空であ
り、弁ポペットに適合する室を形成するようになつてい
る。連結ブロック6およびシリンダ1の遠位部分2と近
位後端部分4との間の継ぎ目は、なるべくはシリンダ1
と同様なポリウレタンまたはシリコン材料よりなるリン
グまたは帯28によつて補強されかつ密封される。
充てん管30が補強帯28と、連結ブロック6を囲むシ
リンダ1の壁1aとを通つて延び、かつ内部の流体導管
31に連結されている。充てん管30は最初にシリンダ
1の中に流体を充てんし、これを流体貯蔵室12および
遠位部分2に含ませるためのものである。シリンダ1に
充てんする流体は、非圧縮性塩溶液の如き生物適合性を
有する、なるべくは放躬線不透過性の液体である。流体
導管31はなるべくはポリウレタン管とされ、同導管は
流体貯蔵室12から連結ブロック6および遠位部分2を
通つて弁ブロック14内のオリフィス32との連結点に
延びる。オリフィス32は弁ブロック14と先端8との
間の空間33内に開口している。全体を参照数字34に
よつて表わされた一体補強部材は、流体貯蔵室12を形
成している近位後端部分を画定するシリンダ1の壁の中
に位置決めされている。
この補強部材34はなるべくはステンレス鋼によつて形
成され、かつ円錐形セグメント40および円筒形スカー
ト38よりなる連続スカート頭部と基礎プラグ35との
間を延びる棒36を有している。スカート38は連結ブ
ロック部分6を形成するゴムの中に包埋され、かつ図示
の如く孔を有し、連結ブロック6を塑造するシリコンゴ
ムの中に確実に保持されるようになつている。補強部材
34の反対側の端部は基礎プラグ35を介して、シリン
ダ1の近位後端部分4の後端に触座している。補強部材
34の円錐形セグメント40に形成された孔42によつ
て流体は流体貯蔵室12から自由に流体導管31に流入
し、かつここから端部空間33およびポートすなわち弁
座16を通つて遠位部分2に至る。補強部材34はシリ
ンダ1の近位後端部分4を形成する可撓壁を常時支持し
ている。補強部材34がシリンダの近位後端部分4に与
える強さおよび剛さは、特に近位後端部分4を男性患者
の海綿状体の根本部分の、第6図に示される如き位置に
挿入する時に役立つ。第1図から第6図に示された人エ
ペニスの実施例においては、流体貯蔵室12として働く
植え込みシリンダ1の近位後端部分4はさらにポンプ装
置としての機能をも有している。
この近位後端部分4を画定するシリンダの壁は内方に向
つて可撓的に圧縮し得るようになつている。したがつて
この近位後端部分4に外部から圧力を加えれιよ、加圧
された流体がここから流体導管31および弁座16、弁
ポペット18を通つて遠位部分2内に押出される。前述
の如くシリンダ1はペニスの海綿状体の中に外科的に植
え込まれる。
植え込みシリンダ1は一つでも十分である力(二つの別
個の人工植え込みシリンダ1を使用し、第6図に示され
る如くペニスの各海綿状体の中に一つのシリンダが植え
込まれるようになすことも考えられる。このような複シ
リンダ式人エペニスでは、一つのシリンダが故障した時
にその代行手段が得られる。海綿状体の中に二つのシリ
ンダ1を植え込むための外科的処置は、膨張可能人エペ
ニスのシリンダに関する前記米国特許第3954102
号に記載されている。シリンダ1はペニスの基部に形成
された切り口を通して海綿状体の中に挿入される。切り
口から金属棒を挿入すること等によつて先ずペニスの海
綿状体を拡延し、勃起性組織を除去してシリンダ1を挿
入するための空間を形成する。挿入後、遠位部分2をペ
ニスの垂下部分の中に延ぱし、かつシリンダの近位後端
部分4を第6図に示される如く海綿状体の根本に延びる
ようにする。流体貯蔵室兼ポンプ装置よりなる近位後端
部分4を海綿状体の根本の内部に位置決めし、患者の会
陰組織に手動で圧力を加えることによつて近位後端部分
が圧縮およびポンプ作用を受けるようにする。第6図の
矢印は、会陰に手動で圧力を加えてシリンダ1の近位後
端部分4の壁を圧縮するための位置および方向を示す。
このような押圧作用は加圧された流体を近位後端部分4
から流体導管31および端部空間33を通して弁ポペッ
ト18に対して押出し、それによつてコイルばね24の
圧力は打勝つて弁ポペット18を弁座16に対する開放
位置に動かす。このようにして加圧流体は流体貯蔵室1
2から遠位部分2内に流入する。加圧流体によつて遠位
部分2に生じる硬直は勃起を発生させる。ペニスを弛緩
状態に戻そうとする場合には、患者がシリンダの弁ブロ
ック14に圧力を加えるだけで良い。これは母指および
人差し指を使用して、第2図および第6図の矢印によつ
て示される如く、ペニス亀頭のすぐ後の組織に圧さく力
を加えることによつて行われる。弁装置の位置における
この圧さく作用は第5図に示される如く、弁座16を一
方向に圧縮しかつ反対方向に伸長させる。第3図は前記
の如き圧さく力が加えられず、常態の静止位置にある弁
装置を示す。第5図に示される如く弁座16が垂直に変
形すれば、弁ポペット18の頂部および底部に隣接して
開口44が形成される。シリンダ1の遠位部分2から出
た流体は開口44、空間33および流体導管31を通つ
て流体貯蔵室12に復帰し、それによつて遠位部分2の
圧力を除去し、該遠位部分を第6図に示される状態に収
縮させる。これによつてペニスは第6図に示される如き
弛緩、すなわち非勃起状態に復帰する。弁装置を開放状
態に操作するために圧さく力を使用することは、実質的
に米国特許第3954102号の第10図から第12図
