JPS5922692A - し尿槽の防臭方法 - Google Patents

し尿槽の防臭方法

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JPS5922692A
JPS5922692A JP13248382A JP13248382A JPS5922692A JP S5922692 A JPS5922692 A JP S5922692A JP 13248382 A JP13248382 A JP 13248382A JP 13248382 A JP13248382 A JP 13248382A JP S5922692 A JPS5922692 A JP S5922692A
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JP
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tank
air
amount
human waste
night soil
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Application number
JP13248382A
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English (en)
Inventor
Mitsugi Miura
貢 三浦
Yoshimitsu Tozawa
兎澤 誉史光
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Miura Engineering International Co Ltd
Original Assignee
Miura Engineering International Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はし尿槽の防臭方法にかかる。全国に1000ケ
所以上のし尿処理場があシ、この脱臭対策として薬品洗
浄法、燃焼法、触媒法、オゾン酸化法、吸着法等の種々
の対策が構じられているが、いずれも脱臭、運転経費が
高価な欠点がある。
この運転経費を軽減する為に各処理場では、従来、下記
のような種々の対策を構している。
その−は悪臭濃度差による処理装置の分割である。バキ
ーームカ−からの生し尿投入槽、生し尿貯留槽、消化槽
の溢流槽等のし尿槽から発生する悪臭は高濃度であり、
一方、し原種以外のスクリューコンベア、脱水機、バン
カーフード等から吸引する空気中の悪臭は低濃度であり
、これを同−脱臭装置に吸引して同時脱臭せず、高濃度
悪臭と低濃度悪臭を別々の脱臭装置に吸引して濃度に適
した脱臭対策を構している。ポンプ室等の作業管理室の
臭気濃度は更に低いので、昔は吸引して脱臭装置で処理
していたが、この極めて稀薄な臭気は換気扇で排気させ
、脱臭設備費と運転経費の低廉化を図っている。
その二は含臭空気吸引時間の制限である。生し尿投入槽
や汚泥脱水機関係の含臭空気を従来24時間吸引してい
たが、作業時間の8時間のみ吸引し或は8時間適量吸引
し、作業時間以外の16時間は適量の数分−量を吸引し
脱臭し、吸引量低減により動力費と脱臭薬品代の低減を
図っている。
それにもかかわらず好気性酸化処理方式の東京の処理量
250KL/DのA処理場では年間3000万円、京都
の処理量41KL/I)のB処理場では年間850万円
の吸引電力式と薬品代の脱臭運転経費がかかっている。
運転経費の内訳は、その60〜50%が動力費であり、
40%〜50%が薬品代である。悪臭ガス吸引量が低減
すると当然動力費が安くなり、吸引量が低減すれば脱臭
薬品代はほぼ比例して低減する。
し尿処理場の悪臭は近隣民家や通行人の苦情が殺到する
ので、当事者は悪臭除去が至上命令と思いその対策を構
してきだ。即ち、それぞれの悪臭発生個所から過大量の
含臭空気を吸引して脱臭する傾向にあり、し尿投入槽、
