JPS59212Y2 - ベルトコンベア−用ベルト基材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はベルトコンベアー用のベルト基材、特に鶏糞など
の多湿粘性物を、連続的に運搬するために好適するベル
トコンベアー用のコンベアベルト基材に関する。

従来よりベルトコンベアは枠組の両端にプーリをかけて
石炭、その他のばら物やかさ物を連続的に運搬するもの
として広く使用されているが特に運搬される適用物が多
湿粘性の鶏糞などの場合にはゴムベルトコンベアや布ベ
ルトコンベア等のベルト上に載せられて、一方の個所か
ら他方個所へ運搬移動される際には鶏糞は多湿粘性の性
状によりベルト上に付着してコンベアの先端から所定場
所にすべて落下せず、エンドレスに動くベルト上にかな
り付着したま・となっている。

従って、鶏糞の運搬性はかなり低いものとなるばかりか
付着した鶏糞は経時的に乾いて固形物としてベルト上に
強固に付着することになり、この様な状態で毎回使用す
ると次第にベルト上に付着する鶏糞固形物は増量して、
ベルトコンベアの運搬性はもとより駆動性も極端に低下
される問題点がある。

本案は上述の問題点に鑑み威されたもので、鶏糞等の多
湿粘性物を運搬する際にもベルト上に何ら付着を残さな
い様に処理されたベルトコンベア用のコンベアベルト基
材を提供することを目的とする。

以下、本考案の構成を一実施例を示す添附図面にもとづ
いて説明する。

図面において１はコンベアベルト用のベルト基材であり
、これはポリプロピレン発泡開繊糸織成りロス２の両面
に、ポリプロピレン３をラミネートして戊る。

ポリプロピレン発泡開繊糸織成りロス２は具体的にはポ
リプロピレンに発泡剤を添加したものを熔融押出してフ
ィルム状とし、これを経方向に延伸したのち、更に延伸
方向に開繊したものを束糸としこれを経緯糸として織成
することにより得られる。

ポリプロピレン３のラミネートは３００〜５００μの厚
みで施すことが上記クロス２面の保護性の点から好まし
く３００μ以下であると保護性の点で劣り５００μ以上
であると、ベルト基材の総厚みが増してベルトとしての
駆動性が悪くなるので好ましくない。

上記ベルト基材１は適宜長さを公知技術でもってエンド
レスベルトとし、コンベア装置の枠組のプーリ間に張架
して使用する。

以上の如く構成せられる本案は先づ第一にベルト基材の
両面にポリプロピレン層を設けたのでボップロピレンの
特性の一つである表面の平滑性、及びスリップ性の良好
さに起因してベルト上に載せられた鶏糞は多湿粘性であ
るにもか・わらずコンベアの先端で逆方向に動くベルト
先端から容易に落下してベルト上に鶏糞が付着してこび
り付くことがない。

したがって第２として従来、鶏糞がこびり付き、乾燥し
てベル１へ」−で個形物として完全にこびり付いて、ベ
ルトコンベアの運搬性を低下させたり、駆動性を低下さ
せることが一切ない。

第３として、ベルト基材の芯材としては、ポリプロピレ
ン発泡開繊糸織成りロスを用いたので、このクロスの有
する強靭性により、ベル１〜基材全体の耐久性が向上す
る。

第４としてこのベルト基材を構成する各素材はすべてポ
リプロピレン製であるので非常に軽くベル）・コンベア
の駆動源にか・る負担が極めて少なくてすみ、駆動トラ
ブルが激減する。

更に第５としてはベル１〜基材の構成素材がポリプロピ
レンであるので耐熱性が良好であって夏期の日中時のベ
ルトコンベアの使用に際してもベルト基材が熱影響によ
り軟弱することがなく使用には一切、影響がないもので
ある。

このヨウに本案ベルト基材は一般のベルトコンベアー用
としては勿論のこと、特に鶏糞などの多湿粘性物を連続
的に運搬するために好適するベルトコンベアー用として
実用的な技術考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案ベル１〜基材の一部拡大断面図である。 １・・・・・・ベルト基材、２・・・・・・ポリプロピ
レン発泡開繊糸織成りロス、３・・・・・・ポリプロピ
レン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ポリプロピレン発泡開繊糸織成りロスの両面にポリプロ
   ピレンをラミネートしたことを特徴とするベルトコンベ
   アー用ベルト基材。