JPS5924055B2 - 巻かれた物質の帯を同時に切断して分配する装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、巻かれた物質の帯を同時に切断して分配する
装置に関するものであり、化粧用または包装用付属品の
ような平らな帯状物質を操作する技術分野に属する。

本発明に基づき、装置の原価を低減するために、そのよ
うな実施態様を簡易化して装置の効率を改善するように
、或る種の部材または機構を変更する必要があるように
考えられる。

本発明の主特徴に従い、装置は３つの必須要素：（１）
壁で囲まれたケースおよびその覆い、（２倦物担体、（
３）９Ｊ新機構の保持装置を具備している。

これらの要素の中で、（２）および（３）は適当な形状
を有する部分とケースの対応する部分との簡単な掛け外
しによりケース内で連結される。さらに、本発明の他の
特徴に従い、可動切断刃と固定対向刃とを備えて物質を
はさみ式に切断する切断機構は、胴の軸線と同心的に１
つのつめを具備しており、このつめは３つの働き、すな
わち、止めつめの離脱、切断後における胴の緩衝器の回
転阻止、巻物と胴との間で伸長するバネの戻り作用を行
う。

本発明の変形実施態様においては、切断を行なう固定お
よび可動の部材は、極めて薄いばね鋼の刃物であり、物
質の切断と分配は、手による引出し、あるいは偏心的に
組立てられ、または切断部材の前方に高く取付けられた
胴の回転を制御するベダルを踏むことにより行なわれる
。

これらの特徴およびその他の特徴は、次に添付図面を参
照して詳細に述べられる説明から明らかになるであろう
。

第１図示の如く、装置は、壁で囲まれたケースＡ、巻物
担体Ｂおよび切断機構の保持装置Ｃより成る主要素で構
成されている。

壁で囲まれたケースは、垂直端板１および底板２より成
る方形金属板で作られ、該端板および該底板の側面には
、三角形状の側板３が折りたたみ定着されており、該側
板３に対し金属またはプラスチツク材の覆い４が関着さ
れている。

端板１には、数個の垂直および水平の定着用切抜き１ａ
１およびその下部に近く、１つの内側に引込まれた舌片
１ｂが設けられている。

底板２は、その自由端部に沿つて自体の折りたたみによ
る折曲片２ａを備えている。これらの２点において、舌
片１ｂおよび折曲片２ａが、掛け外しにより切断機構の
保持装置Ｃを受け人れるように構成されており、そのた
めに該保持装置は、端板５ａおよび２つの翼板５ｂを有
する骨組５を備えている。端板５ａは、その上部に外向
きの係合片５ｃを、ケースの舌片１ｂの下部に係合させ
るために設けており、翼板５ｂは、その下部の折りたた
み部分に、ケースの端部に設けられた折曲片２ａの下に
係合し得る突片５ｄを備えている。また巻物担体Ｂも、
同様に簡単な掛け外しによりケースに対して取付けられ
るように構成されており、そのために、該巻物担体を貫
通して側方に突出する段付き軸６が設けられ、該軸が、
びースの側板３に平行に曲折取付けられた舌片３ａに設
けられた通孔内に弾力により係合するようになつている
。巻物担体は形鋼７により作られてＥり、その１端には
固定腕８が定着されているけれどもその他端には可動腕
９が関着されている。

ケースの側板３を連結する軸６は、固定腕８および形鋼
７と一体であるＵ形板１０を貫通し、該Ｕ形板１０に対
して町動板９が関着されている。物質の巻物Ｒが、絶え
ず胴上に接触支承せしめられるように、該軸６上にばね
１１が取付けられており、該ばねの１端が圧縮状態でケ
ース上に支承されている。物質の巻物Ｒは、そのハブ内
に嵌合された突子１３ａを有する端金具１３と協働する
切欠きを有する座金１２により、固定腕の側部に回転自
由に担持されている（第２図）。これに対向して、可動
腕９は、巻物Ｒのハブ内に嵌合するスリーブ１４を担持
している。可動腕９は、ピン１５により関着されており
、且つ適当に配置されたコイルばね１６により巻物に対
して押圧されている。さらに、可動腕９は、これを容易
に握持し得るように、その先端が傾斜状態に曲げられて
いる。また巻物を正確に取付けるために、鮮明な色彩の
マーク１７が固定腕８上に設けられている。切断機構の
保持装置は、特にその係合周面１８ａに右ける摩擦によ
り物質巻物を，駆動する胴１８を具備しており、該胴１
８は、骨組５の翼板５ｂ上に形成された切込み５ｅ内に
、それらの円形ハブにより係合され、且つ翼板の舌片５
ｆの下部または上部における延長部１９ａの支承により
回転中に割出しが行なわれる軸受１９により回転可能に
支承されている（第７図参照）。

