JPS5922367B2 - 変成装置 - Google Patents

変成装置

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JPS5922367B2
JPS5922367B2 JP50086054A JP8605475A JPS5922367B2 JP S5922367 B2 JPS5922367 B2 JP S5922367B2 JP 50086054 A JP50086054 A JP 50086054A JP 8605475 A JP8605475 A JP 8605475A JP S5922367 B2 JPS5922367 B2 JP S5922367B2
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JP
Japan
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magnetic
current
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excitation
winding
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JP50086054A
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昌彦 赤松
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は変成装置特には直流変成装置(直流電圧、電
流変成装置)の改良に関し、広帯域の入力電流周波数(
直流又は交流)に対して応答するもので、直流あるいは
交流の入力で作動し、又常に一次二次導線(巻線)間直
接電磁結合による変成(変流)作用を確保すべく磁心の
不飽和を維持したものである。
従来の特に直流変成装置においては、二次検出出力によ
つて一次電流(又は電圧)の極性判別は困難であり、又
その原理上2個の磁心を必要とし、それぞれの磁心に別
個に二次巻線を巻回する必要があり、変成装置は比較的
大きくなる。
この発明は比較的小形としうる広帯域変成装置を提供す
ることを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明においては少なく
とも1個の磁心に重畳して、あるいは分離して一次巻線
並びに二次巻線を巻回し、それらの磁路の少なくとも一
部に検出手段を設置し、上記二次巻線には励振電源を接
続し、検出手段によつて上記鉄心のB−Hループのある
特定磁束密度位置を検出せしめ、この検出出力によつて
、上記励振電源のオンオフ又は極性転換制御を行なう構
成とする。
かく構成することにより、一次電流(電圧)の値のみな
らずその極性を判別することができる。従つてこの発明
はその原理上正負に規則的ないしは不規則に交番する電
圧、電流の測定に適用できる。以後の説明から理解され
るように、この発明にかかる変成装置は励振電源のオン
オフスイッチ又は極性転換スイッチの動作時間よりも長
い周期の交番電圧、電流の検出に適用可能であり、この
明細書においては、そのような周期の交番電圧・電流を
「直流」と云う語の意味に含めるものとする。第1図は
この発明にかかる変成装置の原理を説明するための図で
ある。
第1図aにおいて、1は変成器本体であり、一次巻線N
iと二次巻線N2および両巻線を巻装した磁心とから構
成されている。
2は上記二次巻線N2に励振電圧を印加する励振電源、
3は上記磁心の磁束密度レベルに応動して上記励振電圧
を制御するための検出手段である。
変成器本体1の磁心のB−Hヒステリシスカーブが第1
図bに点線で示すカーブで表わされるとする。今、第1
図aにおいて、一次入力電流11が図示極性で入力され
、励振電圧Veが零又は負(Ve≦O)であつたとする
と、一次巻線電圧VN2は負である。
即ち、磁束度Bは第1図bのB−Hループの下降線上を
下降し、二次巻線N2の電圧VN2は負(VN2くO)
である。そして、この間磁心の励磁電流分を無視すると
、等アンペア則が成立し、二次電流1。が図示矢印方向
に流れ、負担抵抗R。に通電し、出力電圧V。を発生す
る。上記磁束密度がBHループの第2検出点P2に達す
ると、上記検出手段3が作動して上記励振手段2の励振
電圧Veを正(Ve〉0,1ve1〉1V0I)に切り
換える。これに伴ない二次巻線電圧VN2は正(VN2
〉0)になり、磁心はB−Hループの上昇線を上昇し始
める。従つて、同じく励磁電流分を無視すると等アンペ
アターン則が成立し、やはり二次電流1。及び出力電圧
。は同図示矢印方向である。上記、磁束密度がB−Hル
ープの第1検出点P1に達すると再び検出手段3の作用
で励振手段2の励振電圧Veを零又は負(Ve≦0)に
戻す。
以下同様の動作を繰り返えす。次に、一次入力電流11
が図示と逆極(11〈0)であれば、磁心のB−Hルー
プ上昇期間に}いて、励振電圧Veを零又は正Ve≧0
)とする。
他方、B−Hループ下降期間において、励振電圧Veを
負(Ve<0,{Vel〉IVOI)とする。かくて、
等アンペア則が維持され、二次電流1。出力電圧V。は
図示逆極性になる。又、一次入力電流11の極性が一方
向でない場合、即ち両極性直流ないし交流の場合は、B
−Hループ上昇期間において励振電圧Veを正(Ve〉
0,e1〉VOl)にし、B−Hループ下降期間におい
て励振電圧Veを負(Veく0,:VeI>1V01)
にする。