に示されているバイパス、圧さく弁の場合と同様である
。弁ブロック14がシリンダ1に沿つて先端近くに配置
され、第6図に示される如く実施的に位置決めの容易な
ようにかつ圧さく力の得られ易いようにペニス亀頭の直
ぐ近くに位置していることに注意すべきである。前述の
従来の人エペニスの如く弁装置を植え込みシリンダの先
端と後端との間に配置して、植え込みが終つた時に最終
的にペニスの基部の近くに位置決めするようにするには
、弁装置の位置決めおよび作動を容易にするような植え
込みシリンダの適当な設置を確保するために正確な測定
が必要である。このような正確な位置決めは、前述の如
く弁装置をシリンダの遠位部分の先端に近接して位置決
めすることによつて不要となる。植え込み可能人エペニ
スの変型実施例は第T図から第13図に示されている。
この植え込み可能人エペニスのシリンダ1は実質的に第
1図および第2図に示されたものと同様である。ずなわ
ちこのシリンダは硬直状態になるまで加圧し得る遠位部
分2と、可撓性の壁を有しかつ流体貯蔵室12およびポ
ンプ装置として働く近位後端部分4と、該近位後端部分
4および遠位部分2の間に位置する連結ブロック6とよ
りなつている。この連結ブロック6は植え込むシリンダ
1の二つの部分の間の分割壁として働く。第7図から第
13図に示された実施例が前述の実施例と較べて王とし
て異なる点は、第1図から第5図で弁ブロック14およ
び弁座16として説明されたものと異なる型の逆止弁組
立体が使用されていることである。
この逆止弁組立体は全体が参照数字46によつて表わさ
れ、複式逆止弁を有している。この複式逆止弁は、遠位
部分2を膨張または収縮させるために近位後端部分4と
遠位部分2との間で何れかの方向に流体を移動させるに
は、外圧を加えることによつて手動で作動されねばなら
ない。この目的のために逆止弁組立体46は第8図から
第12図に示されるようなハウジングすなわち弁室を有
し、該弁室はなるべくはポリウレタンの如き医用ゴムに
よつて形成された可撓性壁を有している。第9図および
第10図によつて明らかな如く、弁室の変形可能の端壁
47,48は該弁室の相対する端部に一対の隔置された
弁座50,52を画定している。ボール逆止部材54の
形をなした弁部材が二つの弁座の間の弁室内に位置して
いる。流体導管56が流体貯蔵室12と連通する点から
、連結ブロック6および遠位部分2の内部を通つて、弁
座50内の弁孔58と連通する点に延びている。流体導
管56はシリンダ1と同様な医用ゴムによつて形成する
ことができる。第2の短い導管60が弁室の反対側の端
壁48内の弁孔62から延び、かつその自由端において
接着等によつて、シリンダ1の先端8上の片持突出部分
64よりなる装着装置に連結されている。したがつて前
述の実施例の弁ブロック14の場合と同様に、逆止弁組
立体46は遠位部分2の先端に近接して配置され、この
位置においてシリンダ1の近位後端部分4と遠位部分2
との間を流れる流体を選択的に制御するための操作を行
い得るようになつている。導管60内のオリフィス66
はシリンダ1の遠位部分2の内部に開口している。ボー
ル逆止部材54は弁座50,52と共働し、常態では近
位後端部分4と遠位部分2との間における加圧流体の両
方向の流動を阻止するようになつている。
流体貯蔵室12に流体が充てんされている時には、ボー
ル逆止部材54は第10図に示される如く弁座52に対
する閉鎖位置にある。したがつて患者が流体貯蔵室12
を画定する近位後端部分の上に座ること特によつて流体
貯蔵室12内の流体が不測に加圧されても、流体導管5
6を通るこの加圧された流体はボール逆止部材54を弁
座52に対してしつかりと押圧する。同様に、第T図お
よび第8図に示される如く勃起を起こすために遠位部分
2が膨張せしめられた時は、その中の加圧された流体が
ボール逆止部材54上に炸用し、該ボール逆止部材を第
9図に示される如く弁座50に対する閉鎖位置にしつか
りと保持する。この様に、加圧された流体は交互に流体
貯蔵室12またはシリンダの遠位部分2の何れかの中に
閉じ込められる゜第10図に示される如く垂下ペニスを
通して遠位部分2の壁に圧さく力を加えることが、弁孔
58または弁孔62の何れかを開くためには必要である
第11図はボール逆止部材54が弁座52と係合して弁
孔62を閉じるようになつた状態を示す。第10図およ
び第12図に示される如く、圧さく力の作用によつて弁
孔62は変形して細長い形となる。したがつて、常態で
は弁孔62に適合するように触座しているボール逆止部
材54の円形セグメント54aを越えて延びる流動通路
が、弁孔62の細長い端部に開く。このような操作の圧
さく作用によつて弁孔62が開けば、第6図に矢印によ
つて示される如く会陰を通して加えられる圧力により、
加圧された流体が流体導管56、弁孔62および導管6
0のオリフィス66を通つて遠位部分2の内部に流入し
、該遠位部分を加圧してこれを膨張させる。ペニスを弛
緩状態に復帰せしめんとする時には、亀頭の真後におい
て垂下ペニスを再ひ圧さくし、弁室の町撓性壁を再び変
形させる。これによつて弁孔58が弁孔62について前
に説明したように細長い形に変形する。したがつてこの
部分を通してボール逆止部材54のまわりに流動通路が
開き、遠位部分2内に含まれている加圧流体がこの時の
圧力差によってオリフィス66、導′管60、弁孔58
および流体導管56を通つて流体貯蔵室12に流入する
。これはシリンダ1を第13図に示される如き弛緩状態
