JPS592458B2 - 安定化されたハロゲン含有樹脂組成物 - Google Patents
安定化されたハロゲン含有樹脂組成物Info
- Publication number
- JPS592458B2 JPS592458B2 JP55068476A JP6847680A JPS592458B2 JP S592458 B2 JPS592458 B2 JP S592458B2 JP 55068476 A JP55068476 A JP 55068476A JP 6847680 A JP6847680 A JP 6847680A JP S592458 B2 JPS592458 B2 JP S592458B2
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- Japan
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- group
- containing resin
- resin composition
- parts
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は初期着色のない、高度に熱及び光安定化された
ハロゲン含有樹脂組成物に関する。
ハロゲン含有樹脂組成物に関する。
鉛系安定剤は塩化ビニル樹脂の熱劣化に対する安定化作
用があり、広く使用されている。しかし鉛系安定剤を添
加した塩化ビニル樹脂は加工の際に初期着色を生じるこ
と、その製品の光に対する安定性が十分でないことなど
の欠点を有する。特にその塩化ビニル樹脂製品を屋外で
使用すると、チヨーキングという白化現象を生じ製品表
面の光沢を失わしめ、その製品価値を著しく損ない、問
題となつている。また最近では過酷な温度条件下におけ
るさらに高度な熱安定性れ゛要求されている。本発明者
は上記欠点を改良すべく研究した結果、下記一般式〔I
〕で表わされる化合物を鉛系安定剤と併用すれば初期着
色を防止でき、すぐれた熱安定性と光安定性を与えるこ
とを見出した。すなわち、本発明は一・ロゲン含有樹脂
を鉛系安定剤で安定化するに際し、一般式゛=01:;
゛・・・ (式中Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基、アラルキル基、アリール基、置換アリール基を示す
)で表わされる化合物を添加することを特徴とする安定
化された・・ロゲン含有樹脂組成物である。
用があり、広く使用されている。しかし鉛系安定剤を添
加した塩化ビニル樹脂は加工の際に初期着色を生じるこ
と、その製品の光に対する安定性が十分でないことなど
の欠点を有する。特にその塩化ビニル樹脂製品を屋外で
使用すると、チヨーキングという白化現象を生じ製品表
面の光沢を失わしめ、その製品価値を著しく損ない、問
題となつている。また最近では過酷な温度条件下におけ
るさらに高度な熱安定性れ゛要求されている。本発明者
は上記欠点を改良すべく研究した結果、下記一般式〔I
〕で表わされる化合物を鉛系安定剤と併用すれば初期着
色を防止でき、すぐれた熱安定性と光安定性を与えるこ
とを見出した。すなわち、本発明は一・ロゲン含有樹脂
を鉛系安定剤で安定化するに際し、一般式゛=01:;
゛・・・ (式中Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基、アラルキル基、アリール基、置換アリール基を示す
)で表わされる化合物を添加することを特徴とする安定
化された・・ロゲン含有樹脂組成物である。
上記一般式〔I〕で表わされる化合物としては、一般式
のRがメチル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、
オクタデシル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、フェ
ニル基、P−トリル基、0−クロロフェニル基、P−ク
ロロフェニル基である場合などが挙げられる。
のRがメチル基、ブチル基、オクチル基、ドデシル基、
オクタデシル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、フェ
ニル基、P−トリル基、0−クロロフェニル基、P−ク
ロロフェニル基である場合などが挙げられる。
・・ロゲン含有樹脂を安定化するために使用される鉛系
安定剤としては、例えば鉛白、塩基性けい酸鉛、塩基性
硫酸鉛、二塩基性硫酸鉛、三塩基性硫酸鉛、塩基性亜硫
酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、シリカゲル共沈けい酸鉛、
二塩基性フタール酸鉛、三塩基性マレイン酸鉛、ノルマ
ルサリテル酸鉛、ステアリン酸鉛、二塩基性ステアリン
酸鉛、ラウ、リン酸鉛、オクチル酸鉛、12−ヒドロキ
システアリン酸鉛、ベヘニン酸鉛などが挙げられる。
安定剤としては、例えば鉛白、塩基性けい酸鉛、塩基性
硫酸鉛、二塩基性硫酸鉛、三塩基性硫酸鉛、塩基性亜硫
酸鉛、二塩基性亜リン酸鉛、シリカゲル共沈けい酸鉛、
二塩基性フタール酸鉛、三塩基性マレイン酸鉛、ノルマ
ルサリテル酸鉛、ステアリン酸鉛、二塩基性ステアリン
酸鉛、ラウ、リン酸鉛、オクチル酸鉛、12−ヒドロキ
システアリン酸鉛、ベヘニン酸鉛などが挙げられる。
本発明によつて安定化される一・ロゲン含有樹脂として
は、例えば塩化ビニル樹脂、臭化ビニル樹脂及び塩化ビ
ニリテン樹脂のごとき一・ロゲン化ビニル単独重合体、
