JPS5924679Y2 - 容器蓋 - Google Patents

容器蓋

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JPS5924679Y2
JPS5924679Y2 JP17222180U JP17222180U JPS5924679Y2 JP S5924679 Y2 JPS5924679 Y2 JP S5924679Y2 JP 17222180 U JP17222180 U JP 17222180U JP 17222180 U JP17222180 U JP 17222180U JP S5924679 Y2 JPS5924679 Y2 JP S5924679Y2
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JP
Japan
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container lid
lubricant
coating film
skirt
cap
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JP17222180U
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JPS5795343U (ja
Inventor
昇 鈴木
剛 国本
功 一瀬
和男 関根
Original Assignee
日本クラウンコルク株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シュガーセメントの形成に伴なう開栓トルク
の異状な上昇が抑制された容器蓋に関し、より詳細には
頂板部と該頂板部の周囲から垂下したスカート部とを有
し、頂板部の内側には密封材を備え且つスカート部がビ
ン口のネジと係合して旋回により開封が行われる構造の
金属製容器蓋において、該容器蓋のビン口のネジと係合
するスカート部内面側に滑材の塗膜を設けたことを特徴
とする容器蓋に関する。
従来、容器蓋のスカート部がビン口のネジと係合して、
キャップの旋回により開封が行われる構造の金属製容器
蓋においては、キャップの開栓トルクは専ら、ビン口の
リップ部と密封材との摩擦により左右されるものと考え
られてきた。
しかしながら、清涼飲料水のように砂糖を含有する液性
内容物のビン詰製品の場合には、貯蔵中に開栓トルクの
異状な上昇が屡々生じることが認められた。
本考案者等は、この開栓トルクの異状な上昇について鋭
意研究洞察を重ねた結果、ビン口のネジと容器蓋スカー
ト部との保合部に、これら相互を強固に結合する所謂シ
ュガーセメントが形成されたことがその原因であること
を見出した。
即ち、ビン詰製品の製造に際して、砂糖人の内容物がビ
ン口のネジ部に充填機から滴り落ちること及び炭酸入り
の飲料等においては屡々充填時に内容物の吹出しが生ず
ることにより、ビン口のネジ部に内容物が付着し、この
ままで容器蓋のロールオン等による密封が行われること
が、シュガーセメント形成の原因である。
本考案者等は、前述した如く、ビン口のネジと係合する
スカート部内面側に滑剤の塗膜を設けることにより、か
かるシュガーセメントの形成にもかかわらず、開栓トル
クの異状な上昇を抑制することを見出した。
本考案において、滑剤塗膜は開栓トルクそのものを全体
的に低下させることなく、シュガーセメントの形成によ
る開栓トルクの異状な上昇を抑制するように作用すると
いう点で、本考案の目的に特異なものである。
本考案の容器蓋の1例を示す第1図において、全体とし
て1で示す容器蓋は、頂板部2とその周囲から垂下して
いるスカート部3とから或っている。
この容器蓋1は、第1図の断面の部分から明らかな通り
、例えば表面処理鋼板やアルミニウム等の金属基質4か
ら戊っており、その少なくとも内面にはプライマー塗膜
5が施されている。
頂板部2の内側には、密封材6が設けられている。
スカート部3の上部には開栓を容易にするためのローレ
ット溝7が設けられ、一方下方部分にはビン詰が開封さ
れていないことを保証するそれ自体公知のピルファープ
ルール機構、例えばミシン目8が刻設されている。
この容器蓋1は、ビン口9の上にビン口9のリップ]0
と密封材6とが液密状に係合するように被蓋され、図示
されていないが、スカート部3をビン口9のネジ11に
沿ってロールオン加工し、且つビン口アゴ12に沿って
スカート部3の下端を内方に折り曲げることにより、ビ
ン口9の密封が行われる。
本考案によれば、ビン口9のネジ11と係合するスカー
ト部3の内面側に滑剤の塗膜13を設ける。
この滑剤塗膜13は、スカート部3内面とビン口ネジ1
1との間に形成されるシュガーセメント(図示せず)に
対して、易破砕性乃至は易滑り性の界面を与え、開栓ト
ルクの異状な上昇を抑制する。
このような滑剤の適当な例は、これに限定されるもので