内側において、軸受は制御歯車２１とかみ合う被駆動歯
車２０を自由回転ができるように支承しており、該制御
歯車２１は、翼板５ｂにより回転自由に担持され、且つ
操作部材（ボタン２２または他の部材）が取付けられる
突出支承面２１ａを具備している。偏心レバー２３は戻
しバネ２４に接続している。胴は、刃物２５を担持して
いるけれども、翼板５ｂの折り曲げられた上端部５ｇは
調整可能に曲げられた対向刃物２６を担持し、該刃物２
６上にそらせ板２７が物質を誘導するために定着されて
いる。歯車２０の反対側における胴の軸線上に、つめ２
８および緩衝器２９が取付けられており、これら２つの
部材と骨組の翼板５ｂに関着された止めつめ３０とが、
次に述べるように切断操作において協力する。

巻物Ｒは、胴１８の前方を通り且つ装置の下に溢れ出る
巻物の自由端と共に、胴１８に支持される。

使用者が物質帯を取出そうとするとき、この溢れ出た部
分を引張るたけで充分である。

これは、胴１８の周囲に例えば、やすり布１８ａの如き
引掛け手段を備えている前記胴１８の回転に前記物質帯
が引きずられるためである。この作用において、胴に固
定された偏心レバ２３は、バネ２４に引張られて、同一
の回転を行ない、このためエネルギーが蓄積される。こ
のエネルギーはレバーのてこがバネの固定点に対する死
点を通過するとき開放される。胴は刃物２５に平行に胴
軸により支持されており、物質を人力により索引すると
き、前記刃物２５は除々に支持機構のプロツクに備えら
れた対向刃２６と接触（はさみのように）する。

つめ２８は胴軸について伸長する孔２８ｃによつて、胴
側部に連結し、同様に胴壁の固定軸に索引されている。

直角片（つめ）３０はわく組の翼板に弾性的に取付けら
れ、直角片３０の直角端部３０ａで、つめ２８の変位範
囲内に、コンスタントに制動できるようにしている。

直角片２９（緩衝器）は胴軸に、その中央部分において
取付けられ、さらに、一方の端部はバネ３０によつて骨
組の固定点に引張られている。

もう一方の直角端部２９ａはつめ２８の変位の範囲内に
位置している。利用者が物質を引張つた時、胴は、刃物
２５が対向刃２６と接触するように自由に回転する。

これは偏心カム２３およびバネ２４の効果によつて、あ
ら〃）じめ蓄積された前記エネルギーによつて行なわれ
る（第３図）。つめのカムを形成する部分２８ａは、止
めつめ３０の前方を前記止めつめ３０を避けつつ通過す
る。

切断後、胴は、はずみで円弧状に、つめの端部２８ｂが
緩衝器の直角部分２９ａと接触するまで、さらに運動す
る（前記緩衝器は回転させられる）（第４図）。

前記緩衝器はバネ３１によつて弾性的に支持されている
。

このため胴は制動され、停止する。緩衝器は翼板に設け
られた止め具３２に、やわらかく支持されるために後方
に戻る。この作用は、いわゆるはね返りによつて引き起
されるものである。つめ２８は、胴の後方への戻りを妨
げながら、つめ３０の直角部分３０ａで２８ｄ部分にお
いて支持されるつ第５図）。つめ２８は細長い孔２８ｃ
によつて、胴軸に取り付けられ、さらに軸３３に引つ張
られているので、つめ２８は、単に自重により、角位置
に応じてこの孔について傾斜する。

これは、自由降下運動中に緩衝器を制動するため、ある
いは物質を新に引つ張るとき緩衝器と衝接しないように
するためである。つめ２８は細長い孔２８ｃにより胴軸
に取りつけられ、さらに偏心軸３３に回転自在に装着さ
れているので、前記つめ２８はその角位置に応じ、自重
で前記孔２８ｃを斜行する。

この自由降下運動時に緩衝器２９に接触する。また、新
に巻回物質を引つ張つたときには緩衝器２９とは衝接し
ないようになつている。これらの配置は、装置の自動化
に対応するものであり、すなわち紙に対して手により引
張りが行なわれる度毎に、他に何等の操作も必要とせず
に、紙（物質）帯が分配される装置に関するものである
。

