JPS5923557Y2

JPS5923557Y2 - 組立家具

Info

Publication number: JPS5923557Y2
Application number: JP1981172420U
Authority: JP
Inventors: 淳石川
Original assignee: 株式会社ごうけん
Priority date: 1981-11-18
Filing date: 1981-11-18
Publication date: 1984-07-13
Also published as: JPS5877549U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、主として屋内で複数段の棚として使用され
る家具に関し、特に種々の組み合せが簡単にできる組立
家具に関する。

■先行技術購入者が自分で組み立て得る家具として、例えば、隅部
を金具で作り、この金具に棒材を挿入して連結するもの
、あるいは、隅金具に板材をねし止めするもの等、種々
の構造のものが開発されている。

しかしながら、隅部に連結用の金具を使用したものは、
全体が木製である家具とは外観の形態が異なり、木製家
具独特の美観を実現できない。

■目的この考案は、木材の連結部に金具が表出せず、組立が簡
単かつ強靭にでき、木製家具独特の高い審美性と機能性
とを備える家具を提供するにある。

■構或以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図に示す組立家具は、縦枠１と、横枠
２と、棚板３と、止ねじ４と、止ピン５と、止金具６と
、筋かい７とからなる。

縦枠１と横枠２と棚板３とは、好ましくなは硬い木材、
例えば、楢、基地、桜、欅、ぶな、樫等が、厚さに比べ
て充分な幅の細長状、例えば厚さが７〜２０ｍｍ、幅が
４０〜１００ｍｍの板状に形成されている。

縦枠１は、上端部と下端部とに、上下に離されてそれぞ
れ２個、筒針４個の止孔８が穿設されており、この止孔
８に木ねじである止ねじ４がねじ込まれて横枠２が固定
される。

横枠２は両端面が縦枠１の内側に位置する幅広面９に連
結される様に、端面には、止ねじ４又は止ピン５が挿入
されるねじ孔１０が穿設されており、両幅広面９を貫通
して、一定の間隔で、止ピン５が貫通される貫通孔１１
が穿設されいる。

貫通孔１１は、１枚の棚板３に２個の止ピン５が挿通さ
れる間隔に穿設されている。

棚板３は、複数枚の板が水平にならべて横棒に固定され
るように、端面に２個の圧入孔１２が穿設されており、
この圧入孔１２に、横枠２を貫通する止ピン５が挿入さ
れて止ピン５を介して横枠２に固定される。

止ピン５は、竹や硬い木材、あるいは合成樹脂や金属で
もって棒状に成形されたもので、長比ピン５ａと矯正ピ
ン５ｂとからなる。

長比ピン５ａは両端が横枠２から突出して両端部が棚板
３の圧入孔に挿入され１、矯正ピン５ｂは、一端だけが
横枠２から突出して横枠２片面の棚板３に挿入される。

このように構成された組立家具の組立方法は、第１図に
示すように、横枠２内側の幅広面９に棚板３の端面を当
接して、止ピン５を横枠２から棚板３に打ち込み止ピン
５で棚板３と横枠２とを連結し、更に、横枠２の幅広面
９が垂直になるように、横枠２の端を縦枠内側の幅広面
９に当接して、横枠２の止孔８を貫通する止ねじ４と止
ピン５とで横枠２を縦枠１に連結する。

縦枠１に横枠２を連結する止ねじ４は、第２図に示すよ
うに、これでもって筋かい７の端部を縦枠１に固定する
ように兼用する。

第２図に示すように縦枠１の最下端と最上端とに連結さ
れる横枠２は、止ねじ４と止ピン５を介して縦枠１に連
結されるが、縦枠１を上下に連結する横枠２は、上のね
じ孔１０が上の縦枠１を貫通する止ねじ４で上の縦枠１
に固定され、下のねじ（Ｌｌｏは、下の縦枠１を貫通す
る止ねじ４で下の縦枠１に固定される。

止ピン５は、接着剤等を使用することなく、これを横枠
２に貫通して棚板３に打ち込み、必要ならば引き抜き可
能な状態に圧入される。

止金具６はＬ字状で、第３図に示すように、棚板３の下
面と横枠２内側の幅広面９とにねし止めされて、棚板３
と横枠２とを連結、補強する。

第２図は、４室に区画された棚が形成された実施例を示
すが、各部材の組み合せを変えることによって、更に多
段に、又は横に複数区画の棚が千変万化な形態に変化し
て組み立てできる。

■効果前記の如く構成された組立家具は、縦枠と横枠と棚板と
が木材でもって、細長状に形成されており、縦枠の相対
向する内側面に、横枠の端面がねし止めされており、こ
の横枠は幅広面が鉛直方向を向くようにその端面が縦枠
に連結されており、更に、縦枠が上下に連結される個所
に位置する横棒の端面は、下半分が下の縦棒の上端に、
上半分が上の縦枠の下端に連結されておって、横枠を介
して縦枠が上下に連結されており、更に、横棒の内側に
は、棚板の端面が横枠に穿設された貫通孔に挿通された
止ピンで固定されており、両幅広面に棚板が固定される
横枠は、止ピンが横枠の両幅広面に突出して、止ピンの
両端部が棚板の端面に挿入されており、片側の幅広面に
のみ棚板が固定される横枠は、止ピンが横枠の片面で棚
板が連結される面にだけ突出して、この突出部が棚板の
端面に挿入されたものであるから、縦棒と横枠とが止ね
しで連結されると、これによって縦枠が上下に連結され
、また、単に止ピンを圧入するだけで棚板も固定される
為、組み立てがいたって簡単にできると共に、縦枠や横
棒とが連結される隅部に連結金具を必要とせず、全体を
木製として独特の優れた美観を実現し、しかも各部材を
相当に強固に連結できる卓効を実現する。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの考案の実施例に係る組立家具
の組立状態を示す斜視図、第３図は棚板と横枠との連結
個所を示す断面図である。１・・・・・・縦枠、２・・・・・・横枠、３・・・・
・・棚板、４・・・・・・止ねし、５・・・・・・止ピ
ン、６・・・・・・止金具、７・・・・・・筋かい、８
・・・・・・止孔、９・・・・・・幅広面、１０・・・
・・・ねじ孔、１１・・・・・・貫通孔、１２・・・・
・・圧入孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）縦枠と横枠と棚板と止ねじと止ピンとを備えてお
り、縦枠と横枠と棚板とは、木材でもって、厚さに比べ
て充分な幅を有する細長状に形成されており、縦枠の相
対向する内側面に、横枠の端面がねじ止めされており、
この横枠は幅広面が鉛直方向を向くように、その端面が
縦枠に連結されており、さらに、縦枠が上下に連結され
る個所に位置する横枠の端面ば、下半分が下の縦枠の上
端部に、上半分が上の縦枠の下端に連結されておって、
横枠を介して縦枠が上下に連結されており、横枠は、両
幅広面に貫通して止ピンが挿通される貫通孔が穿設され
ており、両幅広面に棚板が固定される横枠は、止ピンが
横枠の両幅広面に突出して、止ピンの両端部が棚板の端
面に挿入されており、片側の幅広面にのみ棚板が固定さ
れる横枠は、止ピンが、横枠の片面で棚板が連結される
面にだけ突出して、この突出部が棚板の端面に挿入され
ている組立家具。
（２）横枠と棚板とが止金具で個定されている実用新案
登録請求の範囲第（１）項記載の組立家具。
（３）止ピンが引抜可能に横枠と棚板とに挿入されてい
る実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の組立家具。