に復帰させる。逆止弁組立体46によつて流体貯蔵室1
2内に流体が止められることは、該流体貯蔵室12を′
画定する近位後端部分4の可撓性壁にポンプ作用を加え
る際に、遠位部分2を硬直させるための流体貯蔵室中の
加圧流体の通当な供給を確実にすることに注意すべきで
ある。第14図から第21図は、本発明の他の実施例を
示すもので、この実施例の場合にはシリンダ1の可撓性
壁を有する近位後端部分4をポンプ装置として使用する
代りに、独立したエラストマのポンプ球68がポンプ装
置として使用される。
ポンプ球68は第14図に示される如く患者の陰のうの
申に適当に挿入されるような寸法を有し、かつある長さ
のエラストマのチューブ74によつて弁ブロック兼連結
部分T口に連結されている。第1図に示された実施例の
場合と同様に、弁ブ頭ノク兼連結部分70はシリンダ1
と同様なシリコンまたはポリウレタン部材よりなる帯ま
たはリングT2によつて補強されている。シリンダ1は
第1図および第2図について説明したものと同様な基礎
構造を有し、かつ遠位部分2と、流体貯蔵室12として
働く近位後端部分4とからなつている。第7図から第1
3図および第14図から第21図の実施例においては、
第1図の場合に説明せると同様な形および構造の補強部
材が使用され、植え込みシリンダ1の近位後端部分4に
縦方向の剛さおよひ強さを与えるようになつていること
に注意すべきである。弁ブロック兼連結部分TOはポン
プ球68を圧さくした時だけ、植え込みシリンダの近位
後端部分4の流体貯蔵室12から遠位部分2に流体を流
動させるように構成されかつ組立てられている。
この目的のために弁ブロック兼連結部分TOは第20図
および第21図に示される如く、囲繞スリーブT8内に
ブレス嵌めされた中央円筒形コアー76を有している。
弁組立体を構成するコアーT6およびスリーブT8は医
用シリコンの如きゴムによつて形成され、かつ接着材料
80によソー端において結合されている。なおこれらコ
アーおよびスリーブは相互に自由に動くものとなつてい
る。スリーブ78の正面に形成された環状溝82がちよ
う形弁84を画定し、この弁は常態ではコアー76の隣
接面に対して触座し、後述の如き逆止弁作用を発生する
ようになつている。弁組立体の円筒形コアーT6は、弁
座88を提供するように一端に中央弁室86を形成され
、その弁座の中に入口90が開口するようになつている
弁室86の中にはボール逆止部材92の形をなした弁部
材が位置し、入口90上において弁座88と閉鎖係合す
るようになつている。弁座88と相対する弁室86の壁
には方形の隅部材94が形成され、ボール逆止部材92
のこの側に常に弁室86に至る開放流動通路を形成する
ようになつている。少なくとも一つのオリフィス96力
( 中央円筒形コアーT6の壁を通つて該コアーT6と
囲繞スリーブT8との接触線まで延びている。スリーブ
T8の後端には別の環状溝すなわち環状の空洞98が形
成され、オリフィス96に対して重なり閉鎖関係となる
膜100を形成するようになつている。チューブT4は
弁室86内に開口し、かつ陰のうのポンプ球68を該弁
室と流体流動を生するように連通させている。加圧流体
用の貯蔵室12が植れ込みシリンダの近位後端部分内に
形成されているために、ポンプ球68は単に流体転送ポ
ンプとして機能すれば良く、流体貯蔵室として働く必要
のないことに注意すべきである。したがつてこのポンプ
球68は比較的小さく、かつ第14図に示されるように
、体内の器官を不当に妨げたり患者に不快感を与えたり
することなく、陰のうの中に植え込むことができる。通
路102が貫通孔としてスリーブT8を通り、かつ流体
貯蔵室12を流体導管104に連結する流動通路として
働く。
流体導管104は遠位部分2を通つてその先端に延び、
ここで全体が106によつて表わされた複式逆止弁組立
体の一端に装着される。複式逆止弁組立体106は第T
図から第12図の場合に説明したのと同じ型のものであ
る力(その好適な実施例を示すものである。
複式逆止弁組立体106は第T図から第12図に示され
た逆止弁糾立体46の代りに使用することはできない。
複式逆止弁組立体106は概して円筒形の細長いエラス
トマ弁体108を有している。弁体108を形成するに
はシリコンまたはポリウレタンを使用することができる
。円形断面を有する中央弁ハウジングエレメント110
が細長い弁体108の長さに沿つて形成され、かつ縮径
管状セグメント116,118によつて一対の大直径端
部カラー112,114から分離されている。これらの
管状セグメントは中央流動通路IITを画定している。
両方の端部カラー112,114は扇形にふち取りされ
ており、第16図に示される如くそれぞれ隆起120,
122を形成するようになつている。これら隆起の外径
は第15図に示される如く、植え込みシリンダ1の遠位
部分2の隣接壁面がられずかに離れるような大きさとさ
べ それによつて弁体108全体がシリンダ1の遠位部
分2の中に比較的工合良く位置決めされるようになつて
いる。隆起112,114が円周方向に隔置されている
ために、加圧された流体はこれら隆起の間を遠位部分2
の長さに沿つて流動することができる。半径方向に突出
する中央弁ハウジングエレメント110が縮径管状セグ
メント116,118の間に位置しているために、複式
逆止弁組立体を作動する時に圧さくされて変形するよう
に容易に位置決めすることができる。第7図から第12
図の逆止弁組立体の場合と同様に、この操作は第19図
の矢印によつて示される方向に向つて亀頭の直ぐ後の垂