並びに・・ロゲン化ビニルを酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、酪酸ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、エチ
レン、プロピレン、メチルメタクリレート、ジアルキル
フマレート、又はマレート及び類似物のごときコモノマ
ーの1種又は2種以上と重合させること?よつて形成さ
れるような共重合体を挙げることができる。また一・ロ
ゲン含有樹脂とアクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン樹脂、メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン
樹脂、酢酸ビニル・エチレン共重合体樹脂又は塩素化ポ
リエチレンなどの耐衝撃改良樹脂との混合体にも適用で
きる。本発明の安定化された・・ロゲン含有樹脂組成物
は通常・・ロゲン含有樹脂100重量部に対し、鉛系安
定剤1〜7重量部、好ましくは1〜4重量部及び上記一
般式〔1〕の化合物0.001〜5重量部、好ましくは
0.05〜2重量部を添加して得られる。
は、例えば塩化ビニル樹脂、臭化ビニル樹脂及び塩化ビ
ニリテン樹脂のごとき一・ロゲン化ビニル単独重合体、
並びに・・ロゲン化ビニルを酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、酪酸ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、エチ
レン、プロピレン、メチルメタクリレート、ジアルキル
フマレート、又はマレート及び類似物のごときコモノマ
ーの1種又は2種以上と重合させること?よつて形成さ
れるような共重合体を挙げることができる。また一・ロ
ゲン含有樹脂とアクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン樹脂、メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン
樹脂、酢酸ビニル・エチレン共重合体樹脂又は塩素化ポ
リエチレンなどの耐衝撃改良樹脂との混合体にも適用で
きる。本発明の安定化された・・ロゲン含有樹脂組成物
は通常・・ロゲン含有樹脂100重量部に対し、鉛系安
定剤1〜7重量部、好ましくは1〜4重量部及び上記一
般式〔1〕の化合物0.001〜5重量部、好ましくは
0.05〜2重量部を添加して得られる。
鉛系安定剤と上記一般式〔1〕の化合物をワンパツクに
して用いてもよい。
して用いてもよい。
またこれら安定剤にさらに公知の安定剤、例えば金属石
けん、有機錫系安定剤、エポキシ化合物、有機亜リン酸
エステル、アミノクロトン酸エステル、α−フエニルイ
ンドール、フエノール系抗酸化剤や紫外線吸収剤を添加
することができる。必要に応じて顔料、充填剤、帯電防
止剤、滑剤、難燃剤、加工助剤も使用することができる
。本発明によると、鉛系安定剤で安定化された・・ロゲ
ン含有樹脂に上記一般式〔1〕で表わされる化合物を添
加することにより、該樹脂の熱安定性を増大させるとと
もに、初期着色を改善できる。
けん、有機錫系安定剤、エポキシ化合物、有機亜リン酸
エステル、アミノクロトン酸エステル、α−フエニルイ
ンドール、フエノール系抗酸化剤や紫外線吸収剤を添加
することができる。必要に応じて顔料、充填剤、帯電防
止剤、滑剤、難燃剤、加工助剤も使用することができる
。本発明によると、鉛系安定剤で安定化された・・ロゲ
ン含有樹脂に上記一般式〔1〕で表わされる化合物を添
加することにより、該樹脂の熱安定性を増大させるとと
もに、初期着色を改善できる。
また該樹脂を屋外で長時間使用してもチヨーキング現象
を生じなくなり、その表面の光沢は失われない。次に実
施例を例示するが、部は重量部を表わすものとする。
を生じなくなり、その表面の光沢は失われない。次に実
施例を例示するが、部は重量部を表わすものとする。
実施例 1
塩化ビニル樹脂(GeOnlO3Ep、日本ゼオン社製
)100部に三塩基性硫酸鉛2部と下記第1表の添加化
合物0.1部を混合し、テストロールにて180℃で3
分間混練した後、厚さ0.5mmのシートを作成した。
)100部に三塩基性硫酸鉛2部と下記第1表の添加化
合物0.1部を混合し、テストロールにて180℃で3
分間混練した後、厚さ0.5mmのシートを作成した。
各シートを2CT!l×2(11の大きさに切断後19
0℃のギヤー老化試験機に入れて、一定時間後に取出し
、熱安定性試験を行なつた。結果を第1表に示した。な
お、表中の熱安定性の評価は数字で表わされており、次
の通りである。
0℃のギヤー老化試験機に入れて、一定時間後に取出し
、熱安定性試験を行なつた。結果を第1表に示した。な
お、表中の熱安定性の評価は数字で表わされており、次
の通りである。
1・・・・・・無 色 2・・・・・・黄 色 3・・
・・・・褐 色4・・・・・・黒褐色 5・・・・・・
黒 色実施例 2塩化ビニル樹脂(Geon 103
Ep)10 0部にメチルメタクリレ一ト・ブタジエン
・スチレン樹脂(カネエースB−12、鐘化社製)5部
、三塩基性硫酸鉛1部、ステアリン酸鉛1部と下記第2
表の添加化合物0.5部を混合し、実施例1と同様にし
て熱安定性試験を行なつた。
・・・・褐 色4・・・・・・黒褐色 5・・・・・・
黒 色実施例 2塩化ビニル樹脂(Geon 103
Ep)10 0部にメチルメタクリレ一ト・ブタジエン
・スチレン樹脂(カネエースB−12、鐘化社製)5部
、三塩基性硫酸鉛1部、ステアリン酸鉛1部と下記第2
