JPS5922627B2 - アンダ−クラツドクラツキングを防止した広域肉盛り溶接法 - Google Patents

アンダ−クラツドクラツキングを防止した広域肉盛り溶接法

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JPS5922627B2
JPS5922627B2 JP14994679A JP14994679A JPS5922627B2 JP S5922627 B2 JPS5922627 B2 JP S5922627B2 JP 14994679 A JP14994679 A JP 14994679A JP 14994679 A JP14994679 A JP 14994679A JP S5922627 B2 JPS5922627 B2 JP S5922627B2
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JP
Japan
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welding
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electrode
wide
width
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Expired
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JP14994679A
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JPS5674373A (en
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昭三郎 中野
功一 安田
昇 西山
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は原子炉反応容器などの内面肉盛り溶接の如き
広域にわたる施工に適合すべくとくにアンダークラツド
クラツキング(以下、UCCと略す)を有効に防止して
健全なこの種溶接構造物を高能率に生産することを可能
ならしめようとするものである。
大径、厚肉の前掲のような反応容器類はその内面にステ
ンレス鋼の肉盛り溶接を施すことが多い。
かかる溶接に際し、能率向上のためには広幅電極の使用
が有利であり、最近では幅150□にもおよぶ広幅の帯
状電極さえ用いられるようになつた。ここに必然的な溶
接入熱の上昇をきたして該広幅電極により最初に形成さ
れるビード(光量ビードという)の上端外側における母
材熱影響部(以下HAZと略す)の結晶粒粗大化に起因
するUCCの発生が問題となる。そこで母材組成によつ
ては、能率低下は覚悟の上で37.5rm幅あるいは5
0□幅といつた狭幅電 ゛極を使用したり、あるいは多
層盛り溶接を行なつて上層の再熱によりHAZの細粒化
を図るなどの対策がとられてきた。
これらの方法はいずれも溶接施工能率の大巾な低下をと
もない、とくに多層盛り法では高価なステンレス鋼電極
を浪費する不利が加わる。かかる見地から、広幅電極を
用いて一層溶接で確実にUCCを防止できる溶接方法の
確立が切望されている。
さてUCCの発生は、専ら次の条件に依存する。
(1)光量ビードによつてHAZオーステナイト粒が粗
大化すること。(2)先置ピードに隣接して溶着される
ピード(後置ピードと記す)によつて、550〜750
℃に再加熱されること。
(3)応力除去焼鈍(以下SRと略す)処理を受けるこ
と。
したがつてUCCは先置ビード直下のHAZ粗粒化部が
、後置ピードにより600℃近傍に加熱されたきわめて
狭い部分でSR後に発生する。
UCCを防止するには、上記3条件のうち1条件でも免
れればよいが、条件2)については、広域にわたる肉盛
り溶接をどのように行なつても必ず、後置ビードの形成
中、上掲の温度域に加熱される部分が存在することとな
り、また条件3)も圧力容器では欠かすことができない
。しかしながらUCC発生条件(1)は、施工法の如何
によつて避けることができ、この点さきにも触れたが以
下実験の結果について詳細に説明する。
第1表はエレクトロスラグ溶接(以下ESWと略す)肉
盛りによつて先置ピード、後置ピードよりなる多連の肉
盛り施工をすべて同じ入熱で、第2表の供試鋼板上に溶
接した場合に}けるUCC試験結果と条件である。ここ
VC3本の肉盛りビードを順次隣接して並置し、それら
の2か所の重ね部について検査を行なつた。UCCの判
定にはAtOmicEnergyCOmmittee(
AEC)のRegulatOryGuidOに従い、ク
ラツドを削除してから1800まげを施し、浸透探傷法
を適用しUCCの有無を判別した。第1表によれば、U
CCの防止のために同一人熱で溶接する限り、50Tm
幅以下の電極を用いることすなわち溶接入熱を100K
J/Cm以下に抑制する必要があることがわかる。
つぎに、先行電極と後行電極の人熱を変化させて第1表
と同様の実験を行なつた結果を第3表に示す。
ここに供試鋼板の中央で先置ピードを溶着し、ついでそ
の両側に隣接して、同一条件で2本の後置ビードを溶着
して2か所の重ね部を得た。その他の試験条件は第1表
と同じである。先置ビードの形成に用いた電極幅が50
rwn(人熱約100KJ//Cm)をこえると、後置
ビードの形成に供した電極幅(人熱)のいかんにかかわ
らず、UCCが発生したのに反し、先置ビードに供した
電極幅が50rrn以下であれば、後置ビードにつき電
極幅のいかんにかかわらずUCCの発生はない。
すなわち、先置ビードによるHAZ結晶粗大化を防げば
UCCの発生を阻止できることがここに明らかになつた
のである。工業的な実施では、後置ピード用の電極幅が
広いほど能率向上につながることはいうまでもない。
そこで現在のところ安定した溶着が可能な150醜幅の
帯状電極を後置ビード用電極に用いた実施例を第1図に
かかげる。あらかじめ180mピツチで50國幅の狭幅
電極1を用いて同図イのように溶着した先置ビード2の
間を、150m幅の広幅電極3を用いて同図口のように