し尿貯留槽から多量吸引すれば槽内が微減圧になり槽か
ら悪臭の逸出がなく、スクリーーコンベア、脱水機等か
ら多量の空気を吸引すれば機外の新鮮空気も併せて吸引
され、機内の悪臭が機外に逸出しないので多量吸引方式
を採ってきた。
従って、し尿処理場では悪臭除去に最重点を置き、各個
所から毎分いくらの量を吸引して脱臭せよと多量の吸引
量を指定した仕様書を作成し、脱臭装置メーカーもこれ
に同調するから、動力費と薬品代が必然的に高くなる結
果を招いている。
その−例として処理量200KL/Dの嫌気性消化方式
のC処理場で実施された脱臭装置の仕様書を第1表と第
2表で示す。
第1図はそのフローシートであり、第1表は臭気発生源
と仕様書指示の吸引脱臭風量、第2表は臭気発生源と仕
様書指示のNH,、H,Sの濃度を示す。
たとえば籐1の投入槽(投入槽、沈砂槽と仮受槽を兼ね
ているが投入槽と略称する)では17711/mの風量
を8時間吸引し、吸引ガス中のNH,濃度32ppm、
  H,S濃度245 ppmであり、K13の消化槽
溢流槽では6 Me/mの風量を24時間吸引し、吸引
ガス中のNH,濃度32ppm  H,S濃度30 p
pmであることを示す。
仕様書の指示臭気成分はH,S、NH,以外にメルカプ
タン、硫化メチル等の他成分があるが、計算が煩雑にな
るので代表的なNHsとH,Sのみを採り上げた。この
仕様書に基〈従来法では第1図に示す如<&iから爲1
2の臭気発生源からダクト(27)を通じファン(28
)で8時間臭気を吸引し脱臭装置(29)で脱臭処理し
ている。
第1表で投入槽(1)からの17711’ /mで8時
間吸引すれば日間の吸引量は17X60X8=8,16
0m/Dとなり(1)から(12)までの総吸引量は6
3.360ヴDとなり、63.360711’/Dを1
00%とすれば(1)の投入槽からの占有率は12.9
%になり、同じ<(2)の投入口サイドフードの占有率
は13.6%になる。24時間系も同様に日間風量と占
有率を計算した。
第2表では各発生源から発散する仕様書指定の臭気ガス
濃度と臭気ガス量を計算した。
例えばH,S濃度245ppm、吸引量8.160 m
j/Dの投入槽では、 となる。各発生源を同様にして計算すれば8時間系では
H,Sの1日間の総発生量は5.4819であり、これ
を100%とすれば投入槽の3.035VDの占有率は
55.4%となる。NH,の場合も同様に計算す5− ると総発生量が0.475%=/Dであり、投入槽のN
H。
発生量0.1981$/Dは全NH,発生量の41.7
%占有率を示す。
同様゛にして計算すれば(1)投入槽、(71L尿貯留
槽(8)シ尿計量槽を合計した吸引風量の占有率は、1
2.9+6.0+4.5=23.4%であり、その鴇S
発生量の占有率は55.4+21.3+19.3=96
.0%であり、NH,発生量の占有率は41.7+15
.5+32.3 = 89.5%である。
これにより生し尿を内臓する投入槽(1)、L尿貯留槽
+21、L尿計量槽(8)から吸引する量は23.4%
と少ないが、悪臭ガス量はNH,89,5%+ Hr8
96.0%であり、洗浄薬品消費量の節減には、生し尿
を内臓する投入槽、貯留槽、計量槽、溢流槽等のし原種
番こ重点をおく必要が歴然として判る。
24時間系では発生源(13)から(26)迄の含有空
気107.280ば/Dをダクト(30)を通じファン
(31)で吸引し脱臭装置(32)で脱臭している。
26項の8時間系の夜間切替とは、8時間で吸引を取止
め、(1)投入槽、 (71L尿貯留槽、T81L尿計
6一 量槽の1尿槽からの吸引を24時間系に切替えて吸引す
る事を意味する。
(13) (15) (17) (19)の溢流槽、 
(21)脱離液貯留槽、 (23)消化汚泥貯留槽、 
(24)消化汚泥計量槽等の全し原種からの吸引ガス量
とH,S 、 NH,発生量を計算すると、 全し原種からの吸引ガス量・・・・・76.’220 
td/D上記吸引量の占有率・・・・・・・・・・・・
71.0%全し原種からのH,S発生量−・・・・8.
