JPS5922480Y2 - スクラツププレヒ−タ−を備えた電気炉廃ガス集塵装置における白煙等防止装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ラインの中途に電気炉からの高温廃ガスの保
有熱を利用するスクラッププレヒーターを備える集塵設
備において、連続稼動を実施したとしてもプレヒーター
に起因する白煙および異臭発生を防止した装置に関する
。

近年電気炉操業において、省エネルギー等の見地よりそ
の高温廃ガスを利用してスクラップ等の投入原料の予熱
による手段が確立されつつある。

従前の斯る手段は理論上可能であるも、実際の操業の面
を考慮すれば、白煙及び異臭発生等の二次公害問題があ
り、特に連続操業を確保してこそ有用性が認められるも
のであるがら、実質的にテストプランおよび着想の域を
脱していないのが現状である。

本考案は以上の見地に鑑み案出されたものであり、以下
、その具体的構成につき図面を参照しつつ詳述する。

第１図および第２図において、１は電気炉、２は燃焼室
であり、両者なエルボ、インテークダクト３を介して連
通されている。

４はこの燃焼室２と後続のガスクーラーとのラインの中
途に位置するスクラッププレヒーターであり、バスケッ
ト４Ａとこの軸受手段を有する蓄熱室４Ｂ等がら成り、
実施例では燃焼室２を中心とする旋回軌跡上に２基設け
てあり、それぞれダンパー５，６を有する分岐ダクト７
．８を介して燃焼室主ダクト９に連通され、該主ダクト
９にはダンパー１０を有する。

１１は旋回ダクトで゛あり、その中途にダンパー１２を
有し、基端が燃焼室２を中心とする縦軸回りに旋回する
と共に、他端にフード１３を備え、このフード１３がス
クラッププレヒーター４の上面実質的にバスケラ）４Ａ
の上面に交互択一面に連通自在とされている。

従って、プレヒーター４のバケツｔ−４Ａのそれぞれに
投入原料１４を装填せしめておけば電気炉１からの高温
廃ガス（１０００’〜１１００℃）の流通を介して予熱
されるのである。

１５はスプレーチャンバーであり、ガス流通ライン、即
ち、実施例ではプレヒーター４とこれ以降に設けられた
ガスクーラー１６との間に主ダク１〜９の中途に設けで
ある。

このチャンバー１５には第３図に示す如く流通ガス衝突
体１７をその中に、実施例ではチャンバー中央頂部より
中途まで垂れ下り状に吊持下段しており、望しくは耐熱
性材料で交替自在に設けるものとする。

更に、チャンバー１５には散水体１８が実施例ではチャ
ンバー頂壁に放射配設で設けた散水管１９と散水ノズル
２０より成るものを設けて構成され、散水主管２１から
の冷却水を散水ノズル２０を介してチャンバー１５内に
噴霧状として散布可能としている。

なお、散水体１８からの冷却水は図示しないけれどもガ
ス温度、ダストの吸着、堆積等を考慮して流量制御する
ものである。

更に、スプレーチャンバー１５にはその下部に漏斗部２
１を介してダスト、余剰水等の取出口２２を備えている
。

このチャンバー１５の下部胴部とガスクーラー１６は接
続ダクト２３で連通されるが、ガスクーラー１６には第
３図に示す如く望しくは漏斗部２４およびダスト等の取
出口を設けるものとする。

その他、第１図において、２５は集塵用バグハウスであ
り、バグフィルタ２６その他必要機器が設けられ、この
バグハウス２５とガスクーラー１６はブロア２７を有す
る空冷ダクト２８で連通接続されている。

２９は集塵用ブロア、３０は煙突を示している。

なお、上記例において、インテークダクト３、フード１
３を含む旋回ダクト１１．接続ダクト２３、ガスクーラ
ー１６等は望しくは水冷構造とする。

次に、図示した実施例の作動を説明しながら本考案の作
用、効果を説明する。

電気炉１からの高温廃ガス（１２００℃）はインテーク
ダクト３を通じて予燃焼室２に至り、この予燃焼室２か
らの高温廃ガス（ｉ０００℃）はダンパー１２を閉にし
、ダンパー１０を開にすれば、主ダクト９に至るか゛、
ダンパー１０を閉にしダンパー１２を開にすると、旋回
ダクト１１を介してプレヒーター４に流通され、該ヒー
ター４の中のバスケラ）４Ａに収納したスクラップ等の
投入原料１４をその保有熱で予熱することになる。