第６図に半自動化の装置が示されている。

この装置においては、各引張りの後に、新しい帯を引出
し得るためには、さらに１つの補足行為が必要であり、
これは物質の乱費を防止するためである。すなわち、第
６図の実施例によれば、異なる形状のつめ３４を見出す
ことができる。これは、突出端３４ａによつて、緩衝器
の直角部分２９ａを絶えず制動するためである。これに
対し、カム冥の他端３４ｂは、緩衝器力珀由降下の最終
段階でバネの力に抗して、回転されるとき、止めつめ３
５の直角部分３５ａの下部で支持されることができる。
胴、すなわち緩衝器のつめ３４を解放するために、利用
者はケースの翼板５ｂの内側に案内されたボルト３６を
押圧する。

このボルト３６は制御器の直角部分２９ａを押圧するよ
うに設けられた突出端３６ａを備えている。利用者が外
ボタン３６ｂの操作を中止したとき、ボルト３６はケー
スの底部に高さ方向に設けられたバネ３７によ゛″つて
自動的に後方にもどされるようになつている。また、物
質が引張られて切断され且つ緩衝器および停止の効果が
得られた時に、乱費を防ぐために、物質がケースの覆い
から出てこないで、物質が別の補足的操作により得られ
るように装置の機構配置を行なうこともできる。第８図
に略図的に示された実施例においては、押しレバー３８
が、胴の１端に適当に配置された突子３９に働いて、該
胴、従つて、物質を回転駆動して物質を取り出すように
なつている。

歯車２０または歯車２１にラチエツト４０を係合させて
逆転防止を行なう。また、物質の引張りが順調に行なわ
れずに、物質が刃物の間に詰まるような場合には、ボタ
ン２２（第１図参照）が機構を解放し得ることに留意す
べきである。

さらに、このボタンは容易にハンドルにより置換されて
、物質の切断および分配がこのハンドルの操作により直
接行なわれるごとに留意すべきである。油方において、
つめ２８は、その使用条件を十分に満足し得るような材
料、すなわち衝撃や消耗に対抗し得る弾性を有し且つ軽
量である材料で作られることに留意すべきである。

６Ｅ１ａｄｉｐ゛および″ＤｅｓｍＯｐａｎ゛の商標名
で知られているポリウレタンが選択された。

第１０，１１，１２，１３および１４図示の本発明の変
形例を説明するに先立つて、第９図を参照する。

装置は、壁で囲まれたケースに着脱自在に定着され且つ
対向刃物４３および胴４４を担持する保持装置４１、並
ひにケースの側板に定着されて角位的に可動な物質巻物
の担体４６により回転自由に担持された物質の巻物４５
および覆い４７を具備している。本発明の特徴に従い、
第１０図示の如く、胴４４の周面に切込み４４ａまたは
平らな部分が設けられ、その上に切断刃物４８が弾性座
金とねじを介して定着されており、さらに、該胴には、
金属板４９のように持ち上がつた部分が設けられ、該金
属板は、溶接または他の手段で胴の周面に定着されて、
回転運動に対し該切断刃物の前面に展開されている。

この持ち上がつた部分は偏心状態を形成し、物質に対し
て極めて柔軟な引張り運動を与え、すなわち、操作者の
手が湿つているような時に、引張られた物質の破損が生
じないように前進性を与えることができる。操作を前進
的ならしめるために、第１１図示の如く、刃物５１の定
着点に対して実質的に反対である或る偏心率ｘを以て胴
５０が取付けられる。

この偏心的配置は、胴の回転中に操作を前進的ならしめ
、且つ切断作業を改善するために胴の角位的投射運動を
強化することができる。また、他の特徴に従い、第１２
図示の如く、最初は棒の形で作られた刃物および対向刃
物が、薄い厚さ（２〜３／１０ミリメートル）のばね鋼
の刃物５２および対向刃物５３で置換される。

刃物５２は、胴５４の切込み部分または平らな部分５４
ａの上に、直接に接着または他の手段で固着されるのが
有利である。ここに留意すべきことは、この変形例およ
び前述の変形例（持ち上げ手段および偏心手段）におい
て、胴は、プラスチツク物質または木材で作ることがで
き、これによりその製作が簡易化され、従つてその原価
が低減される。

対向刃物５３は、保持装置５５の曲げられ且つ傾斜した
前面部分５５ａに対して、その定着点により直接に（第
１２図）、または曲げられた棒支持体５６を介して固着
され、対向刃物５３は該棒支持体上に接着または他の手
段で定着され、その両端は保持装置５５の翼部分５５ｂ
に連結されている（第１３図参照）。