はないが次の通りである。
1 脂肪族炭化水素系 流動パラフィン、 工業用白色鉱油、 合成パラフィン、 石油系ワックス、 ペトロラタム、 無臭軽質炭化水素 2 シリコーン オルガソポリシロキサン 3 脂肪酸、脂肪族アルコール 高級脂肪酸、 動物または植物油脂から得られた脂肪酸およびそれらの
脂肪酸を水素添加したもので、炭素数が8〜22のもの
、 ヒドロキシステアリン酸、 直鎖脂肪族−価アルコール、 動物または植物油脂またはそれらの脂肪酸二ステルを還
元または天然ロウを分解蒸留して得られる炭素数4以上
のもの、 トリデシルアルコール ポリグリコール ポリエチレングリコール、 分子量200〜9500のもの、 ポリプロピレングリコール、 分子量1000以上のもの、 ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンブロック重
合体、 分子量1900〜9000のもの、 アマイド、アミン 高級脂肪酸アマイド、 オレイルパルミトアマイド、 ステアリルエルカミド 2ステアロミドエチルステアレーI・、 エチレンビス脂肪酸アマイド、 NN’オレオイルステアリルエチレンジアミン NN’ビス(2ヒドロキシエチル)アルキル(C1□〜
C18)アマイド、 NN’ビス(ヒドロキシエチル)ラウロアマイド、 Nアルキル(C16〜C.8)l−リメチレンジアミン
と反応したオレイン酸、 脂肪酸ジェタノールアミン、 ジ(ヒドロキシエチル)ジエチレントリアミンモノアセ
テートのジステアリン酸エステル−価、多価アルコール
の脂肪酸エステル ステアリン酸n−ブチル、 水添ロジンメチルエステル、 セパチン酸ジブチル〈n−ブチル〉 セパチン酸ジオクチル、 〈2エチルヘキシル、n−オクチル共〉 グリセリン脂肪酸エステル グリセリルラクトステアリル ペンタエリス1川・−ルのステアリン酸エステル ヘンタエリスリトールテトラステアレーI・ルヒタン脂
肪酸エステル ポリエチレングリコール脂肪酸エステル ホリエチレングリコールモノステアレートポリエチレン
グリコールジラウレート 才リエチレングリコールモノオレエート ソ ポリエチレングリコールジオレエート ポリエチレングリコールヤシ脂肪酸エステルポリエチレ
ングリコールトール油脂肪酸ニスアル エタンジオールモンタン酸エステル 1.3フタンジオールモンタン酸エステルジエチレング
リコールステアリン酸エステルプロピレングリコール脂
肪酸エステル 7 トリグリセライド、ワックス 水添食用油脂 綿実油およびその他の食用油 アマニ油 パーム油 12−ヒドロオキシステアリン酸のグリセリンニスアル 水添魚油 牛脂 スパームアセチワックス モンタンワックス カルナバワックス 蜜蝋 木蝋 一価脂肪族アルコールと脂肪族飽和酸エステル 〈例:硬化鯨油ラウリルステアレート、ステアリルステ
アレート〉 ラノリン 8 高級脂肪酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、亜
鉛及びアルミニウムの塩 (金属石ケン) 9 低分子量オレフィン樹脂 低分子量ポリエチレン 低分子量ポリプロピレン 10 フッ素系樹脂 ポリ4フツ化エチレン 4フツ化エチレン/6フツ化プロピレン共重合体 ポリ塩化3フツ化エチレン ポリフッ化ビニル 11 その他 プロピレングリコールアルギネート ジアルキルケトン アクリルコポリマー (例えばモンサント社製モダフロー等)。
この滑剤の塗膜13は、容器蓋内面全体に施こしてもよ
いが、第1図に示す通り、密封剤6の接着部分を残して
、容器蓋内面に部分塗装により設けることが最も好まし
い。
即ち、滑剤塗膜13を、ピンロリツプ部10と密封剤6
との保合部よりも外側にのみ設けることにより、滑剤に
よる内容物のフレーバーへの影響や、滑剤が内容物へ抽
出されることによる衛生的な影響が有効に解消される。
また、プライマ一層5は保護塗膜としての作用と共に、
密封剤6に対する接着用下塗りとしての作用も兼ねてい
るが、この部分塗装方式を採用することにより、密封剤
6の接着に対する滑剤の悪影響を避けることができる。
本考案のキャップを製造するに際しては、第2図に示す
通り、キャップ形成用金属基体1のキャップ内面となる
べき表面に、例えばエポキシ−フェノール塗料エポキシ
−アミノ塗料、エポキシビニル塗料、ビニル−アミノ塗
料等から成るプライマー塗膜5aを全面塗布する。
密封材6がオレフィン樹脂ライナー等の場合には、この
塗膜に酸化ポリエチレン、酸変性オレフィン樹脂等の接
着促進成分を含有させることができる。
次いで、このプライマー塗膜面5aの上に、滑剤の塗膜
13を、容器蓋のスカート部3のサイズに対応するよう
に、環状に施こす。
滑剤は、エマルジョン、サスペンション或いは溶液の形
で施こすことができる。
この滑剤のリング状塗膜13の内側には、プライマー塗
膜5が露出している。
この塗装金属板を対応する寸法の円板に打抜き、絞り成
形し、必要な加工を行った後、頂板部内側にライナー形