かくて、等アンペア則が維持されDC(直流)からAC
(交流)まで任意の波形の電流に対して比例関係を有す
る。以上のようにして、磁心を常に不飽和域に維持する
ことができ、単一磁心でも直流変成器として作用せしめ
ることができる。
又、全ての瞬間に卦いて等アンペア則を成立させること
ができ、飽和によるリツプルを生じない。更に又、両極
性直流変成器や、DCからACまでの任意波形電流を検
出できる。しかも常に等アンペア則が成立するので、極
めて広帯域の変流器(例えばDC〜1MH)を得ること
ができる。更に又、不飽和域でのみ作動させるので、高
精度も得やすい。次にこの発明の代表的な実施例を図面
に基づいて説明する。
第2図aはこの発明の一実施例を示す単極性直流変成器
の回路図である。
本例では変成器1は例えば第3図〜第5図に示す構造を
採用できる。すなわち、変成器1の磁心はCOrl,c
Or2からなり、それぞれには巻線N,l,Nl2が共
通の一次巻線N1として巻装され、同様に巻線N2,,
N22が共通の二次巻線N2として巻装される。この点
従来の直流変成器と異なり、COrlとCOr2におい
て一次、二次間の結合極性は逆極性とされない。両者共
に同一結合極性である。したがつて、二つの磁心を用い
るといつても、巻線は実質的に一対(単一磁心)と変わ
りはない。夫々分割された磁心には検出手段として第3
の巻線N3l,N32が巻装される。第3図はU形磁心
(又はU形鉄板)とI形磁心(又はI形鉄板)で磁心を
構成した例で、同図aは巻線法を示し、bは磁心構成を
示す。磁心は部分磁心EOrlとCOr2とをスペーサ
I,Sをはさんで重ね、その隙間W・Sに第3の巻線N
3l,N32が通される。第4図は、三脚磁心を用いた
例で、中脚に一次巻線N1及びN2が巻回され、両側脚
COrl,cOr2に第3の巻線N3l,N32がそれ
ぞれ巻回される。第5図は環状鉄心を用いて第3図と同
様に変成器を構成した例である。
第2図aに卦いて、以上に示した変成器を用いた回路図
を示す。
検出手段として備えられた第3の巻線N3l,N32は
逆極性直列接続されて高周波発生器HFGで励磁さねる
。この周波数は後述するオン・オフ切換え周波数よりも
充分に高く、例えば1KHz〜1MHzである。第3の
巻線N3l,N32を逆極性直列接続とするのは発生器
HFGによつて生ずる磁束変化を一次二次巻線Nl,N
2に与えないためである。検出手段として用いた第3の
巻線N3l,N32のインピーダンスは磁心COrl,
cOr2の磁束密度が高いときには低く、磁束密度が低
いときには高い。従つて直列抵抗Rmには、磁心COr
l,cOr2の磁束密度に比例した電流Imが流れて、
これは検波回路DEMを介して比較器COMPに入力さ
れる。比較器COMPには第1図bに示す磁心のB−H
ヒステリシスカてブのPl,P3点に対応する設定値が
定められており、入力信号がP1点に対応する値となる
ときならびにP3点に対応する値になるときにパルスを
生ずる。このパルスはフリツプフロツプ回路FFの入力
端に与えられる。フリツプフロツプ回路FFは入力パル
スに対応して反転動作をし、トランジスタQ1をオン・
オフ制御する。今、第2図回路においてI,−0である
ときトランジスタQ1がオンしたとすると、二次巻線N
2には、そのインダクタンスと抵抗R。
で定まる時定数で漸増する電流1。が流れて、磁心の磁
束密度Bは高くなつてゆく。それにつれて、第2図bに
示すように検出手段として用いた巻線N3l,N32を
流れる電流1mは増大して、それによつて定まる電圧は
比較器COMPに設定した値となつて、比較器COMP
は第2図b<7)Pに示すようにパルスを生ずる。これ
によつてフリツプフロツプ回路FFは反転してトランジ
スタQ1はオフとなる。従つて二次巻線N2の電流は漸
減して磁心の磁束密度Bも低下する(第2図BOB)。
磁心の磁束密度が最低(Br:P3点)となると、比較
器COMPからパルスがでて、フリツプフロツプ回路F
Fは反転してトランジスタQ1はオンとなる。従つて二
次巻線N2には概略第2図bの電流10(実線1。S)
が流れる。次に一次巻線N1にある値の電流1,が流れ
ていると、それによつて生ずる磁束密度BIlと二次巻
線に流れる電流によつて生ずる磁束密度BIOとの和が
B1(P1点),Br(P3点)になる時点でフリツプ
フロツプ回路FFは反転動作をし、結局二次電流1。
は第2図bの電流(一点鎖線1。x)となり、IOS.
!11.I0Xの差が一次電流11の値に対応し、その
差の正負が一次電流の方向を示すことになる。第6図は
この発明の他の実施例を示す電気回路図である。図にお
いて、AECは第2図aに示す励振制御器AECに相当
し、例えばフリツプフロツプ回路FFの第1状態の信号
QによりトランジスタQ1を導通させ、第2状態の信号
0によりトランジスタQ2を導通させて、二次巻線の励
磁オン・オフのみならず、双極電流切換を行なうもので
ある。従つてAEC内の比較器COMPには設定値とし
てB1 (P1点)及びB2(P2点)が与えられてい
る。本例においては変成器は例えば第7図〜第9図に示
す構造のものが用いられる。即ち、一次、二次両巻線を
巻装した磁心COrの磁路に小さい穴hを明け、これに
検出手段として第3の巻線N3を通している。第7図a
は、環状磁心の磁路の磁束線上に並ぶ2つの小穴を明け
、この小穴を往復導線路として検出巻線N3を挿入巻回
したものである。又、同図bは環状磁心(四角形など他
の任意の形でも良い)の磁路の1個所にその磁路を2分
するような小穴を明け、その小穴を通る導線の向きが互