下ペニスに圧さく圧を加え、第18図および第19図に
示される如くエラストマの中央弁ハウジングエレメント
110を内向きに変形させることによつて行われる。中
央弁ハウジングエレメント110内の中央弁空洞124
はボール逆止部材126を含み、該部材は常態では相対
する一対の弁座128,130に対して閉鎖関係となる
ように触座するような寸法を有しかつ位置決めされてい
る。
弁座128,130を開いて流体を内部の流動通路II
Tを通して流し、シリンダ1の遠位部分2を膨張または
収縮せしめ得るようにするためには、複式逆止弁組立体
106を外部から操作する必要がある。これは前述の如
く第19図の矢印の方向に向つて、中央弁ハウジングエ
レメント110に近接する垂下ペニスの部分に圧さく力
を加えることによつて行われる。このようにすれば中央
弁ハウジングエレメント110は第18図および第19
図に示される如く平らとなり、それによつて弁座128
,130を細長くする。したがつてボール逆止部材12
6と弁座128,130との間にすき間通路132が形
成される。両方の弁座はこのように常に同時に開かれ、
流体が流動通路IITおよび流体導管104を通つて流
れ得るようにする。患者が勃起を望む時には、陰のうを
通してポンプ球68を繰返えし圧さくすることによつて
該ポンプ球にポンプ作用を加える。各ポンプ操作の吸込
み行程においてポンプ球68の壁が外向きに解放されれ
ば、ボール逆止弁部材92が第20図で見た右方に引か
れ、弁座88および入口90を開く。この吸込み行程に
おいては、流体貯蔵室12から引出された流体が入口9
0、弁室86およびチューブT4を通つてポンプ球68
に入る。第22図に示される如く吐出し行程においてポ
ンプ球が引続き圧さくされれば、加圧された流体はポン
プ球68からチューブT4を通して弁室86に押出され
る。これはボール逆止部材92を第22図に示される如
く、左右に向つて弁座88に対する閉鎖係合位置に動か
す。加圧された流体は弁室86から、スリーブT8の内
周面と、隣接する円筒形コアーT6の外周面との間のオ
リフィス96を通る。この加圧流体はちよう形弁84を
コアー76の隣接面から外方に向つて押しやり、第22
図に示された開放位置に動かす。この様に流体は加圧さ
れて植え込みシリンダ1の遠位部分2の内部に流入する
。これによつて可撓性の遠位部分2は第14図に示され
る如く膨張して硬直し、したがつて勃起を発生させる。
遠位部分2内の加圧流体はちよう形弁84の頂面に作用
し、該弁をコアーT6の外面に対ししつかりと密封接触
させる。このようにしてちよう形弁84は逆止動作を行
い、加圧流体を遠位部分2の中に保持するために役立つ
。ペニスを弛緩状態に復帰せしめんとする時には、第1
8図および第19図の場合に請明したように、亀頭の直
ぐ後において垂Tペニスに圧さく力を加えることによつ
て、複式逆止弁組立体106の中央弁ハウジングエレメ
ント110を圧さくする。
これは弁座128,130を伸長せしめてボール逆止部
材126のまわりにすき間通路132を形成する。した
がつて、圧力差によつて遠位部分2内の比較的高圧の流
体が中央流動通路IIT、流体導管104およびスリー
ブT8内の通路102を通つて、植え込みシリンダの近
位後端部分4内の流体貯蔵室12の中に復帰する。逆止
弁組立体106の中央弁空洞124の形は第15図に示
される如く、その中のボール逆止部材126を相対する
両方の弁座128,130に対してしつかりと閉鎖係合
させるようになつている。これは中央弁空洞124をボ
ール逆止部材126の直径よりせまい環状室として形成
することによつて行われる。逆止弁組立体106を第1
8図および第19図に示された開放位置に動かすに要す
る圧さく力は比較的小さく、つか該逆止弁組立体を閉じ
ることなく大きな力を加えることができる。植え込みシ
リンダ1の近位後端部分4の上に座る等で流体貯蔵室1
2内の流体が不測に加圧された場合においても、加圧さ
れた流体が遠位部分2に流入するおそれはない。
この閉塞特性は環状の膜100によつて得られる。流体
貯蔵室12内の加圧された流体は環状空洞98に流入し
、かつ膜100の表面に作用する。これは、ボール逆止
部材92が流体貯蔵室12内の加圧流体によつて開放位
置に動かされることによつて、弁室86およびオリフィ
ス96内に発生した圧力に対して偏倚した圧力を形成す
る。したがつて膜100はオリーフイス96を横切つて
密封係合状態に保持され、流体がここを通つて遠位部分
2に流入するのを阻止する。通路102および流体導管
104を通つて流体貯蔵室12から遠位部分2に至る加
圧流体の望ましからざる流動は、逆止弁組立体106の
常閉のボール逆止部材126によつて阻止される。前述
の如く植え込みシリンダ1の遠位部分2は医用の可撓性
材料によつて形成され、それによつて該遠位部分は第6
図に示されたように押しつぶされて湾曲した形を取り得
るようにされている。この遠位部分2は第7図に示され
たような勃起を起こし得るような硬直状態に達するまで
膨張させることができる。本明細書において使用される
“膨張可能゛なる用語は、弛緩状態を呈し得るように可
撓的に湾曲し得る遠位部分2を備えた型の人エペニスが
、加圧された時に硬直して勃起を起こし得るようになつ
ていることを意味する。ここに説明する植え込みシリン
ダはシリコーンまたはポリウレタンによつて形成し、そ
の遠位部分2が太さと長さとにおいて膨張可能であるよ
うになすことができ、または遠位部分2が限られた範囲
