JPS5922799Y2 - 電動ミシンの運転制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電動ミシンの運転制御装置に関するものであり
、通常の速度制御による運転と、指定操作した針目数だ
け、非常に遅い速度で運転することを可能にした装置を
提供しようとするものである。

以下本考案の実施例を図面により説明すると、１はミシ
ン本体、２はミシン運転操作部で、極低速指定操作部３
と縫目針数指定操作部４とを備えており、該各操作部は
、ミシン本体１とこれら相互とが絶縁された導電物より
なり、それぞれ第２図図示の接触スイッチ回路ＡＳに接
続されていて該回路は極低速指定操作部３に手を触れた
ことを感知して動作し、後記の極低速回路を有効にし、
縫目針数指定操作部４に手を触れたときは繰り返し触れ
た毎に後記の計数回路に出力するようになっている。

そしてこれら操作部の押操作によってスイッチ６を作動
させて後記するミシン発進と停止とを行うようになって
いる。

５はミシン速度を低、中、高速に切替える速度切替スイ
ッチである。

前記スイッチ６の出力は第２図の制御回路ブロック図の
入力回路ＳＣの入力をなし、該入力回路は波形整形とチ
ャタリング防止作用等を有し、Ｔ型フリップフロップ回
路ＦＦ１のトリガ端子Ｔに接続されている。

このフリップフロップ回路は制御用電源が投入されると
その立上りでリセッ）へされるようになっており、その
肯定側出力ＱはＡＮＤ回路ＡＮＤ、の第１の入力をなし
、且つ遅延回路ＴＤを介して第２の入力をなしている。

前記ＡＮＤ回路は、前記接触スイッチ回路ＡＳの出力を
第３の人力とし、その出力側がＯＲ回路ＯＲを介してＲ
Ｓフリップフロップ回路ＦＦ２のセット入力端子Ｓに接
続されている。

前記接触スイッチ回路ＡＳは、極低速指定操作部３に手
を触れると、該操作部の感知入力３′を得てＡＮＤ回路
ＡＮＤ、に出力するようになっている。

前記フリップフロップ回路ＦＦ２はフリップフロップ回
路ＦＦ、の否定側出力Ｑをリセット入力Ｒとして受け、
肯定側出力Ｑは速度設定回路ＳＳの極低速設定人力Ｓを
なし、該人力Ｓが高ｈレベルのとき駆動回路ＤＶを介し
てミシンモータＭを非常に遅い一定速度で運転する。

前記フリップフロップ回路ＦＦ、の肯定側出力Ｑはまた
ＡＮＤ回路ＡＮＤ２の一方の人力をなし、該ＡＮＤ回路
は前記フリップフロップ回路ＦＦ２の否定側出力０を他
方の入力Ｒとしてその出力側が前記速度設定回路ＳＳの
速度可変設定入力端子■に接続され、該入力■がＨレベ
ルのとき前記切換スイッチ５の指定で切替えられた信号
に基づき駆動回路ＤＶを介してミシンモータＭを低速ま
たは中速あるいは高速に運転する。

そして速度設定回路ＳＳのこれら人力Ｓ、■がいずれも
低ＬレベルのときはミシンモータＭを停止させるように
なっている。

前記接触スイッチ回路ＳＡはまた針数指定操作部４に手
を触れると、該操作部の感知入力４′を得てその出力は
ＡＮＤ回路ＡＮＤ３の一方の入力と第１のカウンタＣ０
ＵＮＴ１の入力のをなしている。

Ｃ０ＵＮＴ２は第２のカウンタで上軸の回転位置検出器
ＰＤの信号を受けてミシン上軸１回転毎に１個の計数を
進めるものであり、前記第１のカウンタＣ０ＵＮＴ１と
共に、前記フリップフロップ回路ＦＦ１の否定側出力ｑ
がＨレベルとなる立上りで各リセット人力Ｒを得て０に
セットされるようになっている。

これらカウンタＣ０ＵＮＴ１゜Ｃ０ＵＮＴ２は一致回路
ＣＯの各入力をなし、これら各計数値が一致したときに
フリップフロップ回路ＦＦ、のリセット人力ＲをＨレベ
ルとしてリセットするようになっている。

ＺＤは０検出器で゛カウンタＣ０ＵＮＴ、がＯのときは
カウンタＣ０ＵＮＴ２の計数値の如何にかかわらず一致
回路ＣＯを不作動に保持するためのものである。

前記ＡＮＤ回路ＡＮＤ３はまた前記フリップフロップ回
路ＦＦ１の肯定側出力を他方の入力とし、その出力は前
記ＯＲ回路ＯＲを介してフリップフロップ回路ＦＦ２の
セット人力Ｓをなしている。

