JPS59222B2 - 乳首用栓 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は乳首に取付けて乳児の成孔に際して円滑な哨乳
をなし得るよう適当な乳液及び空気を通流せしめるため
の抵抗栓に関するもので、ゴム、プラスチック等の弾性
物を素材とした乳首の乳頭部及び外周鍔部等の所定部位
に埋設固定若しくは着脱可能に嵌着し、適当な素材を所
定形状でかつ所定密度に成形して乳液及び空気に対し夫
々適当な通流性を付与したものである。

以下本発明の構成を図面に示す実施例に従って説明する
と次の通りである。

第１図乃至第３図において、１はシリコンゴム或いはプ
ラスチック等の弾性物を素材として射出成形した乳首で
、その乳頭部２の頂部には厚肉部３を有し、かつ開口部
分の外周には環状突条４及び鍔部５を有している。

６は成孔栓、７は通気栓で、これら成孔栓６及び通気栓
７はポリエチレン成いはポリプロピレン等の発泡性樹脂
材を素材として使用すると共に、外周に抜脱防止用の鍔
部８゜９を有する柱状体形状で、かつ、所定密度に射出
成形して通気性を付与した発泡体である。

そして、上記成孔栓６及び通気栓７は乳首１の乳頭部２
に形成した厚肉部３の中心及び上記鍔部５等の所定部位
に夫々埋設固定若しくは着脱自在に嵌着し、成孔栓６は
その外端面６ａを乳頭部２の外面２ａと同一面にしかつ
内端部６ｂを乳頭部２内に突出させて乳頭部２内面の環
状突隆部２ｂで動かないように保持し、又通気栓７はそ
の外端面７ａを鍔部５の上面５ａと同一面にし、かつ下
端部７ｂは下方に突出させて環状突隆部５ｂで保持し、
成孔栓６及び通気栓７の両端６ａ 、６ｃ及び７ａ 、
７ｃを乳首１の内部と外部に夫々連通開放せしめる。

尚、射出成形した成孔栓６及び通気栓７の表面はスキン
層となり通気性を有していないので、成孔栓６及び通気
栓７の両端は第３図の如く破線１０ａ、１０ｂ上で切断
し、上述の如く通気性を付与する。

また、乳首には通常先端の丸穴の大小によってＳ、Ｍｌ
Ｌの３種の乳首があり、乳児の成孔力に応じてその３種
のいずれかを捕乳瓶に着脱自在に取付けるが、前記乳首
１の場合は、成孔栓６及び通気栓７の密度をかえること
によって乳の流出量をかえることができる。

而して、上記成孔栓６及び通気栓γを取付けた乳首を哨
乳瓶に装着し、そして乳児が乳首１を吸引すると、通気
栓７を介して空気が哨乳瓶内に流入すると同時に、哨乳
瓶内の乳は成孔栓６の外端面６ａの全面よとにじみでて
母乳と同様の成孔効果を得ることができ、乳児の成孔を
円滑ならしめる。

また、このとき哨乳瓶内の乳は一定の吸引力が作用しな
ければ成孔栓６より乳かにじみでてこないので、成孔栓
６及び通気栓７は恰も弁的作用をなし、乳児の唾液およ
び空気が瓶内に逆流することかないため、口内菌などの
細菌の入ることか少く、哺乳瓶中の乳が細菌で汚れるこ
とが極めて少いところから、これを原因とする乳児の疾
病を予防し得るほか母乳と同様の快適な授乳を行なうこ
とができると共に、哺乳瓶を振っても乳が成孔枠６及び
通気栓７から滴下することもない。

第４図乃至第６図は成孔枠及び通気栓として使用される
栓の他の実施例を示したものである。

即ち栓１１及び１２は、ポリエチレン或いはポリプロピ
レン等を素材として柱状体形状に成形したもので、栓１
１はその中心部分に適当な手段で断面放射状でかつスリ
ット状の通気路１３を長手力に形成したものであり、栓
１２はシート状にしたものをロール巻して通気路１４を
長手方向に形成したものである。

さらに栓１５は前記乳首１の成形用金型の温度が特に高
温の場合に使用するものでガラス繊維束１６を樹脂コー
ティングして通気性を付与すると共に、樹脂コーティン
グの度合によってその密度を変更し通気性の程度をかえ
ることができるようにしたものである。