いに逆になるように検出巻線N3を8の字形に巻回し、
上記2分された磁路の各々の磁束の差が鎖交するように
したものである。上記A,bの磁心はフエライトコアや
打抜鉄板(硅素鋼板)の積層により作ることができる。
又、第8図は短冊形コアの積層により作る例で上記aと
同様の2つの小穴に検出巻線N3を巻く。第9図で、三
脚磁心の両倶?気分流に夫々小穴を設け、.上記bと同
様に差動磁束鎖交となるように検出巻線N3を巻いたも
のである。これらの検出巻線N3とその小穴を複数磁路
の複数個所に分散させてもよい。な}、第8図に示す例
では、一次二次両巻線を別々の磁脚に巻いた如くに図示
しているが、実際には同一磁脚に巻いた方がリーケージ
インダクタンスが小さく周波数特性が良い。一次、二次
間の高電圧絶縁を目的とする場合は、別脚に巻くのが好
ましい。再度第6図に示す実施例を説明する。検出巻線
N3に高周波励磁電流をその発生器HFGから与える。
磁心磁束密度が不飽和域にある時はN3のインダクタン
スが大きいので、検出巻線電圧Vmが高く、飽和域に入
いるとインダクタンスが減少して検出巻線電圧Vmが減
少する。図示のように並列コンデンサCpを接続し、そ
の静電容量を不飽和域におけるインダクタンスとほぼ共
振するように選ぶと、上記検出電圧Vmの不)飽和域時
の電圧が更に高くなり、飽和域に近づいた時の検出電圧
の低下比率は更に大きくなる。更には又、所定磁束密度
点(磁束密度検出レベルPl,P2)にける巻線N3の
インダクタンスと共振するようにコンデンサCpを選ぶ
と不飽和域での巻線電圧Vmが低く、所定磁束密度点に
達した時に巻線電圧Vmが上昇する。かくて磁束密度B
に応動した検出電圧Vmを入力として検波器DEMを介
して交互励振切り替え制御器AECを作動させ、トラン
ジスタQl,Q2を第6図bのように交互にオン・オフ
切替して、二次巻線N2に電流1。を供給する。一次巻
線N1の電流11が零のときには、磁心にはバイアス磁
束密度がないから、二次巻線N2には正方向、負方向共
に同じピークレベルの電流1。が流れる。なぜならば、
切替点Pl,P2(第1図b参照)はIBl目B2に設
定されているからである。従つて、その時の二次電流1
。は概略第6図bに実線で示す関係となり、ピークレベ
ルは±IOSで、平均値は零である。しかしながら一次
巻線N1にある電流11が流れていると、それによつて
磁心にはバイアス磁束密度が存在し、二次電流1。
は一方の方向ではそれを打消すだけの余分な電流だけ高
いレベルとなり、逆の方向ではバイアス磁束密度の分だ
け低いレベルとなつて、第6図bの二点鎖線で示す電流
10となつてその正負ピークレベルI。Xと−1。Xと
は絶対値に卦いて異なり、その差はバイアス磁束を打消
すに必要な電流の2倍となる。従つて、平均値は一次電
流に対応する。また正方向と負方向とを整流器等で弁別
すると、各方向について、第2図の実施例と同様に、一
次電流の値と方向を知ることができる。第2図に示す実
施例のように、二次巻線を単極性電源(+Vcc)で励
振すれば単極性変成器が得られ、第6図の実施例のよう
に双極性電源(+Vcc),(−Vcc)で励振すれば
双極性変成器が得られる。
第10図はこの発明の更に他の実施例を示す回路図であ
る。本例は磁束密度レベルの検出を簡素化したものであ
る。本例においては、変成器は例えば第3図〜第5図に
示した構造のものを用いる他、第13図、第14図に示
す構成を採用する。第13図、第14図に示す変成器に
おいては磁路を主磁路磁心COrlと補助磁路磁心CO
r2とに分路し、それぞれの分路磁束の差と鎖交するよ
うに検出巻線N3又はN3l,N32を巻く。そして磁
束が通りやすい磁路が主磁路COrlとなり、磁束の通
りにくい磁路が補助磁路となる。これら磁束通路の難易
は磁路長や磁路断面積、磁心材質の差異によつて決定さ
れる。第3図〜第5図の変成器において、寸法及び磁心
材質が全く同一の場合は、一方の磁心COr2の任意の
巻線(例えば検出巻線N32)に外部インピーダンスR
dを設けたり、くま取りコイルを設けて、見かけの励磁
電流を増大させる。あるいは検出巻線の巻数を異ならせ
て、N3,〉N32(検出増巾器AMPの入力インピー
ダンスが高い時)にしたり、N3lくN32(検出増巾
器入カインビーダンスが低く、電流増幅形になつている
とき)にする。いずれにしても、第1磁路の磁束変化と
第2磁路の磁束変化との差成分に応動する量を取り出す
磁気的回路網ないし電気的回路網を設置する。
そして上記差成分を増幅器(励振回路)へ帰環し、正帰
環結合された方が主磁心。負帰環結合された方が補助磁
心になる。さて、第10図においては、検出巻線N3l
が正帰環結合、検出巻線N32が負帰環結合になつてい
るので、磁心COrlが主磁心である。
そして、COrlの磁束変化がCOr2の磁束変化より
も強く帰環量に反映させる組合せとなつている。したが
つて、不飽和域では全体として正帰環となり、トランジ
スタQ1がオンで正電圧印加時には、N,lの起電力E
3,がN32の起電力E32に勝ち、E3l〉E32で
合成差電圧E3は零より大となり、トランジスタQ1の
オンを維持する。しかしCOrlの磁束変化が容易であ
るから先に飽和レベルに近づく。ついに所定磁束密度レ
ベルに達すると、COr2の磁束変化が打ち勝つように
なり、E3l≦E,2即ちE3≦0に転いて負帰環とな
る。したがつて、トランジスタQ1はオフとなり、トラ
ンジスタQ2がオンに転する。そうすると、磁心磁束は
不飽和零方向に向かうので、再び1e3,1〉Ie32