プレヒーター４からの流通ガス（２００〜３００℃）は
ダクト出口９Ａを介してスプレーチャンバー１５に導通
されるが、このチャンバー１５には散水体１８が設けら
れていると共に、流通ガス衝突体１７を設けていること
から、散水ノズル２０からの噴霧水と連通ガスが効果的
に向流接触し、チャンバー１５からの排出ガス温度は４
０〜６０℃となるのである。

即ち、ブロア２７におけるガス温度が１００℃以上にな
ると白煙、異臭を伴うことを知見し、２００−３００℃
のガス温度に対し４０〜１００１７ｍ１ｎのスプレー水
量をノズル２０から散水することによりチャンバー１５
からの排出ガス温度が４０°〜６０℃に低下せしめると
共に、ガス中の浮遊物はスプレー水で吸着捕捉すると共
に衝突体１７に衝突せしめダストおよび余剰水分は漏斗
部２１を介して取出口２２より排除せしめブロア２７お
よびパブスイルタ２６に悪影響を及は゛すのを回避し、
白煙及び異臭等の二次公害発生を防止したのである。

本考案は電気炉１からの高温廃ガスの流通を介して投入
原料１４を予熱するプレヒーター４および該ヒーター４
以降にガスクーラー１６等を夫々備えた集塵設備におい
て、プレヒーター４とガスクーラー１６を導通するガス
流通ライン９Ａの中途にスプレーチャンバー１５を設け
、該チャンバー１５はその中に流通ガス衝突体１７と、
チャンバー内への散水体１８を夫々備え、更に、チャン
バ−１５下部にダスト等の取出口２２を具備して戊るを
特徴とするものであるから次のような利点がある。

ブレヒーター４からガスクーラートロの中途にスプレー
チャンバー１５を設け、チャンバー１５の散水体１８か
らの散水とチャンバー内の衝突体１７の協働で流通ガス
中の浮遊物を捕捉しつつ流通ガス温度の低下を図ること
から、プレヒーター４を装備したことに起因する白煙及
び異臭の発生の的確なる防止が図れる。

又、チャンバー１５のダスト等はこれを取出口２２を介
してライン外に排除でき、ガス温度の低下等と相まって
ブロアー２７、バグフィルタ２６への悪影響を抑えるこ
とができる。

既設の集塵ラインへの組付が容易でツンテナンスも簡単
となる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施−例を示し、第１図は集塵設備全体の
フローシート的な立面説明図、第２図はその一部省略の
平面図、第３図は本案要部の側断面図である。 １・・・・・・電気炉、４・・・・・・スクラッププレ
ヒーター、９Ａ・・・・・・ガス流通ダクト、１１・・
・・・・旋回ダクト１５・・・・・・スプレーチャンバ
ー、１６・・・・・・ガスクーラー１７・・・・・・ガ
ス衝突体、１８・・・・・・散水体、２２・・・・・・
取出口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電気炉１からの高温廃ガスを燃焼室２、ガスクーラー１
   ６および集塵器２６に導通せしめて処理する集塵装置に
   おいて、前記集塵装置の燃焼室２とガスクーラー１６と
   のライン中途に高温廃ガスの流通を介して投入原料１４
   を予熱するためのプレヒーター４を備えると共に、プレ
   ヒーター４とガスクーラー１６を導通するガス流通ライ
   ン９Ａの中途にスプレーチャンバー１５を設け、該チャ
   ンバー１５はその中に流通ガス衝突体１７と、チャンバ
   ー内への散水体１８を夫々備え、更に、チャンバ−１５
   下部にダスト等の取出口２２を具備して成るを特徴とす
   るスクラッププレヒーターを備えた電気炉廃ガス集塵装
   置における白煙等防止装置。