第７図は前記乳首１の製造装置を示したもので同図にお
いて、１７は前記乳首１の外面形状と同形状の凹所１８
を有する射出成形機の上型、１９は乳首１の内面形状と
同形状のコア２０を有する下型、上記上型１７と下型１
９との接合時凹所１８内にコア２０が嵌入して両者間に
乳首１と同形状のキャビティ２１が形成される。

上記コア２０の頂部及びこのコア２０の外周域の所定部
位には前記成孔枠６及び通気栓７と略同径でかつ開口縁
が拡開した穴２２及び２３が夫々形成されている。

２４は上記コア２０に設けられてその頂部の穴２２に連
通せしめられたガス抜き穴である。

２５は上記上型１７と下型１９との接合面間に形成され
たランナで、これはゲート２６を介してキャビティ２１
に連通せしめる。

そうして、前記乳首１を製造する場合は、下型１９の上
記各穴２２．２３に成孔枠６及び通気栓１を夫々嵌置し
た後、上型１７（！ｍ下型１９とを接合させて凹所１８
内にコア２０を嵌入せしめ、しかる後、予熱されたシリ
コンゴム或いはプラスチック等の弾性物を適当な手段で
ランナ２５に圧太し、ゲート２６を介してキャビティ２
１内に充填する。

このときキャビティ２１内のエアは通気性を有する発泡
体たる成孔枠６を介してガス抜き穴２４より排出され、
従ってガスが圧縮されてガス焼けしたり成いは材料が充
填されないといったことはない。

そして、乳首１の成形が完了すると、上型１７を下型１
９より開放した後、下型１９のコア２０より成孔枠６及
び通気栓７が埋設固定された乳首１を取去る。

尚、乳首１に成孔枠６及び通気栓７を着脱自在さする場
合は、上記成孔枠６及び通気栓７と略同大同形のピン（
図示省略）を前記下型１９のコア２０の頂部及びコア２
０の外周域所定部位の夫々の定位置に起立固定し、これ
によって、射出成形された乳首の頂部及び外周域所定部
位に貫通孔を形成し、この貫通孔に上記成孔枠６及び通
気栓７を嵌着すればよい。

以上説明したように、本発明はゴム、プラスチック等の
弾性物を素材とした乳首の乳頭部及び外周鍔部の所定部
位に埋設固定、若しくは着脱可能に嵌着される乳首用枠
であって、全体を発泡樹脂製の柱状体きなし、両端にス
キン層を切断して形成した通気面を有し、内部を所定密
度の連続気泡からなる通気層としてなるから、箔該栓を
取付けた乳首を哺乳瓶に装着し、そして、乳児が乳首１
を吸引すると、哺乳瓶内の乳はにじみでて母乳と同様の
吸入効果を得ることができ、乳児の成孔を円滑ならしめ
る。

また、このとき哺乳瓶内の乳は一定の吸引力が作用しな
ければ栓を介して乳かにじみでてこないので、上記枠は
弁作用をなし、乳児の唾液および空気が瓶内に逆流する
ことがないため、口内菌等の細菌が入るこ吉が少り、哺
乳瓶内の乳が細菌で汚れることが極めて少いところから
疾病を予防し得るほか母乳と同様の快適な授乳を行なう
ことができると共に、哺乳瓶が倒れたり或いは振ったり
しても乳が栓から滴下するようなこ吉かない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る栓を取付けた乳首の断面図、第２
図は本発明に係る栓の斜視図、第３図は栓の製作要領を
示した説明図、第４図乃至第６図は本発明に係る栓の他
の実施例を示した斜視図、第７図は乳首の製造装置を示
した断面図である。 １・・・・・・乳首、２・・・・・・乳頭部、５・・・
・・・鍔部、６゜７．１１，１２，１５・・・・・・栓
。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ゴム、プラスチック等の弾性物を素材とした乳首の
   乳頭部及び外周鍔部の所定部位に埋設固定。 若しくは着脱可能に嵌着される乳首用栓であって、全体
   を発泡樹脂製の柱状体となし、両端にスキン層を切断し
   て形成した通気面を有し、内部を所定密度の連続気泡か
   らなる通気層としてなる乳首用栓。