lとなり、その極性は負であるからやはりトランジスタ
Q2のオンを維持し、正帰環状態となる。次に磁束密度
が負の所定レベルに達すると、やはり負帰環が勝ち、ト
ランジスタQ2をオフにしトランジスタQ1をオンにす
る。そしてそのまま正帰環に転じてこれを維持する。以
上の動作を周期的に繰り返えし、磁心は所定磁束密度レ
ベル内に維持される〇なお第10図の実施例において、
増幅器AMP又は前置増幅部PAに正帰環Rf(点線図
示)をかけるなどして、いくらかのヒステリシス幅を持
たせることができる。この他、フリツプフロツブ機能素
子を検出電圧E3(′切り替え制御するなど各種の形態
で実施できる。又、図のように検出巻線N3l,N32
を直列接続して加算関係又は引算関係とする代わりに、
第11図、第12図に示すように、並列加算(引算)接
続したり、増幅器入力端子で加算又は引算してもよい。
第15図はこの発明の更に他の実施例を示す回路図であ
り、第10図に示す実施例を更に簡素化したものである
本例において、励振増幅器AMPは入力に対してヒステ
リシス幅を持ち例えば第15図bに示すように、正帰環
作用を有する。変成器は第16図〜第18図のように構
成され、検出巻線N3は第10図に示す実施例の検出巻
線N32に対応する磁路に巻回される。主磁束φ1は分
路磁束φ2,φ3に分れる。検出巻線N3は、磁気抵抗
の大きい分路側に巻かれるか、又は第15図aに点線で
示すように磁束変化制動インピーダンスRdを接続する
。従つて、常時は主磁束φ1の大部分は分路磁束φ2の
通路を通る。この時に検出磁路に発生する磁束及びその
検出電圧は低い値なので、上記ヒステリシス幅を越える
ことができず、その励振電圧を維持する。次に主磁束φ
1が大きくなつてくると、第一磁気分路の磁束密度が高
くなり、第二磁気分路への分流磁束φ3が増大する。
従つて検出電圧が増大して上記ヒステリシス幅を越え励
振電圧の極性が反転する。以下同様に第二磁気分路の磁
束密度が所定値に増大する毎に励振電圧極性は交互に反
転され前記第2図、第6図及ひ第10図の実施例と同様
に第1図につき説明した変成器の動作をおこなう。第1
9図はこの発明の更に他の実施例を示す回路図である。
本例においては、検出手段として、磁束密度検出素子、
例えばホール素子、磁気抵抗素子などの磁気感能素子B
Dを用いた。この磁気感能素子はBDは、第20図a−
cに示すように磁心の一部に装着する。このようにして
おくと、磁心磁束が所定値になると検出感能素子BDへ
の分流磁束が増大し、ヒステリシス付(メモリ機能付)
増幅器AMPを反転させる。特に第20図cの例では、
常時磁束φ1の通路が磁気飽和してくると、微小ギヤツ
プ(例えばカツトした後接触させた部位)gの部分へ磁
束が移る。
これと共に磁気感能素子BDへも磁束が分流ものとする
と、その発振電圧波形Veはスイツチングモード発振の
場合第23図aの(1)のようになる。即ち、正電圧値
E,と負電圧値E2のそれぞれの絶対値が等しければ、
それぞれの時間t1とT2とは等しい。1E11\IE
2lの場合はそれぞれの絶対値に反比例しIE,Itl
=IE2lt2の関係がある。
いづれにしても上記発振出力電圧Veに直流分が現われ
ない。そしてこの時(直流偏磁が加わつていない時)の
励振巻線N2の励磁電流1eXの波形は第23図aの(
11)又は01Dのようになる。
ここに(Ii)は磁心が角形ヒステリシスループ特性を
持つ場合、(IiDは比較的線形な通常磁心の場合であ
る。この励磁電流波形は、励振電圧波形と異なり、発振
モード(スイツチング方形波モードか線形正弦波モード
か)によつて、大差を生じない。強いていえば線形正弦
波モードでは高次高調波成分(波形の鋭角性)が少なく
なる。いづれにしてもここで重要なことは、やはり直流
分を含んでいないことである。更にこの時の励振巻線電
圧波形は第23図AO(代)のようになる。これは上記
Ve波形(4)から抵抗降下IexRe分を差し引いた
値である。次に磁心COrに直流偏磁起磁力成分が加わ
つた場合は、第23図bの如き波形を呈する。即ち、発
振系は磁心磁束が第1レベルから第2レベルまでの間を
往復する形態でしか定常状態を持ち得ない。今、もし第
22図に示す入力巻線N1の入力電流11nの矢印極性
に直流偏磁されたものとすると、励振電圧Veが正であ
るT,期間中、上記励振巻線電流1exは上記直流偏磁
起磁力分だけ少なくてもよい(更に直流偏磁が大きけれ
ば負の値になる)。
(第23図bの(;i)又は011)のt1期間参照)
従つて抵抗降下1exReも低くなり(更には負】励振
巻線電圧(磁束変化束度電圧)は高くなる。
しかして、磁束変化速度は上昇し、磁束上昇期間t1は
短かくなる。他方、励振電圧Veが負であるT2期間は
逆効果で励振巻線電圧1exは直流偏磁分だけ増大する
(第23図bの(;i)又は(IID(7)T2期間参
照)。従つて、抵抗降下1exReが増大して、励振巻
線電圧(磁束変化束度電圧)は低くなり、磁束下降速度
が低下して、磁束下降時間T2が長くなる。以上の如き
動作により、励磁電流1exに直流成分1dcを発生し
、このIdcによる起磁力は直流偏磁起磁力に等しい。
そして、上記直流成分による抵抗降下分1dcReに等
しい直流電圧成分が励振電圧Veに含まれる。
この直流分抵抗降下は、正電圧印加時t1と負電圧印加
T2とを差動変化せしめ、上記励振電圧直流分Vedc
とIdcReとを平衡させる。即ち、ここにATdcは
磁心への直流偏磁起磁力でである。(但しN4は後述す
る帰還巻線である)。従つて、上記1dcとATdcと