成用樹脂を充填し、必要により溶融温度に加熱した後、
型押して所定形状の密封材への成形と、接着とを行なう
勿論、密封材が予め形成された円板状バッキングであり
、単に容器蓋内に嵌込まれて固定されている場合には、
滑剤塗膜は容器蓋内面全体に施されていてもよく、また
滑剤はライナー施用後の容器蓋内面側に、スプレー塗布
、ブラシ塗り等の手段で施してもよい。
滑剤の塗布量は、シュガーセメントの形成による開栓ト
ルクの異状な上昇を抑制するためには、0.1乃至10
mg/dm2、特に0.5乃至5 mg/dm2の範
囲にあればよく、かかる少量の塗布で十分な効果を得る
ことができる。
本考案を次の例で説明する。
実施例 厚さ0.25mmのキャップ用アルミ板の一方の面(外
面側)に通常のビニル系塗料を、また、反対側の面(内
面側)に通常のポリエチレン接着塗料を塗装(塗布・焼
付)した両面塗装板の内面側塗膜上の直径38 mmの
円状部分より外側にシリコーン・エマルジョンを乾燥後
の塗布量が4 mg/dm2になる様に塗布し乾燥を行
なった。
この塗装板をシリコーン・エマルジョンを塗布していな
い円状部分がキャップ内天面になる様に通常の方法で外
径38 mm、高さ18 mmのピルファ−・プルーフ
型キャップ(PPキャップ)シェルを作成した。
このシェルの内面に加熱溶融したポリエチレンを押出型
押して第1図に示す様なPPキャップを作成した。
このキャップを、コーラを充填した通称38 mmPP
キャップ用ネジ付きビン口を持つビンの口部にロール・
オン方式でネジ切り巻き締めした状態で、温度5°C〜
湿度40%の条件下に3ケ月間保存した後、開栓トルク
値を測定した。
尚、この場合のビン口部には、コーラ0.2m171本
を付着させた。
また、比較試料1としてシリコーン・エマルジョンを塗
布していない両面塗装板がら前記同様の操作で作成した
PPキャップを、前記同様に巻き締め保存した後、開栓
トルク値を測定した。
またビン口部にコーラを付着させないものについても比
較試料1のキャップについて開栓トルクを測定した(比
較試料2)。
その結果を表−1に示した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の容器蓋をビン口と共に示す一部断面側
面図であり、第2図は本考案の容器蓋の製造に用いる塗
装金属板の斜視図である。 列前数字1は容器蓋、2は頂板部、3はスカート部、4
は金属基質、5はプライマー塗膜、6は密封材、9はビ
ン口、10はリップ部、11はネジ、13は滑剤塗膜、
1aは容器蓋形成用金属板を示す。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)頂板部と該頂板部の周囲から垂下したスカト部と
    を有し、頂板部の内側には密封材を備え且つスカート部
    がビン口のネジと係合して旋回により開封が行われる構
    造の金属製容器蓋において、 該容器蓋のビン口のネジと係合するスカート部内内面側
    に滑材の塗膜を設けたことを特徴とする容器蓋。
  2. (2)前記滑材の塗膜は、密封材の接着部分を残して、
    容器蓋内面に部分塗装して成る実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の容器蓋。
  3. (3)前記滑材の塗膜は0.1乃至10 mg/dm2
    の量で施されている実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の容器蓋。
JP17222180U 1980-12-02 1980-12-02 容器蓋 Expired JPS5924679Y2 (ja)

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JP17222180U JPS5924679Y2 (ja) 1980-12-02 1980-12-02 容器蓋

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JP17222180U JPS5924679Y2 (ja) 1980-12-02 1980-12-02 容器蓋

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JPS5795343U JPS5795343U (ja) 1982-06-11
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ID=29530542

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JP17222180U Expired JPS5924679Y2 (ja) 1980-12-02 1980-12-02 容器蓋

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