JPS59210871A - 飲料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は飲料組成物に関し、特にスポーツ、肉体労働等
に伴う発汗によって失われるアミノ酸、ミネラル、水分
を補給すると共に、筋肉の疲労を回復し、その機能を向
上させる有用な飲料組成物を提供するものである。

従来よシいわゆるスポーツドリンクと称される各種の飲
料組成物が市販されている。そもそもスポーツあるいは
肉体労働等の激しい筋肉活動は、多量の熱エネルギーの
発生を伴う。それによる体温の上昇を防ぐため多量の発
汗をおこし、発汗による体からの水分の喪失を放置する
と、種々生理的な変調を惹起し、場合によっては脱水症
状的な状態におちいることすらある。このような体から
の水分の喪失を補うだめの最も単純な方法は、水を飲む
ことであるが、それだけでは充分でない。

即ち、汗には各種のミネラル成分が溶解しておりこれら
も又発汗が著しい時は、体から失われていく。

従来のスポーツドリンクは水分と併せてこのようなミネ
ラル成分の喪失を補い、且つミネラルを水溶液とするに
当シこれ等飲料の浸透圧を体液成分のそれに近い値とす
ることにより水分を円滑に吸収させることを主眼とした
ものであった。

さきに本発明者らは、分岐鎖アミノ酸を含む飲料の摂取
が筋肉運動の機能を向上させることを知った（特願昭５
７−５０３０５号）が、この知見をもとに更に検討を加
えた結果、上述した汗中へのミネラルの喪失に加え、ヒ
スチジン、リジン、アルギニンまたはこれらの塩などの
アミノ酸類もまた汗と共に体外に流失することに着目し
た。即ち、生体に於ける汗の原石は体液であり、体液か
ら汗が作られる時、体液中に溶解しているアミノ酸もミ
ネラルと共に汗に含まれ、体外に排泄されてしまうこと
になる。水分と併せてこれ等を速やかに補給することＩ
ｄ　、生体の受けるストレスを解消する上で好ましい効
果をもたらすものである。従来ミネラルについてはこう
した配慮が払われてきたが、本発明は特に発汗によって
失なわれるアミノ酸及び筋肉の要求するエネルギー源と
なるアミノ酸を速やかに補給するものであり、生体に好
ましい効果を与える飲料組成物である。

即チ本発明は、ヒスチジン、リジン、アルギニン、ロイ
シン、インロイシンおよびバリン、またはこれらの塩か
らなるアミノ酸類を０．０１ないし０、５　ｉ／Ｌ　％
　　ミネラルを０．２ないし１．０　ｇ／ｌ　、　　ビ
タミンＥを１ないし２０ワ／Ａ％糖類、有機酸類を含有
し、浸透圧が３００ないし４００　ｍ０８ｍ／ゆである
ことを特徴とする飲料組成物である。

本発明では、まずヒスチジン、リジン、アルギニン、ロ
イシン、イソロイシンおヨヒハリン、マたはこれらの塩
からなるアミノ酸類を０．０１ないし０．５Ｖｔ含有さ
せる。上記アミノ酸塩としては、ヒスチジン塩酸塩、リ
ジン塩酸塩、アルギニン塩酸塩などがある。これらのア
ミノ酸は０．５９７を未満含有させればよく、下限につ
いては、摂取する人の体重、筋肉運動による該アミノ酸
の消費量の程度その他を考慮して決定すればよく、通常
人であれば、０．０１　ｇ／を以上含有させれば充分で
ある。

これらは汗中に多く含まれているアミノ酸、特に必須ア
ミノ酸である上記アミノ酸類を汗中の濃度にほぼ見合う
ように飲料中に配合する。

特にインロイシン、ロイシンおよびバリンの３１ギ 種０分岐鎖アミノ酸と呼ばれ、これらは主に筋組織にお
いて異化されアミン基転位によりピルビン酸がＬ−アラ
ニンに代謝される過程でアミン基の供給源として利用さ
れる。運動などによシ筋組織でのタンノ４り質入化が進
行する際には、分岐鎖アミノ酸が消費される。