順次溶着するものである。
後置ビード3で示した。試験には、先置ビード2を5本
溶着して8か所の重ね部5を得てUCCの有無を確認し
たがどこにもわれは発生しなかつた。
ちなみに同図口の最左側の後置ビード4の左側の止端に
近い母材HAZは粗大化するが、上掲(2)の再加熱が
ないため、SR後のUCCを生じない。
この場合溶接能率に関しては50m幅電極と150rw
L幅電極の平均値100rW1幅電極の使用と同等であ
つて、従来UCC防止のための限界電極幅が50rfr
1nであつたのに対しほぼ2倍の能率になる。次に第2
図に示す2電極並進運棒法について試験を行なつた他の
実施例では50rw1幅}よび150幅用の各電極6,
7を間隔をおいてそれぞれ保持した溶接トーチ2基を1
台の台車に装着し、図示しないがはじめに50m幅の狭
幅電極6のみを使用して第1本目の先置ピード8を溶着
し、これについて第2図イのように両電極6,7を同時
に並進運棒し、150mm幅の後置ビード9を第1本目
の50rfsL幅の先置ビード811C隣接して10m
のオーバーラツプ代で外側に溶着すると同時に、50幅
の先置ビード8″を第1本目の先置ビード8に対して平
行に1ピツチ分先行させて溶着する。
以後、同図口のように順次2電極の同時並進運棒にて溶
着をくりかえせば、150rwn幅で溶着する後置ビー
ド9は必ず50m幅の先置ビード8,8′間を後続的に
うめることとなつて、矢張りUCC発生は防止でき溶接
能率はさらに向止した。第1表と同じ母材、溶接条件で
行なつたこの例による肉盛り溶接でもUCCは全く発生
しなかつた。こんどは第3図のように50wm幅の狭幅
電極10を150幅の広幅,電極11の片側に偏つて隣
接するが、溶接線方向に極間距離tだけずらした別の実
施例による同時タンデム溶接も試みた。
結果は第4表のごとくになつて、極間距離tが40WI
Bでは先行の狭幅極10、訃よび後行の広幅極11にお
ける両溶融池12,13が同一のプールを形成し(いわ
ゆる1プール)となり、そのため合体したピード止端に
近いHAZ結晶粒度は粗大化し次の広幅電極11による
後置ビードの形成に伴う再加熱のため、SR後UCCが
発生した。なお60nから100rm程度の極間距離t
では、先置ビードが形成されそのスラグはく離はやや困
難ではあつたがUCCは発生せず、そしてtを更に増し
100r1r1tより長い極間距離として、より良好な
結果が得られた。このようにしてUCCの発生を避ける
ことができたが、先置ピードの入熱が極端に低く25K
J/m未満になると、第5表に示すごとくこんどは 】
また、後置ピードの形成に用いる電極幅が50?以下(
入熱約100KJ/m以下)であれば、かりに上にのべ
たような施工を行なつたとしても従来法と能率的にはあ
まり変わりがなく、その向上のためには後置ピード用電
極の人熱は100KJ/Tn以上にしなければ意味がな
い。
第2図、第3図のごとき方法によれば、−パスで200
11幅に近いような広幅の高能率肉盛り溶接ができ、従
来法でUCC防止の限界であつた50?幅単電極による
のと比べその能率はほぼ4HAZが硬化して低温われを
生ずるようになる。
したがつて、先置ピードの入熱は25KJ/Cmが下限
となる。倍にも達する。
ちなみに肉盛り溶接で問題となる表面欠陥の大半は、ビ
ード重ね部のアンダーカツトであるが、広幅電極の使用
により当然ながら重ね部の総長自体が大幅に減少するの
で、手直しの低減も期待できる。
この発明では先に溶着される先置ピードによるHAZ粗
粒化が防止されることこそが基本であるから、先置ビー
ド用電極は必ずしも帯状である必要はなく、丸棒電極に
よるサブマージアーク溶接(SAW)やエレクトロスラ
グ溶接(ESW)による肉盛り溶接でも、あるいはガス
シールドアーーク溶接であつても、その効果に変わりの
ないUUCCの防止に役立ち、また後置ビード用電極に
ついても、溶接方法の如何を問わないのはいうまでもな
い。
かくしてこの発明によれば、UCCの発生を伴うことな
く、高い能率の下IIC訃ける広域肉盛り溶接を有利に
実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、あらかじめ小入熱で溶着した先置ピード間隔
を大入熱で溶着する実施例を、また第2図、第3図は2
電極を使用する各列実施例を、それぞれ示す溶接要領説
明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 帯状電極をもつて互いに幅方向に隣接する広幅の肉
    盛り溶接を多連にわたつて施すに当り、該広幅の肉盛り
    溶接に先立ち、その溶接につき予定した広幅ビードの上
    端に対応すべき位置に前もつて狭幅の肉盛り溶接を25
    〜100KJ/cmの範囲の比較的小入熱にて母板上に
    適用し、その後凝固した先置ビードと止端でオーバーラ
    ップする広幅の肉盛り溶接を行うことを特徴とするアン
    ダークラツドクラツキングを防止した広域肉盛り溶接法
    。 2 両肉盛り溶接の各溶接用電極を、個別運棒する1記
    載の方法。 3 両肉盛り溶接ビードを形成する各溶接用電極を、同
    時に並進運棒し、広幅の肉盛り溶接を狭幅の肉盛り溶接
    に対して1ピッチあとに行う1記載の方法。 4 狭幅の肉盛り溶接を行う溶接用電極を、広幅の肉盛
    り溶接を行う溶接用電極に対しその片側縁に偏つて隣接
    するが少くとも両電極による溶融メタルプールを、相互
    に独立させる距離lをへだてて先行させ、両電極を同時
    にタンデム運棒する1記載の方法。
JP14994679A 1979-11-21 1979-11-21 アンダ−クラツドクラツキングを防止した広域肉盛り溶接法 Expired JPS5922627B2 (ja)

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JPS5674373A JPS5674373A (en) 1981-06-19
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