19919上記発生量の占有率・・・・・・・・・・・
・・91.3%全し原種からのNH,発生量・・・・・
・1.531−上記発生量の占有率・・・・・・・・・
・・・・82.3%即ち、24時間系のし原種からの吸
引ガス量の全吸引ガス量に対する占有率は71.0%で
あるのに、吸引されるtt、Sの占有率は91.3%、
NH,の占有率は82.3%である。
8時間系と24時間系とを合せると、吸引ガス量は17
0,640m/D テあり、NH,発生量は2.347
に//DH,S発生量は14.476〜/Dである。
上述の如く、生し原種より吸引するガス量の占有率は小
なるにかかわらず、その中に含まれるNH,、H,Sの
占有率が極めて高い。
発明者は、し原種の槽内の空気を全く吸引しないし原種
の防臭方法を発明した。
同じく生し尿を貯えるし原種でも仕様書では吸引量がし
尿貯留槽(7)から8rrt/m、  L尿貯留槽(8
)6め一1溢流槽(13) (15) (17) (1
9)から6ゴ/閤、汚泥計量槽(24)から6−/iで
あるに反し、投入槽(1)からは11/、i、と多量を
指定しである。
これはバキュームカーからのし尿投入は、投入槽上端書
こある投入管の中にバキュームカーの布ホースを挿入し
て投入を行なうが、投入管内壁と布ホース間の狭い隙間
より悪臭が投入作業室に発散されるので、投入槽から1
7−/−等と多量の空気を吸引して投入管隙間よりの発
散量を最少限にしている。それでも、なおかつ微量の悪
臭が投入管上端より逸出するので、この悪臭を防止する
為投入口サイドフードより18m/mと多量の空気を吸
引して脱臭装置に送っている。
発明者は先に昭和55年特許願第97059号「し尿投
入方法」で、投入管内のし尿層表面に薄い油層を設けて
、油層を突き破って布ホースを挿入して投入管上方から
の臭気を逸出させず1こし尿を投入する油封鎖方法を出
願した。
これでは投入管上方からの悪臭の逸出が全くない。この
油封鎖方式では日間数CGの油がし尿中に入るが、し尿
のノルマルヘキサン量が僅かに増加するだけで処理には
関係なく、また油分増加を防止するのに、重油が海面に
流出した場合に脱油する合成スポンジを投入槽に入れて
脱油してもよい。
この投入方法を実施して投入管上方からの悪臭逸出を完
全防止し、投入槽から従来法より少ない空気を吸引し、
槽内を僅かに減圧にし、槽からの悪臭漏洩を防止してい
たが、本発明ではファンによる槽内空気吸引を一切とり
やめた。
第3図に示す如く、バキュームカーよりの毎回のし尿投
入で、投入量に等しい槽内の含臭空気を連絡空気配管(
33)を通じて自然排気させ脱臭槽(34)へ導き脱臭
する。連絡空気管(33)の先端(35)は図示のよう
に水封して投入槽の悪臭の拡散漏洩9− を防ぐ。
従来方法では投入槽より8.160trt10 、投入
口サイドフードより8.640 ffl/Dの吸引をし
て多大の動力を必要としていたが、本発明では毎日の投
入量200KLに相当する200ハの空気が自然排気さ
れるから排気用動力は零になる。
従来、投入槽以外のし尿を貯え゛たし原種は第1表に示
す如く、8時間系のし尿貯留槽、し尿計量槽、24時間
系の消化槽の溢流槽、脱離液貯留槽。
消化汚泥貯留槽、消化汚泥計量槽から6vl/=〜8吟
−の空気を吸引している。
この吸引によシマンホールを開いた場合、外部の新鮮空
気が約0.3m/(6)の速度でマンホールより槽内に
侵入し、槽内の含臭空気の逸出を防止するので作業員の
悪臭トラブルを防止し、なお槽から次の槽へし尿をポン
プ輸送する時、次の槽内の空気が常に吸引されているの
でし尿の受入れを可能ならしめている。
本発明ではし尿を送り出す槽とそのし尿の受入槽との上
端を空気配管で連絡して、送り出す槽か10− ら受入槽へし尿を移送すると、受入槽から受入し尿量に
等しい量の空気が連絡空気配管を通じて送り出す槽に移
り、従来法の如きし尿を貯えだし尿槽からのガス吸引−
切無しにし尿の移送が出来る。
例えば第2図でし尿貯留槽(7)からポンプでし原音し
尿計量槽(8)へ移送する時、し尿計量槽内の送入し尿
量と等量の空気がし尿計量槽(8)につながる配管(3
6a)からし尿貯留槽(7)につながる配管(at’s
b)を通ってし尿貯留槽に入り、し尿の移送が出来る。
し尿計量槽(8)からし尿を消化槽へ移す時は、し尿は
順次消化槽(37a)、溢流槽(13)、消化槽(37
b)、溢流槽(15)を通じて脱離液貯留槽(21)に
入るから、含臭空気は脱離液貯留槽(21)からの連絡
配管(36c)を通り、連絡配管(36a)を経てし尿
計量槽(8)へ移る。この時、溢流槽(13) 、 (
15)からの連絡配管(36d ) 、 (36e )
を図示の如((36c)、(36a)が連絡する管に連
絡してもよい。
本発明により、従来のし尿を内臓した(11 +71 
+8)(13) (15) (17) (19) (2
1) (23) (24)の各種の槽からの合計76.