以上の構成において制御用電源が投入されるとフリップ
フロップ てその肯定側出力Ｑを受けてフリップフロップ回路ＦＦ
２もリセットされ、速度設定回路ＳＳの各人力Ｓ，■は
低Ｌレベルであり、よってミシンモータＭは停止してい
る。

つぎに極低速指定操作部３に軽く手を触れると接触スイ
ッチ回路ＡＳは動作してＡＮＤ回路ＡＮＤ，の一つの入
力を高Ｈレベルとするか゛フリップフロップ いるので各ＡＮＤ回路ＡＮＤ，，ＡＮＤ２はＬレベルで
あり、よって速度設定回路ＳＳの各人力Ｓ，■は共にＬ
レベルでミシンモータＭは停止している。

操作部３を押し込むとスイッチ６は閉となり、入力回路
ＳＣは動作してフリップフロップ回路ＦＦ，はセットさ
れ、遅延回路ＴＤが動作する前に操作部３から手を離す
とＡＮＤ回路ＡＮＤ１はＬレベルのままで゛あり、フリ
ップフロップ のままで゛あり、よってＡＮＤ回路ＡＮＤ２はＨレベル
となって速度切替スイッチ５が指定する速度でモータＭ
は運転される。

また操作部３を押し続けていると遅延回路ＴＤがＨレベ
ルとなったときフリップフロップ回路ＦＦ２はセットさ
れ、ＡＮＤ回路ＡＮＤ２はＬレベルとなってモータＭは
極低速で運転される。

その後において操作部２から手を離してもフリップフロ
ップ るので゛フリップフロップ ることなく、よって極低速が維持される。

先の速度切替スイッチ５によって指定された速度で運転
されている状態で操作部３に軽く手を触れるとフリップ
フロップ回路ＦＦ２がリセット状態がらセット状態とな
ることによって極低速に移行する。

ミシン運転中において操作部３を押し込んでスイッチ６
が閉となるとフリップフロップ回路ＦＦ１はリセットさ
れ、フリップフロップ され、よってミシンモータＭは停止する。

つぎに縫の終了近くなってミシンモータＭを停止させた
後など必要な計数だけ縫うために針数指定操作部４に数
回軽く手を触れるとその回数がカウンタＣＯＵＮＴ，に
よって計数される。

このときＡＮＤ回路ＡＮＤ３は一方の入力を受けるがフ
リップフロップ回路ＦＦ，か゛リセットされているので
゛出力はなくミシンモータＭは停止している。

前記子を触れた最後の回に操作部４を押し込むとスイッ
チ６は閉となり、フリップフロップ る。

ＡＮＤ回路ＡＮＤ３の出力側はＨレベルとなり、ＯＲ回
路ＯＲを介してフリップフロップ回路ＦＦ２／Ｊセツト
され、ミシンモータＭは極低速で運転される。

ミシンが回動するとその回転毎にカウンタＣＯＵＮＴ２
は計数し、前記カウンタＣＯＵＮＴ，の値と一致すると
一致回路ＣＣが゛出力してフリップフロップ タＭは停止する。

そして両カウンタＣＯＵＮＴ，。Ｃ０ＵＮＴ２は該フリ
ップフロップ回路の否定側出力Ｑの立上りでリセツ１−
される。

以上の如く本考案によれば、縫の終了近くになったとき
など残りの縫目を形成するために、必要とする残りの縫
目数だけ軽く手を触れ、あとはその最後に触れた操作部
を押込むだけでミシンは再び運転されて必要な縫目数が
終了すると自動的に停止するものであり、その操作部も
単純化されていて操作が容易であるなど、実用上その効
果大なる創案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の装置を備えたミシンの概略図、第２図
は本考案の実施例を示す制御回路のブロック図である。 図中Ｃ０ＵＮＴ１．Ｃ０ＵＮＴ２は第１と第２のカウン
タ、２，４はカウンタＣ０ＵＮＴ１の計数入力に係わる
操作部、６はスイッチ、フリップフロップ回路ＦＦ１は
発進停止回路の主たる要素、ＣＣは一致回路である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 人体の一部が接触したことを感知するための導電体より
   なり且つ押し操作に応じて転位する操作部と、該操作部
   の前記転位によって作動するスイッチと、該スイッチの
   動作信号をミシンモータ停止中に受けたとき運転に移行
   せしめ且つ運転中に受けたとき停止せしめるためのフリ
   ップフロップ回路を含む発進停止回路と、前記押し操作
   に伴う持触を含み前記操作部に人体の一部が接触した回
   数を計数する第１のカウンタと、ミシンと上軸回転を計
   数する第２カウンタと、前記第１と第２のカウンタの計
   数値が互いに一致したときに出力し該出力がミシン停止
   のために前記発進停止回路に接続されてなる一致回路と
   を設けてなる電動ミシンの運転制御装置。