の比例関係を利用して変成器として作用する。しかし、
この場合11nN1をATdcに比べて充分大きくとら
ないと、誤差(励磁起磁力)が大きく、小入力には不向
きである。更に又(厳密には)、上記磁心の磁束の動作
範囲が原点に対して移動し、磁束動作中心点自体が若干
移動する。この動作点移動は磁心自体で上記直流偏磁起
磁力を相殺する抗磁力となるので、Idc<ATdc/
N2となり、これが誤差の原因となる。この磁心自己抗
磁力は、硬磁心程大きい事はいうまでもない。この実施
例では上記の如き誤差を極力小さくするために磁気的天
秤法(ゼロメソツド)を用いている。
即ち、第22図の実施例に訃いて、直流分電流1dc(
又はそれによる電圧降下Vedc)を入力とした直流増
幅器AMP2を設けこの出力を帰還巻線N4に与え、入
力電流11nによる偏磁起磁力を相殺する。従つてAM
P2は常にIdcが零となるように作用し、この増幅度
を充分大きくして}けば、実際上、微少直流偏磁状態で
作動し、帰還巻線電流1。や負担抵抗R。電圧V。ひい
てはAMP2の出力電圧ら等に入力電流11nと比例し
た出力量を取り出すことができる。し力化て増幅器AM
PlやAMP2などは電子的手段で比較的安価に入手で
き且つ小形軽量であるから、簡略且つ小形化される。
又、磁心及び増幅器類は入力アンペアターンIinN,
と出力アンペアターンI。N4とを平衡させる機能を果
すので、小形の磁心にできる。そして磁心を小形化すれ
はより微小入力で作動すると共に、高周波励振に適する
。更に、磁心が小さい程、入力巻線インダクンスも小さ
くし易いので応答速度を早くすることができ、交流検出
も可能となる。第24図はこの発明のさらに他の一実施
例を示す図で前述のT,,t2時間比が変化することを
利用したものである。
即ち、巻線N3には励振巻線電圧波形第23図bの0V
)の如く時間比変調された波形が得られる。この時間比
で作動するスイツチングコンパレータPA2及びスイツ
チングモード増幅器Q3,Q4,Ql,Q2,Dl,D
2,Lf,Cfを使用している。この方式は大きな電力
を扱い易い。従つて入力との絶縁の問題(例えば高電圧
)から磁心を大きくさせるを得ない場合に、その動作電
圧レベルが高くなるので、かかる用途に適する。第25
図はこの発明のさらに他の実施例を示す図で、同図aは
分流器SHに通電している主電流Iから分流して前述の
変成装置に入力したもので、従来の直流変成装置に比べ
小形化で作り易くなる。同図bは、倍率器M(直列抵抗
分や分圧器)からの出力を前述の装置に入力するもので
、図に訃いてSAはサージ吸収器(アレスタなど)であ
る。このようにして第22図、第24図、第25図の実
施例のものは、従来の非絶縁検出測定手段との組み合せ
により、微小入力特性の良好と非絶縁手段の簡便さとを
活用できる。以下の実施例第27図、第29図、第30
図においても増幅器として、スイツチング増幅器(パル
ス幅変調される増幅器)9を用いることができ、磁心の
磁束レベルの移動に応じてその移動を抑制する極性の直
流平均値を持つ電圧(又は電流)を二次巻線N2(N2
l?N22?N23など)/s′供給することにより、
磁心の磁束レベルが不飽和内に引戻するものである。
これにより、磁束レベルの小さな脈動範囲において高い
パルス幅変調周波数でスイツチングさせ得るので、特に
高周波特性が改善されるものである。第27図のこの発
明の実施例の説明に入いる前に、この実施例の一構成要
素として部分的に用いる直流偏磁応動量検出手段の一例
である磁気変調器について第26図により説明する。第
26図はこの磁気変調器を示す回路図で、可飽和リアク
トル5は2つの磁心に夫々入力巻線Nll,Nl2交流
電源2から励振される。励巻線N4l,N42被変調交
流検出巻線N3l,N32を巻回する。励振巻線N4l
,N42の直列接続極性は、他の巻線と逆である。この
ようにすると、励振巻線N4,,N42による周波数f
の交流磁束で、磁心のパーミアンスは倍周波2f変化す
る。他方、直流偏磁入力巻線Nll,N,2に電流1,
を通電すると上記パーミアンス変化により倍周波起電力
2fを発生する。
この被変調出力を検出巻線N3l,N32で検出し、交
流増幅器6で増幅してのち、復調器7で直流出力。を得
る。復調器7には同期整流が用いられる。この際2f信
号を一度基準周波数Fs信号で同期整流すると1fの被
変調信号になり、二度目のFs同期整流で直流出力。が
得られる。又、他の方法として、もともと2fsの基準
周波数を備え、これを分周して励振周波数Fsを生成す
ると共に上記2fsで被変調2f信号を同期整流する方
法がある。このようにして直流偏磁起磁力を磁気変復調
方式で検出することができる。
第27図aはこの発明のさらに他の実施例k示す図で、
上記磁気変調式検出法を利用したものである。
同図において磁心COrl,cOr2及びーピの巻線N
ll?Nl2!N3l)N32ツN4l9N42交流増
幅器6、復調器7、励振電源2は上記第26図と同じで
ある。更に第3の磁心COr3を設け一次入力巻線Nl
3は上記入力巻線Nll,Nl2と直列接続(同一電流
入力)される。更に、二次出力巻線N23は上記磁心C
Orl,cOr2にも追加巻回されたN2l,N22と
共に直列接続する。ここに各巻線巻数には次の関係を持
たせる。フ 勿論、COrl,cOr2については同一仕様である。
ここで、COrl,cOr2は直流偏磁検出用補助磁心
で、COr3が中間周波交流から高周波域にかけて変流
作用を行う主磁心である。これらの変流作用の分担関係