内だけで膨張するような材料で形成することもできる。
後者の型のシリンダは少量の流体で硬直せしめ得ると言
う利点を有している。このように制限された膨張性を有
するシリンダは、ダクロンの如き非伸長繊維によつて補
強されたシリコンまたはポリウレタンによつて形成する
ことができる。この補強繊維は遠位部分2の膨張可能性
を制限する。一端に内蔵式流体貯蔵室を備えた前述の如
き植え込み可能シリンダは、外科的植え込み処置を著し
く簡単になし得ることが認められよう。流体を含む非分
離型の流体貯蔵室は、ペニスから離れた方の位置におい
て患者の身体に植え込む必要がある。第1図から第6図
および第7図から第13図に示された実施例においては
、植え込みシリンダの近位後端部分をポンプ装置として
利用することにより、別個のポンプ球を設ける必要がな
くなる。第7図から第13図の実施例においては陰のう
を介して圧力が近位後端部分4に加わると同時に、逆止
組立体46を手動で圧さくしてこれを開放位置に動かし
、加圧された流体が植え込みシリンダの遠位部分2に流
入するようになす必要がある。二つのシリンダを植え込
む場合には、普通は各海綿状体の中に一つのシリンダが
位置するようにし、各シリンダが別個に充てんされかつ
加圧されるようにする。多くの場合、二つのシリンダは
逆止弁の位置において垂下ペニスに圧さく力を加えるこ
とによつて同時に収縮せしめられる。第14図から第2
2図の実施例においては、植え込みシリンダ内に形成さ
れた流体貯蔵室を使用し、かつ弁機構を植え込みシリン
ダ泪体の中に含めることによつて、別個のポンプ球を比
較的小さな形で陰のうの申に植え込み得るようになる。
本発明は特許請求の範囲を離れることなく種々 −の変
型を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による人エペニスの好通な実施例の頂面
図;第2図は第1図に示された人エペニスに対する弁装
置および連続部分の一部截欠せる拡大断面図;第3図は
第1蔵に示された弁装置の、第2図の線3−3に沿う断
面図;第4図は第2図と同様な弁装置の一部截欠せる図
で、流体を復帰せしめかつ収縮を行わせるために開放作
動位置に動かされた弁装置を示す図;第5図は第4図の
線5−5に沿う弁装置の断面図で、弁を開くように変位
した弁座を示す図;第6図は男性の身体の中に植え込ま
れた第1図の人エペニスを、その弛緩状態において示し
た側面図;第T図は男性患者の身体に植え込んだ人エペ
ニスの変型実施例を、その勃起状態において示した側面
図;第8図は第T図に示された人エペニスの実施例の遠
位部分および弁装置を示す断面図;第9図は第8図の線
9−9に沿う一部截欠せる断面図で、人エペニスの遠位
部分の先端に流体が充てんされた位置における弁装置を
示す図;第10図も第8図および第9図と同様な弁装置
の断面図である力ゝ人Tペニスの近位後端部分の流体貯
蔵室に流体が充てんされた時の位置における弁装置を示
す図:第11図は第10図の線11−11に沿う弁装置
の断面図で、弁の閉鎖された状態を示す図;第12図は
第10図と同じ位置において取られた第11図と同様な
断面図で、弁が手動で開放位置に動かされた状態を示す
図;第13図は流体が流体貯蔵室内にあり、第7図に示
された人エペニスが弛緩状態にある時の側部断面図;第
14図は男性の身体に植え込まれた人エペニスにして、
別個の陰のうポンプを有する人エペニスの変型実施例を
示す側面図で、勃起状態にある人エペニスを示す図;第
15図は第14図の線15−15に沿つて取られた断面
図で人エペニスの遠位部分における複式逆止弁組立体の
好適実施例を示す図;第16図は第15図の線16−1
6に沿つて取られた断面図で、複式逆止弁組立体の端面
を示す図;第1T図は閉鎖位置にある複式逆止弁組立体
の逆止部材の断面図で、第15図の線IT−17に沿つ
て取られた図;第18図は第14図と同様な位置におい
て取られた第15図と同様な一部截欠せる断面図で、弁
が手動で開放位置に動かされて、流体が流体貯蔵室に復
帰せしめられるようになつた状態を示す図;第19図は
開放位置にある逆止部材の断面図で、第18図の線19
−19に沿つて取られた図;第20図は第14図に示さ
れた人エペニスの弁プロツク兼連結部分の一部截欠せる
拡大断面図で、ポンプ吸込み行程時の位置にある逆止部
材を示す図;第21図は第20図の線21−21に沿つ
て取られた弁ブロック兼連結部分の垂直断面図:第22
図は第20図に示されたと同じ弁ブロック兼連結部分の
一部截欠せる断面図で、ポンプ吐出し位置にある弁部材
を示す図である。 1:シリンダ、2:遠位部分、4:近位後端部分、6:
連結ブロック、8:先端、12:流体貯蔵室、14:弁
ブロック、16:弁座、18:弁ポペット(弁部材)、
24:コイルばね、30:充てん管、31:流体導管。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 植え込み可能人工ペニスにおいて: 患者のペニスの中に植え込むようになつた少なくとも一
    つの細長いシリンダにして、垂下ペニスの中に植え込む
    ための可撓性遠位部分を有し、該可撓性遠位部分が加圧
    流体を充てんした時に硬直するように構成されており、
    さらに前記ペニスの根本に植え込むようになつた近位後
    端部分を有するシリンダと;前記シリンダの前記近位後
    端部分の中に形成された流体貯蔵室と;手動で操作可能
    であり前記シリンダの前記流体貯蔵室から前記可撓性遠