表の添加化合物0.5部を混合し、実施例1と同様にし
て熱安定性試験を行なつた。
結果を第2表に示した。なお、表中の数字は第1表と同
じ意義を示す。
じ意義を示す。
実施例 3塩化ビニル樹脂(Geon 103 Ep)
10 0部に三塩基性硫酸鉛1部、ステアリン酸鉛1部
、二塩基性亜リン酸鉛0.5部及び下記第3表の添加化
合物0.3部を混合し、テストロールにて180℃で3
分間混練した後、厚さ0.5 mmのシ一卜を作成した
。
10 0部に三塩基性硫酸鉛1部、ステアリン酸鉛1部
、二塩基性亜リン酸鉛0.5部及び下記第3表の添加化
合物0.3部を混合し、テストロールにて180℃で3
分間混練した後、厚さ0.5 mmのシ一卜を作成した
。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ハロゲン含有樹脂を鉛系安定剤で安定化するに際し
、一般式▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Rはアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル
基、アラルキル基、アリール基、置換アリール基を示す
)で表わされる化合物を添加することを特徴とする安定
化されたハロゲン含有樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55068476A JPS592458B2 (ja) | 1980-05-22 | 1980-05-22 | 安定化されたハロゲン含有樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55068476A JPS592458B2 (ja) | 1980-05-22 | 1980-05-22 | 安定化されたハロゲン含有樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56163138A JPS56163138A (en) | 1981-12-15 |
JPS592458B2 true JPS592458B2 (ja) | 1984-01-18 |
Family
ID=13374768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55068476A Expired JPS592458B2 (ja) | 1980-05-22 | 1980-05-22 | 安定化されたハロゲン含有樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS592458B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6320969U (ja) * | 1986-07-25 | 1988-02-12 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5245030A (en) * | 1976-09-08 | 1977-04-08 | Kaisui Denriyoku Kk | Method of producing negative plate in battery |
JPS5498773A (en) * | 1977-10-14 | 1979-08-03 | Labaz | Dihydropyridine derivative and stabilization vinyl resins by blending it |
JPS5499150A (en) * | 1977-10-14 | 1979-08-04 | Labaz | Vinyl base resin stbilizer* preparation thereof and vinyl resin containing same |
-
1980
- 1980-05-22 JP JP55068476A patent/JPS592458B2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5245030A (en) * | 1976-09-08 | 1977-04-08 | Kaisui Denriyoku Kk | Method of producing negative plate in battery |
JPS5498773A (en) * | 1977-10-14 | 1979-08-03 | Labaz | Dihydropyridine derivative and stabilization vinyl resins by blending it |
JPS5499150A (en) * | 1977-10-14 | 1979-08-04 | Labaz | Vinyl base resin stbilizer* preparation thereof and vinyl resin containing same |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6320969U (ja) * | 1986-07-25 | 1988-02-12 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56163138A (en) | 1981-12-15 |
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