については一般化した第27図b及び動作説明図第28
図により後述する。今、Nl,=N,2=Nl3とする
と、第3図のように一次巻線Nll〜Nl3及び二次巻
線N2,〜N23は夫々共通巻線Nl,N2とすること
ができる。
他方、直流偏磁検出出力Dc(復調器7の出力)は直流
増幅器9で増幅され直流電圧Edcを発生する。この直
流出力電圧Edcは、二次巻線N2(N2l〜N23)
と負担インピーダンスR。とからなる二次閉ループに直
列に加算介挿する。上記第3磁心とその巻線は次の役割
りがある。
もし、第3磁心がなければ、二次巻線N2lとN22と
負担インピーダンスR。と直流増幅器出力端子間インピ
ーダンスとで低インピーダンス閉ループが形成される。
他方、上記{N2l,N22}と同極性接続された検出
巻線{N3l,N32}があり、この検出電圧(電流)
が上記二次低インピーダンス閉ループのために減少する
(被変調電流出力が分流する)。又、上記直流増幅器9
の出力電圧リツプル(交流成分)が上記{N2,,N2
,}を介して{N3l,N32}へ逆伝送される。かか
る相互千渉を除去するために、第3磁心とその巻線があ
る。上記説明から被変調交流出力2f成分電圧は、磁心
COr3の二次巻線N23で吸収される。逆に磁心CO
r3に巻線N′!を設ければ、{N3l,N32}に代
わる検出巻線として利用できる。そして、上記二次巻線
閉路に対応して一次二次間の結合(等アンペアターン相
殺変成器機能)を確保するために一次巻線N,l,Nl
2に関してもNl3を直列挿入している。前述はCOr
3を補助磁心として見た観点である。
更に又、前述COr3を主磁心として見れば、N,3,
N23を持つ主変流器を備え、この一次二次間の等アン
ペアターン則が失なわれる時(即ち磁心COr3の磁束
密度が大きくなつてきた時)Nl3ll\N23lOと
なるから、この偏磁関係をCOrl及びCOr2とその
巻線などによる磁気変調器部8,6,7で検出し、これ
を増幅器9で検出して変調器磁心COrl,cOr2自
身の巻線N2l,N22及び主変流器二次巻線N23に
与え、上記偏磁関係N,3l,\N23lOを帰還修正
し、もつてNl3l,=N23lOの関係を維持せしめ
たものである。前述後者の観点を要約すると、磁心CO
rl〜3に対して巻かれた一次巻線N1及び二次巻線N
2を有する変成器において(一次二次間の関係について
は全直列接続なので磁路として三つの磁路COrl〜C
Or3を並列に持つに等しく、つまるところ3つ合せて
1つとみな夕得る)その一次二次間の起磁力大小関係N
lll=N2lO、即ち磁心に〈加わつている励磁起磁
力Nll,−N2lO=ATεを検知して介挿直流電圧
Edcを制御するものであるo以上、第27図aの説明
から理解されるように、COrl,cOr2,交流電源
2,交流増幅器6,復調器7からなる磁気変調器回路は
偏磁(又は偏磁分起磁力)の検出器として作用しており
、増幅器9は上記検出出力に応答して介挿直流電圧(直
流〜中間周波数交流)Edcを与える機能を持つ。
従つて、第27図aの実施例につき要約して原理を示す
と第27図bのように表わすことができる。同図におい
て、直流分一次電流に対しては、起磁力偏差修正帰還制
御ループが作動して、等アンペア則を成立させる。上記
帰還制御ループが間に合わない程度の交流周波数f1以
上の交流成分に対しては磁心磁束変化起電力自体によつ
て等アンペア則二次電流が流れる。即ち、通常交流変流
作用で直接伝送する。これらの関係を周波数特性曲線で
表現すると第28図に示すようになる。
同図において、横軸は一次入力周波数Finである。偏
磁起磁力ATε=Nlll−N2lOの代りに、磁心磁
束φ(COrl〜3の合計)を取り、このφの変分△φ
に対する偏磁量検知増幅出力Edcの変分△Edcの変
分△Edcとの比、これを検知伝達ゲインGとするとで
表わされる。
この値は周波数Finに対して第28図曲線Gのごとく
、折点周波数F。を越えると増幅器や復調器の追従性や
励振周波数fのために追従限界を生じるので、急激にゲ
インGが低下する。従つて、この偏磁検出帰還制御系の
みであ′れば、磁心磁束の振巾△φは第28図曲線Δφ
1のように折点周波数F。
以上で急増し、その磁束振巾△φ′1が飽和磁束密度φ
sに達す点F,が使用限界周波数である。他方、上記偏
磁検出帰還制御系がオープンで全く作用していない(E
dc=0)場合は通常交流変流器として作用するから、
負担インピーダンスROが抵抗であるものとすると、磁
心磁束振巾は入力周波数Flnに反比例し、第28図曲
線ΔGのようになり、飽和磁束φsに達する周波数F2
以下では使用できない。
この実施例においては、偏磁検出制御系の磁気飽和上限
周波数f1よりも交流変流器作用磁気飽和下限周波数F
2を低くすることができる。
(f1〉F2)。f1〉FO>F2の関係にされた第2
8図の例では、両者総合作用により、曲線△φ1と曲線
△φ(との交叉点(クロスオーバ)周波数Fc近傍で総
合作用磁束振巾最大となる。この総合作用時の磁心磁束
振巾△φを第28図曲線△φに示す。このようにして、
磁心が飽和しないので、その磁心励磁起磁力ATεを無
視すると、直流から高周波交流に至るまで、全周波数域
で等アンペアターン則が成立する。
そして高周波限界は二次巻線N2(N2,,N22,N
23)のリーケージインダクタンスで決まる極めて高い
周波数(100KHz〜10MHz)にまで達すること
ができる。更に又、F2《f1とすることにより、磁束
振幅△φMAXを飽和磁束φsよりも小さくすることが