対向刃物または棒支持体の保持装置への取付けは、浮動
的である。

すなわち、該取付けは、ねじ５７により最高端部（切断
開始時）で行なわれ、該ねじ５７は、保持装置の翼部分
５５ｂおよび対向刃物または棒５６を貫通し、それら間
にエラストマー座金５８が挿入されており、さらに該取
付けは、ねじ５９により最低端部（切断終了時）で行な
われ、該ねじ５９は翼部分５５ｂおよび対向刃物または
棒支持体５６を貫通し、それら間にコイルばね６０のよ
うな弾件部材が挿入されている。最後の特徴に基き、第
１４図示の如く、物質の取り出しまたは分配を切断と同
時に行なうために、手動部材のような形のペダル６１を
有する機構が設けられ、該ペダルは保持装置６３に関着
６２され、戻しばね６４で前進位置に戻される。ペダル
は、その中央部分において、胴６８の軸上に楔着された
歯車６７と協働するラツク６６に自由関着６５により連
結されている。ラツクは、保持装置に軸支されたローラ
またはベアリング６９により前方において支承されて、
保持装置の溝６３ａ内を滑動する関着軸６５により長手
方向に誘導される。ばね付きつめ片７０が胴に関着され
て、行程の終りに歯車６７と一体である止め片７１と協
働する。この組立において、胴の運動に関与する緩衝器
２９および止めつめ３０と協働するつめ２８並びに胴の
始動を行なう偏心レバー２３に異なる位置決めを設定し
て、物質が切断後に飛出さないようにすることができる
。上述の説明から特に次に列記されるような利益が明ら
かになつた。

（１）胴の偏心的構成または持ち上がり部分の追加によ
り、引張り操作の前進注および慣件効果の増大が得られ
る。

（２）ばね鋼で作られた刃物および対向刃物の採用によ
り、胴および対向刃物支持体が簡単化される。

（３）対向刃物の浮動的取付けにより、調整が不要とな
り且つ有効な切断が行なわれる。

（４）ばね鋼で作られた刃物および対向刃物の使用によ
り消耗が減少する。

本発明は上述された実施例に限定されることなく、その
発明要旨の範囲を逸脱することなく、多くの変形例を包
含し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による装置の主要３構成要素を分解して
示す透視図、第２図はケースに掛け外しにより取付けら
れる物質巻物の担体の切断面図、第３図は切断の始動位
置における切断機構の保持装置を示す部分的断面図、第
４および５図はつめ緩衝器一止めつめの集団装置を、そ
れぞれ緩衝器による制動位置およびつめの止めつめに対
する衝接位置において示す図、第６図は物質の第２帯を
引出して切断するために解錠装置に手動操作を必要とす
る制御分配装置におけるつめおよび止めつめ機構の変形
例を示し、第７図は切断の始動位置において示された駆
動歯車の側から見た切断機構の保持装置の側面略図解、
第８図は物質引出しの変形例を示す透視略図解、第９図
は装置の主要髪素の配置を示す透視略図解、第１０図は
第１変形実施態様における胴の切断面図、第１１図は第
２変形実施態様における胴の切断面図、第１２図はばね
鋼で作られた刃物および対向刃物の胴および保持装置に
おけるそれぞれの取付け状態を示す透視図、第１３図は
対向刃物の保持装置における取付状態を示す部分的切断
の平面図、第１４図はペダルによる胴の駆動装置を示す
側面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 回転駆動される胴と摩擦により協働する物質巻物の
   担体が具備され、引張り操作の終りに、調整可能に位置
   決め定着された部分と可動部分とより成る切断装置によ
   り、物質がその全幅に亘り、はさみ式に前進的に切断さ
   れる巻かれた物質の帯を同時に切断して分配する装置に
   おいて、（１）細長い孔と、作用端および止め端を備え
   たカムとを有し、前記細長い孔によつて胴軸に取り付け
   られ、かつ偏心軸に回転自在に装着されたつめ、（２）
   胴を減速するための停止バネと前記カムの一端と協働す
   るための直角部分を有し、前記胴軸に取り付けられた緩
   衝器、（３）カムの止め端にもたれかかる直角部分を有
   する止めつめ、とを含み、これによつて、切断後の胴の
   自由回転降下中、前記つめの作用端は緩衝器の直角部分
   と協働し、前記緩衝器の作用および前記つめの細長い孔
   が胴軸について斜行することによつて胴を減速し、カム
   の他端は、前記バネの戻り力によつて生ずる戻り運転中
   に止めつめの直角部分に緩接すると共に、新たに物質を
   引張るときには、緩衝器と緩接しないようになつている
   ことを特徴とする構成。