分岐鎖アミノ酸に加えて、本発明ではアルギンを配合し
たことも特徴である。アルギニンは生体内に発生ずるア
ンモニアの解毒に関与し、生体に於るエネルギー生産に
係るホルモンの分泌を刺激し、特に、上記分岐部アミノ
酸のエネルギー源としての利用を円滑に推進する。

更にミネラルとして、ナトリウムイオン、カリタス、イ
オン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、銖イオ
ンなどを配合させる。これらのミネラルの濃度は０２な
いし１．０　ｇ／ｌであればよく、この範囲外では飲用
、吸収時のショックが大きく奸才しくない。具体的には
塩化す）　ＩＪウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム
、乳酸カルシウムなどの水溶性塩の形で加えればよい。

次に本発明においてはビタミンＥを１ないし２０　ｍ９
／１．含有せしめる。ビタミンＥは合成しても得られる
が、天然には植物性油脂、特に胚芽油（小麦、コーン、
米ガど）の他、レタスなどに多く含まれており、α−２
β−９γ−２およびδ−トコフェロールに分類されてい
る。ビタミンＥは、生理学的抗酸化作用を有し、特に脂
肪の過酸化作用を抑制するものである。スポーツや筋肉
運動によシ、生体内で多量のエネルギーの発生利用が行
われる時、自然生体内では激しい酸化作用が起っている
が、これが本来のエネルギー生産のため以外に、体内脂
質を過酸化するという好ましからざる作用も伴う。ビタ
ミンＥを加えることによって、脂質の過酸化作用が未然
に予防できる。

更に糖類（ブドウ糖、果糖、ショ糖など）、有機酸類（
クエン酸、クエン酸ナトリウムなど）を加えて浸透圧が
３００ないし４００　ｍ０８ｍ１ｋＣ９（１ｋｇに対す
る浸透圧の単位：ミリオスモル）になるように調製し、
体液に吸収されやすくする。浸透圧が上記範囲外では飲
料として好ましくない。

更に飲料組成物の嗜好性を向上させるだめに、果汁、甘
味料、酸味剤、香料、炭酸、アルコールなどの成分や他
の栄養成分、生薬成分などの中から適当なものを選択し
、適宜配合することができる。

以上要約すれば、本発明飲料組成物の新規な点は、発汗
によって失われるアミノ酸、ミネラル、水分などを補給
し、且つ、このアミノ酸の内に、分岐鎖アミノ酸を加え
ることによって筋肉に特異的に有効なエネルギー源を補
給し、且つ、ビタミンＥを添加することによりエネルギ
ー発生の際の副作用として惹起される脂質の過酸化を予
防し、これ等の総合作用にょシスポーラ・ドリンクとし
て期待される効果を発揮することができる。

次に、本発明を実施例にょシ詳しく説明する。

実施例１〜４ 下記の組成の飲料組成物（水に溶がして１ｔとした。）
を調製した。

飲料組成物（単位はｇ） 得られた飲料はいずれも嗜好性において優れたものであ
シ、運動後飲むと倦怠感が残らなかった。

実施例５ 雄の６週令のＳＤ系ラット（予備飼育して実験室環境に
慣らしたもの）の体重約１６５ｇのものを供試し、各群
５頭ずつの４群に区分けし、各群の平均体重がほぼ同レ
ベルになるようにした。実験期間中、群１２群２にはカ
ゼイン１０係、大豆油２０％、澱粉６４％よシなる飼料
を与え、群３゜群４には小麦グルテン３０％、大豆油２
０チ、澱粉４４％より々る飼料を与え７’Ｃ。

ラットは、自由運動が可能な回転路（円周１ｍ）を併設
したケージに１ケ一ノ当９１匹ずつ収容した。ケージは
動物飼育室におき、室温２３±１℃、湿度５５±１０％
に維持し、かつ１２時間照明、１２時間暗という条件下
においた。飼料はベアードフイード法によシ与え、水は
自由に飲ませた。

