JPS59222633A - 低圧ガス封入式シヨツクアブソ−バのガス封入装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複筒構造になる低圧ガス封入式ショックアブ
ソーバのガス封入装置に関する。

複筒式ショックアブソーバは、伸び工程においてピスト
ン下室がほぼ大気圧のオイルをリザーバ室から吸い込む
ためキャビテーションが起こることがあり、まだ縮み工
程に移った時に減衰力波形が乱れやすいという欠点があ
る。この欠点を解消すべく、従来よりりず−バ室の上部
空間に所定圧力のＮ２（窒素）ガス等を封入した、いわ
ゆる低圧ガス封入式ショックアブソーバと呼ばれるもの
が広く提供されている。ところで、従来前記リザーバ室
への窒素ガスの封入方法として、ショックアブソーバの
外筒に穴をあけ、・↑　　　　　　該穴にガス注入用バ
ルブを取シ付けてガスを封入する方法、若しくはガス封
入後、穴をプラグ等にて塞ぐ方法が採られていた。しか
し、これらの方法はいずれもガス封入のだめの専用加工
。

専用部品を必要とし、コスト高となる欠点を有していた
。また、他の方法として、ショックアブソーバの完成品
のピストンロッドとオイルシールの間に５例えば注射針
のような注入ノズルを差し込み、オイルシールを拡げて
ガスを注入した後ノズルを引き抜き、封入する方法も知
られている。しかし、この方法によるときも、オイルシ
ールのリップを傷つける可能性が高く、ガス密封保持の
信頼性に欠けるといつ問題があった。

本発明は、実用新案登録請求の範囲に記載した構成のガ
ス封入装置とすることにより上述問題を解決したもので
ある。

以下、図面に示す実施例を参照して本発明の詳細な説明
する。図中、符号１は周知の低圧ガス封入式のショック
アブソーバを示シ、内筒２の上端に設けられたベアリン
グ３にはガス注入用の通孔４が穿設されており、該通孔
４を通じてリザーバ室５上方のガス室６内に窒素ガスを
注入できるよう構成されていると共に、外筒７の上端に
はオイルシール８を備えだリングナツト９を螺着し、該
リングナツト９の下底を前記ベアリング３のシール部材
１０に圧接させることによりショックアブソーバ内部を
気密に封鎖したものである。

本発明は、上記のような低圧ガス封入式ショツクアブソ
ーバのガス室６に窒素ガス等の封入ガスを自動的に充填
封入するためのガス封入装置にかかるものである。図示
例によりその構造の１例を説明すれば、ユニット本体１
１はアク＋ｌ■笥−＋ｌｌ＋　Ｘ鯖漣しｈｌ−て士占功
偏６在に基台（図示略）等に取り付けられており、この
ユニット本体１１の下底面には、断面椀状をなしかつそ
の底部中央に前記ショックアブソーバ１の外筒７の外径
よりもやや径の小さな開口穴１２を穿ったコ８ム等の弾
性材からなるブーツ１３が、その上縁のリブ面をユニッ
ト本体下底面に気密に接して固設されている。このブー
ツ１３にはガス注入用口金１４が連通されておシ、後述
するようにガス注入作業時に気密なガス注入室を形成す
るものである。ブーツ１３の内側には、筒体状のスリー
ブ１５が上下方向移動自在に内嵌されている。仁のスリ
ーブ１５は、下降した際にブーツ１３の開口穴１２をリ
ングナツト９の頭部外径以上に拡開し、ブーツ１３をシ
ョックアブソーバ１の外筒７の外周面に被せうるように
するもので、常時はスプリング１６によって上方へ付勢
され、図示の如くブーツ１３内に収納されている。更に
、該スリーブ１５の内側には、ンヨンクアプンーバ１の
ピストンロッド１７の貫通するシールされた中央孔を有
し、かつ下面にショックアブソーバ１のリングナツト９
０頭部に外底するレンチ部１８を形成したソケット１９
が内嵌されている。このソケット１９は、滑りキー２ｏ
とキー溝２１によって回転駆動筒体２２に対して上下方
向滑動自在に底台されている。回転駆動筒体２２は、上
端部のスプライン軸２３を介してウオームホイール２４
とウオーム２５にょシ回転されるよう連結されていると
共に、外周面に形成された）　　　　鍔部２６は前記ス
リーブ１５の上端部に接当されている。更に、回転駆動
筒体２２は、上端に取り付けられた軸受２７を介してユ
ニット本体１１上に組付けられたアクチュエータ２８に
連結され、アクチュエータ２８によシ上下方向自在に移
動できるよう構成されている。更にまだ、該回転駆動筒
体２２の中心を貫く貫通孔２９内にはスプリング３０に
より常時下方へ付勢された連接棒３４が配設されている
。この連接棒３４は、ガス封入作業時にその下端部３１
がピストンロッド１７に接当し、封入ガス圧によりピス
トンロッドが上方移動したとき先端の作動子３３が反撥
労合否判定用のマイクロスイッチ３２を作動せしめるも
のである。なお、ガス注入室を形成するブーツ１３の開
口穴１２の外周部には、気密性向上のためにアクチュエ
ータ３５によシ進退されるバラファツジリング３Ｇを設
けてもよい。