できるので、励振分誤差が小さくなり、同質磁心材料に
訃ける精度を向上することができる。
第29図aはこの発明の更に他の実施例を示す回路図で
ある。同図における磁心及び巻線は、・第29図bのよ
うな概念構造を有する。即ち、通常交流変成器装置と同
様の磁心と一次二次両巻線Nl,N2を備える。更に磁
心の一部主磁路COr3に対して磁気分路CO/及び小
窓詐設ける。この磁気分路COr′は例えば主磁路積圧
Xに対比し′て、それより小さい積圧x(x>x)に関
して設けるだけでよい。
即ち、主磁路COR(第27図aのCOrl,cOr2
,cOr3の3つの和に相当)の断面積よりも小さい断
面積の磁気分路COr′でよVb磁気分路COr′は更
に小穴w″を2ケ設け、これに励振巻線N4を巻装する
(第29図b)。
又は磁気分路COr′に小穴w″を1ケ設け、これによ
つて分路された小磁気分路COrl,cOr2の両脚に
差動磁束鎖交するように励振巻線N4を巻く(第29図
c)。前者第29図bは、磁気分路CO/に対して2つ
の小穴w″が直交磁路を形成し励振巻線N4は直交励振
を行なう。後者第29図cは前述第27図aの巻線N4
lとN42との逆極性直列接続励振巻線に相当する。他
方、検出巻線N3又はN3′(N3l,N32に相当)
は小窓Wによつて分路された磁気分路COr′又は主分
路COr3の夫々いづれかに巻く。
このようにして、一次巻線起磁力と二次巻線起磁力とに
差(偏磁)を生じ、主磁束φを生ずると、これがCOr
3及び磁気分路COr′に分流される。しかるにCOl
磁路は励振巻線N4から与えられる励振電流(又は励磁
磁束)による磁気飽和現象のために増分パーミアンスが
上記励振周波数のn倍の周波数で変化をしているので、
COr′への分路磁束が上記n倍周波数をキヤリア周波
数とする振幅変調を受け、これを検出巻線N3で検出で
きる。ここで、磁束密度に対する増分インダクタンスの
変化が偶関数になるので、全波励振ではn=2、半波励
振ではn=1となる。又、これと逆極性で主分路COr
3への分路磁束も変調を受けるので、これを検出巻線N
3′でも検出できる。さて、第29図aに卦いて、上記
の如き磁心及ひ巻線に対して、励振巻線N4は中間タツ
プを有し、直流電源143とトランジスタ(増幅素子)
141とダイオード142と励振直列抵抗13と正帰還
抵抗144とで自己発振回路2を構成し、もつて励振電
源2を実現している。この例では、半波増幅素子(シン
グル増幅器)であるので、半波(直流パルス、1方向)
励振される。この結果′N3,N3から同一周波数の被
変調信号が得られ、同期整流(復調)のための同期信号
は巻線N4や増幅素子141の各種変動電位点から取り
出す事ができる。
かくて、前述第27図aと同様に直流分入力に対しては
、帰還制御系が作動し、交流分入力に対しては交流変成
器作用で、夫々等アンペアターン則の成立した二次出力
電流を発生する。
第30図aはこの発明のさらに他の一実施例を示す図で
、直流偏磁量を、磁気発振器回路で検出した例である。
同図において、磁心及び巻線は第30図b又はcのよう
な概念構造を有する。一次巻線N1(Nll,Nl3相
当)及び二次巻線N2(N2l,N23相当)を巻き回
した磁心CORは二つの磁気分路COrl,cOr3を
有し、励振巻線N4l及び自己発振用帰還巻線N4/は
COrlに巻かれている。第30図aに訃いて、増幅素
子10により励磁される励振巻線N4l,これと結合を
もつ正帰巻線′N4lの起電力を増幅素子10へ正帰還
する帰還素子11を有し、前述第29図aの励振回路2
と同様の磁気発振回路を形成している。
磁気発振回路2は、磁気分路COrlが所定磁束レベル
に達する毎に、励振電圧を正負に切り換える。又は励振
電圧を0N−0FFする。このようにしてCOrlの磁
束は所定磁束レベル間を往復(上昇下降)する。この発
振動作において、磁気分路COrlに直流偏磁が加わる
と、その直流偏磁を相殺すべく直流分電流1dcが流れ
る。換言すれば、その直流偏磁分だけ励振励磁電流が増
減する。もし、直流偏磁が図示一次入力電流11の向き
であれば、磁束上昇中(N4l電圧はドツト印側が正)
にN4lに与えるべき励磁電流値が減少( ′マークか
らの流入を正とした時)し、この直流偏磁による変分に
着目するとこの変分電流の向きは図示1dcの矢印方向
である。他方、磁束下降中(N4l電圧はドツト印側が
負)にN4lに与えるべき励磁電流値が増加し、この直
流偏磁による変分電流の向きはやはり図示1dcの矢印
方向である。即ち、直流偏磁量に応動して、その偏磁起
磁力を相殺する方向に励振巻線N4,に流れる励磁電流
に直流分が現われる。従つて、前記励磁電流の直流分1
dcを検知して直流増幅器9(比例増幅器一次遅れ増幅
器、積分形増幅器など)で増幅し、この出力電圧Edc
を二次巻線ループに介挿すれば、I,による偏磁を打ち
消す極性の直流分を含む出力電流1。を流すことができ
る。しかして、前述実施例と同様に磁気分路COrlひ
いてはCOr2更には全磁心CORに加わる直流ないし
低周波交流偏磁を相殺するように作用する。高周波交流
入力成分に対しては、通常交流変成器と同様に作用する
。第30図の実施例の偏磁検出はN4,直流分電流1d
cが一次入力電流と二次電流1,とによる起磁力偏差に
対して、瞬時的に応答する(COrlを飽和させないで
使用しているから、等アンペアターン則が成立しており
、通常変流器作用で即応1dcを発生する)ので、帰還
制御系による上限周波数f1や折点周波数F。を高くで