800m/Dの菓大量のガス吸引をなくして、し尿処理
作業が出来る。
し原種内の空気は、温度や攪拌等によりNH,、H,S
のガス濃度が増加し、気圧が僅かながら上昇する場合が
ある。これを防止する為、空気連絡配管の端部を投入槽
の脱臭槽(29)、或は別個に設けた脱臭槽(38)に
連絡し、僅かに加圧された空気量を脱臭槽に自然移動さ
せ脱臭後、外部へ放出することによシ、シ尿槽内の空気
を常圧に保持する。
し尿を内臓した槽は作業員が時々内部を点検する必要が
あり、その為に槽にマンホールを設けている。従来法で
は各槽内の空気を常時吸引しているからマンホール蓋を
開いた時、新鮮な外気が約0.3 m /seeの速度
で槽内に吸引されるので作業員に悪臭不快感がない。
本発明方法は槽内ガスの吸引が無いから、マンホール蓋
を開いた時の対策を構じなければならない。発明者は特
願57−003112 [L原種マンホールの脱臭方法
」と題して、マンホール蓋開放時にエヤーカーテンで槽
内悪臭の槽外逸出を防止する方法を出願した。
エヤカーテンは噴射膜で膜の両側の空気の疎通を遮断す
るので悪臭の逸出がない。
し尿処理場がマンホール蓋を開く時、使い慣れた吸引脱
臭法を望む時は、槽内空気の吸引方法を採用してもよい
。この場合、脱臭槽(38)の直前にあるファン(39
)を稼動させると、マンホール蓋を閉じているし尿槽は
内部が僅かに負圧になるだけで、マンホール蓋を開いた
し尿槽からマンホール上方の新鮮空気を吸引し脱臭槽に
て脱臭する。
前述のし原種内の空気が温度や攪拌によるNH,。
H,Sのガス濃度の増加による微圧放出の場合も、マン
ホール蓋開放時の吸引と同じ空気連絡配管(36)と同
じ脱臭槽(38)を使用するが、この場合はファン(3
9)を稼動することなく含臭空気はファン翼の空間を通
り脱臭槽(38)へ自然排出される。
マンホール開放時の脱臭には下記の他方法を採用しても
よい。
し尿槽の個々に吸引ファンを設け、マンホール蓋開放時
のみファンを稼動させ槽内空気を吸引して吸着剤を格納
した脱臭機を通過させることであ13− る。
上述の如く本発明は、投入槽では槽内の空気を常時吸引
せず、投入し尿量と等量の空気を脱臭槽に自然排気させ
、全し尿槽からの槽内空気の常時吸引を取止め、各し尿
検量のし尿移送は送出し槽と受入槽間に連絡空気配管を
設け、受入槽に受入れたし尿量に等しい量の空気を連絡
空気配管を通じて送出し槽へ還流させてし尿の移送を行
ない、し原種内の含臭空気を槽外に排出しないし尿槽の
防臭方法である。
この発明方法採用による個別のし尿槽からの吸引量を計
算してみる。
投入槽(1)1こ関しては従来の8.160 m/Dの
常時含臭空気吸引は零になり、吸引はマンホール蓋開放
時の51rl 7m X 5分間×2台−50コのみと
なる。
さらに投入口サイドフードの8,640 ?I+”/D
の含臭空気吸引も不必要となる〇 従って、吸引動力は8,160+8,640=16.8
00ぜ吸引動力が50111’吸引動力に激減する。
投入槽以外の各し尿槽からの常時吸引も零にな14− リ、マンホール蓋開放時5分間の5 m/m X 5分
間−25ば/Dとなる。
吸引風量が減ずれば吸引動力が減じ、吸引排気しなけれ
ば排気に含まれるNH,、H2S洗浄の薬品も不□必要
とな名。
従来法と本発明方法との吸引風量及び排気中に含まれる
NH,、H,Sの重量を計算すれば第1表、第2表の如
くにhる。
投入槽から排気されるNH,、H2S濃度を常時一定と
すると、第2表に示す如〈従来の8.160 trjl
D中のNH,の占有率が41.7%であり、本発明方法
の250m/D中のNH,の占有率は1.3%で(この
場合41.7%X 250/8,160 = 1.3%
と計算し、この1.3%を占有率とした。)40.4%
が減少し、同様にしてH,Sの占有率55.4%が1.