上記実施例になる本発明ガス封入装置は、次のように作
用する。

まず、窒素ガスを封入すべきショックアブソ−バ１を本
発明ガス封入装置のユニット本体１の中心直下の基台上
等に固定配置する。しかる後、アクチュエータ２８を作
動して伸長せしめ、軸受２７ｆ：介して回転駆動筒体２
２を下降する。

これによって回転ｉ動筒体２２の鍔部２Ｇがスリーブ１
５の上端を押し、スリーブ１５は回転駆動筒体２２と一
体になって下降し、スリーブ１５の先端はゴム等の弾性
材からなるブーツ１３の開口穴１２内に侵入し、紋穴の
内径をショックアブソーバ１の外筒部１及びリングナツ
ト９の頭部の外径よりも大きく拡開する。

上記のようＫしてブーツ１３の開口穴１２を拡開した状
態で、ユニット本体１１全体をアクチュエータ（図示略
）にょシ下降すると、前記拡開したブーツ１３の開口穴
１２はンヨンクアブンーバ１の外筒７の上端外周に被さ
る。次いで、アクチュエータ２８を元の位置へ後退させ
ると回転駆動筒体２２が上方へ移動復帰し、回転駆動筒
体２２にょシ押さえられていたスリーブ１５はスプリン
グ１６にょシ上方へ押し上げられ、ブーツ１３の開口穴
１２内から引き抜かレル。スリーブ１５が引き抜かれる
とブーツ１３の開口穴１２はその弾性によシ元の穴径ま
で戻ろうとし、ショックアブソーバ１の外筒７の外周面
に密着し、外筒１の」二端部をブーツ１３により気密に
シールする。また、前記ユニット本体１１の下降によっ
て、ソケット１９のレンチ部１８がショックアブソーバ
１の上端に螺着されたリングナツト９に被嵌される。ソ
ケット１９とピストンロッド１７との間はシール部材３
７によってシールされている。なお、ブーツ１３の開口
穴１２のシール性を更に向上させるため、開口穴１２の
外周面を図示例の如くバックアップリングで圧接しても
よい。

次いで、ウオーム＞Ｓとウオームホイール２４を前記リ
ングカット９を弛める向きにモータ（図示路）等で回転
駆動すると、スプライン軸２３を通じて回転駆動筒体２
２とソケット１９が一体となって回転し、ソケット１９
下面のレンチ部１８はリングナツト９を図示の如く弛め
る。このリングナツト９のねじ戻し距離は、ショックア
ブソーバ−の内筒２上端のベアリング３の上面に設けら
れたシール部材１ｏとリングナツト９の下底・ｐ 面との間に隙間が生ずるまで弛める。なお、ショックア
ブソーバ１の組立て途中でガスを封入する場合にはこの
ナツト弛め工程は省略できる。

上述動作の結果、ショックアブソーバ１の上端部は本発
明ガス封入装置のブーツ１３によって気密状態に囲まれ
る。この状態において、窒素ガス等の封入用ガスをユニ
ット本体１１の口金１４から供給する。供給されたガス
は、図中矢印で示すように、弛められたリングナツト９
のねじ山とショックアブソーバ１の外筒７のねじ山との
隙間を通り、ベアリング３の通孔４を通ってリザーバ室
５の上方のガス室６に充填される。ガス室６内に規定圧
力までガスが充填されると、該ガス圧によってピストン
ロット１７には上方へ伸長する推力（反撥力）が作用し
、連接棒３４はピストンロッド１７により押し上げられ
、その先端の作動子３３がマイクロスイッチ３２をＯＮ
　ｔ、　、封入ガス圧による反撥力の合否を判定し、ガ
スの供給を停止する。また、ガスの供給は、ブーツ１３
によって形成されるガス室６の圧力検知によっても停止
され、封入ガス圧力と、封入ガスによる反撥力を保証す
る。