    位部分に加圧流体を転送して勃起を発生させるようにな
    つたポンプ装置と;外部から操作可能の弁装置にして、
    前記シリンダ内の通路装置の中に含まれて該シリンダの
    前記流体貯蔵室と前記可撓性遠位部分との間において往
    復する流体の流動を制御するようになつており、さらに
    常態では前記シリンダの前記可撓性遠位部分の内部から
    この弁装置を通つて前記流体貯蔵室に復帰する加圧流体
    の流動を阻止する逆止弁装置を備える弁装置と;を有し
    ていることを特徴とする植え込み可能人工ペニス。 2 前記弁装置は前記垂下ペニスの根本から遠位方向に
    離れた位置で作動するために該垂下ペニス内の容易に近
    接し得る位置において前記シリンダの前記可撓性遠位部
    分内に配置され、かつ前記通路装置が前記流体貯蔵室と
    前記弁装置との間を流体流動を生ずるように連通させる
    流体導管装置を前記細長いシリンダ内に有することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の植え込み可能人工
    ペニス。 3 前記弁装置は、前記人工ペニスを患者のペニスの中
    に植え込んだ時に該弁装置がペニス亀頭の直ぐ後に配設
    される位置において、前記細長いシリンダの前記可撓性
    遠位部分の末端に近接して配置されることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載の植え込み可能人工ペニス。 4 前記弁装置は互に共働するように構成されかつ組立
    てられた弁部材および弁座を備え、前記弁部材が前記ポ
    ンプ装置により前記流体貯蔵室から圧力下に供給される
    加圧流体によつて開位置へ動かされそれによつて加圧流
    体をペニスの勃起のため前記シリンダの前記可撓性遠位
    部分に流入可能とすることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項記載の植え込み可能人工ペニス。 5 前記弁座は前記垂下ペニスに加えられる圧さく力に
    よる外部操作によつて変形可能であり、該弁座を通りか
    つ前記弁部材を取り巻く流動通路を開き、前記シリンダ
    の前記可撓性遠位部分から前記貯蔵室に流体を復帰可能
    としてペニスを弛緩状態に戻すことを特徴とする特許請
    求の範囲第4項記載の植え込み可能人工ペニス。 6 前記弁装置は弁部材と共働するように組立てられた
    複数の弁座を有し前記逆止弁装置として働くようになつ
    ており、常態では前記シリンダの前記流体貯蔵室および
    前記可撓性遠位部分間の前記流体導管装置内を両方向に
    通る加圧流体の流動を阻止し、それによつて前記弁装置
    は前記シリンダの前記可撓性遠位部分を膨張または収縮
    させるために外部から作動されなければならないことを
    特徴とする特許請求の範囲第2項記載の植え込み可能人
    工ペニス。 7 前記弁座は前記垂下ペニスに圧力を加えて外部から
    操作することによつて変形可能であり、前記弁座を通り
    かつ前記弁部材を取り巻く流動通路を開き、前記シリン
    ダの前記流体貯蔵室および前記可撓性遠位部分の間にお
    いて流体をどちらの方向にも流動可能とすることを特徴
    とする特許請求の範囲第6項記載の植え込み可能人工ペ
    ニス。 8 植え込み可能人工ペニスにおいて: 患者のペニスの中に植え込むようになつた少なくとも一
    つの細長いシリンダにして、垂下ペニスの中に植え込む
    ための可撓性遠位部分を有し、該可撓性遠位部分が加圧
    流体を充てんした時に硬直するように構成されており、
    さらに前記ペニスの根本に植え込むようになつた近位後
    端部分を有するシリンダと;前記シリンダの前記近位後
    端部分内に形成された流体貯蔵室と;手動で操作可能で
    あり前記シリンダの前記流体貯蔵室から前記可撓性遠位
    部分に加圧流体を転送して勃起を発生させるようになつ
    たポンプ装置と;外部から操作可能の弁装置にして、前
    記シリンダ内に含まれ該シリンダの前記流体貯蔵室と前
    記可撓性遠位部分との間において往復する流体の流動を
    制御するようになつており、さらに弁部材と共働するよ
    うに位置決めされた複数の弁座を有し、常態では前記シ
    リンダの前記流体貯蔵室および前記可撓性遠位部分間の
    両方向における加圧流体の流動を阻止する逆止弁装置と
    して働き、それにより前記シリンダの前記可撓性遠位部
    分を膨張または収縮させるために外部から作動されなけ
    ればならない弁装置と;前記細長いシリンダ内にあつて
    前記流体貯蔵室と前記弁装置との間を流体流動を生ずる
    ように連通させる流体導管装置と;を有することを特徴
    とする植え込み可能人工ペニス。 9 前記弁装置は外部圧力を加えることによつて手動で
    操作可能であり、かつ前記垂下ペニスの根本から遠位方
    向に離れた位置で該垂下ペニスに圧力を加えることで手
    動操作するために容易に近接し得る位置において前記シ
    リンダの前記可撓性遠位部分内に配置されることを特徴
    とする特許請求の範囲第8項記載の植え込み可能人工ペ
    ニス。 10 前記弁装置は、前記人工ペニスを患者のペニスの