7%と53.7%減少する。また投入槽の投入管上方よ
りの漏洩を脱臭する為、投入口サイドフードより8.6
40 ?l+?/Dの吸引脱臭をしていたが、本方法で
は投入管内を油封槽(40)で油封鎖することにより臭
気の漏洩がないから、この8、640 yl/Dの吸引
は不必要であシ、要処理のNH,。
H,S量は零になる。さらに、(7)シ尿計量槽2,8
80吟’Dls)L尿貯留槽3.840ヰ勺、(13)
溢流槽8,640ヴD、(15)溢流槽8,640飢/
D、(17)溢流槽8,640ヴD、(19)溢流槽8
.I340 trj/D、(21)脱離液計量槽8,6
40ヴD、(22)脱離液貯留槽8.640 d/D 
、  (23)消化汚泥計量槽8.640ヴD、(24
)消化汚泥貯留槽10.080療D1(26) s時間
系からの夜間切替14,400 trt/Dρ合計91
.320m/Dの含臭空気を吸引していたので、吸引動
力費が高価になり、脱臭処理するNH,、H,S量も多
量になる。
本発明方法では吸引含臭空気はマンホール蓋開放時のみ
であるから、吸引量も要処理NH,、H,S量も従来法
より遥かに激減する。さらにマンホール蓋開放時に、槽
内空気を吸引せずエヤーカーテン等による槽内悪臭の槽
外逸出を防止すれば、上記計算数字よりマンホール開放
時の吸引量とそれに含まれる要処理NH,、H,S量も
僅かながらでも更に減少する。
以上を統合すると次表の如くになる。
以上は200KL/D容量の嫌気性消化法し尿処理の生
きた実例について述べた。一般に消化槽は2基直列であ
るが1本処理場では受入し尿量増加により処理能力増加
の為、消化槽を追加し図示の如く併動にした。
脱臭装置設置には総吸引ガス量の約10%増のファンを
設けるのが通常であり、従って従来法の実吸引量は表示
の吸引量より若干増加しており、発生するNHl、H,
Sの濃度も常時一定でなく僅少ながら増加したり低減す
るが、それらの影響は僅少であり、両方法の差違は上記
表に近い数字になる。
本発明に関して従来方法で運転している技術者に意見を
徴したところ、従来法では各し尿槽から多量の槽内空気
を吸引して槽内を微減圧にして槽17− 内臭気の槽蓋隙間等の空隙よりの発散を防止しているの
が効果ありと言うが、これは誤りである。
なぜならば、8時間系で総吸引量132メ一の場合し尿
貯留槽8 rtt/−is 、バンカーフード33 r
t/sinと指示しているが、上部を封鎖したし尿貯留
が微減圧になった時も常時8吟−の恒量を吸引する筈が
なく、その減量分をバンカーフード、バキュームカース
タック等の抵抗の少ない開放個所から吸引するので、し
尿構内の微減圧は却って得難い。
換言すれば1台のファンで開放個所とし尿槽を同時吸引
するから、し原種内の微減圧を保持し難い逆効果となる
本発明方法は上部を封鎖したし尿槽から槽内空気を外部
へ排気させない方゛法を請求範囲としているが、し原種
内の微減圧を希望する場合は、し尿槽の空気連絡配管の
末端を吸引ファン或は真空ポンプで吸引して脱臭槽で脱
臭すれば吸引量が早番こ近い数秒間の少量吸引でし原種
内が微減圧になり、微減圧保持が容易でありその後の吸
引は不必要であるから、この場合も槽内空気を外部へ排
出させ18− 々い本請求範囲に属する。
前記衣の8時間系、24時間系の吸引風量、要処理NH
,量、要処理1(、S量は仕様書の数字を基礎として計
算した数字であり、吸引風量は妥当であるがQ NH,
濃度とH,S濃度殊にH,S濃度は時々刻々に変化する
ので、要処理NH,量と要処理H,S量は当然若干変化
する。。
発明者は、原し尿を密閉したジュースミキサーに入れた
時の空気中のNH,とH,S の濃度、原し尿をシー−
スミキサ−内で攪拌した後のNH,、H,Sの濃度、攪
拌後静置した後の空気中のNH,、H,S濃度を測定し
てみた。
上表の如(NH,はほぼ一定であるが、 H,S濃度は
攪拌により激しく上昇するので、槽内へのし尿投入や移
送には投入管端を受入槽のし尿液層に投入して空気との
接触を少なからしめるのがよい。
T(、S濃度は条件によシ激しく変化するから、第2表
の投入槽245 ppm、し尿計量槽200 ppm等
と一定にして計算した結果の8時間系と24時間系を合
わせた合計のH,S量14.4761$/D 、占有率
2.53%は若干変化して、(14,4761:α)I
&/D、 (2,53±α)%に変化するが、いずれに
しても含臭空気の排気がないから、NH,量H2S 量
が従来法と比較して大幅に減少することは間違いない。
H,S濃度が著しく増加した時のH,Sの槽外への漏洩
を懸念する場合は、ファン(39)で空気連絡配管とし
原種内の高濃度H2S含有空気を吸引し脱臭槽(38)
で脱臭した後、図示しないが脱臭空気を他端の空気連絡
配管へ循環する方法を採ってもよい。
この場合も槽内空気を外部へ排気させないから本特許請
求範囲に属する。
結論として、本発明方法は従来方法と比較して吸引風量
が23.7%と約1/4となり、要処理NH,量は2.