群２および群４のラットにはそれぞれ下記のアミノ酸類
、無機＊類、ビタミン類よシなる混合物を水溶液として
飲用させた。

アミノ酸類は、ヒスチジン塩酸塩１００ｍｇ、リジン塩
酸塩９０１ｎ９．アルギニン１１０ｍｇ、イソロイシｙ
　７　ＯｒｒＩ９　＋　ロイシン６０Ｗ／、バリア　Ｆ
３０１．１９　、グルタミン酸ナトリウム１０７Ｑであ
る。

無機塩類混合物は、１ｇ中にリン酸工カルシウム・２水
塩１４．５６係、リン酸１カリウム２５．７２％。

リン酸１ナトリウム・１水塩９．３５　％　、食塩４．
６６％。

乳酸カルシウム３５．０９％、クエン酸鉄３．１８％、
硫酸マグネシウム７．１７％、炭酸亜鉛０．１１％、硫
酸マンガン４〜６水塩０．１２％、硫酸銅・５水塩０．
０３％。

ヨウ化カリウム０．０１９６を含有する。まだ、ビタミ
ン類混合物は、ビタミンＡ酢酸５００００ＩＵ、　　ビ
タミンＤ３１００００ＩＵ、ビクミｙＢ１塩酸塩１２０
ｍ９．ビタミ７Ｂ２４００’ｌｎ９．ビタミンＢ６塩酸
塩８０ｍ９．ビタミンＢ、２０．０５７Ｖ、ビタミンＣ
３０００１ｒｂ９．ビタミンＥ酢酸５００ｍ９．ビタミ
ンに３５２０１Ｗ、Ｄ−ビオチン２Ｔｎ９．葉酸２０　
ｍ９　、　ｚ４ントテン酸カルシウム５００　ｍｇ、パ
ラアミノ安息香酸５００１ｎｇ、ニコチン酸６００　ｍ
９．イノシト−＃６００１ｎ９ｔコリンクロライド２０
０００１ｎ９にセ、／ｌ／　ｏ　−ス粉末を混じ、総量
１００Ｉとしだ組成物であシ、このＩＪを用いた。

実験飼料にラットが慣れるだめの期間（実験飼料給与開
始後５日間）を経た後、毎日の回転篭の回転数を計測し
、これをもとに各ラットの自発運動量を１日、当９走行
距離（メートル）として算出のラットの平均体重は群１
で２３４．６±７．３６９．群２で２３６．５±５．７
６ｊ；ｌ、群３で２３２−２±３．０９ｇ。

群４で２３０．４±５４６ｇであった。（上記号以下は
標準偏差値）。群１、すなわちカゼイン飼料を摂を飲用
したラットの平均１日自発走行距離の比と、同様に群３
、すなわち小麦グルテン飼料を摂取し用したラットの平
均１日自発走行距離の比を各日毎に以下に示す。

１日自発走行距離の比 １１．６・５　　　　　　１．２１ ２　　　　　１、８７　　　　　　１．２２３　　　　
　２、０９　　　　　　１．３２４　　　　　１７７　
　　　　　１．５０＄　　　　　　２．２６　　　　　
　１．　ｇ　１６１、７６．　　　　　　１．４０ ７２・１９　　　　　　１．７５ ８２・０８　　　　　　１．７８ ９　　　　　１、７６　　　　　　１．６５以上、実験
の全期間を通じて算出された比の値は１を越えた。換言
すれば、明らかに本発明の飲料組成物の摂取は、ラット
の自発的な運動を増進させる効果が認められた。

特許出願人　味の素株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ヒスチジン、リジン、アルギニン、ロイシン、インロイ
   シンおよびバリン、またはこれらの塩からなるアミノ酸
   類を０．０１ないし０．５　ｇ／ｌ　、ミネラルを０．
   ２ないし１．０ｇμ、ビタミンＥを１ないし２０　ｍＶ
   ′ｔ、糖類、有機酸類を含有し、浸透圧が３００ないし
   ４００　ｍｏ’ｓｙｎ／に９であることを特徴とする飲
   料組成物。