きる。従つてこれと相殺して交流変流器作用下限周波数
F2を高くとることができ、所要磁心を小さくすること
ができる。又、逆に同一磁心ならば、磁束密度振巾を下
げて、励磁分誤差を小さくすることができる。あるいは
又、フエライトコアなどの低磁束密度磁心を用いて、高
周波特性を向上できる。以上の第27図、第29図、第
30図の実施例を要約すると、第31図に示す構成を有
し、磁心CORに巻装した一次巻線N1、二次巻線N2
を備えた電流変成器において、磁心CORの偏磁起磁力
(合成励磁起磁力)ATε又は磁束密度Bを検知する検
出手段100を設け、さらに上記検知出力に応動して二
次巻線閉ループ中に介挿電圧Edcを与える直流増幅器
9を設けて成り少なくとも一次入力の直流分に対応する
二次電流を上記直流増幅器9から給電すると共に、一次
入力の交流分(相対的高周波成分)に対しては通常交流
変流器と同様に磁心磁束変化起電力自体で給電するもの
である。
又、第31図bに示すように、低周波〜直流分二次巻線
第1ループN2a−ROa−9と高周波分二次巻線第2
ループN2b−RObとに分離して夫々のループ電流1
。1とI。
2とを別途合成代数加算(係数を含む)する方法をとる
こともできる。
この場合は第1ループのルーブインピーダンスは高くて
もよいので、直流増幅器を作り易く、高周波特性が改善
される。又、第31図aの点線図示のようにコンデンサ
90を二次巻線N2と負担インピーダンスR。との直列
部に対して並列に接“続することにより、N2−RO−
90なる高周波ループが形成され、高周波特性が改善さ
れる。以上の種々の実施例をもとにした説明から理解さ
れるように、この発明によれば、変成器磁心の磁束レベ
ルに応動する検出手段と、この出力に応動して変成器に
励振電圧あるいは電流を印加する励振手段を設けること
により、常に上記磁心を所定磁束レベル内で作動させる
ことができる。従つて常に等アンペアターンの法則が充
分実用的に成立する。ひいては任意の電流に対して常に
瞬時比例特性を有する広帯域変流器が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図aは、本発明の原理を説明するための回路図、第
1図bは、磁心のヒステリシスカーブを示すグラフであ
る。 第2図aはこの発明の一実施例を示す回路図で、第2図
bはその各部電圧、電流波形を示す。第3図、第4図及
び第5図は、第2図aの実施例に用いる変成器の構成を
示す針視図である。第6図aはこの発明の他の実施例を
示す回路図で、第6図bはその各部電圧、電流波形を示
す。第7図、第8図及び第9図は、第6図aの実施例に
用いる変成器の構成を示す斜視図である。第10図はこ
の発明の更に他の実施例を示す回路図であり、第11図
及び第12図はその変形部を示す回路図である。第13
図及び第14図は第10図に示す実施例に用いる変成器
の平面図である。第15図はこの発明の更に他の実施例
を示す回路図である。第16図、第17図及び第18図
は第15図の実施例に用いる変成器の平面図である。第
19図及び第21図はこの発明の更に他の実施例を示す
回路図であり、第20図はそれらの実施例に用いる変成
器の平面図、斜視図等である。第22図、第24図、第
25図はそれぞれこの発明のさらに他の実施例を示す回
路図である。第23図は第22図の各部の動作電流、電
圧波形図である。第26図は第27図の一部を示す回路
図である。第27図はこの発明のさらに他の実施例を示
す回路図である。第28図は第27図の説明図である。
第29図a、第30図aはこの発明の更に他の実施例を
示す回路図である。第29図B,c第30図B,cはそ
れぞれ第29図a、第30図aの一部の構成を示す図で
ある。第31図A,bはこの発明の第27図、第29図
、第30図の実施例の原理を示す回路図である。1・・
・変成器本体、2・・・励振電源、3・・・検出手段、
N1・・・一次巻線、N2・・・二次巻線、COr・・
・磁心、COrl,cOr2・・・分路磁心、HFG・
・・高周波発生器、DEM・・・検波回路、COMP・
・・比較器、FF・・・フリツプフロツプ回路、Q,,
Q2・・・トランジスタ、Dl,D2・・・ダイオード
、AEC・・・励振制御器、N3・・・検出巻線、W−
S・・・隙間、I−S・・・スペーサ、h・・・小孔、
APM・・・増幅器、PA・・・前段増幅部、BD・・
・磁束感能素子、g・・・ギヤツプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一次入力電流を通電する一次導線と二次出力電流を
    通電する二次導線とそれらを巻回した磁心及びこの磁心
    の少なくとも一部の磁束レベルを検出する検出手段を有
    する変成器本体、並びに上記検出手段の出力に応動して
    上記二次導線に励振電圧又は電流を印加する励振手段及
    び、上記二次出力電流又はこの比例応答量を導出する出
    力手段を備え、上記検出手段による磁束レベルの検出出
    力とこれに応動する上記励振手段の動作とにより上記磁
    心の磁束を不飽和域に維持することを特徴とする変成装
    置。 2 特許請求の範囲第1項記載の変成装置において上記
    励振手段は上記検出手段で検出された上記磁心の磁束レ
    ベルに応動して、上記二次導線に印加する上記励振電圧
    又は電流を断続制御するようにしたことを特徴とする変
    成装置。
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