    中に植え込んだ時に該弁装置がペニスの亀頭の直ぐ後に
    配設される位置において、前記細長いシリンダの前記可
    撓性遠位部分の末端に近接して配置されることを特徴と
    する特許請求の範囲第9項記載の植え込み可能人工ペニ
    ス。 11 前記弁装置が前記弁座を画定する可撓性エラスト
    マ材料よりなる弁ハウジングを有し、前記弁部材が常態
    では前記弁座の両方と密閉接触する状態で前記弁ハウジ
    ング内に位置する単一の逆止部材よりなり、前記弁座は
    外部圧力を加えることによつて変形可能であり、該弁座
    を通りかつ前記逆止部材を取り巻く流動通路を開き、前
    記シリンダの前記流体貯蔵室および前記可撓性遠位部分
    の間において流体をどちらの方向にも流動可能とするこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の植え込み可
    能人工ペニス。 12 前記弁装置は、前記垂下ペニスの根本から遠位方
    向に離れた位置で該垂下ペニスに圧さく力を加えること
    で手動操作するために前記可撓性の弁ハウジングへ容易
    に近接し得る位置において、前記シリンダの前記可撓性
    遠位部分内に配置されることを特徴とする特許請求の範
    囲第11項記載の植え込み可能人工ペニス。 13 前記弁装置が1対の端部カラーを有する細長い弁
    体を備え、前記端部タラーはその直径より小さな直径を
    有する管状セグメントによつて結合されており、かつ前
    記可撓性の弁ハウジングは位置決めおよび圧さく変形を
    容易にするように前記細長い弁体の長さに沿つて前記端
    部カラーの間において環状形に形成されることを特徴と
    する特許請求の範囲第11項記載の植え込み可能人工ペ
    ニス。 14 植え込み可能人工ペニスにおいて:患者のペニス
    の中に植え込むようになつた少なくとも一つの細長いシ
    リンダにして、垂下ペニスの中に植え込むための可撓性
    遠位部分を有し、該可撓性遠位部分が加圧流体を充てん
    した時に硬直するように構成されており、さらに前記ペ
    ニスの根本に植え込むようになつた近位後端部分を有す
    るシリンダと;前記シリンダの前記近位後端部分の中に
    形成された流体貯蔵室と;前記細長いシリンダ内にあつ
    て前記流体貯蔵室と前記遠位部分との間を流体流動を生
    ずるように連通させる流体導管装置と;外部から操作可
    能で前記シリンダ内に含まれる弁装置にして、前記流体
    導管装置を通つて前記可撓性遠位部分から前記貯蔵室に
    至る流体の復帰流動を制御するようになつており、さら
    に常態では前記シリンダの前記可撓性遠位部分の内部か
    ら前記流体導管を通つて前記流体貯蔵室に復帰する加圧
    流体の流動を阻止する逆止弁装置を備える弁装置と;男
    性の陰のうの中に植え込むようになつたエラストマのポ
    ンプ球を有するポンプ装置にして、前記ポンプ球が前記
    貯蔵室および前記可撓性遠位部分間の前記シリンダ内に
    位置する弁組立体を通して前記流体貯蔵室および前記可
    撓性遠位部分と流体流動を生ずるように連通しており、
    前記弁組立体が前記貯蔵室および前記ポンプ球の間に逆
    止弁を含んでおり前記貯蔵室から前記ポンプ球に至る一
    方向だけの流動を可能にするポンプ装置と;を有するこ
    とを特徴とする植え込み可能人工ペニス。 15 前記弁組立体が前記ポンプ球と前記シリンダの前
    記可撓性遠位部分との間に第2逆止弁を有し、ポンプの
    吐出し行程において前記ポンプ球から前記可撓性遠位部
    分に至る一方向だけの流体流動を可能にすることを特徴
    とする特許請求の範囲第14項記載の植え込み可能人工
    ペニス。 16 前記弁組立体が中央コアーと該コアーを取り囲む
    関係にあるエラストマのスリーブとを有し、前記中央コ
    アーは前記ポンプ球の出口を前記スリーブおよび該コア
    ー間の表面接触区域に連結するオリフィス装置を備えて
    おり、また前記スリーブの中にちよう形弁装置が形成さ
    れかつ該ちよう形弁装置は常態では前記コアーの隣接面
    と密封接触するように位置決めされ、それによつて前記
    ポンプ球の吐出し行程時に該ポンプ球から流出し前記オ
    リフィス装置を通る加圧流体が前記ちよう形弁装置を前
    記コアーから離して開放位置に押しやり、加圧流体を前
    記シリンダの前記可撓性遠位部分に排出可能とすること
    を特徴とする特許請求の範囲第15項記載の植え込み可
    能人工ペニス。 17 前記流体貯蔵室と流体流動を生ずるように連通す
    る前記スリーブの中に環状空洞が形成され、前記オリフ
    ィス装置に対して重なり関係となる可撓性膜を画定し、
    それによつて前記シリンダの前記近位後端部分の前記流
    体貯蔵室の不測の加圧は加圧された流体が第1の前記逆
    止弁を通つて前記オリフィス装置に流入することによつ
    て前記膜の両側の圧力の平衡に帰着し、したがつて前記
    膜を前記オリフィス装置に対して密封関係に維持し、前
    記シリンダの前記可撓性遠位部分の不測の加圧を防ぐこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第16項記載の植え込み