70%要処理H,S量は253%と激減するので、運転
経費が著しく低減する極めて優れた利点がある0 上述の脱臭方法は薬品洗浄法を述べたがそれ以外の脱臭
方法も同様であり、またし尿処理方法が好気性酸化方式
の場合もほぼ同じである。まだ人間のし尿に限定されず
家畜し尿の場合にも適用出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来法の脱臭法のフローシート、第2図は本発
明方式の脱臭法のフローシート、第3図は投入槽脱臭の
構造。 (1)・・・投入槽 (2)・・・投入口サイドフード(8)・・・し尿計量
槽(3)・・・バキュームカースタック  (9)・・
・余剰汚泥脱水機(4)・・ディスクスクリーン   
 (10)・・・消化汚泥脱水機(5)・・・スクリュ
ープレス落下口   (11)・・・脱水ケークコンベ
ア(61・・・スクリューコンベア    (12)・
・・バンカーフード(7)・・し尿貯留槽     (
13)−・・消化槽の溢流槽2l− (14)・・・安全弁フード     (28)・・フ
ァン(15)・・・消化槽の溢流槽    (29)・
・・脱臭装置(16)・・・安全弁フード      
(30)・・・ダクト(17)・・・消化槽の溢流槽 
   (31)・・ファン(18)・安全弁フード  
    (32)・・・脱臭装置(19)・・消化槽の
溢流槽    (33)・連絡空気配管(20)・・・
安全弁フード     (34)・・脱臭槽(21)・
・・脱離液貯留槽      (35)・・連絡管の先
端(22)・・・稀釈槽        (36)・・
・空気連絡配管(23)・消化汚泥貯留槽    (3
7)・・消化槽(24)・・・消化汚泥計量槽    
(38)・・脱臭槽(25)・・・余剰汚泥濃縮槽  
   (39)・・ファン(26)・・・8時間系から
の夜間切替 (40)・・・油封槽(27)・・・ダク
ト 出願人  ミウラエンジニャリングインターナショナル
株式会社取締役社長 三 浦  貢 22− 矛3図 手  続  補  正  書 昭和57年11月248 1、事件の表示 昭和57年特許願第132483号 2、発明の名称 し原種の防臭方法 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 本人 住所 大阪府大阪市住吉区帝塚山束1丁目2番10号4
、補正命令の日付

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 本文に詳述した如く、し尿投入槽から、投入し尿量に等
    しい含臭空気量を連絡空気配管で脱臭槽に自然排気し、
    全し尿槽の隣接する検量を連絡空気配管で連絡して検量
    のし尿移送を行ない、点検マンホール開放時以外は全し
    尿槽から槽内空気をファン吸引により外部へ排気させな
    いことを特長とするし尿槽の防臭方法。
JP13248382A 1982-07-29 1982-07-29 し尿槽の防臭方法 Pending JPS5922692A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105858761A (zh) * 2016-06-30 2016-08-17 胡振强 污水处理池除臭系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105858761A (zh) * 2016-06-30 2016-08-17 胡振强 污水处理池除臭系统
CN105858761B (zh) * 2016-06-30 2018-10-23 宁夏东吴农化股份有限公司 污水处理池除臭系统

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