これによって、ショックアブソーバ１のガス室６へのガ
スの充填が完了する。

上記ガス圧力が規定範囲であることを確認した後、続い
てウオーム２５及びウオームホイール２４を駆動し、ソ
ケット１９をリングカットクをねじ込む方向に回転する
。これにょシリングオツド９ばねじ締めされていき、そ
の下底面がベアリング３のシール部４７１０に圧接され
、ショックアブソーバ１内は完全に気密状態にシールさ
れる。なお、リングナツト９の締付はトルクは図示を略
した締付はトルク規制機構にょシ規定値にコントロール
される。

上述のようにしてガス室６へのガス封入が完了したらバ
ックアップリング３６′ｆ：外し、再びスリーブ１５を
下降させてブーツ１３の開口穴１２を拡開し、該拡開状
態においてユニット本体１１全体を上方へ移動せしめる
と、ブーツ１３はショックアブソーバ１の上端部から抜
き外され、またソケット１９のレンチ部１８　、！＝　
ｌｊソングット９とのかみ合いも外れ、一連のガス封入
作業を終了する。

本発明は、以上述べた構成２作用になるものであって、
従来のショックアブソーバの構造や構成部品を何ら変更
する必要もなく、ガス封入時のオイルシール等の損傷の
心配もなしにガス封入を行なうことができ、ガス封入作
業の信頼性が高いという著効を奏する。更に、本発明装
置は、既流通車のショックアブソーバにモ容易にガス封
入することができ、その改良コストも廉価となり、また
生産工程においても工程の自由度が増し、手直し後のガ
ス封入も容易であり、オイルシールの損傷がないので繰
返しガス封入が可能であるという著効を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の１実施例になるガス封入装置を用いて
ショックアブソーバにガスを封入する状態を示した略示
縦断面図である。 １：ショックアブソーバ、２：ｌ’［，３：ベアリング
、４：通孔、５：リザーバ室、６：ガス室、７：外筒、
８ニオイルシール、９　：　１，１ングナツト、１０：
シール部材、１１：ユニット本体、１２：ブーツの開口
穴、１３：ブーツ、） １４：ガス注入用口金、１５ニスリーブ、１７：ピスト
ンロッド、１８：レンチ部、１９：ソケット、２０：滑
りキー、２１：キー溝、２２：回転駆動筒体、２３ニス
プライン軸、２４：ウオームホイール、２５：ウオーム
、２６：鍔部、２７：軸受、２８：アクチュエータ、２
９：貫通孔、３０ニスプリング、３１：連接棒下端部、
３２：マイクロスインチ、３３：連接棒作動子、　　゛
３４：連接棒、３５：アクチュエータ、３６：バックア
ップリング、３７：シール部材。 特許出願人 トヨタ自動車株式会社 代理人 市　　　川　　　理　　　吉 遠　　　藤　　　達　　　也

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上下方向移動自在なユニット本体を備え、該ユニット本
   体内にはユニット本体に対して上下移動並びに回転自在
   な回転駆動筒体を組み付け、該回転駆動筒体の下端部に
   は回転駆動筒体に対して上下方向滑動自在とされ、かつ
   該回転駆動筒体の回転と一体になって回転するソケット
   が連結され、該ソケットにはショックアブソーバのピス
   トンロッドを気密に挿通しうるシール伺の沖央孔が穿た
   れていると共に、該ソケットの下面にはショックアブソ
   ーバの外筒上端に螺着体に形成されており、他方、前記
   ユニット本体の下底面部には、断面椀状をなしかつその
   底部にショックアブソーバの外筒上端に気密に密着しう
   る開口穴を有する弾性材からなるブーツが、該ブーツ上
   縁のリブ面を前記ユニット本体の下底面部に気密に接し
   て固設されておシ、該ブーツの内側には、ブーツに対し
   て上下方向移動自在とされ、かつ下降した際には前記ブ
   ーツの開口穴を前記ショックアブソーバの外筒上端の外
   周径およびリングナツトの頭部外径よシも大径に拡開す
   るスリーブが内設されており、更に前記ブーツにはブー
   ツ内へ窒素ガス等の封入ガスを注入するガス注入用口金
   が連通されていることを特徴とする低圧ガス注入式ンヨ
   ックアプノーバのガス封入装置。