    可能人工ペニス。 18 前記弁装置は外部圧力を加えることによつて手動
    で操作可能であり、かつ前記垂下ペニスの根本から遠位
    方向に離れた位置で該垂下ペニスに圧力を加えることに
    よつて手動の圧さく操作を行うために容易に近接し得る
    位置において前記シリンダの前記可撓性遠位部分内に配
    置されており、また前記弁装置が弁部材と共働するよう
    に位置決めされた複数の弁座を有し、常態では前記シリ
    ンダの前記流体貯蔵室および前記可撓性遠位部分間の前
    記流体導管を通る加圧流体の両方向への流動を阻止する
    逆止弁として働くことを特徴とする特許請求の範囲第1
    4項記載の植え込み可能人工ペニス。 19 前記流体導管装置が前記弁装置を通して前記貯蔵
    室および前記遠位部分の内部の間を延びる流動通路と、
    該流動通路および前記手動操作可能な弁装置間に連結さ
    れた流体導管とを有することを特徴とする特許請求の範
    囲第18項記載の植え込み可能人工ペニス。
JP8136282A 1981-05-15 1982-05-14 植え込み可能人工ペニス Expired JPS5924824B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US06/264,202 US4383525A (en) 1979-12-28 1981-05-15 Implantable penile prosthetic cylinder with inclusive fluid reservoir
US264202 1981-05-15
US373481 1982-05-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5825156A JPS5825156A (ja) 1983-02-15
JPS5924824B2 true JPS5924824B2 (ja) 1984-06-12

Family

ID=23005021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8136282A Expired JPS5924824B2 (ja) 1981-05-15 1982-05-14 植え込み可能人工ペニス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5924824B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3943210C1 (ja) * 1989-12-28 1991-06-20 Arturo Salice S.P.A., Novedrate, Como, It

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5825156A (ja) 1983-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0065853B1 (en) Penile prosthesis with improved fluid control
US5704895A (en) Implantable penile prosthetic cylinder with inclusive fluid reservoir
EP0197787B1 (en) Penile prosthesis system
US5048511A (en) Method and apparatus for treating impotence
US4958630A (en) Method and apparatus for treating impotence
US4574792A (en) Penile erectile system
US4360010A (en) Penile prosthesis
US4726360A (en) Penile prosthesis
US4773403A (en) Penile prosthesis
CA1318468C (en) Inflatable penile prosthesis with bend release valve
JP2854979B2 (ja) 植え込み型の陰茎プロテーゼ
US5063914A (en) Penile prosthesis
US7250026B2 (en) Implantable penile prosthesis pump
US5062417A (en) Prosthesis with improved pump
US4399811A (en) Implantable penile erectile system
JPH0452147B2 (ja)
US5048510A (en) Inflatable penile prosthesis with satellite reservoir
US4682589A (en) Penile prosthesis
US7244227B2 (en) Implantable penile prosthesis pump
JPH03170153A (ja) 収縮弁及びそれを使用したペニス補綴装置
US4995380A (en) Penile prosthesis
CA1317703C (en) Flat coil spring penile prosthesis
JPS5924824B2 (ja) 植え込み可能人工ペニス